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高機能なハイエンドモデルから高コスパモデルまで!続々登場する最新機種も完全網羅!

《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

26. RHA「TrueConnect」
AirPodsスタイルのボディで安定した接続性を実現したRHA初の完全ワイヤレスイヤホン

RHA「TrueConnect」 細長く飛び出した部分にアンテナを内蔵。このアンテナのおかげで安定した接続性を実現している 専用ケースはイヤホンを縦に収納する形となっている RHA「TrueConnect」を装着したところ

英スコットランド・グラスゴーに本拠を構える新進気鋭のイヤホンブランド、RHA初の完全ワイヤレスイヤホン。6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載した本体は、アンテナ部分が下方に飛び出したAirPodsに近いスタイル。イヤホン本体の重量も13gと決して軽い方ではないが、エルゴノミクスデザインを採用するなど装着性を工夫することで、重さをあまり感じない軽快な装着感を実現している。

連続再生時間は約5時間で、専用ケースからは4回の充電が可能。ケースへの1回の満充電で、合計25時間以上の持ち運びを行うことができる。また、また、IPX5等級の防滴性能も備え、エクササイズなどのスポーツ時にも利用できるよう配慮されている。また、イヤーチップはシリコン3サイズに加えてコンプライも3サイズ付属。好みやシチュエーションに応じて使い分けることも可能となっている。

そのサウンドは、完全ワイヤレスであっても変わることのない、RHAらしいハッキリクッキリしたキャラクターが特徴。鋭く伸びた高域と、十分なボリューム感を持ちつつもしっかりとしたフォーカス感を保った低域によって、フレッシュでノリのいいサウンドが楽しめる。音質的にも十分なクオリティを確保している。ピアノの音は煌びやかで、かなりヌケがいいが、細かいニュアンスもしっかり伝わってくる。ギターの音も、普段より半歩ほど前に出てきたかのような鮮明さを持っている。

凜とした歌声の女性ボーカル、ハスキーな男性ボーカルなど、RHAならではのサウンドキャラクターが好きな人は、大いに気に入ることだろう。

イヤホン重量(片耳):約13g
再生時間:最大5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:ブラック

27. サムスン「Galaxy Buds」
Galaxyとの相性抜群な完全ワイヤレスイヤホン

サムスン「Galaxy Buds」 「ワイヤレスパワーシェア」を使えば、「Galaxy S10」から専用ケースへ直接充電が可能 サムスン「Galaxy Buds」を装着したところ

サムスンはこれまで「Galaxy Gear IconX」シリーズという高機能完全ワイヤレスイヤホンをラインアップしていたが、この「Galaxy Buds」はもう少し機能性を絞り込み、利便性とコストパフォーマンスが巧みにバランスした製品にまとめ上げられている。とはいえ、同社製スマートフォン「Galaxy」や、専用アプリをインストールしたAndroidスマートフォンと組み合わせることで、とても便利に活用できることは変わらない。ペアリングに関しては専用ケースのフタを開けるだけ(もちろん「Galaxy」でタップする必要はあるが)で煩雑なペアリング操作が必要ないのはかなり便利だ。また、コーデックはSBCやAACに加え、独自のSamsung Scalable Codecも用意され、「Galaxy」との接続では音切れやノイズが減らせるようにもなっている。

そのほか、連続再生時間は約6時間となっていて、専用ケースからの充電も含めると約13時間の使用ができるようになっている。さらに、約15分間の急速充電で約100分間の再生が楽しめる、クイックチャージ機能も持ち合わせている。専用ケースに関しては、ワイヤレス充電にも対応していることに加え、「Galaxy S10」との組み合わせでは「ワイヤレスパワーシェア」という機能も用意されている。こちら、「Galaxy S10」から「Galaxy Buds」のケースへと直接充電が行えるというもので、外出先などではとても重宝しそうだ。

さて、肝心のサウンドはというと、ダイナミックな抑揚表現を基本としつつ、細部の表現は以外と丁寧な、絶妙なチューニングが特徴となっている。おかげで、アコースティック楽器は本来の音色(の特徴のようなもの)が感じられるし、ボーカルもちょっとハスキーで大人っぽい、生き生きとした歌声を聴かせてくれる。それでいて、高域が鋭すぎずうまくまとめているのが素晴らしい。

ただし、メーカーからはAKGチューニングが謳われているが、AKGらしい音かというと少々疑問が残る。どちらかというとハーマンカーブと呼ばれるリスニング向けの周波数特性をベースとしたサウンドチューニングのような気がする。どちらにしても、機能性、サウンド、価格ともに、バランスのよい良質な製品だ。

イヤホン重量(片耳):約5.6g(片耳)
再生時間:最大6時間
充電方法:専用ケース(約15分の充電で約100分の再生、内蔵バッテリーで最大13時間の再生が可能)
対応コーデック:SBC、AAC
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト、ネオンイエロー

