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《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

《2020年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

2016年秋に、Apple「iPhone 7」シリーズがヘッドホン出力端子を廃止して以降、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急激に普及している。実際、ここ1〜2年で過去の数倍に匹敵する新製品が各社から登場。いまやヘッドホン&イヤホンの主流といえる製品になりつつある。

そのなかでも、高い人気を誇っているのが完全ワイヤレスイヤホンと呼ばれる、左右別体のイヤホンだ。「トゥルーワイヤレスイヤホン」「フルワイヤレスイヤホン」「耳栓型イヤホン」「左右分離型イヤホン」など、いろいろな呼ばれ方をしているこちらのタイプ。一般的なBluetoothイヤホンがプレーヤーとはワイヤレスながら左右本体がケーブルでつながっているのに対して、完全ワイヤレスイヤホンは左右間もワイヤレス接続となっており、ケーブルがいっさい使用されていない。その名のとおり、“完全”“完璧”なワイヤレスイヤホンとなっているのだ。その代表例といえるのがアップルのAirPodsで、こちらが発売されて以降、大きく注目を集めるようになり、現在はさまざまなメーカー/ブランドから数多くの製品がラインアップされている。

Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

ヘッドホン出力端子が廃止されたiPhone 7/iPhone 7 Plusの登場で、Bluetooth方式のワイヤレスヘッドホン&イヤホンが急速に拡大している(写真はiPhone 7 PlusとAirPods)

このように、いま最大の注目株といえる完全ワイヤレスイヤホンだが、まだ登場したばかり、新しいタイプの製品だけに、メリットデメリットがハッキリしている。購入の際には、それをしっかりと見極めなければならない。本特集では、完全ワイヤレスイヤホン選びの4つのポイントをわかりやすく解説するとともに、注目製品の一気レビューをお届けする。レビューでは、音質をメインとしつつも、接続時の手間などユーザビリティも含めてご紹介させていただくので、自分にとってのベストワンを選び出す参考にしていただけたらと思う。

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完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に注目したい4つのポイント

1.装着感(耳にフィットしてこぼれ落ちないモデルを選ぶ)

特集の冒頭でも述べたとおり、完全ワイヤレスイヤホンの最大のメリットは、ケーブルがいっさいないため、屋外でとても扱いやすい製品になっているということだ。一般的なBluetoothイヤホンは左右間をケーブルで接続しているため、移動時何かに引っかかったり収納時に絡まったり、時には断線など、有線イヤホンと同じトラブルが発生する可能性がある。もちろん、ケーブルの長さは圧倒的に短いし、ネットバンドを採用するなどの工夫によってケーブルにまつわるトラブルは格段に少ないが、わずかながら可能性は残る。また、これは気分の問題だが、左右がつながっているのがうっとうしく感じるユーザーもいるだろう。対して完全ワイヤレスイヤホンは、左右が独立していて、ケーブルにまつわるトラブルやストレスから完全に解放される。これだけでも充分な魅力といえる。

これは同時に、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットともなっている。それは、落としやすくなくしやすいことだ。実際、通勤時などに完全ワイヤレスイヤホンが耳からこぼれ落ちてしまう人に少なからず遭遇する。筆者も、電車とホームのすき間に落ちてしまい絶望的な顔をしている人に会ったことがある。それも、ひとりやふたりではない。

完全ワイヤレスイヤホンは、本体内ですべての構成が完結しなければならないため、有線タイプのイヤホンに対して本体が大きくなりがちで、どうしても落ちやすい傾向があるのだ。そのため、女性など耳穴の小さい人などは頻繁に耳からこぼれ落ちやすく、なくしたり壊したりする可能性が高くなってしまう。また、本体が小さいことから、自宅などの室内でも思っている以上に見つかりにくいという思わぬ落とし穴もある。そういった事態への対策として、メーカーは本体の形状を最適化したり、収納用のケースを付属したりとさまざまな工夫を行っている。とはいえ、やはり重要なのは実際の装着感だ。自分の耳にちゃんとフィットしているか、実際に製品に触れる機会があるなら確認しておいたほうがいいだろう。

ちなみに、イヤホン本体の紛失への対策として、一部メーカーの製品には片方紛失/故障時の有償サービスが付いているモデルもあったりする。いざというときに大変ありがたいので、製品選びの際のチェック項目として加えておくものいいだろう。

完全ワイヤレスイヤホンは製品によって大きさや形状もさまざま。耳の形状や耳穴の大きさも人によって大きく異なるので、実際に装着して自分の耳にフィットするモデルを選ぶのが鉄則だ

2.ワイヤレスの接続性(切れにくいもの、復帰がスムーズなものを選ぶ)

