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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

25. Jabra「Elite 65t」
Siri/Googleアシスタント/Alexaに対応! ヘッドセットの老舗メーカーが手がける完全ワイヤレスイヤホン

Jabra「Elite 65t」 イヤホン本体。丸型ボディから飛び出している部分にマイクが内蔵されている 専用ケースからは2回分の充電が可能 Jabra「Elite 65t」を装着したところ

デンマークに本拠を置くイヤホンブランド、Jabraの完全ワイヤレスイヤホン。音声アシスタントのSiri、Googleアシスタント、Alexaのすべてに対応するなど、ウェアラブルデバイスとしても大いに注目されているモデルとなっている。また、イヤホン本体にはそれぞれ2つずつ、合計4つのマイクが内蔵され、音声アシスタントの操作に加え、環境音の取り込みなども行えるようになっている。いっぽう、iOS/android対応のアプリ「Jabra Sound+」も用意され、こちらを活用することで、外部音声のボリューム/聞こえ方の調整や、音楽再生時のイコライジング(5バンド)など、「Elite 65t」をさらに便利に活用することができる。なかなかの多機能モデルだ。

バッテリーの持続時間は約5時間と理想的な数値を誇る。専用のケースから2回分の充電が行えるため、合計で15時間使い続けることができる。十分な連続再生時間だ。いっぽうで、装着の有無を自動的に検知してくれる点も大いに便利だ。イヤホンを耳から外すと音楽再生を自動停止し、再度装着すると再生を再開してくれる。これによって、バッテリーの持ちがさらによくなってくれるので、大歓迎だ。コーデックはSBCに加えてAACにも対応している。左右イヤホン本体の接続は、途切れにくさが徳地用のNFMI(近距離磁界誘導)技術が採用されている。

機能性だけでなく、音質的にもなかなかの聴き応えをもつのが「Elite 65t」のアドバンテージだ。それほど解像感は高くないはずなのだが、ボーカルは声にしっかりとした厚みがあり、かつ細やかなニュアンス表現までしっかりと伝わってくれるため、感情表現豊かな歌声が楽しめる。特に、女性ボーカルの歌声が秀逸で、ほんの少し艶やかさの増した大人っぽい歌声となってくれるため、とても聴き心地がよい。いっぽう、男性ボーカルも低域の付帯音がしっかりと確保され、とても印象的だ。ウェアラブルデバイスとしての機能性はもちろんのこと、音質的にも十分な魅力を持つ、完成度の高い製品だ。

イヤホン重量(片耳):約6.5g(左)/約5.8(右)
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ゴールドベージュ、チタンブラック、カッパーブラック

26. GLIDiC「Sound Air TW-5000」
1万円で買える高コスパな完全ワイヤレスイヤホン

GLIDiC「Sound Air TW-5000」 BluetoothのコーデックとしてSBCとAACをサポートしており、iPhoneとの組み合わせにピッタリだ GLIDiC「Sound Air TW-5000」を到着したところ

コストパフォーマンスの高いイヤホンを次々とリリースしているソフトバンクセレクションから、同ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホンが登場した。

1万円を切るという戦略的な価格でありながら、連続音楽再生は約3時間(専用ケースからの充電も合わせると約10時間)確保され、コーデックもSBCだけでなくAACにも対応。本体の左右ボタンの組み合わせで再生だけでなく音量調整や曲送り、Siriの起動も行えるなど、キャリア系列らしい、配慮に満ちた機能性が盛り込まれている。カラーは、ブラックとホワイト、シャンパンゴールドが用意されている。

ちょっとしたジュエリーケースのような収納&充電ケースは、かなり小柄で持ち運びしやすそう。また、丸みを帯びた小柄なイヤホン本体は、女性ユーザーにも配慮されたデザインセンスも好印象だ。実際、男性でも良好な装着感をもたらしてくれる。

音質については、この価格帯としては充分以上のレベル。チューニングの巧みさもあって、音数の多さや解像感の高さなど、この価格帯としては望外のサウンドクオリティを確保している。ボーカルは、抑揚表現こそちょっとした粗さを感じるが、そのぶん粒立ちのよい、活気に満ちた歌声が楽しめる。低域がタイトなので、ベースのラインもハッキリ見え、グルーブ感も良好だ。ポップスやロックなどの音楽ジャンルとは、なかなか相性のよい製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(イヤホン満充電時、内蔵バッテリーと合わせて最大10時間の連続再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、シャンパンゴールド

27. NuForce「BE Free5」
IPX5準拠の防水にも対応!グラフェン振動板を採用した完全ワイヤレスイヤホン

Nuforce「BE Free5」 イヤホンチップはスピンフィットと共同開発した専用タイプを付属 専用ケースも非常にコンパクト Nuforce「BE Free5」を装着したところ

