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《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

《2021年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

Appleが「iPhone」シリーズからヘッドホン出力端子を廃止して以降、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急激に普及している。実際、ここ数年で過去の数倍に匹敵する新製品が各社から登場。いまやヘッドホン&イヤホンの主流となっている。

そのなかでも、高い人気を誇っているのが完全ワイヤレスイヤホンと呼ばれる、左右別体のイヤホンだ。「トゥルーワイヤレスイヤホン(TWS)」「フルワイヤレスイヤホン」「耳栓型イヤホン」「左右分離型イヤホン」など、いろいろな呼ばれ方をしているこちらのタイプ。一般的なBluetoothイヤホンがプレーヤーとはワイヤレスながら左右本体がケーブルでつながっているのに対して、完全ワイヤレスイヤホンは左右間もワイヤレス接続となっており、ケーブルがいっさい使用されていない。その名のとおり、“完全”“完璧”なワイヤレスイヤホンとなっているのだ。その代表例といえるのがアップルのAirPodsで、こちらが発売されて以降、大きく注目を集めるようになり、現在はさまざまなメーカー/ブランドから数多くの製品がラインアップされている。

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhoneの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写真はApple「iPhone X」と「AirPods Pro」)

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhoneの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写はApple「iPhone X」と「AirPods Pro」)

本特集では、そんな大注目の完全ワイヤレスイヤホンの選び方を4つのポイントにわけてわかりやすく解説するとともに、話題の最新モデルから人気の定番モデルまで、全45モデルの一気レビューをお届けする。レビューでは、音質をメインとしつつも、接続時の手間などユーザビリティも含めて紹介させていただくので、自分にとってのベストワンを選び出す参考にしていただけたらと思う。

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完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したい4つのポイント

1.装着感(耳にフィットしてこぼれ落ちないモデルを選ぶ)

特集の冒頭でも述べたとおり、完全ワイヤレスイヤホンの最大のメリットは、ケーブルがいっさいないため、屋外でとても扱いやすい製品になっているということだ。一般的なBluetoothイヤホンは左右間をケーブルで接続しているため、移動時何かに引っかかったり収納時に絡まったり、時には断線など、有線イヤホンと同じトラブルが発生する可能性がある。もちろん、ケーブルの長さは圧倒的に短いし、ネットバンドを採用するなどの工夫によってケーブルにまつわるトラブルは格段に少ないが、わずかながら可能性は残る。また、これは気分の問題だが、左右がつながっているのがうっとうしく感じるユーザーもいるだろう。対して完全ワイヤレスイヤホンは、左右が独立していて、ケーブルにまつわるトラブルやストレスから完全に解放される。これだけでも十分な魅力といえる。

これは同時に、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットともなっている。それは、落としやすくなくしやすいことだ。実際、通勤時などに完全ワイヤレスイヤホンが耳からこぼれ落ちてしまう人に少なからず遭遇する。筆者も、電車とホームのすき間に落ちてしまい絶望的な顔をしている人に会ったことがある。それも、ひとりやふたりではない。

完全ワイヤレスイヤホンは、本体内ですべての構成が完結しなければならないため、有線タイプのイヤホンに対して本体が大きくなりがちで、どうしても落ちやすい傾向があるのだ。そのため、女性など耳穴の小さい人などは頻繁に耳からこぼれ落ちやすく、なくしたり壊したりする可能性が高くなってしまう。また、本体が小さいことから、自宅などの室内でも思っている以上に見つかりにくいという思わぬ落とし穴もある。そういった事態への対策として、メーカーは本体の形状を最適化したり、収納用のケースを付属したりとさまざまな工夫を行っている。とはいえ、やはり重要なのは実際の装着感だ。自分の耳にちゃんとフィットしているか、実際に製品に触れる機会があるなら確認しておいたほうがいいだろう。

