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《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

2016年秋に、Apple「iPhone 7」シリーズがヘッドホン出力端子を廃止して以降、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急激に普及している。実際、ここ1〜2年で過去の数倍に匹敵する新製品が各社から登場。いまやヘッドホン&イヤホンの主流といえる製品になりつつある。

そのなかでも、高い人気を誇っているのが完全ワイヤレスイヤホンと呼ばれる、左右別体のイヤホンだ。「トゥルーワイヤレスイヤホン」「フルワイヤレスイヤホン」「耳栓型イヤホン」「左右分離型イヤホン」など、いろいろな呼ばれ方をしているこちらのタイプ。一般的なBluetoothイヤホンがプレーヤーとはワイヤレスながら左右本体がケーブルで繋がっているのに対して、完全ワイヤレスイヤホンは左右間もワイヤレス接続となっており、ケーブルがいっさい使用されていない。その名のとおり、“完全”“完璧”なワイヤレスイヤホンとなっているのだ。その代表例といえるのがアップルのAirPodsで、こちらが発売されて以降、大きく注目を集めるようになり、現在はさまざまなメーカー/ブランドから数多くの製品がラインアップされている。

Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhone 7/iPhone 7 Plusの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

このように、いま最大の注目株といえる完全ワイヤレスイヤホンだが、まだ登場したばかり、新しいタイプの製品だけに、メリットデメリットがハッキリしている。購入の際には、それをしっかりと見極めなければならない。本特集では、完全ワイヤレスイヤホン選びの4つのポイントをわかりやすく解説するとともに、注目製品の一気レビューをお届けする。レビューでは、音質をメインとしつつも、接続時の手間などユーザビリティも含めてご紹介させていただくので、自分にとってのベストワンを選び出す参考にしていただけたらと思う。

目次
完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したい4つのポイント
1.装着感(耳にフィットしてこぼれ落ちないモデルを選ぶ)
2.ワイヤレスの接続性(切れにくいもの、復帰がスムーズなものを選ぶ)
3.再生時間(急速充電機能やトータルの再生時間をチェック)
4.音質(自分好みの音色傾向を選ぶ)
完全ワイヤレスイヤホン注目機種レビュー
1. AVIOT「TE-D01g」
2. アップル「AirPods」(第2世代モデル)
3. SOUL「ST-XS2」
4. ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」
5. Mavin「Air-X」
6. AVIOT「TE-D01d」
7. NUARL「NT01AX」
8. アップル「AirPods」(第1世代モデル)
9. ゼンハイザー「MOMENTUM True Wireless」
10. Bose「SoundSport Free wireless headphones」
11. GLIDiC「Sound Air TW-7000」
12. ソニー「WF-SP900」
13. ソニー「WF-SP700N」
14. ソニー「WF-1000X」
15. ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo XEA20」
16. ANKER「Soundcore Liberty Air」
17. エレコム「LBT-TWS02BK」
18. JBL「UA SPORT WIRELESS FLASH」
19. RHA「TrueConnect」
20. MASTER&DYNAMIC「MW07」
21. AVIOT「TE-D01b」
22. B&O PLAY「Beoplay E8」
23. オーディオテクニカ「Sound Reality ATH-CKR7TW
24. EARIN「EARIN M-2」
25. SKULLCANDY「Push」
26. JVC「XX HA-XC70BT」
27. Jabra「Elite 65t」
28. パイオニア「SE-E8TW」
29. GLIDiC「Sound Air TW-5000」
30. JayBird「RUN XT」

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完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したい4つのポイント

1.装着感(耳にフィットしてこぼれ落ちないモデルを選ぶ)