28. FOSTEX「TM2」
イヤホン部分を交換できるギミックを備えたFOSTEX初の完全ワイヤレスイヤホン

FOSTEX「TM2」 イヤホン部分は、通信機能などを備えた本体、本体とイヤホンをつなぐケーブル、イヤホンの3パーツで構成。ケーブルやイヤホンを交換できるのは、ほかの完全ワイヤレスイヤホンにない大きな特徴だ 専用ケースはバッテリー非内蔵で、クレードルとしての機能しか有しておらず、イヤホン本体を充電する際はケースにケーブルを直接接続して行う FOSTEX「TM2」を装着したところ

FOSTEX初となる完全ワイヤレスイヤホン。耳掛け型のデザインを採用するほか、イヤホン本体が着脱式となっていて、しかもショートケーブル部分が交換でき、さまざまなイヤホンと組み合わせることができるのが特徴となっている。これまでも、ヌードルワイヤレスやネックバンドタイプには、こういった汎用性を持つ製品があったが、完全ワイヤレスモデル(の市販モデル)としては、これが世界初となるはず。そういった意味でも、大いに注目を集めている。

いっぽうで、その内部には最新トレンドがしっかりと盛り込まれている。Bluetoothチップセットには人気のクアルコム社製「QCC3026」を搭載。Bluetooth 5.0対応の安定した接続環境を実現しているほか、TWS Plusにも対応しており、最大で10時間ほどの連続再生を行うことができる。唯一、専用ケースにバッテリーが内蔵されていないのは残念なポイントだ。

そのほか、機能面ではIPX5にも対応。コーデックはSBCはもとより、AAC、aptXに対応する。操作系については、タッチセンサーによる音量調整、早送り&コマ送り操作と、マルチボタンによる音楽再生や曲送り&曲戻し、通話操作がレイアウトされているので、かなり扱いやすかった。特にタッチセンサーによる音量調整は、他の操作と混同しないためとても便利に感じた。

「TM2」最大の特長となる、付け替え可能なショートケーブルは、標準装着となるMMCXタイプのほか、オプションとしてFitEar 2pin タイプ、カスタムIEM 2pinタイプが同時発売されている。こちらを入手すれば、FitEarなどのカスタムIEMを完全ワイヤレス化ことができる。とても嬉しい仕様とオプションだ。

さまざまな魅力を持つ「TM2」だが、製品としての完成度も確認したいところ。ということで、実際のサウンドを聴いてみた。明朗快活な、クリアでキレのよいサウンドが特徴。自社開発という6mm口径のダイナミック型ドライバーの特徴だろうか、フォーカス感の高い、メリハリのしっかりしたサウンドを楽しむことができる。そもそものダイレクト感が高いおかげだろうか、高域に不要なピークはなく、とてもニュートラルな帯域バランスを持ち合わせている。低域はややソリッドさに欠けるが、にじみや膨らみがないため違和感はない。ボーカルの歌声もピアノの音も、ドラムのキックもベースの演奏も、とても自然な音色だ。

他社製イヤホンと組み合わせられるという機能面での大きな魅力はあるが、そもそもの話として、付属イヤホン本体を含めたトータルパッケージとしても完成度の高い、なかなかに良質な製品だと思う。

イヤホン重量(片耳):約11g
再生時間:最大10時間
充電方法:専用ケース(ケーブルを接続して直接充電)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

29. Cambridge Audio「MELOMANIA1」
老舗のオーディオメーカーが音にこだわって作った初の完全ワイヤレスイヤホン

Cambridge Audio「MELOMANIA1」 “弾丸型”デザインを採用するイヤホン本体は非常にコンパクトだ 専用ケースは薄型設計で、ポケットにスッと忍ばせておくことができる Cambridge Audio「MELOMANIA1」を装着したところ

英国にて50年の歴史を持つ老舗のオーディオメーカー、Cambridge Audio初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。「MELOMANIA1」という名前は、ロンドン市内にあるR&Dセンターの1階にあるライブフロア、Melomaniaにちなんだもので、同社エンジニアチームが「サウンドファースト」をコンセプトに音響設計を行ったという。

その外観は、いわゆる“弾丸型”デザインを採用している。かなりのコンパクトサイズとなっており、重量も4.6gという軽さを誇る。結果として、装着感はなかなか良好。とても軽快だ。内部には、グラフェンコーティングされた5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載する。また、高磁束密度を誇るマグネットが組み合わされており、極めて高い信号応答性能を実現したとアピールしている。

Bluetoothチップは、クアルコムの最新SoC「QCC3026」を採用する。Bluetooth 5.0に対応することで、安定した接続性を確保。また、コーデックはSBCやAACに加えて、aptXもサポートしており、良質なサウンドを実現している。