もうひとつ、完全ワイヤレスイヤホンのデメリットとしてあげられるのが接続状況だ。プレーヤーと左右本体の2箇所をワイヤレスで接続するうえ、左右の間にある人間そのものが電波を通しづらい傾向があるため、音切れが発生しやすい。各社ともアンテナの形状を工夫したり、左右間の接続方式を工夫したりと、さまざまな方法で音切れの回避を行っているが、有線のように完璧な安定接続は不可能であるため、多少の音切れは容認せざるを得ない。

それよりも、音切れの頻度や復帰のスムーズさを気にしたいところだ。左右のイヤホン間をつなぐ通信にNFMI方式を採用したタイプは復帰がスムーズな傾向があったり、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などを搭載したモデルは接続の安定性が高くなっているなどさまざまな話があるが、最大のポイントは本体内蔵アンテナのデザインだったりするので、ワイヤレス技術にすぐれたメーカーが安心だったりもする。こればかりは、実際に試してみないと分からないのが歯痒いところだ。なので、技術スペックはあくまでも参考程度に踏まえておいた方がよいだろう。

上位モデルを中心にNFMI採用モデルが増えている。接続性を重視するなら、NFMI対応かどうかを必ずチェックしておこう

ちなみに、米クアルコム製の最新チップ「QCC3026」などは、「Snapdragon 845」搭載スマートフォンとの組み合わせで「TrueWireless Stereo Plus」を利用可能になるため、接続性と音質面で大きなアドバンテージが見込まれているが、しばらくは環境的に実現の見込みがない(現在発売中の「QCC3026」搭載完全ワイヤレスイヤホンはファームウェアアップデートなどを行わなければならない可能性が高い)ため、しばらくは選択のポイントに入れなくてもよさそうだ。

「TrueWireless Stereo Plus」は、完全ワイヤレスイヤホン向けに開発されたクアルコムの最新技術。左右のイヤホンそれぞれに信号を送ることで、従来よりも途切れにくくなっている

3.再生時間(急速充電機能やトータルの再生時間をチェック)

次に重要なポイントとなるのが、バッテリーの持続時間だ。本体サイズがコンパクトな完全ワイヤレスイヤホンは、大きなバッテリーを搭載することができず、再生時間は一般的なBluetoothイヤホンに対してかなり短くなってしまっている。現在発売されている製品を見てみると、3時間前後のバッテリー駆動時間をうたっているモデルが多い。そのため、収納ケースがそのまま充電ケースとなっていて、トータルで10時間以上の使用できるよう工夫されているが、それでも“聴きたいときにバッテリー切れで聴けない”可能性があるのも確かだ。

それをできるかぎり回避するため、製品選びの際はケースに“急速充電”機能がある製品を有力候補としよう。15分で1時間ほどの使用が可能な急速充電対応の製品を購入していれば、聴きたいときに聴けない事態をうまく回避することも可能になるからだ。

専用充電ケースに急速充電機能を備えたモデルも登場しつつある。写真はJaybirdの完全ワイヤレスイヤホン「Jaybird RUN」。急速充電機能を備えており、5分の充電で約1時間の音楽再生が可能だ

4.音質(自分好みの音色傾向を選ぶ)

最後に、音質についても是非チェックして欲しいところだ。最新のBluetoothイヤホン・ヘッドホンは、上位モデルを中心にaptX HDやLDACなど、ハイレゾ相当の音質を伝送することが可能なコーデックが普及してきている。Bluetoothの「便利だけど音が悪い」というイメージがいままさに払拭されつつあるのだが、サイズや消費電力の都合か、完全ワイヤレスイヤホンではSBCやAACなどスタンダードなコーデックのみの対応となっている製品がほとんどで、一部、aptX対応のモデルが出始めた程度だ。

また、本体内にアンテナやバッテリーを搭載しなければならないスペース的な制限によって、音質的にも不利な状況となっている。とはいえ、各社がさまざまな工夫を凝らしており、ここ1年で音質はかなりのクオリティアップを果たしている。そういった視点でも、最新モデルのほうが有利なのは確かだ。

完全ワイヤレスイヤホン注目機種レビュー

1. ヤマハ「Empower Lifestyle TW-E3A」
独自機能「リスニングケア」を搭載したエントリーモデル

ヤマハ「Empower Lifestyle TW-E3A」 イヤホン本体はオーソドックスな楕円形。奥行の厚みがややある クラムシェル型の専用ケース。イヤホンのでっぱり部分が多く、ケースから取り出しやすい ヤマハ「Empower Lifestyle TW-E3A」を装着したところ

オーディオ機器やホームシアター機器はもちろん、楽器から音楽制作機器まで、幅広いサウンド関連機器を手がけるヤマハから、初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。先日、「TW-E7A」「TW-E5A」「TW-E3A」という3モデルが同時発表されたが、いずれもユーザーのライフスタイルに寄り添うことをコンセプトとした「Empower Lifestyle」シリーズでの展開となる。また、3製品のうち「TW-E7A」のみノイズキャンセリング機能を持ち合わせている。今回は、3製品の中から先んじて発売されたエントリーモデル「TW-E3A」をピックアップして紹介していこう。