コンパクトなサイズ感とスタイリッシュなデザインという特徴を持ち、据え置き型の上級モデルからポータブル機器まで、幅広いラインアップのオーディオ機器を展開してきたNuForce。近年はイヤホンにも力を入れている同ブランドから、完全ワイヤレスイヤホン「BE Free8」の姉妹モデルというべき製品が登場した。それが「BE Free5」だ。

「BE Free8」で好評だった人間工学に基づくイヤホン本体のデザインはほぼそのまま、スポーツ要素に最適なIPX5準拠の防水機能も変わらず保持されているが、ドライバーユニットが変更され、新たにグラフェンコート振動板を採用する5.6mmユニットが採用されている。ドライバーが実質上のアップデートを施されているのにもかかわらず、「BE Free8」よりも安い1.1万円前後の実売価格を実現している、パッケージングの絶妙さに驚く。価値あるものを手頃な価格で提供してくれるのは、嬉しいかぎりだ。

また、イヤーチップも「BE Free8」同様、スピンフィットと共同開発した専用タイプを付属。さらに、音道管の角度調整や、イヤーフックの付属などとも併せて、装着感や遮音性の向上もさらなる追及がなされている。

バッテリーの持続時間は最大4時間とかなりのロングライフを確保。加えて、持ちやすいコンパクトサイズの専用ケースによって、4回以上の充電が可能となっているようで、うまく使いこなせば15時間以上の連続再生を実現できそう。屋外でもバッテリーの心配をそれほどしなくてもよいのは、大変ありがたい。

コーデックは、SBCとAACに対応し、「BE Free8」で対応していたaptX対応は今回省かれた。とはいえ、iPhoneユーザーなどにとってはそれほどウイークポイントにはならないはずだ。また、「BE Free5」ではカラーバリエーションも用意され、「グラファイトブラック」と「ネイビーブルー」の2バリエーションがラインアップされている。

「BE Free8」に対してはややラフな表現にも感じられるが、ニュアンス表現の丁寧さ、音のクリアさなど、基礎体力の高いサウンドはしっかりと保持されている。それに加えて、キレのよい高域が合わさったイメージへと変化している。じっくり聴き比べると低域のフォーカス感など解像度にちなんだ部分で多少の差異が感じられるが、メリハリのあるクリアなイメージの中高域によって、音質的な不足感はほとんど感じられない。逆に、歌声やアコースティック楽器の音色がとても自然で、聴き心地のよさも持ち合わせている。使い勝手と音質の両面から、この価格帯としては充分以上の魅力を持つモデルだ。

イヤホン重量(片耳):約12.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ネイビーブルー、グラファイトブラック

28. NuForce「BE Free8」
この価格帯では貴重なSBC/AAC/aptX LLの全てに対応

NuForce「BE Free8」 イヤホン本体は、人間工学に配慮したデザイン 専用ケースで3回の充電が可能 NuForce「BE Free8」を装着したところ

デザインとサウンドの巧みな両立で注目を集めているオーディオメーカーであり、近年はイヤホンなどのポータブルオーディオ製品にも注力しているNuForce初の完全ワイヤレスイヤホン。人間工学に配慮されたイヤホン本体は、NuForceらしくスマートなデザインにまとめ上げられているのはもとより、IPX5準拠の防水機能も持ち合わせている。イヤーチップは、専用品をスピンフィットと共同開発することで、さらなる装着性の向上を推し進めている。また、バッテリーの持続時間は約4時間と十分なレベル。加えて、専用ケースで3回の充電が可能となっている。

ドライバーは、専用に開発された5.8mm径“不活性金属コーティング”ダイアフラム採用したユニット(ドライバーとしての口径は6mmとなっている様子)を搭載。イヤホン左右の接続には「NFMI(近距離磁界誘導)」を採用し、コーデックはSBC、AACに加えてaptX LLlow latency)にも対応するなど、安定した接続と音質のよさを巧みに両立させている。

aptXならではのアドバンテージというべきか、解像度やニュアンス表現の丁寧さなど、基礎体力の高いサウンドが楽しめる。また、歌声やアコーステック楽器の音色がとても自然な表現だったりと、聴き心地のよい絶妙なサウンドチューニングに仕上がっている。おかげで、ボーカルは男性も女性も感情表現豊かな歌声が楽しめるし、バイオリンやチェロなど弦楽器の演奏も情緒的で楽しい。“完全ワイヤレスイヤホンならではの便利さは魅力だけど、有線イヤホンの音のよさも捨てがたい”と悩んでいる人は、まずこのあたりから試聴することをオススメしたい。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分の充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX LL
カラーバリエーション:ブラック

29. ERATO「Apollo7s」
重量約4g! 耳にすっぽり入る超小型ボディが魅力の1台

ERATO「Apollo7s」 片耳約4gという超小型ボディながら、内蔵バッテリーで最大3時間の再生が可能 スライド式になっている専用ケースは、両耳2回分のフル充電が可能だ ERATO「Apollo7s」を装着したところ

