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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

21. B&O PLAY「Beoplay E8」
B&O PLAYらしい巧みなサウンドチューニングに注目

B&O PLAY「Beoplay E8」 ロゴマークの部分にセンサーが内蔵されており、タップをすることで楽曲再生をコントロールできる 本体ケースは非常にコンパクトだ B&O PLAY「Beoplay E8」を到着したところ

B&O PLAY初となる完全ワイヤレスイヤホン。独自設計の5.7mmダイナミックドライバーを搭載。コンパクトなボディサイズとしたほか、耳の形状に配慮したデザインを採用することで、装着感を高めている。実際に装着してみると、軽量で小さい本体のおかげか、装着感は上々。よほどのことがない限り、使用中に耳からこぼれ落ちることはないはずだ。

また、本体のロゴが描かれている部分をタップすることで、再生停止や音量調整、曲送り/曲戻しなどの操作が可能なほか、「Beoplay」アプリも用意され、イコライザー調整など詳細な設定を行うことができる。また、左右イヤホン間は「NFMI(Near-Field Magnetic Induction)」通信を採用。音切れや遅延を最小限に抑え込んでいる。

連続再生時間は約4時間と充分。また、本革製の専用ケースから2回分の充電が可能となっているため、外出時のバッテリー切れを気にする必要はほとんどないだろう。また、専用ケースにインジケーターによって、(ケース側の)バッテリー残量が分かりやすい点はありがたかった。

肝心のサウンドはというと、しっとりとした、落ち着きのある音色傾向にまとめられていた。女性ボーカルはやや線が細いが、その分ピュアで心地よい響きの歌声となっている。価格的に上級と呼べる位置付けにあるモデルのためか、音数か多く感じられ、抑揚表現も丁寧。アコースティック楽器の演奏も、小編成だったらクラシックも充分に楽しめる実力を持ち合わせている。SBC接続ながらここまでの音質を引き出している、チューニングの巧みさに感心させられた。

イヤホン重量(片耳):右側約7g、左側約6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、チャコールサンド

22. オーディオテクニカ「Sound Reality ATH-CKR7TW」
「Sound Reality」シリーズならではの徹底した音質追求に注目!

オーディオテクニカ「Sound Reality ATH-CKR7TW」 バッテリー性能は、イヤホン単体で最大6時間、ケースと合わせて最大15時間となかなかのスタミナを誇る オーディオテクニカ「Sound Reality ATH-CKR7TW」を装着したところ

音質にこだわるオーディオテクニカ「Sound Reality」シリーズ初の完全ワイヤレスイヤホンがこの「ATH-CKR7TW」だ。DLCコーティングを施した振動板や純鉄ヨークを採用した専用設計の11mm口径ドライバーを新開発。自然な音場感を生み出すステンレス製アコースティックレジスターや真鍮スタビライザーなどと組み合わせることで、さらなる高音質化をおし進めている。また、音質の要となるDACやヘッドホンアンプには、低歪み・高SNR=110dBなどすぐれたスペックを持つAKM社製の一体型オーディオデバイス「AK4375」を搭載。さらに、音響エリアと電気エリアを分割して音に対する悪影響を排除するなど、「Sound Reality」シリーズならではの徹底した音質追求がなされている。

音質に対するこだわりの結果か、接続性に関する配慮か、BOSE程ではないものの本体はやや大柄というか、あえて大きく外側に飛び出すデザインが採用されている。とはいえ、耳に装着した特になかなか重心バランスのよい、巧みなデザインにまとめられていることもあってか大きな違和感はない。また、3Dループサポートにより装着感も良好で、耳からこぼれ落ちることは試聴中まったくなかった。操作ボタンは上側に配置されており、ちょうどいい具合に本体も耳から飛び出しているため、本体上下を指で挟みながら安定した操作が行える。左側1回押しがボリューム大、左側2回がボリューム小、右側1回押しが再生/一時停止、右側2回押しが曲送り、右側3回押しが曲戻しと、ボリュームと曲送り操作側が分かれているので操作ミスが生じにくく、扱いやすく感じた。

大柄なイヤホン本体による恩恵はまだあり、大型のバッテリーを搭載することが出来たのか、約6時間という連続再生時間を確保。1回の満充電で約6時間連続再生OKなのは嬉しいかぎり。また、専用ケースから充電も合わせると、トータル15時間ほどの使用が可能となっている。十分に満足できるスタミナだろう。