ちなみに、イヤホン本体の紛失への対策として、一部メーカーの製品には片方紛失/故障時の有償サービスが付いているモデルもあったりする。いざというときに大変ありがたいので、製品選びの際のチェック項目として加えておくものいいだろう。

完全ワイヤレスイヤホンは製品によって大きさや形状もさまざま。耳の形状や耳穴の大きさも人によって大きく異なるので、実際に装着して自分の耳にフィットするモデルを選ぶのが鉄則だ

完全ワイヤレスイヤホンは製品によって大きさや形状もさまざま。耳の形状や耳穴の大きさも人によって大きく異なるので、実際に装着して自分の耳にフィットするモデルを選ぶのが鉄則だ

2.ワイヤレスの接続性(切れにくいもの、復帰がスムーズなものを選ぶ)

もうひとつ、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットとしてあげられるのが接続状況だ。プレーヤーと左右本体の2か所をワイヤレスで接続するうえ、左右の間にある人間そのものが電波を通しづらい傾向があるため、音切れが発生しやすい。各社ともアンテナの形状を工夫したり、左右間の接続方式を工夫したりと、さまざまな方法で音切れの回避を行っているが、有線のように完璧な安定接続は不可能であるため、多少の音切れは容認せざるを得ない。

それよりも、音切れの頻度や復帰のスムーズさを気にしたいところだ。最新チップを搭載したモデルは接続の安定性が高くなっているが、やはり最大のポイントは本体内蔵アンテナのデザインで、ワイヤレス技術にすぐれたメーカーが安心だ。ただ、通信の安定性の良し悪しは実際に試してみないと分からないのが歯痒いところ。なので、技術スペックはあくまでも参考程度に踏まえておいた方がよいだろう。

3.再生時間(急速充電機能やトータルの再生時間をチェック)

次に重要なポイントとなるのが、バッテリーの持続時間だ。本体サイズがコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンは、大きなバッテリーを搭載することができず、再生時間は一般的なBluetoothイヤホンに対してかなり短くなってしまっている。現在発売されている製品を見てみると、5〜8時間のバッテリー駆動時間をうたっているモデルが多い。そのため、収納ケースがそのまま充電ケースとなっていて、トータルで10時間以上の使用できるよう工夫されているが、それでも“聴きたいときにバッテリー切れで聴けない”可能性があるのも確かだ。

それをできるかぎり回避するため、製品選びの際はケースに“急速充電”機能がある製品を有力候補としよう。15分で1時間ほどの使用が可能な急速充電対応の製品を購入していれば、聴きたいときに聴けない事態をうまく回避することも可能になるからだ。また、最近では大容量のバッテリーを搭載し、モバイルバッテリーのようにスマートフォンに給電できるモデルも登場してきている。完全ワイヤレスイヤホンとモバイルバッテリーの2台持ちが大変という人は、こういった製品をチョイスするというのもアリだろう。

最近では超大型のバッテリーを内蔵し、ケースと合わせて最大100時間以上音楽再生やスマートフォンへの充電を行えるモデルなども登場してきている(写真はag「AG-TWS04K」)

最近では超大型のバッテリーを内蔵し、ケースと合わせて最大100時間以上音楽再生やスマートフォンへの充電を行えるモデルなども登場してきている(写真はag「AG-TWS04K」)

4.音質(自分好みの音色傾向を選ぶ)

最後に、音質についてもぜひチェックしてほしいところだ。これまで完全ワイヤレスイヤホンは、本体内にアンテナやバッテリーを搭載しなければならないスペース的な制限によって音質的に不利と言われてきた。しかし、各社が音質に対してさまざまな工夫を凝らした結果、ここ数年で完全ワイヤレスイヤホン全体の音質レベルはかなり引き上げられている。Bluetoothの「便利だけど音が悪い」というイメージはかなり払拭されつつあるのだ。こういった状況からも旧モデルよりも最新モデルを選ぶほうが音質的に有利なことが多いことは確かだが、やはり最終的には自分好みの音色傾向を選ぶというのが一番だろう。一気レビューのパートには、製品ごとの音質傾向を詳しく掲載しているので、ぜひ参考にしていただければと思う。

