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《2019年》完全ワイヤレスイヤホン一気レビュー!音質や装着感をイヤホンのプロが徹底検証

36. JVCケンウッド「N_W HA-LC50BT」
ファッションに合わせやすいミニマルデザインに注目

JVCケンウッド「N_W HA-LC50BT」 イヤホン本体は、楕円形のスマートなデザインを採用 イヤホンと同色の専用ケース。こちらもイヤホン同様にストーン仕上げとなっている JVCケンウッド「N_W HA-LC50BT」を装着したところ

最近はワイヤレスイヤホン/ヘッドホンのラインアップ充実にも力を注いでいるJVCから、新しい完全ワイヤレスイヤホン「HA-LC50BT」が登場した。こちら、「N_W(エヌダブ)」カテゴリーに属する製品だけあって、シンプルで無駄のないミニマルデザインやイヤホン表面に微細な凹凸をほどこしたストーン仕上げを採用するなど、存在感を激しく主張しない、さりげない印象のスマートなデザインにまとめ上げられているのが特徴となっている。また、イヤホン本体の重量は約5.8gと比較的軽量な部類で、軽快な装着感も持ち合わせている。

バッテリーの持続時間に関しては、イヤホン本体で約5.5時間を確保。専用ケースからは2回の充電が行えるため、合わせて、約16.5時間の再生を行うことができる。また、15分の充電で約1時間の連続再生が可能な急速充電機能も持ち合わせているので、こちらも重宝しそう。

加えて、スマートフォン用アプリ「JVC Headphones Manager」も用意され、こちらを利用することで、迫力の低音を再生するBASSモードや、ボーカルを際立たせるCLEARモードなど3種類のプリセットサウンドモードが使用可能となる。こちらのアプリから、バッテリー残量を確認することも可能だ。

カラーバリエーションは淡い色合いの「サックスブルー」や「ストーンホワイト」を含めた4色を展開(ちなみに赤は「テラコッタ」、黒は「チャコールブラック」と残り2つもビビッドな色合いではなかったりする)。コーデックはSBCとAACに対応している。

さて、それでは実際に使用してみよう。ケースは比較的小ぶりで持ち運びしやすい。内蔵バッテリーの状況は、microUSBコネクター近くのLEDで把握できる。少々気になったのが、ケースのフタにバネなどが付属していないため、前面の開閉ボタンを押してもフタが跳ね上がってくれないこと。これだと、フタ自身が上に向かってすぼまっていることもあって、フタが開けづらい。このあたりは、もうひと工夫して欲しかった。

いっぽう、コンパクトにまとまったイヤホン本体は、良好な装着感を持ち合わせていて、試聴中に耳からポロリとこぼれ落ちることはない。もし、付属のシリコン・イヤーチップが合わない、という人がいたら、JVCのスパイラルドットやコンプライなどのフォームタイプなど、別売のものを試してみるのをオススメする。

肝心のサウンドはというと、中高域は丁寧なディテール表現を持ち合わせている。そのいっぽうで、量感たっぷりで迫力のある低音や、抑えめながらも煌びやかな高域の表現など、JVCブランドらしいキャラクターも備えている。そのため、演奏は普段よりも派手目に聴こえ、サックスなどは強い存在感と音色に艶やかさを感じる。いっぽう、ボーカルはややドライな印象の歌声となっている。JVCのサウンドが好きな人には、納得のいくキャラクターといえるだろう。

イヤホン重量(片耳):約5.8g
再生時間:最大5.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで2回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC
カラーバリエーション:サックスブルー/ストーンホワイト/テラコッタ/チャコールブラック

37. Cambridge Audio「MELOMANIA1」
老舗のオーディオメーカーが音にこだわって作った初の完全ワイヤレスイヤホン

Cambridge Audio「MELOMANIA1」 “弾丸型”デザインを採用するイヤホン本体は非常にコンパクトだ 専用ケースは薄型設計で、ポケットにスッと忍ばせておくことができる Cambridge Audio「MELOMANIA1」を装着したところ

英国にて50年の歴史を持つ老舗のオーディオメーカー、Cambridge Audio初の完全ワイヤレスイヤホンが登場した。「MELOMANIA1」という名前は、ロンドン市内にあるR&Dセンターの1階にあるライブフロア、Melomaniaにちなんだもので、同社エンジニアチームが「サウンドファースト」をコンセプトに音響設計を行ったという。

その外観は、いわゆる“弾丸型”デザインを採用している。かなりのコンパクトサイズとなっており、重量も4.6gという軽さを誇る。結果として、装着感はなかなか良好。とても軽快だ。内部には、グラフェンコーティングされた5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載する。また、高磁束密度を誇るマグネットが組み合わされており、極めて高い信号応答性能を実現したとアピールしている。