特集の冒頭でも述べたとおり、完全ワイヤレスイヤホンの最大のメリットは、ケーブルがいっさいないため、屋外でとても扱いやすい製品になっているということだ。一般的なBluetoothイヤホンは左右間をケーブルで接続しているため、移動時何かに引っかかったり収納時に絡まったり、時には断線など、有線イヤホンと同じトラブルが発生する可能性がある。もちろん、ケーブルの長さは圧倒的に短いし、ネットバンドを採用するなどの工夫によってケーブルにまつわるトラブルは格段に少ないが、わずかながら可能性は残る。また、これは気分の問題だが、左右が繋がっているのがうっとうしく感じるユーザーもいるだろう。対して完全ワイヤレスイヤホンは、左右が独立していて、ケーブルにまつわるトラブルやストレスから完全に解放される。これだけでも充分な魅力といえる。

これは同時に、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットともなっている。それは、落としやすくなくしやすいことだ。実際、通勤時などに完全ワイヤレスイヤホンが耳からこぼれ落ちてしまう人に少なからず遭遇する。筆者も、電車とホームの隙間に落ちてしまい絶望的な顔をしている人に会ったことがある。それも、ひとりやふたりではない。

完全ワイヤレスイヤホンは、本体内ですべての構成が完結しなければならないため、有線タイプのイヤホンに対して本体が大きくなりがちで、どうしても落ちやすい傾向があるのだ。そのため、女性など耳穴の小さい人などは頻繁に耳からこぼれ落ちやすく、なくしたり壊したりする可能性が高くなってしまう。また、本体が小さいことから、自宅などの室内でも思っている以上に見つかりにくいという思わぬ落とし穴もある。そういった事態への対策として、メーカーは本体の形状を最適化したり、収納用のケースを付属したりとさまざまな工夫を行っている。とはいえ、やはり重要なのは実際の装着感だ。自分の耳にちゃんとフィットしているか、実際に製品に触れる機会があるなら確認しておいたほうがいいだろう。

ちなみに、イヤホン本体の紛失への対策として、一部メーカーの製品には片方紛失/故障時の有償サービスが付いているモデルもあったりする。いざというときに大変ありがたいので、製品選びの際のチェック項目として加えておくものいいだろう。

完全ワイヤレスイヤホンは製品によって大きさや形状もさまざま。耳の形状や耳穴の大きさも人によって大きく異なるので、実際に装着して自分の耳にフィットするモデルを選ぶのが鉄則だ

2.ワイヤレスの接続性(切れにくいもの、復帰がスムーズなものを選ぶ)

もうひとつ、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットとしてあげられるのが接続状況だ。プレーヤーと左右本体の2箇所をワイヤレスで接続するうえ、左右の間にある人間そのものが電波を通しづらい傾向があるため、音切れが発生しやすい。各社ともアンテナの形状を工夫したり、左右間の接続方式を工夫したりと、さまざまな方法で音切れの回避を行っているが、有線のように完璧な安定接続は不可能であるため、多少の音切れは容認せざるを得ない。

それよりも、音切れの頻度や復帰のスムーズさを気にしたいところだ。左右のイヤホン間をつなぐ通信にNFMI方式を採用したタイプは復帰がスムーズな傾向があったり、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などを搭載したモデルは接続の安定性が高くなっているなどさまざまな話があるが、最大のポイントは本体内蔵アンテナのデザインだったりするので、ワイヤレス技術にすぐれたメーカーが安心だったりもする。こればかりは、実際に試してみないと分からないのが歯痒いところだ。なので、技術スペックはあくまでも参考程度に踏まえておいた方がよいだろう。

上位モデルを中心にNFMI採用モデルが増えている。接続性を重視するなら、NFMI対応かどうかを必ずチェックしておこう

ちなみに、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などは、「Snapdragon 845」搭載スマートフォンとの組み合わせで「TrueWireless Stereo Plus」を利用可能になるため、接続性と音質面で大きなアドバンテージが見込まれているが、しばらくは環境的に実現の見込みがない(現在発売中の「QCC3026」搭載完全ワイヤレスイヤホンはファームウェアアップデートなどを行わなければならない可能性が高い)ため、しばらくは選択のポイントに入れなくてもよさそうだ。