肝心のサウンドはというと、音質を重視する“CKR”シリーズの名を与えられているだけあって、納得のクオリティを持ち合わせている。DLCコーティング振動板の特長ともいえる、歪みを押さえ込んだ、スピード感の高いエネルギッシュなサウンドが楽しめる。女性ボーカルはほんの少しファニーかつハスキーな印象になるものの、とても自然で聴き心地のよい歌声となっている。高域はエッジの尖った、メリハリのハッキリした音。おかげで、金管楽器は体の中を突き抜けるかのような、キレッキレの演奏を聴かせてくれる。解像感の高さが裏目に出るのか、Jポップを聴くと2kHz〜5kHzあたりにほんのちょっとしたざわつきのようなものが感じられるが、決して耳障りには思わず、かえって「ATH-CKR7TW」の丁寧な表現、音色の自然さを改めて実感するほど。低域も、フォーカスが高く見通しがよいので、スネアやベースのキレがよく、演奏がとてもリズミカルに感じられる。

デザイン、音質のどちらから見ても充分に納得できる良質な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約9g
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで1.5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、グレー

23. EARIN「EARIN M-2」
完全ワイヤレスイヤホンブームの火付け役がさらに進化して登場

EARIN「EARIN M-2」 本体は非常に小さく、まさに耳栓サイズ スティック型のケースも非常にコンパクトだ EARIN「EARIN M-2」を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの代表格であり、現在のブームの火付け役でもあるスウェーデンのオーディオメーカー「EARIN」の第2世代モデル。直径14.5×高さ20mm、重さ3.6gという超軽量小型ボディは維持しつつ、随所にブラッシュアップが施されているのが特徴だ。

まず、本体デザインはイヤーモニター系を意識したデザインへと変更され、装着感が格段に向上した。いっぽうで、フォームタイプのイヤーチップもフィット感や遮音性を向上させるなど、随所に改良が加えられている。それにも増して便利なのが、本体に左右の区別がなく、耳に装着した時点で内蔵センサーが働き左右のポジションを自動検出すること。装着時、いちいちLRを確認しなくて済むのはとにかくスマートだ。これだけでも、十分な価値観を見いだせる。ちなみに、発売当初は左右の認識が甘く逆転するなどの意見も見られたが、今回のテストでそういった症状が出ることはまったくなかった。

加えて、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を掛け合わせた「トランスパレンシー機能」が追加されているのも特徴だ。こちらを活用することで、街中でも安全に音楽鑑賞を楽しむことができる。また、専用アプリを活用することで、音量だけでなく聞こえてくる環境音の“距離”を設定できるのもユニークなところ。音楽を停止すると外音の取り込みを行い、音楽の再生が始まると自動的にオフになる「オートモード」も用意されており、音楽に集中することも可能だ。また、左右間の接続にはNXPR Semiconductors社が開発したNFMI(近距離磁器誘導)技術である「MiGLOテクノロジー」が採用され、音切れや遅延なども大きく改善されたとアピールする。

いっぽうで、先代でも人気の高かったリップスティック型ケースも、アウターボディをメタル製にし、取出口に向かってわずかに細くなるデザインに変更するなど、より上質なイメージとなった。また、ケースのmicroUSBコネクターのまわりにはLEDが配置され、“3つ点灯しているときは3回の充電が可能”というようにひと目でケース側の充電状況も分かるようになっている。これもなかなかに便利だ。ちなみに、本体は最大再生時間が4時間、ケースからの充電を合わせると約14時間の連続使用が可能となる。

ミニマムな本体サイズを想像させない、堂々とした鳴りっぷりが特徴のサウンド。低域は十分な量感があり、それでいてフォーカス感も良好。中高域もメリハリがハッキリしているため、はつらつとした元気溢れるサウンドを楽しむことができる。とはいえ、表現が荒いというわけではなく、高域のニュアンス表現は丁寧で、女性ボーカルやピアノの演奏は、とても表情豊かに感じられた。パッケージングの絶妙さといい、初代からの完成度の高さをしっかり受け継いだ、なかなかの優秀機だ。

イヤホン重量(片耳):約3.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、アルミシルバー

24. JVC「XX HA-XC70BT」
重低音&タフさが魅力のJVCブランド完全ワイヤレスイヤホン第2弾

JVC「XX HA-XC70BT」 ラバー素材でコーティングされたイヤホン本体。落としたときも衝撃をしっかりと吸収してくれる 円筒形のユニークな形状を採用した専用ケース。カラビナ等でカバンなどに取り付けも可能だ JVC「XX HA-XC70BT」を装着したところ

スポーツモデル「HA-ET900BT」に続くJVCブランドの完全ワイヤレスイヤホン第2弾としてデビューしたのが、重低音&タフさが魅力の「XX(XTREME XPLOSIVES)」シリーズ「HA-XC70BT」だ。

こちら、XXシリーズならではの重低音が特徴で、本体ハウジング内にレイアウトされた「エクストリームディープバスポート」に加え、内蔵アンプを使って低音を増強する「バスブーストモード」を搭載。迫力の重低音サウンドを楽しめるほか、右本体のボタンで簡単に「バスブーストモード」機能のオンオフを行うことができ、重低音のバランスを好みに合わせて調整することもできる。これはありがたい。