Bluetoothチップは、クアルコムの最新SoC「QCC3026」を採用する。Bluetooth 5.0に対応することで、安定した接続性を確保。また、コーデックはSBCやAACに加えて、aptXもサポートしており、良質なサウンドを実現している。

「QCC3026」採用のおかげもあって、連続再生時間は約9時間というロングライフを誇る。専用ケースからは約4回の充電が行えるため、トータルで45時間ほど使い続けることができる。また、イヤホン本体はIPX5の防滴仕様が備わっており、急な雨やスポーツユース時の汗にも十分に耐えることができるという。

さて、実際の製品を試してみよう。本体に合わせてか、ケースもかなりのコンパクトサイズとなっており、さらに平たい作りになっているので、携帯性は抜群。これで約4回の充電ができる、というのは驚きだ。そのかわり、ケースのフタはバネ式などではない手で開くタイプとなっているが、フタのケンブリッジオーディオ・ロゴの部分を押すと簡単に開いてくれるため、扱いやすかった。充電の目安を示すLEDも前面に5つレイアウトされているので、(専用ケース)バッテリーの残量がひと目でわかるのも嬉しい。イヤホン本体にはプッシュ式の操作ボタンが用意され、1プッシュで再生/一時停止、2ブッシュで曲送り/曲戻し、長押しで音量調整と、必要な機能は用意されているので使い勝手もよかった。

肝心のサウンドはというと、これがなかなかに興味深い、独特のチューニングにまとめられている。キレのよい高域、しっかりした量感の低域を持ち合わせているのだが、あくまでも中域メインにバランスされていて、聴きやすく、耳馴染みのよいサウンドに仕立てられているのだ。おかげで、女性ボーカルは距離感の近い、自然な声色でやさしげな表現の歌声を聴かせてくれるし、男性ボーカルも熱気の感じられる生き生きとした歌声を楽しませてくれる。「サウンドファースト」をコンセプトに掲げるメーカーだけあって、この音楽表現の豊かさ、聴き心地のよさはさすがといえる。使い勝手のよさとサウンドの両面から、とても魅力的に感じられる製品だ。

イヤホン重量(片耳):約4.6g
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで4回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/シルバー

38. NEIN「Zeeny TWS NA13」
声でメールを読み上げ! 充実のヒアラブル機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン

NEIN「Zeeny TWS NA13」 イヤホン本体は、ティアドロップ型のオーソドックスなデザインを採用 専用ケースはスライド式。サイズはやや大きめだ NEIN「Zeeny TWS NA13」を装着したところ

NEIN(ネイン)から発売された完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny TWS NA13」は、いわゆるヒアラブルイヤホンと呼ばれるカテゴリーの製品で、2018年11月よりクラウドファンディングで展開したのち、先日より一般発売が開始されている。

その最大の特長といえば、やはりヒアラブルデバイスとしての先進性だろう。SiriやGoogle アシスタントなどに対応していることはもちろん、独自のスマートフォン用アプリ「Zeeny App」を用意、通知やSNSメッセージなどを音声で読み上げてくれることに加え、Android スマートフォンでは音声をテキスト化して返信することもできる。ちなみに、音声読み上げについては、HOYA製の音声合成エンジン「VoiceText」を採用しており、聴き心地のよい明瞭な音声を実現したとアピールしている。

Bluetoothチップは、クアルコムの最新SoC「QCC3026」を採用している。これにより、Bluetooth 5.0の安定した接続性を確保。コーデックも、SBCやAACに加えてaptXもサポートしており、良質なサウンドを実現している。

この「QCC3026」採用により、連続再生時間は最大9時間と十分以上のスペックを持ち合わせている。専用ケースにも800mAhのバッテリーが搭載されているので、数値からの推測ではあるものの5回以上の充電が行えそう。トータル50時間以上のロングライフを持ち合わせているのはありがたいかぎりだ。また、IPX7の防水性能を備えているので、スポーツユース時にも安心なのも嬉しい。

さて、実際の製品を試してみる。アプリとの連携セッティングなどもあって、使い始めるまで多少の手順は必要だが、インストールや接続など比較的スムーズだったので、それほど迷うことはなかった。コンパクトなイヤホン本体のため、装着感は良好。唯一、イヤホン本体のLEDがフェースプレートの裏側、かなり奥まったところにあるため、多少見づらくなっているのが残念だった。