「TrueWireless Stereo Plus」は、完全ワイヤレスイヤホン向けに開発されたクアルコムの最新技術。左右のイヤホンそれぞれに信号を送ることで、従来よりも途切れにくくなっている

3.再生時間(急速充電機能やトータルの再生時間をチェック)

次に重要なポイントとなるのが、バッテリーの持続時間だ。本体サイズがコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンは、大きなバッテリーを搭載することができず、再生時間は一般的なBluetoothイヤホンに対してかなり短くなってしまっている。現在発売されている製品を見てみると、3時間前後のバッテリー駆動時間をうたっているモデルが多い。そのため、収納ケースがそのまま充電ケースとなっていて、トータルで10時間以上の使用できるよう工夫されているが、それでも“聴きたいときにバッテリー切れで聴けない”可能性があるのも確かだ。

それをできるかぎり回避するため、製品選びの際はケースに“急速充電”機能がある製品を有力候補としよう。15分で1時間ほどの使用が可能な急速充電対応の製品を購入していれば、聴きたいときに聴けない事態をうまく回避することも可能になるからだ。

専用充電ケースに急速充電機能を備えたモデルも登場しつつある。写真はJaybirdの完全ワイヤレスイヤホン「Jaybird RUN」。急速充電機能を備えており、5分の充電で約1時間の音楽再生が可能だ

4.音質(自分好みの音色傾向を選ぶ)

最後に、音質についても是非チェックして欲しいところだ。最新のBluetoothイヤホン・ヘッドホンは、上位モデルを中心にaptX HDやLDACなど、ハイレゾ相当の音質を伝送することが可能なコーデックが普及してきている。Bluetoothの「便利だけど音が悪い」というイメージがいままさに払拭されつつあるのだが、サイズや消費電力の都合か、完全ワイヤレスイヤホンではSBCやAACなどスタンダードなコーデックのみの対応となっている製品がほとんどで、一部、aptX対応のモデルが出始めた程度だ。

また、本体内にアンテナやバッテリーを搭載しなければならないスペース的な制限によって、音質的にも不利な状況となっている。とはいえ、各社がさまざまな工夫を凝らしており、ここ1年で音質はかなりのクオリティアップを果たしている。そういった視点でも、最新モデルのほうが有利なのは確かだ。

完全ワイヤレスイヤホン注目機種レビュー

1. AVIOT「TE-D01g」
IPX7防水&aptX対応!コンパクトなケースで50時間以上のバッテリー性能を確保した注目モデル

AVIOT「TE-D01g」 AVIOT「TE-D01g」を装着したところ

日本人による日本人のためのサウンドと使い勝手を追求した新進気鋭のイヤホンブランド、AVIOTの最新モデル。2017年秋に発表されたミドルクラス「TE-D01a」をフォローする価格帯の製品だが、機能性としては上位モデルに近く、格段のグレードアップを果たしているのが特徴となっている。

そのキーポイントとなっているのがQualcomm社製SoC「QCC3020」の搭載だ。こちらの持つロールスワッピング機能、バッテリー残量に応じてマスターを切り替える機能や電力消費の最適化などによりバッテリー持続時間を大幅に向上させ、約10時間もの連続再生を実現している。また、SBCはもとよりAAC、aptXコーデックに対応したほか、「QCC3020」内蔵のDSP機能を活用した音響調整、さらにはグラフェンコート振動板を採用する6mm口径のダイナミック型ドライバーの採用によって、良質なサウンドを実現したとアピールしている。

イヤホン本体は「TE-D01b」に近いインイヤーモニター的なデザインを採用。さらに、シリコンイヤーチップに加えてフォーム素材も用意することで、装着時にイヤホン本体が落下することを回避している。なお、「TE-D01g」は片側紛失時などに特別価格で代替え品を提供するプログラムも用意しているので、いざというときも安心だ。また、防水機能についてはIPX7レベルが与えられており、外出中の雨などはもちろん、装着したままシャワーを浴びても大丈夫なのはありがたい。

