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《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

2016年秋に、Apple「iPhone 7」シリーズがヘッドホン出力端子を廃止して以降、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急激に普及している。実際、ここ1〜2年で過去の数倍に匹敵する新製品が各社から登場。いまやヘッドホン&イヤホンの主流といえる製品になりつつある。

そのなかでも、高い人気を誇っているのが完全ワイヤレスイヤホンと呼ばれる、左右別体のイヤホンだ。「トゥルーワイヤレスイヤホン」「フルワイヤレスイヤホン」「耳栓型イヤホン」「左右分離型イヤホン」など、いろいろな呼ばれ方をしているこちらのタイプ。一般的なBluetoothイヤホンがプレーヤーとはワイヤレスながら左右本体がケーブルでつながっているのに対して、完全ワイヤレスイヤホンは左右間もワイヤレス接続となっており、ケーブルがいっさい使用されていない。その名のとおり、“完全”“完璧”なワイヤレスイヤホンとなっているのだ。その代表例といえるのがアップルのAirPodsで、こちらが発売されて以降、大きく注目を集めるようになり、現在はさまざまなメーカー/ブランドから数多くの製品がラインアップされている。

Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhone 7/iPhone 7 Plusの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

このように、いま最大の注目株といえる完全ワイヤレスイヤホンだが、まだ登場したばかり、新しいタイプの製品だけに、メリットデメリットがハッキリしている。購入の際には、それをしっかりと見極めなければならない。本特集では、完全ワイヤレスイヤホン選びの4つのポイントをわかりやすく解説するとともに、注目製品の一気レビューをお届けする。レビューでは、音質をメインとしつつも、接続時の手間などユーザビリティも含めてご紹介させていただくので、自分にとってのベストワンを選び出す参考にしていただけたらと思う。

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完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したい4つのポイント

1.装着感(耳にフィットしてこぼれ落ちないモデルを選ぶ)

特集の冒頭でも述べたとおり、完全ワイヤレスイヤホンの最大のメリットは、ケーブルがいっさいないため、屋外でとても扱いやすい製品になっているということだ。一般的なBluetoothイヤホンは左右間をケーブルで接続しているため、移動時何かに引っかかったり収納時に絡まったり、時には断線など、有線イヤホンと同じトラブルが発生する可能性がある。もちろん、ケーブルの長さは圧倒的に短いし、ネットバンドを採用するなどの工夫によってケーブルにまつわるトラブルは格段に少ないが、わずかながら可能性は残る。また、これは気分の問題だが、左右がつながっているのがうっとうしく感じるユーザーもいるだろう。対して完全ワイヤレスイヤホンは、左右が独立していて、ケーブルにまつわるトラブルやストレスから完全に解放される。これだけでも充分な魅力といえる。

これは同時に、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットともなっている。それは、落としやすくなくしやすいことだ。実際、通勤時などに完全ワイヤレスイヤホンが耳からこぼれ落ちてしまう人に少なからず遭遇する。筆者も、電車とホームのすき間に落ちてしまい絶望的な顔をしている人に会ったことがある。それも、ひとりやふたりではない。

完全ワイヤレスイヤホンは、本体内ですべての構成が完結しなければならないため、有線タイプのイヤホンに対して本体が大きくなりがちで、どうしても落ちやすい傾向があるのだ。そのため、女性など耳穴の小さい人などは頻繁に耳からこぼれ落ちやすく、なくしたり壊したりする可能性が高くなってしまう。また、本体が小さいことから、自宅などの室内でも思っている以上に見つかりにくいという思わぬ落とし穴もある。そういった事態への対策として、メーカーは本体の形状を最適化したり、収納用のケースを付属したりとさまざまな工夫を行っている。とはいえ、やはり重要なのは実際の装着感だ。自分の耳にちゃんとフィットしているか、実際に製品に触れる機会があるなら確認しておいたほうがいいだろう。

ちなみに、イヤホン本体の紛失への対策として、一部メーカーの製品には片方紛失/故障時の有償サービスが付いているモデルもあったりする。いざというときに大変ありがたいので、製品選びの際のチェック項目として加えておくものいいだろう。

完全ワイヤレスイヤホンは製品によって大きさや形状もさまざま。耳の形状や耳穴の大きさも人によって大きく異なるので、実際に装着して自分の耳にフィットするモデルを選ぶのが鉄則だ

2.ワイヤレスの接続性(切れにくいもの、復帰がスムーズなものを選ぶ)