ヤマハ製完全ワイヤレスイヤホンの特徴といえば、AVアンプ開発で培った技術を応用したという独自機能「リスニングケア」を搭載することだろう。これは、「耳の安全を守る」ことに配慮した設計で、音量によって異なる聴こえ方を解析し、ボリュームごとに最適な帯域バランスになるよう補正してくれるというもの。実際には、専用再生アプリ「Headphones Controller」と連動し、設定された音量に合わせてイヤホン本体内のイコライジング機能(低域/中低域/中域/高域の4バンド)を自動調整。小ボリュームでも、迫力を損なわないサウンドを作り上げてくれるのだという。当然、エントリーモデル「TW-E3A」にもこの機能は搭載されている。

このほか、クアルコム社製SoC「QCC3026」を搭載し、高い接続安定性を提供するほか、TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus/左右独立通信技術)にも対応。連続再生時間も約2時間の充電で6時間使用することができ、専用ケースからの3回分の充電も合わせると、最大24時間の音楽再生が可能となっている。コーデックも、SBCやAACに加えてaptXに対応する。このほか、ボタン操作によるSiri/Googleアシスタントなどボイスアシスタント機能の起動に対応していたり、IPX5相当の生活防水を有していたりと、充実した内容を誇っている。特に、「QCC3026」SoCを搭載しながらも1万円前後の価格帯を想定しているのは、なかなかに意欲的な価格設定といえる。

さて、実際の製品を手にしてみると、イヤホン本体は、最新モデルの中ではほんの少し奥行きが厚めのような気がする。これは、耳穴側に滑り止め用のシリコンカバーが付属しているためなのかもしれない。実際に装着してみると、片側6.3gという比較的軽量さとも相まってか、さほど違和感はなかった。ちなみに、専用ケースの方は持ち運びしやすい小型のタイプで、かつイヤホン本体が取り出しやすい(ハウジング部分の飛び出しが大きくつかみやすい)ため、好感が持てた。また、ハウジング部の操作ボタンは“カバーされた押しボタン式”といった印象のもので、やや硬めではあるものの、着実な操作が行えた。

さて、肝心のサウンドはというと(アプリを利用し「リスニングケア」をオンにしてウォークマンNW-ZX507で試聴)、低音はボリューミーで、高域もエッジのある煌びやかなキャラクターを持ち合わせている。ただし、重低音というよりは、クセのないモニター系統のサウンドをベースにややメリハリを強調したといったイメージ。それなのに、あまり聴き疲れしない不思議なキャラクターとなっている。これぞ「リスニングケア」ならではの恩恵なのだろう。また、音量を下げても結構ディテールが見える質のよいサウンドを聴かせてくれる。確かに、解像度を求めてついつい音量をアップさせてしまう、ということはなさそうだ。楽曲も、Jポップからクラシックまで得手不得手がなく、とても扱いやすい。ファーストモデルとは思えない、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):6.3g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ホワイト/スモーキーブルー/スモーキーピンク

2. House of Marley「REDEMPTION ANC」
個性的なデザインに先進的な機能を融合した注目モデル!

House of Marley「REDEMPTION ANC」 スティック部分が伸びるイヤホン本体。木目調の部分には竹素材が使われており、非常に個性的なデザインだ 専用ケースはイヤホンをネガせて収納する形だ House of Marley「REDEMPTION ANC」を装着したところ

ボブ・マーリー氏の実子であるローハン・マーリー氏が関わり、彼の愛や音楽、そして自然や生命に対するリスペクトを表現しているというHouse of Marley。竹やFSC認証材、再生アルミニウムやプラスチック、織り地などを積極的に利用していることでも有名なオーディオブランドだが、そんなHouse of Marleyから、ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン「REDEMPTION ANC」が発売された。

こちらの製品、先に発売された「LIBERATE AIR」に次ぐ第2弾の完全ワイヤレスイヤホン。一般的なカナル型スタイルだった「LIBERATE AIR」に対して、「REDEMPTION ANC」は下に伸びるステーのついたデザインが採用されている。もちろん、本体およびケースの素材には、竹やおがくず、リサイクルREGRINDシリコンなどを使用するなど、こちらの製品にもHouse of Marleyらしさは十分反映されている。

そのいっぽうで、内部には最新のシステムが搭載されている。まず、Bluetoothチップはクアルコム社製SoC「QCC5124」をチョイス。ノイズキャンセリング機能を持つことに加え、約5時間(ノイズキャンセリング機能オフだと約5.5時間)の連続再生時間を実現している。専用ケースの内蔵バッテリーによる充電を含めると約20時間(ノイズキャンセリング機能オフだと約28時間)の使用ができるため、不満に思うことはないだろう。このほか、IPX4の防滴仕様や耳から滑り落ちるのを防ぐシリコンカバーが付属していたりと、実際の使い勝手にも細心の注意が払われている。また、コーデックはSBCに加えて、AACやaptXにも対応している。