いっぽう、付属するケースはかなり小型なうえ、フタがマグネット開閉式なのでカバンの中で勝手に空いてしまうことがほとんどなく、扱いやすい。さらに、4回ほどのフル充電が行え、トータルで50時間ほどの再生が行えるのもありがたいかぎり。ボディカラーは、ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイトの4色が用意されている。

さて、肝心の音はというと、アピールどおりJポップとの相性が抜群な元気サウンド。女性ボーカルはグッと前に迫ったはつらつとした歌声を聴かせてくれる。いっぽう、充分なボリュームが確保された低域によって、いつもより幾分パワフルなドラム演奏が楽しめる。上位モデル「TE-D01d」に比べると表現の繊細さなどでかなわない部分も見られるが、聴かせどころをわきまえた、巧みなチューニングだ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリー併用で50時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、ネイビー、アイボリー、パールホワイト

2. アップル「AirPods」(第2世代モデル)
「Siri」による音声操作に対応したAirPodsの第2世代モデル

アップル「AirPods」(第2世代/Wireless Charging Caseモデル) 最新の「H1」チップを搭載し、低消費電力化や接続機器の切り替え速度が向上 Wireless Charging CaseはLEDの位置がケースフロントに変更され、外から確認できるようになった アップル「AirPods」(第2世代モデル)を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの牽引役にして、ジャンル最大の販売数を誇るアップル純正モデル「AirPods」が新モデルへと進化した。本体に関して外観の変更はほとんど見られず、ケースも同じデザインながら、Qiによるワイヤレス充電に対応したこと(非対応ケース付属の製品も用意される)、LEDが外部に移動されて充電状況が外からわかりやすくなったことなど、いくつかの利便性向上が図られている。

とはいえ、イヤホン本体も情報をよく見てみると、いくつかの性能アップが盛り込まれているのがわかる。「AirPods」はもともと、取り出すだけでiPhoneと簡単に接続でき、左右を意識せず(実際形状的にはLRはあるが)装着するだけで音楽再生を楽しむことができるうえ、同じApple IDを登録したiPadやMacなどとペアリング情報が共有されるため、機器ごとに設定する必要もない。これまでもアップル製品のユーザーには、とても使い勝手のよい製品となっていたのだが、新世代の製品では声で音声アシスタント「Siri」を呼び出せるなど、いくつかの機能性アップも行われている。

これは、ワイヤレスモジュールの変更によって実現した機能性だと思われる。初代「AirPods」では「W1」というチップを採用していたが、新モデルでは「H1」へと変更され、低消費電力化や接続機器の切り替え速度向上など、主に使い勝手の面でグレードアップが行われている。使いやすさを重視した製品作りは、アップルらしい方向性だといえる。

しかしながら、「AirPods」も純然たるオーディオ機器であるのも確か。一番重要なのは、その音質だろう。ということで、さっそくiPhoneに接続して、そのサウンドをチェックしたが、初代「AirPods」に対して、ややニュートラルなサウンドキャラクターにシフトしたイメージだ。初代「AirPods」は、昔のBoseのようなアメリカ東海岸サウンドとも呼ぶべき音色傾向を持ち合わせていたが、最新の「AirPods」は、逆に中域重視のキャラクターが強まり、奔放さよりもまとまりのよさを重視したような印象となった。

ややウォーミーな音色傾向を持ち、女性ボーカルはいつもよりハスキーだが、高域への伸びやかさはしっかりと保たれていて、印象的な歌声を聴かせてくれる。ピアノの響きも伸びやかだ。解像感も高まってくれているのだろう、楽器の音色もリアリティが高まっている。音質については、確実なグレードアップを果たしている印象を持った。機能性といい音質といい、グっと完成度の高まった製品に生まれ変わったと思う。