また、タフさに関しては、イヤホン本体に全体を覆うラバープロテクターを採用することで、衝撃からイヤホンを守るようになっている。もし万が一、不測かつ突発的な水没・破損などの故障、片耳側の紛失などが起こってしまっても、自己負担金5,000円を支払うことで代替品に交換してくれるという保証がついている(補償期間中に限り1回のみ、詳細はWebページを参照)ので安心だ。

いっぽう、付属する円筒形の専用ケースには、充電3回分のバッテリーが内蔵されており、本体と合わせてトータル12時間の音楽再生が可能となっている。ケースにバッテリー残量が分かるLEDが配置されているのは便利だ。また、円筒形デザイン専用ケースはやや大柄ながら、ラバープロテクターを採用して衝撃からイヤホンを守ってくれたり、カラビナ等をケースのリングに装着することで衣服のベルトなどに着用できるなど、“タフさ”というコンセプトに沿ったデザインにまとめ上げられている点は大いに好感が持てる。

機能面では、音声アシスタントに対応しているほか、スマートフォン向けアプリ「JVC Headphones Manager」も用意され、ビープ音とLEDの光でイヤホン本体の位置を知らせるFIND機能やサウンドモードの切り替え(Flat/Bass)、バッテリー残量の確認(10段階)を行うことができる。コーデックはAAC、SBCの2つ。カラーはブラックとレッドの2色が用意されている。

そのサウンドは、まさにXXシリーズのイメージそのもの。超絶ボリュームの低域とキレのよい中高域によって、迫力のサウンドを楽しませてくれる。特に音のパワフルさやエネルギー感の高さは素晴らしく、EDM系の楽曲であればかなりヘビーなサウンドが楽しめる。いっぽう、低域がローエンドまで目一杯粘っていないため、テクノポップ系やハードロックではビートのパンチ力が物足りなく感じる場合もあった。音楽ジャンルによっては音の好みが分かれそうだが、逆にいえば、そういった個性的なサウンドを持ち合わせる完全ワイヤレスイヤホンは数少なく、とても貴重といえる。個性派の登場を大いに歓迎したい。

イヤホン重量(片耳):約5.5g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、レッド

25. Jabra「Elite 65t」
Siri/Googleアシスタント/Alexaに対応! ヘッドセットの老舗メーカーが手がける完全ワイヤレスイヤホン

Jabra「Elite 65t」 イヤホン本体。丸型ボディから飛び出している部分にマイクが内蔵されている 専用ケースからは2回分の充電が可能 Jabra「Elite 65t」を装着したところ

デンマークに本拠を置くイヤホンブランド、Jabraの完全ワイヤレスイヤホン。音声アシスタントのSiri、Googleアシスタント、Alexaのすべてに対応するなど、ウェアラブルデバイスとしても大いに注目されているモデルとなっている。また、イヤホン本体にはそれぞれ2つずつ、合計4つのマイクが内蔵され、音声アシスタントの操作に加え、環境音の取り込みなども行えるようになっている。いっぽう、iOS/android対応のアプリ「Jabra Sound+」も用意され、こちらを活用することで、外部音声のボリューム/聞こえ方の調整や、音楽再生時のイコライジング(5バンド)など、「Elite 65t」をさらに便利に活用することができる。なかなかの多機能モデルだ。

バッテリーの持続時間は約5時間と理想的な数値を誇る。専用のケースから2回分の充電が行えるため、合計で15時間使い続けることができる。十分な連続再生時間だ。いっぽうで、装着の有無を自動的に検知してくれる点も大いに便利だ。イヤホンを耳から外すと音楽再生を自動停止し、再度装着すると再生を再開してくれる。これによって、バッテリーの持ちがさらによくなってくれるので、大歓迎だ。コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。左右イヤホン本体の接続は、途切れにくさが徳地用のNFMI(近距離磁界誘導)技術が採用されている。

機能性だけでなく、音質的にもなかなかの聴き応えをもつのが「Elite 65t」のアドバンテージだ。それほど解像感は高くないはずなのだが、ボーカルは声にしっかりとした厚みがあり、かつ細やかなニュアンス表現までしっかりと伝わってくれるため、感情表現豊かな歌声が楽しめる。特に、女性ボーカルの歌声が秀逸で、ほんの少し艶やかさの増した大人っぽい歌声となってくれるため、とても聴き心地がよい。いっぽう、男性ボーカルも低域の付帯音がしっかりと確保され、とても印象的だ。ウェアラブルデバイスとしての機能性はもちろんのこと、音質的にも十分な魅力を持つ、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g(左)/約5.8(右)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ゴールドベージュ、チタンブラック、カッパーブラック

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