さて、実際の製品を手にしてみると、なかなか個性的な外観に思わず見惚れてしまう。ケースは上面に竹があしらわれ、イヤホンを置く内部には再生シリコンが貼られていて、とてもていねいな造りに感じられる。イヤホン本体も、つや消しブラックと竹のコントラストがとても上品に感じられる。所有欲をくすぐるデザインといっていいだろう。同ブランドのアナログレコードやBluetoothスピーカーなどもそうだが、とてもセンスのよいデザインだ。

ノイズキャンセリングは、アプリなどは使用せず、L側のバーの部分に配置されているタッチパッドで操作する。3回押すことでノイズキャンセリングオン、アンビエントモード、オフの順で切り替わるため、使い勝手は悪くない。ちなみに、ノイズキャンセリングの効果はあまり強すぎず、自然に暗騒音を防ぐイメージ。街中で、自然な音楽を楽しみたい場合だと、このぐらいがちょうどよいかもしれない。また、イヤホン本体にはセンサーが取り付けられ、耳からの着脱に対応して音楽が自動的に再生/停止するようになっている。こちらも便利だ。

さて、完全ワイヤレスイヤホンとしては少し大きい8.6mm口径のダイナミック型ドライバーが搭載されたこの「REDEMPTION ANC」だが、肝心のサウンドはというと、広がり感、音のリアルさともに良好な、質感のよさを持ち合わせている。帯域バランスとしては、やや低域がボリューミーなナチュラルサウンドといった印象で、ハードロックからアコースティック系まで、音楽ジャンルを選ばないバランスのよさを持つ。また、ボーカルのナチュラルな歌声を聴かせてくれるのもうれしい。特に男性ボーカルとの相性がよく、ツヤのったリアルな歌声が楽しめた。コンセプトやデザインはもとより、音質的にも十分満足できる良好な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6g
再生時間:最大5時間(ANCオン)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

3. ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」
世界初のインナーイヤー+ノイキャン完全ワイヤレスイヤホン

ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」 イヤホン本体はインナーイヤー型。スティック部分をタップして操作する形だ 丸形デザインの専用ケースは薄型コンパクトな仕上がり。ワイヤレス充電にも対応する ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」を装着したところ

ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 3」は、同社がオープンフィット型と呼ぶ、いわゆるインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。先代から続くスタイルはそのままに、新たにアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した新モデルとなる。ちなみに、このスタイルでノイズキャンセリング機能を搭載したのは、この「HUAWEI FreeBuds 3」が世界で初めてだという。日本国内では2019年11月29日よりカーボンブラックとセラミックホワイトの2色が発売され、翌年2月14日にレッドエディションが追加されている。

そのシステムは、スマートフォンメーカーらしく、便利さにかなりの重点が置かれている。まず、接続は専用ケースのフタを開け、ケース右サイドのボタンを2秒長押しでペアリングモードがスタート。一般的なAndroidスマートフォンであれば(もちろんiPhoneでも)誰でも迷わず簡単に接続することができる。Android用に提供されているアプリ「HUAWEI AI Life」を使えばもっと簡単に接続でき、そして一度ペアリングさえしてしまえば、ケースから取り出すだけで再ペアリングしてくれる。こちら、他の製品でも同機能が備わっているが、安定して再接続してくれる点はさすがといえる。ちなみに、こちらのアプリからはノイズキャンセリング機能の強弱を調整することもできるようになっている。

また、音声通話については確認できなかったものの「骨伝導ノイズキャンセリング」なる機能を持ち合わせているようで、内蔵されている骨伝導センサーが周囲のノイズを低減し、クリアな通話が可能だという。機会があれば、試してみたいところだ。

いっぽう、コンパクトで薄型の円形デザイン専用ケースは、とても持ち運びしやすい。USB Type-C端子を持つほか、ワイヤレス充電にも対応しているので、使い勝手の面では十分以上といえる。なお、連続再生時間はイヤホン本体が約4時間、専用ケースも含めて約20時間の再生が行える。最新モデルの中ではイヤホン本体の約4時間というのは決してロングライフではないが、専用ケース含めて約20時間大丈夫なので、それほど不満に思うことはないだろう。

さっそく、実際の製品を使って色々と試してみる。接続時の手間のなさはすでに書いたが、そのほかにもいくつかいいところと気になるところがあった。まず、イヤーモニター型なので、筆者の場合はちょっとした動きで耳から落ちる。これは、AirPodsなどでも生じるのことなので、特に問題視するつもりはない。場合によっては、耳の小さな女性の方が大丈夫だったりもするので、購入前に一度装着感を試してみることをオススメする。