インナーイヤー型なので、当然音漏れはある。また、街中で耳からポロリとこぼれ落ちた人を何人も見ている(そのうち2人の女性は線路に吸い込まれていった)。電車内で使用する際は音量に気を使う必要があり、歩きながらの使用は(こぼれ落ちるのを回避するためにも)避けてもらいたい製品だが、いっぽうでこの扱いやすさは大きな魅力といえる。特にアップル製品ユーザーにとっては、最有力候補となる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約4g(片耳)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(15分の充電で最大3時間の再生、内蔵バッテリーで24時間以上の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ホワイト

3. SOUL「ST-XS2」
アンダー1万円で買える!外音取り込みやIPX7防水性能も備えた高コスパモデル

SOUL「ST-XS2」 クラムシェル型のオーソドックスなケースを採用。付属のカラビナで引っ掛けて持ち運ぶこともできる SOUL「ST-XS2」を装着したところ

SOULブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「ST-XS」の後継にして、9,000円ほどのプライスタグを持つ高コストパフォーマンスモデル。価格はほぼ変わらず、バッテリー性能や防水性能など、機能性のグレードアップが押し進められている。

まず、「ST-XS2」ではバッテリー持続時間を強化。搭載チップの見直しやバッテリーの大容量化などを行うことによって、イヤホン本体の専属再生時間を先代「ST-XS」のおよそ2倍となる5時間まで向上させている。ここまでのロングライフ確保は、ありがたい限り。なお、付属の専用ケースはかなり小柄で扱いやすいものへと変更されているが、充電回数は4回から5回に増加され、トータル25時間もの利用が可能となっている。こちらもかなりのスペックだ。

また、ケースはマグネット式収納を引き継いで採用しているものの、イヤホン本体の取り出しもしやすくなっているなど、サイズやバッテリーだけでなく、使い勝手の面でも工夫が凝らされている。ケースのバッテリー状況を示すLEDは前面に1つのみだが、点滅の数により状況がわかるようになっているため、不便は感じないはずだ。

いっぽう、イヤホン本体の外観については、新たにイヤーフィンが採用されていたり、IPX7の防水性能が与えられるなど、スポーツユースも想定されている様子がうかがえる。実際、IPX7の防水性能があれば、ランニング中の汗だけではなく突然の雨天でも安心。多少気を使う必要があるが、バスルームでの使用なども可能だろう(IPX7は1mの水深に30分間耐えられる)。

このほか、外音取り込み機能も装備する。カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ネイビー、ピンクの4色を用意。コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。

そのサウンドは、SOULらしいというべきか、メリハリのハッキリした中高域とたっぷりとした量感の低域が組み合わされた、迫力満点のサウンド。パワフルな低域は勢いのあるビートを楽しませてくれるし、高域のヌケのよさによって女性ボーカルはインパクトのある歌声を披露してくれる。それでいて、ただのドンシャリにならないところが「ST-XS2」のいいところ。低域は量感こそ高いが、ある程度のフォーカス感が確保されているため、ベースラインがクッキリとしていてグルーヴ感がよい。また、男性ボーカルも被さることもなく、クリアな歌声が楽しめる。価格も含めたトータルで考えると、よくできた製品だと思う。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック、ネイビー、ホワイト、ピンク

4. ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」
Qualcomm社のチップ「QCC3026」を搭載したZERO AUDIO初の完全ワイヤレスイヤホン

ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」 イヤーモニタータイプのオーソドックスな形状を採用。物理ボタンは大型で押しやすい 専用ケースで3回振るチャージ可能。イヤホンはマグネットでピタっとくっつく ZERO AUDIO「True Wireless ZERO TWZ-1000」を装着したところ

ZERO AUDIO初の完全ワイヤレスイヤホン。イヤホン本体のデザインはこの頃よく見かけるイヤーモニタータイプだが、「Zero」の文字をモチーフにした「0」シェイプのコバルトブルーLEDが個性を演出している。