完全ワイヤレス方式のBluetoothイヤホンを注目の存在へと押し上げた「Apollo7」の後継モデル。アポロという名前の由来となった円錐形のイヤホン本体は、4gという小型さを持ちつつも、最大3時間というバッテリー駆動時間を確保している。ステレオ再生はもちろん、片耳だけのモノラル再生も可能。IPX7相当の防水機能も備える点も嬉しいところだ。

今回の“S”からは、MUSE5に採用された3Dサラウンド機能「ERATO SURROUND」を新搭載している。コーデックはSBC、aptX、AACに対応。ブラック、シルバー、グレー、ローズゴールドという4色のカラーバリエーションをそろえる。

解像感、抑揚表現のダイナミックさ、音のダイレクト感など、Bluetooth接続であることを忘れてしまうほどの良質さ。ピアノの音色はとても自然で、高域の倍音成分のそろいがよい為か、とてものびのびとした音をしている。チェロの演奏もボーイングがしっかりした、印象的な演奏に聴こえる。ここまでの表現力の高さはオリジナル「Apollo7」では感じ取れなかったもの。3Dサラウンドだけでなく、基本的な音質調整もさらに煮詰めたと想像する。

音がとてもダイレクトに感じられること、クリアでのびのびとしたサウンドキャラクターのおかげか、音楽ジャンルのえり好みはほとんどない。ロック系はドラムとベースのリズムがノリノリに感じられるし、女性ボーカルはややハスキーで大人っぽい、心地いい歌声を楽しませてくれる。高級モデルならでは、さすがのハイクオリティだ。

イヤホン重量(片耳):約4g
再生時間:最大3時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで両耳2回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、aptX、AAC
カラーバリエーション:ブラック、グレー、シルバー、ローズゴールド

30. BRAGI「The Dash PRO」
音楽プレーヤーに心拍計、防水対応まで!超多機能な完全ワイヤレスイヤホン

BRAGI「The Dash PRO」 専用ケースはスライド式。5回フル充電できる大容量バッテリーを内蔵 BRAGI「The Dash PRO」を装着したところ

BRAGIは、ドイツのミュンヘンに本拠を置く新進気鋭のブランドで、現在は完全ワイヤレスイヤホンのみをラインアップしており、また企業としての姿勢もイヤホンメーカーというよりヒアラブル(ヒアー+ウェアラブル)デバイスメーカーといったほうが相応しいインしようとなっている。

ちなみに、今回紹介する「The Dash PRO」は上位モデルに位置する製品で、さまざま機能を盛り込まれているのが特徴だ。たとえば、本体には4GBの内蔵メモリーとオーディオプレーヤーソフトが搭載され、スマートフォンなどと接続せず製品単体でも音楽を楽しむことができる。また、心拍センサーや3軸加速度メーター、3軸ジャイロスコープ、3軸磁力計も搭載されており、スマートフォン用の専用アプリと連動させることでランニングやスイミングなどの行動を記録し運動内容を解析することもできる。さらに、内蔵マイクで外音を取り込み音楽と混在させる「オーディオトランスパレンシー機能」やAlexa連携や翻訳アプリ「iTranslate」による40か国語以上の自動翻訳など、ウェアラブルデバイスとして充実した機能を誇る。

また、サウンド面では、ダイナミック型ではなくBA型ドライバーを採用しているのが特徴となっている。加えて、左右本体の接続にはNFMI(近距離磁気誘導)を採用し、高い接続性と低レイテンシーを確保しているとアピールする。なお、コーデックは、SBCとAACに対応する。バッテリーは、約5時間という十分な連続再生時間を誇る。加えて、専用ケースから5回の充電を行うことができるなど、完璧といえるスペックだ。

さて、実際に製品を活用してみると、専用アプリによる活用はなかなかに便利だ。さまざまな機能が盛り込まれているおかげで、スポーツに街中での音楽鑑賞にと、幅広い活用ができる。また、IPX7に対応する、最大水深1m(30分)に耐える防水性能もかなり重宝する。スイミング時に完全ワイヤレスイヤホンを利用する人はそれほど多くないかもしれないが、利用したい人にとっては数少ない選択肢のひとつとなる。そうでなくても、ぬれても湯船の中に落としてもまず大丈夫、というのはとても安心感がある。

実際のサウンドも、なかなかのクオリティ。BAドライバーならではというべきか、距離感の近いリアルなボーカルが楽しめるし、キレのよいダイナミックかメリハリ表現も持ち合わせている。音質はもとより、ウェアラブルデバイスとしての機能性も重視したい人にオススメのモデルだ。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間(内蔵プレーヤーでの再生時)
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで5回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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