ノイズキャンセリング機能については、筆者の耳の形状のせいなのかもしれないが、動作が安定せず、ちょっとでも装着が耳からズレるとノイズが高まり、しばらく(10秒ほど)すると微調整が動作して再びノイズが減るということが繰り返し起こった。インナーイヤー型でノイズキャンセリング機能を搭載することの難しさなのかもしれないが、せめて微調整が2〜3秒で行われれば、と残念に思った。

いっぽう、音質に関してはなかなかのもの。14mmの大口径ダイナミック型ユニットの恩恵もあってか、ワイドレンジ、かつ深みのある低音と、表現豊かなボーカルが楽しめる。声色はややドライだが、抑揚表現が巧みで歪み感もうまく押さえ込まれているので、声の特徴がしっかり伝わってくる。コーデックがSBCとAACのみの対応であるため、ハイレゾ音源などを聴くと解像感の損失や低域(たとえばエレキベース演奏)のフォーカスの甘さなどが気になってしまうが、完全ワイヤレスイヤホンとしては良質なサウンドを持つ部類に入る。特に、音量を下げてイージーリスニング用として使うにはピッタリ。インナーイヤー型故に装着感や音漏れなどで人を選ぶのは致し方のないところだが、機能性といい音質といい、なかなか上出来な製品といえる。

イヤホン重量(片耳):約4.5g
再生時間:最大4時間(ANCオフ)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:カーボンブラック/セラミックホワイト/レッドエディション

4. SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」
SOL REPUBLICらしい聴き応えのあるサウンドが特徴

SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」 イヤホン本体はシリコン素材で覆われており、耳へのグリップ感が高い 専用ケースは細身で携帯性も抜群だ SOL REPUBLIC「SOL AMPS AIR+」を装着したところ

アメリカのサンフランシスコに本拠を置くSOL REPUBLICは、2011年に設立された新進気鋭のオーディオ製品メーカー。ライフスタイルを重視したスタイリッシュなデザインが特徴となっている。そんなSOL REPUBLICの完全ワイヤレスイヤホン「AMPS AIR」シリーズに、ノイズキャンセリング機能を搭載した新モデル「AMPS AIR+」が追加された。

既存製品に対して一文字“+”が追加されただけの「AMPS AIR+」だが、実はイヤホン本体のデザインから何から、まったく新しい製品に作り上げられている。イヤホン本体はサイド部分全体をシリコンで覆うかたちとなり、ノイズキャンセリング機能の搭載もあってか、やや大きくなった。とはいえ、耳の小さい女性であれば選ぶことはあるかもしれないが、本体重量は片側約6.5gと決して重すぎることはなく、巧みにまとめ上げられている。

いっぽう、Bluetoothチップはクアルコム社製「QCC5121」を搭載。ノイズキャンセリング機能オンで約6時間、オフで約8時間の連続再生時間を確保したほか、クイックチャージ機能に対応することで約15分の充電で約2時間の音楽再生を楽しむことができる。また、専用ケースはかなり小型化され、ポケットにもかさばらずしまえるようになったが、搭載バッテリーの容量は十分以上で、イヤホン本体に2回ほどの充電が行えるようになっている。ノイズキャンセリングオフなら最長25時間の連続使用が可能となっているので、実際の使用時にも不満に思うことはないだろう。

なお、ノイズキャンセリング機能は、オンとオフ、アンビエントの3モードを持っている。それほど強力に効かせていない印象で、オンにしていても違和感がないのが好ましい。コーデックは、SBCに加えてAACやaptXコーデックにも対応し、「QCC5121」内蔵のDSPによるサウンドチューニングも含めて、より良質なサウンドが楽しめるようになった。オリジナルモデル同様、IPX4の防滴性能を備えるので、フィットネスやランニングなどのスポーツユースも可能だ。

操作は、タッチパッドによるタップコントロールによって、再生/一時停止、曲送り、ANC機能のオンオフなどが行えるようになっている。タッチパッドなので、操作には慣れが必要だが、やや強めにタップすればスムーズに行える。加えて、着脱センサーも備えており、イヤホンのつけ外しで音楽が自動的に再生、停止される。

そのサウンドは、ひとことでいえばSOL REPUBLICらしいチューニングを持ち合わせている。クリアな中高域と、メリハリのハッキリした低域を併せ持つ、いわゆるドンシャリ的なサウンドだが、高域はヌケがいいけれども鋭すぎず、中域もていねいなディテール表現をしてくれるので、なかなかに聴き応えがある。EDMやJポップなどスピードの速い楽曲、音切れのよさを必要とするサウンドとは相性がよかった。質のいいドンシャリ、という表現は語弊があるかもしれないが、そういったクリアネスなサウンドを好きな人も少なからずいるはず。音の好み次第で、最良の相棒となってくれそうだ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大6時間(ANCオン)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シャンパン/シルバー