もうひとつ、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットとしてあげられるのが接続状況だ。プレーヤーと左右本体の2箇所をワイヤレスで接続するうえ、左右の間にある人間そのものが電波を通しづらい傾向があるため、音切れが発生しやすい。各社ともアンテナの形状を工夫したり、左右間の接続方式を工夫したりと、さまざまな方法で音切れの回避を行っているが、有線のように完璧な安定接続は不可能であるため、多少の音切れは容認せざるを得ない。

それよりも、音切れの頻度や復帰のスムーズさを気にしたいところだ。左右のイヤホン間をつなぐ通信にNFMI方式を採用したタイプは復帰がスムーズな傾向があったり、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などを搭載したモデルは接続の安定性が高くなっているなどさまざまな話があるが、最大のポイントは本体内蔵アンテナのデザインだったりするので、ワイヤレス技術にすぐれたメーカーが安心だったりもする。こればかりは、実際に試してみないと分からないのが歯痒いところだ。なので、技術スペックはあくまでも参考程度に踏まえておいた方がよいだろう。

上位モデルを中心にNFMI採用モデルが増えている。接続性を重視するなら、NFMI対応かどうかを必ずチェックしておこう

ちなみに、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などは、「Snapdragon 845」搭載スマートフォンとの組み合わせで「TrueWireless Stereo Plus」を利用可能になるため、接続性と音質面で大きなアドバンテージが見込まれているが、しばらくは環境的に実現の見込みがない(現在発売中の「QCC3026」搭載完全ワイヤレスイヤホンはファームウェアアップデートなどを行わなければならない可能性が高い)ため、しばらくは選択のポイントに入れなくてもよさそうだ。

「TrueWireless Stereo Plus」は、完全ワイヤレスイヤホン向けに開発されたクアルコムの最新技術。左右のイヤホンそれぞれに信号を送ることで、従来よりも途切れにくくなっている

3.再生時間(急速充電機能やトータルの再生時間をチェック)

次に重要なポイントとなるのが、バッテリーの持続時間だ。本体サイズがコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンは、大きなバッテリーを搭載することができず、再生時間は一般的なBluetoothイヤホンに対してかなり短くなってしまっている。現在発売されている製品を見てみると、3時間前後のバッテリー駆動時間をうたっているモデルが多い。そのため、収納ケースがそのまま充電ケースとなっていて、トータルで10時間以上の使用できるよう工夫されているが、それでも“聴きたいときにバッテリー切れで聴けない”可能性があるのも確かだ。

それをできるかぎり回避するため、製品選びの際はケースに“急速充電”機能がある製品を有力候補としよう。15分で1時間ほどの使用が可能な急速充電対応の製品を購入していれば、聴きたいときに聴けない事態をうまく回避することも可能になるからだ。

専用充電ケースに急速充電機能を備えたモデルも登場しつつある。写真はJaybirdの完全ワイヤレスイヤホン「Jaybird RUN」。急速充電機能を備えており、5分の充電で約1時間の音楽再生が可能だ

4.音質(自分好みの音色傾向を選ぶ)

最後に、音質についても是非チェックして欲しいところだ。最新のBluetoothイヤホン・ヘッドホンは、上位モデルを中心にaptX HDやLDACなど、ハイレゾ相当の音質を伝送することが可能なコーデックが普及してきている。Bluetoothの「便利だけど音が悪い」というイメージがいままさに払拭されつつあるのだが、サイズや消費電力の都合か、完全ワイヤレスイヤホンではSBCやAACなどスタンダードなコーデックのみの対応となっている製品がほとんどで、一部、aptX対応のモデルが出始めた程度だ。

また、本体内にアンテナやバッテリーを搭載しなければならないスペース的な制限によって、音質的にも不利な状況となっている。とはいえ、各社がさまざまな工夫を凝らしており、ここ1年で音質はかなりのクオリティアップを果たしている。そういった視点でも、最新モデルのほうが有利なのは確かだ。

完全ワイヤレスイヤホン注目機種レビュー

1. JVC「HA-A10T」
エントリーモデルとは思えないサウンドクオリティに注目!

JVC「HA-A10T」 専用ケースはコンパクトさにやや欠けるが、バッテリー残量を確認できるLEDインジケーターや、クイックチャージ機能など、使い勝手に配慮した機能はありがたい JVC「HA-A10T」を装着したところ