完全ワイヤレスイヤホン注目機種レビュー

1. JBL「CLUB PRO+ TWS」
初のハイブリッド式ANC搭載完全ワイヤレスとは思えない完成度の高さに注目

JBL製イヤホン&ヘッドホンの最上位ラインである「CLUB(クラブ)」シリーズの完全ワイヤレスイヤホン。JBLブランドとしては初めてハイブリッド式ANC(フィードフォワード+フィードバックのアクティブノイズキャンセリング)を搭載し、ステレオ使用に加えてどちらか片方でも使用可能な「Dual Connect」機能を装備。片方のイヤホンだけで通話はもちろんのこと、音楽再生を行うこともできる。

イヤホン本体は若干重い部類に入るが、装着センサーを装備しており、外すと自動的に音楽再生が止まってくれるのは便利だ。また、スマートフォン用アプリ「My JBL Headphone」の「最適なフィット感をチェックする」というメニューを活用することで、自分の耳の大きさに最適なイヤーチップサイズを確認することもできるなど、随所にユーザビリティに対する配慮がうかがえる。

再生時間に関しては、イヤホン本体で約8時間(ANCオンで約6時間)、専用ケースからの充電を含めると約32時間(ANCオンで約24時間)の連続再生が可能となっている。また、イヤホン本体は急速充電にも対応しており、約10分の充電で1時間の再生が可能となっている。Bluetoothはバージョン5.0を採用し、コーデックはSBCとAACに対応。イヤホン本体はIPX4の防滴性能も備えている。いっぽう、専用ケースはワイヤレス充電にも対応しているので、iPhoneなどワイヤレス充電対応スマートフォンを所有している人は、より手軽な充電がおこなえるようにもなっている。

ちなみに、JBLからの説明だと“CLUB”という言葉にはプロフェッショナルユースとしての意味合い、「音楽制作のシーンなど、厳しい品質を求められるプロフェッショナルの現場でもお使いいただけるような音質を持ち合わせた製品」という意味が込められているのだという。“CLUB”という略称表現がもつ世間一般のイメージ(言葉そのものの意味ではなく音楽やオーディオシーンでクラブといえばどういう意味が連想されるかということ)とはずいぶんとかけ離れている気がするので、何だかモヤモヤした気分になるが、“何のクラブ”だかは名付け手次第なので、JBLはそう考えているのだととりあえずは納得しようと思う。

実際、「CLUB PRO+ TWS」のサウンドはとても良質かつクリアだ。低域の量感がかなり多めで世間一般のCLUBイメージを裏切らない帯域バランスではあるが、変に荒々しくなったりせず、素直な表現で楽曲本来の魅力をわかりやすく伝えてくれる。当然、重低音系の製品とは音色も異なっており、耳障りのよい音色にも感じられた。たとえば凛として時雨などを聴くと、グルーヴ感がしっかりと保たれたノリノリの演奏であることに変わりないものの、音色の荒々しさが少しだけ控えめになり、ずいぶんと聴きやすいサウンドへとシフトしている。音量を大きめにして音楽に集中するだけでなく、やや控えめの音量でBGM的に音楽を聴くこともできる、絶妙なチューニングといえるだろう。ANC機能に関しても、強すぎず弱すぎず。当然のごとく外音取り込みモードも用意されており、実用性の高い内容。初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホンとしては、トータルバランスにすぐれた完成度の高い製品と言えそうだ。

イヤホン重量(片耳):13.7g
再生時間::最大6時間(アクティブノイズキャンセリングをオフにした場合は最大8時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

2. Skullcandy「Indy ANC」
Skullcandyらしいノリのよいサウンドを楽しめるANC搭載完全ワイヤレス

Skullcandyの中でも人気の高いIndyシリーズのひとつであり、近年のベストセラーとなった完全ワイヤレスイヤホン「Indy EVO」のANC機能付モデル。外観はほぼ「Indy EVO」と変わらず。価格も直販サイトで12,980円と、手ごろといえるプライスタグがつけられている。