メッセージの読み上げ機能に関しては、やや機械的な声のうえ、音程やアクセントで自然とはいえないが、“スピーディーにしっかり”“言葉をほとんど間違えずきちんと読み上げてくれる”だけでも、十分使えると感じ、満足もできた(Gmailの通知はやたら多いのでオフにしておいたほうがいいかもしれない)。

いっぽう、音楽再生の音質も侮れないレベル。どちらかというと、クリアな印象の自然な音色傾向でまとめ上げられている。やや低域の上のほうにちょっとしたピークを感じるが。全体的には中域をメインに据えた奇をてらわないサウンドなので、迫力はそれほど感じないものの、音楽ジャンルを選ばすいろいろな曲が聴きやすい。何よりも、歌声が自然に感じられるのは好印象が持てる。

このように、「Zeeny TWS NA13」はやや特殊な機能性の完全ワイヤレスイヤホンだが、音楽再生用としても十分に楽しめる実力を持ち合わせていた。機能性を優先しつつ、ある程度は音楽再生も楽しみたい、という人には有力な候補といえるだろう。

イヤホン重量(片耳):-
再生時間:最大9時間
充電方法:専用ケース
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック

39. 1MORE「E1026BT-I」
同社初の完全ワイヤレスイヤホンとは思えない完成度の高さに注目!

1MORE「E1026BT-I」 イヤホン本体の内側はシリコン素材で覆われている。丸いイヤフィンと相まって、フィット感はなかなかだ クラムシェル型の専用ケースはかなりコンパクトな仕上がりだ 1MORE「E1026BT-I」を装着したところ

元Foxconnのスタッフたちによって創業された中国の新進気鋭ブランド、1MORE(ワンモア)から完全ワイヤレスイヤホン「E1026BT-I」が発売された。

こちら、同ブランド初の完全ワイヤレスイヤホンとは思えない、完成度の高さが特徴。本体は円を基調としたデザインに作り上げられ、手に取りやすい形状となっている。また、斜めに伸びたノズル部、太めのイヤーフィン(S/Lの2サイズが用意されている)フックなどによって、しっかりとした装着感も追求されている。

いっぽう、その内部にはセンター部分をチタンコーディングした7mm口径のダイナミック型ドライバーが搭載されている。比較的コンパクトな本体サイズを持つ完全ワイヤレスイヤホンとしては、やや大きめのドライバーサイズといえる。また、Bluetoothチップは、クアルコム社製の最新SoC「QCC3020」を採用。Bluetooth 5.0接続に加えて、レーザーによって回路を形成する「LDS(Laser Direct Structuring)アンテナ」を組み合わせることで、通信の安定性向上が追求されている。また、「QCC3020」の採用によりコーデックはSBC、AACに加えてaptXにも対応。AndroidスマートフォンやDAPなどの対応機器でさらに良音質を楽しむことができる。

イヤホン本体には片側55mAhのバッテリーが搭載されていて、約6.5時間の連続再生が可能となっている。専用ケースに内蔵されている410mAhのバッテリーからの充電も合わせると、最大約24時間の音楽再生が可能となっている。十分なスペックといえるだろう。

さて、実際の製品を手に取ってみる。45度の角度がつけられたノズル部分、イヤーフィンなどにより、装着感はなかなかしっかりしている。個人的にはイヤーピースが柔らかすぎで保持力が弱いと感じたため、SednaEarFitに交換してみたところ、しっかりと装着させることができた。イヤホン本体の操作は、(装着時)上側に位置する小さなボタンによって行う。ひと通りの操作が可能となっているが、唯一、音量調整ができないのは残念だ。

そのサウンドは、1moraらしいというべきか、メリハリのしっかりし明朗快活な音色傾向が特徴。エッジの立った、鋭く伸びやかな高域によって、メリハリのしっかりした演奏が楽しめる。また、低域はしっかりとした量感を持ち合わせているものの、下手に膨らまず、フォーカス感の高さをキープしてくれているので、締まりのあるドラムや音程のわかる明快なベース演奏など、グルーヴ感の高いサウンドを楽しませてくれる。ハイハットの音色はやや派手過ぎる嫌いはあるが、そのいっぽうでピアノはほどよく伸びやかだったりと、好みのサウンドバランス、よく聴く楽曲次第では、大いにハマってくれそう。

とにもかくにも、音質も使い勝手も、とてもしっかりした作りの製品といえる。

イヤホン重量(片耳):約6.2g
再生時間:最大6.5時間
充電方法:専用ケース(内蔵バッテリーで約3.7回のフル充電が可能)
対応コーデック:SBC/AAC/aptX
カラーバリエーション:ブラック/ゴールド

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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