最近は完全ワイヤレスのラインアップ拡充にも力を注いでいるJVCから、いくつかの新製品が登場した。そのひとつ「HA-A10T」は、エントリークラスに位置するハイ・コストパフォーマンスモデルだ。

完全ワイヤレスとしてはとてもオーソドックスなデザインのイヤホン本体は、比較的コンパクトなサイズにまとめ上げられていて装着感もよく、ハウジング側に配置されているプッシュボタンもシンプルで操作しやすい。楽曲操作に加え、2クリックで音量調整(左が小、右が大)ができるのも嬉しい。また、専用ケースは今となってはやや大柄な部類になってしまうのかもしれないが、決して邪魔にならないサイズをキープしているし、何よりもイヤホン本体が取り出しやすくてありがたい。そのほか、連続再生時間は約4時間と必要十分なレベルはキープされ、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイック充電にも対応している。防水性能も、IPX5が確保されている。

そして、この製品の最大の特長といえば、そのサウンドクオリティだろう。ダイレクト感の高い、メリハリに富んだサウンドを聴かせてくれるのだが、その質感が、価格帯を大きく上まわる良質さを持ち合わせているのだ。実際に聴いてみると、ボーカルは声の特徴をしっかり届けてくれるし、ギターはエッジの効いた演奏を楽しませてくれる。とても距離感の近い音なので、普段よりも音楽にのめり込んで聴くことができる。エントリーユーザーだけのものにしておくにはもったいない、Jポップやロックを楽しむためのサブ機として手元に置いておきたくなる、聴き応えのあるサウンドだ。

イヤホン重量(片耳):約5.2g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:インディゴブルー、ブラック、ミスティグレイ、ダスティピンク

2. JVC「XX HA-XC50T」
IP55相当の防水・防じん性能や耐衝撃性能を備えたタフネス仕様の完全ワイヤレスイヤホン

JVC「XX HA-XC50T」 イヤホン本体は比較的小柄だが、衝撃からイヤホンを守るラバープロテクターや、IP55相当の防水・防じん性能など、「XX」シリーズに恥じないタフネス仕様となっている 専用ケースはやや大柄なデザイン。バッテリー残量を確認できるLEDインジケーターや、クイックチャージ機能など、同時期に発売された「HA-A10T」と共通する部分も多い JVC「XX HA-XC50T」を装着したところ

「HA-XC50T」は重低音が特徴のXXシリーズに位置する完全ワイヤレスイヤホン。価格は1万円前後となっているので、ミドルクラスに近い製品と考えていいだろう。

その特徴は、重低音はもちろん、タフさにも注目だ。イヤホン本体は、衝撃から保護するラバープロテクターを備え、IP55相当の防滴&防じん性能を持ち合わせたタフボディを実現。汗や水、砂ぼこりに強い製品となっている。いっぽう、連続再生時間は約4時間、専用ケースによる充電も合わせてトータル約14時間と、こちらはごく普通のスペック。ただし、15分の充電で約1時間の連続再生が可能なクイックチャージに対応しているので、こちらは重宝しそうだ。コーデックは、SBCのみの対応となっている。

実際に製品を装着してみると、本体がそれほど大きくないため、装置着感はなかなか良好。イヤーピースをしっかりチョイスすれば、首を振っても耳からこぼれ落ちることはないだろう。いっぽう、専用ケースは(イマドキとしては)やや大柄といえ、ポケットに入れるのは少々厳しいが、カバンだったら邪魔にならない程度。特に不便とは思わなかった。

さて、肝心のサウンドはというと、なかなか絶妙なチューニングだと感じた。ディープな帯域を持ち、EDMなどの楽曲とベストマッチするのだが、それでいてボーカルがマスクされず、クリアで伸び伸びとした歌声を聴かせてくれるのだ。特に女性ボーカルとの相性がよく、倍音がきれいに乗った、ヌケのよい、それでいてちょっとだけハスキーな、やや大人っぽい、存在感のある歌声を聴かせてくれる。特にボーカルを強調したバランスではなく、音場的にも違和感はなく、低域の迫力はかなりあるのにまとまりのよいサウンドを聴かせてくれる。ただの重低音モデルとは違う、なかなかに絶妙なチューニングといえる。幅広い人におすすめできる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ターコイズブルー、ブラック、グレー、レッド