ほかのSkullcandy製品同様にTile技術を搭載しており、イヤホン本体が見当たらない時、接続が切れたおおよその場所を追跡できたり、イヤホンからアラーム音を鳴らせるなど、便利な機能を利用できる。先日アップルから発表された「AirTag」はまさにこの機能とほぼ同様のもので、「Indy ANC」でもこの恩恵を享受することができるのはうれしいかぎりだ。

加えて、専用アプリには聴力テスト機能「パーソナルサウンド」が搭載されている。こちらを活用することで、理想的なサウンドへと補正を行うことができる。これによって、聴こえなかった音が聴こえたり、音の細部まではっきり聴こえるように改善されるとメーカーはアピールする。実際、この機能はなかなかのすぐれもの。ガイドにしたがってテストを行うだけで、かなり理想的なサウンドを実現することができる。自分自身の左右の耳の微妙な違いなど、改めて気づかされることも多いので、ぜひ試してほしい。

連続再生時間に関しては、イヤホン本体で約9時間(ANCオンで約5時間)、専用ケースからの充電を含めると約32時間(ANCオンで約19時間)の使用ができる。急速充電にも対応しており、10分ほどの充電で約2時間の連続再生が可能。また、IPX4相当の防滴性能も備えている。接続性に関しては、左右同時伝送方式を採用することで高い安定性を確保しているという。

さて、実際のサウンドはというと、「Indy EVO」とほとんど変わらないイメージのサウンドキャラクター。12mm口径ドライバーを搭載している余裕なのか、パワフルな低音とクリアな中高域が絶妙にバランスされ、ノリのよいサウンドが堪能できる。同時に、ただの重低音ではないサウンドキャラクターも「Indy ANC」の特徴といえる。圧倒的な低音ボリュームで迫力は満点なのだが、中高域はエッジの尖った表現ではなく、輪郭ははっきりしているが痛々しくはない、といった音色傾向でまとめられている。おかげで、女性ボーカルはリアルさをともなうちょっとハスキーな大人っぽい歌声を楽しむことができる。

もちろん、ノイズキャンセリング機能もなかなかのもので、外音取り込みモードなども利便性の高い機能もしっかりと用意されている。ノリのよいサウンドを楽しめる1万円前後のANC搭載完全ワイヤレスイヤホンを狙っている人には、なかなかいい選択肢になるはずだ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間::最大5時間(アクティブノイズキャンセリングをオフにした場合は最大99時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2.5〜2.8回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:True Black/Chill Grey

3. Anker「Soundcore Liberty Air2 Pro」
大人気Liberty Airシリーズ初のノイキャンモデルが登場!

Ankerの完全ワイヤレスイヤホンの中でも好評を博しているLiberty Airシリーズの最新版にして、ANC(ノイズキャンセリング)機能を搭載したモデル。とはいえ、デザインは(同じバーアンテナを持つタイプではあるものの)既存モデルとディテールが異なっているし、ケースに関してはまったくの別物となっている。“Pro”の名前が与えられていることからも、ひとつ上級に位置するモデルと考えるのが妥当そうだ。

注目のANC機能に関しては、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクにより周囲の音を検知して雑音を除去する「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。「交通機関モード(乗り物のエンジン音や走行音など低周波ノイズを最小限に抑制)」「屋内モード(周囲の会話など中周波ノイズを低減)」「屋外モード(街中の環境音などを低減)」という、3つのノイズキャンセリングモードが切り替えられるほか、外音取り込み機能も用意されている。このあたりの機能性は、下位モデルの「Soundcore LIFE A2 NC」とほぼ変わらない。