「QCC3026」採用のおかげもあって、連続再生時間は約9時間というロングライフを誇る。専用ケースからは約4回の充電が行えるため、トータルで45時間ほど使い続けることができる。また、イヤホン本体はIPX5の防滴仕様が備わっており、急な雨やスポーツユース時の汗にも十分に耐えることができるという。

さて、実際の製品を試してみよう。本体に合わせてか、ケースもかなりのコンパクトサイズとなっており、さらに平たい作りになっているので、携帯性は抜群。これで約4回の充電ができる、というのは驚きだ。そのかわり、ケースのフタはバネ式などではない手で開くタイプとなっているが、フタのケンブリッジオーディオ・ロゴの部分を押すと簡単に開いてくれるため、扱いやすかった。充電の目安を示すLEDも前面に5つレイアウトされているので、(専用ケース)バッテリーの残量がひと目でわかるのも嬉しい。イヤホン本体にはプッシュ式の操作ボタンが用意され、1プッシュで再生/一時停止、2ブッシュで曲送り/曲戻し、長押しで音量調整と、必要な機能は用意されているので使い勝手もよかった。

肝心のサウンドはというと、これがなかなかに興味深い、独特のチューニングにまとめられている。キレのよい高域、しっかりした量感の低域を持ち合わせているのだが、あくまでも中域メインにバランスされていて、聴きやすく、耳馴染みのよいサウンドに仕立てられているのだ。おかげで、女性ボーカルは距離感の近い、自然な声色でやさしげな表現の歌声を聴かせてくれるし、男性ボーカルも熱気の感じられる生き生きとした歌声を楽しませてくれる。「サウンドファースト」をコンセプトに掲げるメーカーだけあって、この音楽表現の豊かさ、聴き心地のよさはさすがといえる。使い勝手のよさとサウンドの両面から、とても魅力的に感じられる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約4.6g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シルバー

30. EARIN「EARIN M-2」
完全ワイヤレスイヤホンブームの火付け役がさらに進化して登場

EARIN「EARIN M-2」 本体は非常に小さく、まさに耳栓サイズ スティック型のケースも非常にコンパクトだ EARIN「EARIN M-2」を装着したところ

完全ワイヤレスイヤホンの代表格であり、現在のブームの火付け役でもあるスウェーデンのオーディオメーカー「EARIN」の第2世代モデル。直径14.5×高さ20mm、重さ3.6gという超軽量小型ボディは維持しつつ、随所にブラッシュアップが施されているのが特徴だ。

まず、本体デザインはイヤーモニター系を意識したデザインへと変更され、装着感が格段に向上した。いっぽうで、フォームタイプのイヤーチップもフィット感や遮音性を向上させるなど、随所に改良が加えられている。それにも増して便利なのが、本体に左右の区別がなく、耳に装着した時点で内蔵センサーが働き左右のポジションを自動検出すること。装着時、いちいちLRを確認しなくて済むのはとにかくスマートだ。これだけでも、十分な価値観を見いだせる。ちなみに、発売当初は左右の認識が甘く逆転するなどの意見も見られたが、今回のテストでそういった症状が出ることはまったくなかった。

加えて、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を掛け合わせた「トランスパレンシー機能」が追加されているのも特徴だ。こちらを活用することで、街中でも安全に音楽鑑賞を楽しむことができる。また、専用アプリを活用することで、音量だけでなく聞こえてくる環境音の“距離”を設定できるのもユニークなところ。音楽を停止すると外音の取り込みを行い、音楽の再生が始まると自動的にオフになる「オートモード」も用意されており、音楽に集中することも可能だ。また、左右間の接続にはNXPR Semiconductors社が開発したNFMI(近距離磁器誘導)技術である「MiGLOテクノロジー」が採用され、音切れや遅延なども大きく改善されたとアピールする。

いっぽうで、先代でも人気の高かったリップスティック型ケースも、アウターボディをメタル製にし、取出口に向かってわずかに細くなるデザインに変更するなど、より上質なイメージとなった。また、ケースのmicroUSBコネクターのまわりにはLEDが配置され、“3つ点灯しているときは3回の充電が可能”というようにひと目でケース側の充電状況も分かるようになっている。これもなかなかに便利だ。ちなみに、本体は最大再生時間が4時間、ケースからの充電を合わせると約14時間の連続使用が可能となる。

ミニマムな本体サイズを想像させない、堂々とした鳴りっぷりが特徴のサウンド。低域は十分な量感があり、それでいてフォーカス感も良好。中高域もメリハリがハッキリしているため、はつらつとした元気あふれるサウンドを楽しむことができる。とはいえ、表現が荒いわけではなく、高域のニュアンス表現は丁寧で、女性ボーカルやピアノの演奏は、とても表情豊かに感じられた。パッケージングの絶妙さといい、初代からの完成度の高さをしっかり受け継いだ、なかなかの優秀機だ。

イヤホン重量(片耳):約3.6g
再生時間:最大4時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで3回分のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
カラーバリエーション:ブラック、アルミシルバー

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