3. ag「TWS01K」
finalの開発陣が音質を全面監修した完全ワイヤレスイヤホン

ag「TWS01K」 イヤホン本体はオーソドックスな形状。チップに省電力なクアルコム「QCC3020」を採用したことで、イヤホン単体で最大9時間のバッテリー性能を確保している。汚れが目立ちにくい白色のイヤーピースもポイントだ 専用ケースはクラムシェルタイプ。シンプルなデザインだが、バッテリー残量を確認できるLEDインジケーターや、イヤホン収納部のマグネット機構、充電ポートのUSB Type-C採用など、トレンドはしっかりと押さえている ag「TWS01K」を装着したところ

finalを擁し、DITAやMEZE、Questyleなどの海外ブランドも取り扱うSNEXTが、新たなイヤホンブランド「ag」を立ち上げた。「有り難き」に由来したブランドネームだというこのag、“めったに出会えないすぐれた製品を手の届きやすい価格で提供する”ことをコンセプトに掲げているのが特徴で、現在、3モデルの完全ワイヤレスイヤホンをラインアップしている。当然のごとく、そのすべての音質調整はfinalの開発陣が関わっている。そんなagブランドの新製品のなかから、1stモデル「TWS01K」を紹介していこう。

スペックの詳細を見ていくとわかるが、この「TWS01K」は基本性能が高く、それでいて手頃な価格設定を持ち合わせているモデル。Bluetoothチップセットにクアルコム製「QCC3020」を搭載し、コーデックはSBCやAACに加えて音質的に優位なaptXにも対応。連続再生時間も、イヤホン本体で約9時間(aptXの場合は約6時間)、専用ケースからの充電も含めると合計で約54時間というロングライフを実現している。イヤーピースも、標準3サイズに加えてfinalのタイプEをSSを含む3サイズを同梱し、フィット感や好みに合わせてチョイスできるようになっている。

さて、気になるサウンドだが、さすがfinalが監修しただけあってか、違和感のない音色を持つ、いい意味で普通のサウンドを持ち合わせている。女性ボーカルは凜とした清々しい歌声を聴かせてくれるが、高域が鋭すぎるようなことはなく、あくまでもクリアなイメージ。男性ボーカルも線が細すぎず、太すぎず、魅力的な歌声を聴かせてくれる。いっぽう、楽器の演奏も変な強調感がなくバランスがよい。それでいてディテール表現が上手く、すべての楽器の演奏が漏らさずしっかりと伝わってくる。もちろん、空間的な広がり感も良好だ。これまでfinalがEシリーズなどで表現してきたものに近い、Jポップもクラシックも似合う絶妙なバランスに仕立てられている。こと音質に関しては、とても聴き応えのある、それでいて聴き疲れしそうにもない、なかなかに良質な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで8.8回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

4. ag「TWS03R」
特徴的な外装&カラーリングで女性にもぴったりな1台

ag「TWS03R」 コンパクトなイヤホン本体。粉雪塗装を施したマット仕上げで、皮脂や指紋が付きにくくなっている。イヤーピースも汚れが目立ちにくい白色タイプだ ファンデーションケースのようなかわいらしいデザインの専用ケース。イヤホン本体と同じ粉雪塗装を施したマット仕上げを採用する ag「TWS03R」を装着したところ

finalがサウンド監修を行う新イヤホンブランド、agのエントリークラス完全ワイヤレスイヤホン。音質を最重要視した「TWS01K」に対して、「TWS03R」はデザインや使い勝手のよさに重点が置かれているのか、小型軽量なイヤホン本体やミニマムで扱いやすい専用充電ケース、落ち着いた印象のつや消し表面処理(粉雪塗装)、中間色調のポップさとシックさをあわせ持つカラーバリエーションなど、女性を意識した上品な印象の外観にまとめられているのが特徴となっている。その証拠に、イヤーピースは標準3サイズに加えてfinal製タイプEのSSサイズが付属している。

対応コーデックはSBCとAAC、続音楽再生時間は5時間程度(ケースからの充電込みで最大17時間)と、「TWS01K」に対しては音質もスペックも劣る部分はあるが、決して安かろう悪かろうというイメージはない。逆に、コンパクトなイヤホン本体&専用ケース、そして絶妙なカラーリングも含めて、積極的に使いたくなる&持ち運びたくなるのはこちらのほうが上かもしれない。