もうひとつ、「Liberty Air2 Pro」にはスマートフォン用アプリの機能として「イヤーチップ装着テスト」が用意され、ガイダンスにしたがってテストすると、最適な装着が行われているか確認することができる。ちなみに、イヤーピースは9種類ものサイズが同梱されているので、大半の人がベストな装着状態を実現できるはずだ。このほか、アプリからはイコライザー設定なども行えるようになっている。

連続再生時間はイヤホン本体のみで最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)、専用ケースからの充電を含めると 最大26時間 (ANCオン時は最大21時間)と、十分なバッテリー性能を持ち合わせている。特に、ケースはかなり小柄な持ち運び重視タイプなので、それなりのバッテリー容量を搭載してくれているのはありがたい。また、15分間の充電で約3時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しているので、バッテリーまわりで不満に思うことはまずないだろう。なお、IPX4の防滴性能にも対応している。

ハイブリッド構成によって、ANCの効き具合はなかなかの効果を持ち合わせている。それほど“耳栓”感覚が強くない形状であるのにもかかわらず、効果のほどは結構ある。価格を考えると、十分以上の機能性と言える。

肝心のサウンドはというと、ジャズやクラシックなどアコースティック楽器との相性がよさそうな、ていねいな表現の中高域と量感たっぷりの低域との組み合わせが特徴。高域もそれなりの伸びやかさは持つものの、痛々しい鋭さがないので聴きやすい。ゆったりとした演奏のジャズや、ミドルテンポの名盤ポップスなどは、相当心地よいグルーヴ感を堪能させてくれる。音色も変な特徴がなく、自然な音色の歌声、アコースティックギター、ピアノが楽しめる。音場的な広がり感というか、情報量に欠ける嫌いはあるが、あまり気にならず、音色の気持ちよさが心に残る。このサウンドキャラクターが好きな人であれば、Jポップ、Jロックもイケる。装着感、ANCの効き、音質と、なかなかバランスのよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.5〜3.7回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト

4. Anker「Soundcore LIFE A2 NC」
上位モデル譲りの強力なノイキャンを搭載! アンダー1万円で買える注目モデル

Ankerのオーディオブランド、SoundcoreシリーズのANC(ノイズキャンセリング)機能付き完全ワイヤレスイヤホン。ANC機能は上位モデル「Soundcore Liberty Air2 Pro」にも搭載されている、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクにより周囲の音を検知して雑音を除去する「ウルトラノイズキャンセリング」で、3つのノイズキャンセリングモードや外音取り込み機能なども備えている。

フィードフォワード+フィードバックのハイブリッド構成による恩恵か、ANCの効き具合はかなりの効果を持ち合わせている。もちろん、ピッタリとしたフィットを行うのが前提だが、この価格帯のANC機能完全ワイヤレスイヤホンとしては、頭ひとつ飛び抜けた印象だ。

連続再生時間は、イヤホン本体のみで最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)、専用ケースからの充電を含めると 最大35時間 (ANCオン時は最大30時間)。IPX5の防水性能にも対応している。ちなみに、イヤホン本体はソニーやBOSEのような2段構造のやや縦方向にかさばったデザインが採用されているが、5サイズのイヤーピースや3サイズのイヤーフィンが付属しているので、耳から多少出っ張ってしまうが装着感は悪くない。

さて、肝心のサウンドはというと、とても聴きやすいジェントルな中高域と、かなりの量感を持つ低域との組み合わせがとても興味深い。クラシックなどはかなりメリハリのきいた演奏で、普段より臨場感が高い。EDM系やJポップとも相性がよく、Perfumeを聴くと、低域のグルーヴ感が強いのに聴きやすい、心地よいサウンドを楽しませてくれる。好みさえ合えば、こういうサウンドチューニングも悪くない。装着感はやサウンドキャラクターによって多少好みが分かれるかもしれないが、価格を考えると、とても優秀な製品といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大7時間 (ANCオン時は最大6時間)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