5. Master&Dynamic「MW07 PLUS」
ノイズキャンセリング機能を搭載したMaster&Dynamicの最新完全ワイヤレスイヤホン

Master&Dynamic「MW07 PLUS」 イヤホン本体。大理石のような特徴的な模様が目を惹く ミラー仕上げの専用ケース。指紋などが目立つので、取り扱いには注意したい Master&Dynamic「MW07 PLUS」を装着したところ

「MW07 PLUS」は、米ニューヨークに本拠を構えるオーディオブランド、Master&Dynamicがリリースする最新の完全ワイヤレスイヤホン。2018年に発売された既存モデル「MW07」とデザインは共通しているものの、アップグレードモデルではなく上位機種にあたる製品となっている。

この「MW07 PLUS」最大の特長といえば、やはりノイズキャンセリング機能の搭載だろう。「MW07 PLUS」は最新の高性能Bluetoothチップを搭載することで、ノイズキャンセリング機能、およびアンビエントリスニング(外音取り込み)機能を搭載している。これによって、周囲の騒音に影響されることなくピュアなサウンドを楽しめたり、街中で音楽を楽しみつつも安全性を確保できたりと、なかなか便利に活用できるようになった。

さて、実際にノイズキャンセリング機能をオンにしてみたが、こちらはとても自然な聴き方といったイメージ。音楽再生を止めてよく聴くと多少外部騒音は入ってくるものの、確実に環境が静かになっているため、音楽をよりピュアに楽しめるようになっている。いっぽう、アンビエントモードについては、外部の音がとても自然に感じられるので、こちらも好印象を持った。

それに対して外観、石のような素材感を持つイヤホン本体のハウジング部や装着感を高める「FitWings」、ステンレス鏡面仕上げのケースなど、まるでジュエリー系製品のひとつであるかのような上質さと扱いやすさについては、オリジナルモデルのすぐれた点をしっかり踏襲している。さらにノイズキャンセリング機能が加わって、より実用性が高まった、より所有欲をくすぐる製品に進化した、といえるだろう。なお、コーデックはaptXにも対応し、バッテリーは40分の充電で約10時間の再生が可能(クイックチャージ機能も付属していて15分の充電で約5時間の再生も可能)となっている。

最後になったが、肝心のサウンドについて。ベリリウムコート振動板採用の10mm口径ドライバーやaptX接続対応もあってか、抑揚表現のしっかりした、良質な解像度を保つサウンド。セパレーション、音場的な広がり感も良好。帯域バランスの整った、ニュートラルな表現だ。対して音色傾向はややドライなイメージで、ヌケのよさ、クリアさが特徴となっている。そのため、名盤ロックやハードロックがよく似合う、とてもグルーヴ感のよいサウンドが楽しめる。こと音質に関しては、好ましいと思う人が多そう。デザイン、機能性、そしてサウンドと、とても完成度の高い、魅力的な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:Black Quartz/Steel Blue/White Marble/Tortoiseshell/Black Pearl

6. Jabra「Elite 75t」
さらに小さくなって扱いやすくなった「Elite」シリーズ第4世代モデル

Jabra「Elite 75t」 前モデルJabra「Elite 65t」に比べて一回りほどコンパクトになったイヤホン本体 クラムシェル型の専用ケース。スリムな仕上がりだ Jabra「Elite 75t」を装着したところ

ウェアラブルデバイスとしてだけでなく、オーディオ用イヤホンとしても評判のよいJabraから、「Elite」シリーズ第4世代となる完全ワイヤレスイヤホン「Elite 75t」が発売された。こちらの製品、前モデルに対してイヤホン本体と充電携帯ケースが一段とコンパクトになったほか、連続再生時間も約1.9倍に伸びているのが特徴となっている。

ということで、まずは外観から詳細を見ていこう。イヤホン本体のハウジング部分、Jabraロゴの入った円形のボタン部分からマイクの備わった部分が横に(少し)伸びている独特のデザインは受け継いでいるものの、全体的に小型化され、さらに軽快な装着感となった。その結果、左側のボタン左右で音量調整ができた(右端が音量アップ/左端が音量ダウン)が廃止され、音量アップは右側イヤホン本体のボタンを長押し、音量ダウンは左側イヤホン本体のボタンを長押し、というように変更された。とはいえ、ごく一般的な操作系に変更されただけなので、一度説明書を読めば迷わず操作できるはず。逆に、長押し操作でワンステップずつではなく連続して音量がアップダウンしてくれるので、なかなか便利だったりする。

さらに、バッテリー持続時間が本体のみで最大7.5時間、専用ケースからの充電を含めると最大28時間の再生が可能となったほか、15分の充電で最大1時間の音楽再生が可能な急速充電機能も搭載してくれているのもうれしい。いっぽうで、IP55の防塵防滴性能や、4マイク搭載による方向性をしぼった外音取り込み、AlexaやSiri、Googleアシスタントなどの音声コントロール、アプリを使ったサウンド調整など、好評だった機能性、ウェアラブルデバイスとしての良質さはしっかりと受け継がれている。ちなみに、コーデックはSBCとAACの2つに対応している。