音質的にも悪くない。解像感は確かに「TWS01K」に劣るが、雑味のないクリアな印象のサウンドでまとめられている。加えて、ボーカルがグッと近い位置にいて、生き生きとした歌声を聴かせてくれる。特に女性ボーカルとの相性がよく、普段より幾分伸びやかな、張りのある歌声を聴かせてくれるので、聴いていてとても楽しい。Jポップなど最新曲との相性はとてもよい。手頃な価格も含めて、なかなか魅力的な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2.4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:BLACK/BLUE/GREEN/RED/CREAM/MOMO

5. SOUL「ST-XX」
イヤホン本体もケースも超コンパクトな完全ワイヤレスイヤホン

SOUL「ST-XX」 イヤホン本体はわずか4gという超軽量仕様。本体サイズも非常に小さく、耳の小さな女性にもピッタリだ 専用ケースは、手のひらにすっぽりと収まるほどのコンパクトサイズ。充電端子は最新のUSB Type-Cを採用している SOUL「ST-XX」を装着したところ

メリハリのしっかりしたパワフルなサウンドが特徴となっている、SOULブランドの完全ワイヤレスイヤホンに、新モデル「ST-XX」が登場した。こちら、末弟といえるポジションに位置する製品で、4gという軽量さを誇るイヤホン本体や、専用ケースも合わせたカラフルな色調のカラーバリエーション、そして手頃な価格が特徴となっている。

コスト重視のカジュアル路線の製品ともいえる「ST-XX」だが、そのいっぽうでスペック的には十分な内容を持ち合わせているのも魅力的なポイントだ。たとえば、連続再生時間は5時間を確保しているし、専用ケースからは約3回の充電が行えるため、合計20時間の連続使用が可能。IPX5の防滴性能、外音を取り込むオーディオトランスパレンシーモードの搭載など、1万円超クラスに対してそれほどそん色のない内容となっている。なお、コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。

実際の製品を手にしてみると、まずは専用ケースの小ささに驚く。過去にないくらい、コンパクトなサイズといっていい。充電端子がUSB-C端子を採用している点も嬉しいところ。当然、その内部に収まるイヤホン本体も当然のごとく小さく、装着感はとても軽快だ。

肝心のサウンドはというと、SOULらしい、メリハリのしっかりした音色傾向は変わらない。パワフルな低域のおかげで、迫力あるサウンドが楽しめる。それでいて、中域が重視された、歌声がしっかりと届いてくれる絶妙なチューニングが施されている点も嬉しいポイント。高域も鋭すぎず、聴きやすい。特にJポップとの相性がよく、サウンドバランスのチューニングにも配慮された様子がうかがえる。コストパフォーマンスのよさだけでなく、使い勝手もサウンドもなかなかに良好な、バランスのよい製品だと思えた。イヤホン本体が小さく軽いので、女性にも向いていそうだ。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ネイビーブルー/ピュアホワイト/マットブラック/ラズベリーレッド/サクラピンク/レモンイエロー

6. Anker「Soundcore Liberty 2 Pro」
ハイブリッドドライバー構成を採用したAnkerの完全ワイヤレスイヤホン最上位モデル

Anker「Soundcore Liberty 2 Pro」 楕円形のイヤホン本体。ハイブリッドドライバー構成を採用したためか、サイズは若干大きめ。ハウジング上部に物理ボタンを備える 専用ケースはフタをスライドする形。ワイヤレス充電規格「Qi」に対応しており、対応充電器に置くだけで充電できるのは便利だ Anker「Soundcore Liberty 2 Pro」を装着したところ

このところオーディオ製品「Soundcore」シリーズが好評で、イヤホンのラインアップ充実にも力を注いでいるAnkerから、完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 2 Pro」が発売された。この「Soundcore Liberty 2 Pro」、Anker製完全ワイヤレスイヤホンとしては最上級に位置するモデルで、BA型ドライバーとダイナミック型ドライバーを採用するハイブリッドドライバー構成に加え、それらを同軸上に配置した独自の音響構造「A.C.A.A」を採用。高音と低音が高度に調和した、臨場感あふれるサウンドを実現したとアピールしている。

さらに、HearIDと呼ぶ機能も搭載している。こちらは、Soundcore専用アプリで特定の周波数帯域における音の聞き取りやすさを測定し、個人個人のHearing Profileを作成してくれるというもの。これによって音が聴きやすくなり、加えてデフォルト設定の22種類のイコライザーから、音の好みを選択することも可能となっている。