5. ag「AG-TWS07R」
薄型ケースでかさばらない! 手ごろな価格が魅力な完全ワイヤレスイヤホン

日本のオーディオメーカー、finalがサウンドチューニングを手がけるag完全ワイヤレスイヤホンの中でも、手ごろな価格と使いやすさの両立が特徴となる“R”シリーズの新モデル。既存モデル「AG-TWS03R」よりも少し上位のポジションに位置しているようで、ケースがワイヤレス充電に対応しているなど、部分的なアップグレードが見られる。

イヤホン本体は「AG-TWS03R」同様、とてもコンパクトなサイズにまとめられている。重さも実測値で片側4.3g(メーカーからは発表されていない様子)と、かなりの軽さとなっているので、装着感は軽快かつ良好だ。

agブランド共通の特徴でもある、「粉末塗装」や落ち着いた色調のカラーバリエーションはこの「AG-TWS07R」にもしっかり継承されていて、ほかに類のない上品さを感じさせる。この価格帯でこの質感はなかなかだ。また、カラーバリエーションはブラック、クリーム、バイオレットの3色となっているが、どれも落ち着きのあるシックな印象で、ファッションにも合わせやすい。

連続再生時間は、イヤホン本体のみで最大5時間、専用ケースからの充電を合わせると最大20時間。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応する。専用ケースはとてもコンパクトなサイズとなっているため、持ち運びしやすい。開閉も慣れれば片手ででき、イヤホン本体の取り出しもかなり楽だ。いっぽう、Qi規格のワイヤレス充電に対応ということだが、普段から使用しているTUNEWEARの「10W Plus WIRELESS CHARGER」で試してみたところ、エラーなどは起きずきちんと反応していた。

ひとつだけ気になる点があった。それは、イヤホン本体がコンパクトすぎるのか、タッチパッド操作にコツがいるということだ。慣れていないと着け外しの際につい押してしまうことがあり、それでいて装着中はかなりしっかりタップをしないと反応してくれない。あくまでも、コツをつかんでしまえば問題はないレベルではあったが、そもそもタッチパッドの操作性に関して、はたしてライトユーザーが順応できるか否かを改めて考えさせられる製品となった。

さて、肝心のサウンドをチェックしよう。今回はAK「SR25」とAACコーデックで接続、試聴した。とてもジェントルな抑揚表現と、整った中高域の帯域バランス、やや強めでフォーカスのよい低域が特徴。おかげで、歌声も楽器も聴きやすく、ロバート・グラスパー「ヒューマン」などは、メリハリのしっかりした躍動的な演奏を堪能することができた。クラシック、ジャズなどアコースティック系との相性もまずまずで、リアルな音色の演奏を楽しむことができる。ボーカルはほんのわずかにドライで、艶やかさもしっかり持ち合わせているため、特に男性ボーカルがなかなか魅力的な歌声を聴かせてくれる。使い勝手のよさはもちろんのこと、価格のイメージを大きく上まわる良質なサウンドは大きな魅力だろう。

イヤホン重量(片耳):4.3g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約5回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック/クリーム/バイオレット

6. ag「AG-TWS08R」
aptX にも対応。ag完全ワイヤレスイヤホン最小最軽量をうたうコンパクトモデル

「AG-TWS07R」とほぼ同タイミングでの発売となったagブランドの新完全ワイヤレスイヤホンが「AG-TWS08R」だ。手ごろな価格と使いやすさの両立が特徴の“R”シリーズの中でも、最小最軽量のコンパクトさを誇るモデルとアピールされている。

実際に「TWS08R」の重さを計測してみると、イヤホン本体が片側4.6gで、イヤホン込みの専用ケース重量が42gと、どちらもかなりの軽量さを持ち合わせている。厳密にいえば、イヤホン本体は4.3gの「TWS07R」がわずかに軽いが、ケース込みだと「TWS08R」に軍配が上がる。また、「TWS08R」のイヤホン本体はイヤーモニター然としたデザインを新採用しているため、良好な装着感を持ち合わせている。遮音性と装着時の軽快感は、多少「AG-TWS08R」が有利だ。いずれにしても「TWS08R」「TWS07R」ともにかなりの軽量コンパクトモデルなので、魅力が拮抗している製品、どちらを選んでも間違いはないといえる。