もうひとつ、この製品で大きな特徴となっているのが、Qualcomm社製「QCC3026」を搭載していることだ。これにより、接続安定性に大きなアドバンテージを持つほか、次世代BluetoothコーデックTWSにも対応(このほかにはSBC、AAC、aptXにも対応)。さらに、最大約7時間という、長時間にわたる連続再生も持ち合わせている。ちなみに、専用ケースからは3回分の満充電が行えるため、合わせて最大28時間の再生が行えるようになっている。このロングライフは嬉しいかぎりだ。

また、イヤホン本体にはフィン付のカバーが用意されていて装着感も良好。IPX5も防滴性能も合わせて、ランニングなどのスポーツユースにも活用できる。

グラフェンコート振動板を採用する「True Wireless Zer」のサウンドはというと、ZERO AUDIOらしいというべきか、ハリのある高域を持つ、凜とした印象の音色傾向が特徴。金管楽器は力強く勢いのある、ハイハットはヌケのよい鋭いリズムを刻んでいる。女性ボーカルの歌声もハキハキしている。とはいえ、耳障りな印象はいっさいなく、ひたすらヌケのよい、のびのびとした歌声に感じられる。このあたりは、ZERO AUDIOならではのチューニングの妙といえる部分かもしれない。明朗快活なサウンドが好みの人は、大いに気に入りそうだ。

イヤホン重量(片耳):約7g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/apt X
カラーバリエーション:ブラック

5. Mavin「Air-X」
「QCC3026」搭載で高い接続性を確保!Mavin初の完全ワイヤレスイヤホン

Mavin「Air-X」 イヤホン本本は比較的小柄なデザイン。付属のイヤーピースは楕円形の独特の形状だ イヤホンをたてに収納するタイプの専用ケースは薄型で持ち運びしやすい Mavin「Air-X」で装着したところ

これまでさまざまなメーカーへ、イヤホンなどのオーディオ製品をOEM/ODM供給してきたオーディオメーカーMavinが、自社ブランドでの製品展開をスタート。そのなかでも、初となる完全ワイヤレスイヤホンとなったのがこの「Air-X」だ。

片側約4.5gの小柄なイヤホン本体やスマートな専用ケースなど、特徴はいろいろあるが、なかでも最大のトピックといえるのが、Qualcomm社製SoC「QCC3026」の搭載だろう。これによって、約10時間もの連続再生を実現(専用ケースからの充電を含めるとトータル50時間の再生か可能)したほか、aptXコーデックにも対応して音質的なアドバンテージを確保。さらに、独自アンテナ設計もあわせて、約30mの距離までプレーヤー(DAPやスマートフォンなど)を離しても安定した接続を実現しているという。本当にそんなに離して大丈夫?と思い軽くチェックしてみたが、確かに仕事場の端から端、10m程離れた場所(別の部屋なうえ直線上には点灯中のテレビモニターがある状態)にプレーヤー(ウォークマンZX300とaptX接続)を置いてもほとんど途切れることはなかった。

もうひとつ、実際に使ってみて便利だったのが専用ケースだ。コンパクトだけど取り出しやすく、フタもマグネットで閉まるタイプのため、持ち運びはしやすい。さらに、ケースの脇にペアリングボタンが用意されているため、接続がとても簡単だった。

さて、肝心のサウンドはというと、ややドライな音色傾向を持つ、メリハリのよい音。男性ボーカルも女性ボーカルも、いつもよりほんの少しだけ大人っぽい、元気溢れる歌声を聴かせてくれる。Jポップなどを聴くと、中域やや高めあたりにちょっとしたざわつき感があるが、それほど気にならない。いっぽう、低域の量感は必要充分なレベルで、フォーカス感がしっかり確保されているため、ドラムなどはグルーヴ感の高い演奏を楽しませてくれる。イヤホン本体の小柄さなども含め、巧みなパッケージングをもつ製品だ。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリー併用で50時間の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ブルー

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