実際に使ってみたが、手元のOPPO「Rino A」にアプリをインストールし、HearIDでチェックした結果は、なんとまったくの変更なしのフルフラットとなった。繰り返してみたり、ボリュームを下げてみたりしてみたが、同じ。いかんせん、全部聞こえてしまうのだから仕方がない。かなり緩いチェックシステムだと思うことにする。

いっぽう、デフォルト設定のイコライザーは、いろいろな名前を付けられたものがあって興味深かったが、屋外で活用するのは比較的メリハリのよい「デフォルト」がよさそう。また「ピアノ」という設定も伸び伸びとした音で使い勝手がよさそうだった。このあたりは、好みで選択してもらえばと思う。ちなみに、アブリからはイコライザーを完全オフにする方法が見つけられなかった。

バッテリーの持ち時間の長さも、「Soundcore Liberty 2 Pro」の優位点といえる。本体は約8時間の連続再生が可能で、専用ケースも含めると最大32時間音楽を楽しめる。加えて、ケースは急速充電に対応し、15分間の充電で約2時間使用できるようになっている。また、ワイヤレス充電規格「Qi」にも対応している。なお、イヤホン本体はIPX4の防滴規格を持ち合わせている。コーデックはSBC/AAC/aptXに対応する。

さて、実際のサウンドはというと、ワイドレンジ、かつ定位のしっかりしたサウンドが特徴。女性ボーカルはややサ行の強めの歌声だが、抑揚のきめ細やかさ、声の厚みなど、リアリティのある表現を持ち合わせている。どちらかというと男性ボーカルが印象的で、伸び伸びとした歌声を楽しませてくれた。イコライザーの選択にもよるが、デフォルト設定では低域がかなり強めのバランスになっていて、迫力のあるサウンドが楽しめる。EDMやJポップなどとの相性もよく、普段よりも幾分ノリのよい演奏に感じられる。価格を考えると、十分に価値のある製品だといえるだろう。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大8時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

7. AIR by MPOW「X5.1J」
日本人向けに開発された高音質&高コスパ完全完全ワイヤレスイヤホン

AIR by MPOW「X5.1J」 AIR by MPOW「X5.1J」を装着したところ

日本人のサウンドエキスパートによる日本人向けチューニングが施された、日本専売モデルとして誕生した新ブランドAIR by MPOW。ノイズキャンセリングヘッドホンやノイズキャンセリングイヤホンなど、これまで3モデルをリリースしてきた同ブランドから、第4の新製品として完全ワイヤレスイヤホン「X5.1J」が発売された。

既存の3製品同様、「X5.1J」も高機能&良音質、高コストパフォーマンスがセールスポイントとなっている。たとえば、Bluetoothチップセットにミドル〜上級機によく採用されているクアルコム「QCC3020」を搭載。音切れのしにくさや良音質コーデックaptXへの対応、約6時間の連続再生時間など、ひとつふたつ上のクラスのスペックを持ち合わせている。また、既存モデルと統一したイメージなのだろう、イヤホン本体のハウジング部分にはつや消しブラックが、そのほかにはメタルグレーカラーがあしらわれていて、シックな印象にまとめられている。専用ケースのほうも、やわらかい触感を持つフェイクレザーで覆われていて安っぽさは皆無。既存モデル同様、価格帯を想像されない、シックにまとめ上げられている。機能性や外観デザインなどからは、とても8,000円強で入手できる製品とは思えない質のよさを持ち合わせているといっていいだろう。

ちなみに、イヤホン本体はユニバーサルIEM然としたデザインを採用しており、フィット感はとても良好だった。おかげで遮音性も高く、音楽に集中することができる。当然、周囲の音がほとんど聞こえないため、歩行中の使用は厳禁だ。

さて、肝心のサウンドはというと、ハッとするダイレクト感と聴き心地のよさをあわせ持つ、絶妙なバランスにまとめ上げられているのが特徴だ。メリハリがしっかりしているうえ雑味が少なく、高域はサラサラとした軽めの音色でしっかり伸びているのに鋭すぎず。おかげで、ボーカルや演奏の表現が素直に伝わってくるし、それでいてとても聴き心地がいい。おかげで、Jポップもクラシックも、クリアネスなサウンドを堪能することができる。日本人が日本人のためにチューニングした音と謳うだけあって、かゆいところに手が届いた、なかなか好ましいサウンドといえる。

サウンドクオリティはもちろんのこと、デザインや機能性など、この価格で入手できる製品としてこの「X5.1J」は現在のところ群を抜いている存在なのは間違いない。幅広いユーザーにおすすめできる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.2g-
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

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