もちろん、agブランド共通の「粉末塗装」や、落ち着いた色調のカラーバリエーションは健在で、イヤホン本体もケースも指紋が付きにくく、触感も良好だ。カラーバリエーションは、ブラック、クリーム、ブルーの3色を用意する。

連続再生時間は、イヤホン本体のみで最大7時間、専用ケースからの充電を合わせると最大28時間と十分な数値を持ち合わせている。BluetoothコーデックはSBCやAACに加えて、aptXに対応していて、より良質なサウンドを楽しむことができる。

タッチパッドの反応に関しては、「AG-TWS07R」よりも「AG-TWS08R」のほうが好印象だった。操作にちょっとしたコツが必要そうな「AG-TWS07R」に対して、「AG-TWS08R」はひたすら敏感に反応してくれるので、間違えて押してしまうことはあっても、なかなか反応してくれないケースはまずなかった。また、個性的なデザインは持ちやすく、装着時に誤ってタッチパッド部分を押してしまうこともない。とても扱いやすいデザインと操作系だ。

さて、肝心のサウンドはというと、いい意味でのドンシャリが特徴。低域はかなりの量感だがギリギリの締まりやフォーカスは持ち合わせているし、高域はかなり鋭い表現ながら、中域とのバランスによって痛すぎず、迫力満点のサウンドをトコトン堪能させてくれる。EDMはもちろんJポップも良相性、ハードロックはやや好みが分かれそうな低域表現か。意外にもクラシックとの相性も良好で、弦はボーイング強めで、ややホール感の強いリアルなサウンドを楽しむことができた。このあたりは、aptX接続対応であることも効果を発揮しているのかもしれない。

このように、「TWS08R」はなかなか良好な使い勝手を持ち合わせているので、サウンドキャラクターさえ気に入れば長く付き合える愛機となってくれるはずだ。

イヤホン重量(片耳):4.6g
再生時間:最大7時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.75回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/クリーム/ブルー

7. RHA「TrueControl ANC」
RHA初となるノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHAにとって初となるANC(ノイズキャンセリング)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーの搭載や、RHAならではのサウンドチューニングは、先に登場した「TrueControl」とほぼ同様。回転スライドさせて開く独自の専用ケースデザインもかわらない。Qi対応となったためか、イヤホン本体の形の違いによるモノか、並べて比較するとやや大きくはなっている。そのいっぽうで、イヤホン本体のデザインが大きく変更され、よりフィット感の高い、イヤーモニター然としたスタイルが採用されている。

ANC機能のシステムに関して、詳細はメーカーから情報が出されていないが、ナイコムのWebサイトの「最先端のアクティブノイズキャンセリング技術に、人間工学に基づくすぐれたフィッティング性能によるノイズアイソレーション設計の相乗効果」という記載から、フィードフォワード左右2マイク方式だと推測される。いっぽうで、通話マイクは「Qualcomm cVc 」技術を採用しており、クリアで聴き取りやすい通話音質を実現しているという。

ちなみに、アンビエント、ANC、ANCオフの切り替えは、左側イヤホンを2回タップすることで行う。実際のANCの効き具合を試してみたのだが、なかなかにしっかりとした効果が保たれていた。それでいて、あまり不自然な音消しになっていないところがいい。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは3回分のフル充電が可能となっていて、トータル20時間使い続けることができる。BluetoothコーデックはSBC、AACに加えてaptXにも対応。また、IPX4等級の防滴性能も備え、スポーツユースにも配慮されている。また、スマートフォン用アプリも用意されていて、こちらを活用することで好みに合わせたイコライザー調整を行うことができる。今後は(このアプリを使った)ファームフェアアップデートも予定されているという。