さて、肝心のサウンドはというと、先代から続く、明瞭快活ないい意味でのドンシャリという方向性は変わらず。シンバル、ハイハット系の音はクリアで鋭く、ピアノの音もタッチが軽やかな、ノリのよい演奏を聴かせてくれる。いっぽう、低域は十分な量感を備え、ドラムやベースの演奏はかなりの迫力を感じる。イマドキの最新モデルと比較すると楽曲によってはやや明瞭さに乏しい印象も持つが、それは静かな場所で視聴した際の印象で、屋外など騒音レベルの高い場所ではそれほど気にならなかった。総じてまとまりのよいサウンドチューニングといえる。アプリのイコライザーを使えばある程度は好みのサウンドバランスに調整できるので、機能性の多彩さと合わせて多くの人が満足できるはずだ。

イヤホン重量(片耳):約5.5g
再生時間:最大7.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.7回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:チタニウムブラック/ゴールドベージュ

7. LYPERTEK「TEVI」
香港発のイヤホンブランド、LYPERTEKが手がける完全ワイヤレスイヤホン

 LYPERTEK「TEVI」 イヤホン本体はオーソドックスな形状。小さくて装着感も悪くない 専用ケースはファブリック調の外装を採用。レザー素材のストラップが付属するなど、ちょぴり豪華  LYPERTEK「TEVI」を装着したところ

RHAやGradoなどの輸入を手がけるナイコムが、新たに香港のイヤホンブランドLYPERTEK(ライパーテック)の取り扱いを開始した。その第1弾モデルとなるのが、完全ワイヤレスイヤホン「TEVI」だ。

LYPERTEKは、15年以上にわたってオーディオ機器開発を手がけてきたSOUND INNOVATION社が2017年に設立したブランド。地元香港では、有線イヤホンのラインアップも持ち合わせているようだ。

そんなLYPERTEKの完全ワイヤレスイヤホン「TEVI」は、スペックを見ると約1万円という想定価格としてはなかなかの充実度を誇っている。まず、肝心のBluetoothチップはクアルコム社製SoC「QCC3020」を搭載し、TWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)対応の安定した接続性、SBC/AAC/aptXコーデック対応、10時間の連続再生(専用ケースからの充電を含めると約70時間!)などの最新スペックを誇る。また、音質面ではグラフェンコート振動板採用の6mmダイナミック型ドライバーをDSPで巧みに調整。音響心理学、音響工学をふまえたシグネチャーサウンドを実現しているという。

このほかにも、IPX7の防水性能を持ち合わせている点もうれしいところ。また、イヤホン本体&専用ケースが、価格帯を超えた上質感を持ち合わせている点も興味が惹かれるポイントのひとつとなっている。

操作系に関しては、ペアリングモードがどちらか2回押し、というのがなかなか珍しく、説明書を読む必要があった(普通はケースから取り出せば自動的にペアリングモードに移行するはずだが試聴ではそうならなかったので手動ペアリングを行った)が、一度つながってしまえば1回押しが再生/停止、2回押しが音量調整、3回押しが曲送り曲戻しと、よくあるパターンが採用されているので分かりやすかった。

さて、肝心のサウンドはというと、フォーカス感の高い、クリアなサウンドが特徴。ウォークマンNW-ZX507とaptXで接続すると、解像感の高い、見通しのよいサウンドを楽しむことができる。高域はよく伸びているが、鋭すぎたりザラついたりすることなく、美しい女性ボーカルを聴かせてくれる。低域は量感より締まりのよさ、フォーカスのよさを重視したバランスで、ノリのよいリズムセクションが味わえる。いっぽうで、ディテール表現が細やかなので、音量をそれほど上げなくても音楽に埋没できる楽しさがある。また、音色もごく自然なので、リアルティの高さも悪くない。価格やデザインも含め、なかなか絶妙なパッケージングを持つ製品だ。実力ある開発陣を有しているようなので、今後の展開にも期待したい。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約6回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

8. JLAB「JBuds Air Icon」
全米No.1を獲得したこともある新進気鋭のオーディオブランドが放つ注目の1台

JLAB「JBuds Air Icon」 イヤホン本体。耳からの落下を防ぐため、周囲にラバー素材が巻いてある 専用ケースに直出しのケーブルが付属しており、ケーブルを持ち運ぶ必要がない JLAB「JBuds Air Icon」を装着したところ

2019年上半期、100ドル(US)以下の完全ワイヤレスイヤホン・カテゴリーで全米No.1を獲得するなど、アメリカで大注目されている新進気鋭のオーディオブランド、JLAB。その最新モデルの完全ワイヤレスイヤホン「JBuds Air Icon」が、発売をスタートした。