イヤーチップはシリコン3サイズに加えてフォームタイプも3サイズ付属。なかでもシリコンタイプは、SとLサイズが各2ペア、Mが各3ペア同梱されていて、紛失や劣化した時でも気軽に交換することができる。これはありがたい。

さて、肝心のサウンドはというと、RHAらしいというべきか、鮮度感の高いしゃっきりしたキャラクターを保ちつつ、ていねいなディテール表現、抑揚のダイナミックさなど、完全ワイヤレスイヤホンとは思えない良質なサウンドを楽しませてくれる。チェロもヴァイオリンもエッジの立ったメロディアスな演奏を聴かせてくれ、ピアノの音は繊細で軽やか。ドラムなど低域リズムパートのキレもなかなか。それでいて、音色の響きは耳に心地よく、いつまでも聴いていたくなる。第一にサウンド、第二にANC機能、第三にデザインと、数多の魅力をもつなかなか優秀な製品と言えるだろう。

イヤホン重量(片耳):8.3g
再生時間:最大5時間(ANC ON時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

8. HiFiMAN「TWS800」
独自のヘッドホンアンプとドライバーユニットでサウンドをとことん追求した注目モデル

静電型や平面振動板を採用した音質こだわり派のヘッドホンなどをラインアップするHiFiMANが手がける完全ワイヤレスイヤホン。その特徴は、なんといっても音質に対するこだわりだ。一般的な完全ワイヤレスイヤホンがBluetooth SoC内のヘッドホンアンプ回路を活用しているのに対して、この「TWS800」では独立した回路を設計して搭載。これに、同ブランド最上級ヘッドホンに採用されている特殊なナノ粒子コーティングを表面に施した「トポロジー振動板」や強力な磁束密度を持つマグネットなどが採用された、150Ωもの高インピーダンスをもつドライバーユニットを組み合わせることで、HiFiMANが理想とするサウンドが追求されているという。

そのいっぽうで、使い勝手にも配慮されていて、独立したヘッドホンアンプ回路を持つにもかかわらず、イヤホン本体で最大4.5時間、個性的なデザインをもつ専用ケースからの充電を含めると、最大31.5時間の再生が可能となっている。また、IPX4の防滴性能も確保されている。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応する。

実機を手に取ってみると、イヤホン本体はかなり大きい。高級ユニバーサルIEMクラスと言っていいだろう。そのため、装着については多少シビアになるが、ダブルフランジ、トリプルフランジを含む8種類のイヤーピースが付属するため、自分にとってベストなフィッティングは実現可能だろう。

さて、肝心のサウンドはいかなるものだろうか。AK「SR25」とAACコーデックで接続して、そのサウンドをチェックした。キレもフォーカスもよく、躍動感のあるサウンド。ボーカルやメインギター、ベース、ドラムなどそれぞれのパートがはっきりと分離され、距離感の近い、ライブ感の高い演奏を聴かせてくれる。ここまでダイレクト感が高く、メリハリのはっきりした抑揚表現は今までほかの完全ワイヤレスイヤホンでは経験のないレベルだ。おかげで、より音楽に集中して楽しむことができる。サウンドキャラクターは、HIFIMANらしいというべきか、ハスキーなボーカル、艶やかな弦楽器の音色が特徴だ。

いっぽうで、残念なのが解像感の不足だ。これはBluetoothコーデックにまつわる部分で「TWS800」には罪がないのだが、音色や表現から脳がついつい有線ケーブルイヤホンの音色と比較してしまうため、ディテールの表現や空間表現にちょっとした違和感を感じてしまう。このあたりは、現在の完全ワイヤレスイヤホンのテクノロジー的な限界なのかもしれない。この先の進化を、大いに期待したいところ。とはいえ、そのサウンドはなかなかの実力派。HIFIMANらしい良質なサウンドを持つ、魅力的な製品だと断言しよう。

イヤホン重量(片耳):6.9g
再生時間:最大4.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約6回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:シルバー

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