この製品の特徴は、多岐にわたるユーザビリティのよさだ。まず、イヤホン本体は約5gもコンパクトなボディにまとめ上げられ、装着感は良好。耳側にはシリコンのカバーが付属し、IP55の防塵・防滴性能と合わせて、突然の雨やスポーツユースにも安心な造りになっている。

連続再生時間は最大6時間で、専用ケースからの十分を合わせると約24時間使い続けることができる。また、15分の急速充電で約1時間の使用が可能なクイックチャージ機能も備えているのもありがたい。このほかにも、設定された3タイプのイコライザーを(アプリを使わず)イヤホンで変更できたり、専用ケースから取り出すだけで自動的に電源がオンされたり、軽量コンパクトな専用ケースは直出しのケーブルが付属していて(しかも本体に収納できる!)ケーブル忘れがなかったりと、使い勝手に配慮されたさまざまな工夫が施されている。こういった、他のメーカーにはないJLABらしい独自性が、この「JBuds Air Icon」らしさといえるかもしれない。

さて、コーデックはSBCのみであるものの、8mm口径という一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりもほんのちょっと大きいダイナミック型ドライバーが生み出すサウンドはというと、解像感はそれほど高くないものの、キレのよいキャラクターのおかけで、メリハリのあるダイナミックな表現のサウンドが楽しめる。チェロの音はしっかりとエッジが立ち、演奏のニュアンスがうまく伝わってくる。いっぽう、ピアノの音を聴くと基音の強さこそチェロと変わらないものの、付帯音が強めに感じられるため、演奏位置の距離感やフロアの広さが強く意識される。ボーカルはとても近距離で、普段よりハスキーかつメリハリのしっかりした歌声に感じられる。なかなか、個性的なサウンドキャラクターを持ち合わせている製品だ。ちなみに、イコライザーに関してはあくまで好みの範疇だが、意外にも「BASS BOOST」が汎用性の高い(さまざまな音楽ジャンルと相性のよい)サウンドだった。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック

9. SKULLCANDY「Sesh」
日常使いに最適なSKULLCANDY完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル

SKULLCANDY「Sesh」 イヤホン本体。バッテリー容量が少ないためか、比較的薄く仕上がっている 専用ケース。エントリーモデルながら、バッテリー残量を確認できるLEDを搭載しているのはうれしい SKULLCANDY「Sesh」を装着したところ

SKULLCANDY製完全ワイヤレスイヤホンの第3弾。軽量小型のイヤホン本体が特徴で、価格もリーズナブルな設定がなされ、手軽なスタンダード&エントリーモデルに仕立てられている様子がうかがえる。

それでいて、必要十分な機能性をしっかりフォローしている。連続再生時間は最長3時間、充電ケースからの充電を含めて約10時間とイマドキとしては特徴のない内容となっているが、音声アシスタントの起動やIP55等級の防滴防塵性能、イヤホン本体を片側だけ紛失/破損した場合の保証制度「Fearless Use Promise」(割引価格にて再購入可能)など、ポイントをしっかり押さえた製品作りを行っている点はありがたい。

さて、実際の製品で色々と試してみる。ペアリングはケースから取り出すだけでペアリングモードがスタートしてくれるので、至って簡単。イヤホン本体が小柄なうえ、イヤーモニター風のデザインを採用しているので装着感も良好。イヤーピースのサイズ調整をしっかり行えば、耳の小さい女性でもぽろぽろこぼれ落ちてしまうことはないだろう。また、アンテナ部のレイアウトに工夫を凝らしているのか、接続安定性も比較的良好のようで、1時間ほどの試聴中に音が途切れることはまったくなかった。ちなみに専用ケースの方は、コンパクトさは必要十分で、携帯性はよさそう。ケースに収めると内側にあるイヤホン本体の充電の様子が見えなくなる、ということだけ少々残念だった。

そのサウンドは、メリハリのハッキリした、とてもクリアなサウンド。ピアノはヌケのよい、伸び伸びとした響きを聴かせてくれる。いっぽう、女性ボーカルは少しだけ鼻にかかった、大人っぽい歌声。同時に、ボーカルなどセンターの音が距離感の近い、ディテールのよく見える位置に定位しているので、とても人間味のある歌声に聴こえる。これはこれで、なかなか楽しい音色傾向だ。いっぽう、低域は不足のない量感を持つものの、重低音といったイメージではなく、ごくニュートラル。その結果、男性ボーカルが低域側の付帯音がしっかり主張し、普段より落ち着いた印象の歌声を披露してくれる。これはこれで、好ましいバランスといえる。

このように、「Sesh」は扱いやすいイヤホン本体を持ち、価格的にも手頃感のある製品ながら、実はサウンドも結構聴き応えがあるなど、絶妙なパッケージングにまとめ上げられている。なかなか印象的な製品だ。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約2.3回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC
カラーバリエーション:ブラック/インディゴ/ディープレッド/エナジャイズド・イエロー(限定色)

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