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新生活向けにBluetoothラインアップを強化! ソニー春のイヤホン・ヘッドホン新製品をまとめてレポート

ソニーから春の新生活に向けたヘッドホン・イヤホンの新製品が一挙発表された。ここ最近注目度が高まっているノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホンをはじめ、Bluetooth対応のエントリーヘッドホン・イヤホン、ハイレゾ対応の大人気密閉型ヘッドホン「MDR-1A」の後継モデル、サラウンドヘッドホン久々の新モデルなど、なかなかバライティ豊かなラインアップとなっている。ここでは、実機の写真を交えながら新製品の情報をレポートする。

ソニーヘッドホン・イヤホン2018年春の新製品

大幅な進化を遂げたノイズキャンセリングヘッドホンのスタンダードモデル「WH-CH700」

まず紹介するのが、ノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホン「WH-CH700」だ。近年、ノイズキャンセリング機能付きBluetoothイヤホン・ヘッドホンの注目度が高まってきており、ソニーも高機能なノイズキャンセリング機能付きBluetoothイヤホン・ヘッドホン「1000X」シリーズ3モデルや、ハイレゾ対応のノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホン「h.ear on 2 Wireless NC」、重低音をウリにしたノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホン「MDR-XB950N1」など、非常に多彩なラインアップを有しているが、今回登場した「WH-CH700」は、ソニーのノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホンのラインアップの中でもスタンダードモデルに位置付けられる「MDR-ZX770BN」の後継モデルとして開発されたモデルとなっている。

「WH-CH700」は、ノイズキャンセリング機能を備えたBluetoothヘッドホン

「WH-CH700」は、ノイズキャンセリング機能を備えたBluetoothヘッドホン

「MDR-ZX770BN」は2015年4月に発売されたモデルということもあり、ここ1年ほどで発売されたソニーのノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドホンに比べると、ノイズキャンセリング性能やバッテリー駆動時間といった部分で見劣りするところがあったが、新モデルではこれらの課題解決に注力。特にノイズキャンセリング性能については、価格帯的に上位モデルとなるEXTRA BASSシリーズの「MDR-XB950N1」と同等の性能にまで引き上げたという。ノイズキャンセリング機能をONにしたときのバッテリー駆動時間も約30時間となり、「MDR-ZX770BN」の最大約13時間に比べて大幅に伸びているのもポイントだ。

機能面では、圧縮音源を高音質に再生する「DSEE」をサポートしたほか、「Sony | Headphones Connect」アプリにも新たに対応し、サラウンド(VPT)やイコライザー調整、ノイズキャンセリング機能やDSEEのON/OFF、音楽再生コントロールなどをアプリ経由で操作できるようになったのもポイント。Bluetoothコーデックについても、従来のSBC/AAC/aptXに加え、aptX HDが新たにサポートされている。

ボタンやインターフェイスはハウジング下部に集約されている

ボタンやインターフェイスはハウジング下部に集約されている

カラーバリエーションは、ブラック/グレー/ブルーの3色をラインアップ。発売日は3月10日で、市場想定価格は19,000円前後(税別)だ。

「WH-CH700」のカラーバリエーション。落ち着いたトーンのカラーが多く、スーツなどにも合わせやすい

「WH-CH700」のカラーバリエーション。落ち着いたトーンのカラーが多く、スーツなどにも合わせやすい

ワイヤレスデビューにぴったりなアンダー6千円のエントリーヘッドホン・イヤホン

「WH-CH400」と「WI-C300」は、初めてBluetoothヘッドホン・イヤホンを購入するという人に向けた低価格なエントリーモデル。初めての人でも簡単にBluetooth接続ができるようにNFCを搭載したり、わかりやすい大型の操作ボタンを採用するなど、特に使いやすさにこだわっている。BluetoothコーデックもSBCとAACをサポートし、iPhoneと組み合わせたときにも高音質で音楽再生ができるように配慮されているのもポイントだ。

「WH-CH400」は、オンイヤータイプの密閉型Bluetoothヘッドホン。Bluetooth接続のみの対応で、有線接続には対応でききない。バッテリー駆動時間は最大約20時間。「WI-C300」は、左右一体型のBluetoothイヤホン。バッテリー駆動時間は最大約8時となる。

「WH-CH400」はオンイヤータイプのヘッドホン

オンイヤーヘッドホン「WH-CH400」

左右一体型Bluetoothイヤホンの「WH-CH400」

左右一体型Bluetoothイヤホンの「WH-CH400」

対応スマートフォンとワンタッチでペアリングできるNFCを搭載するなど、初心者に配慮した設計となっている

対応スマートフォンとワンタッチでペアリングできるNFCを搭載するなど、初心者に配慮した設計となっている

いずれも、カラーバリエーションはブラック/ブルー/ホワイト/レッドの4色をラインアップ。発売日は3月10日。市場想定価格は、「WH-CH400」が5,500円前後、「WI-C300」が6,000円前後(いずれも税別)となっている。

「WH-CH400」のカラーバリエーション

「WH-CH400」のカラーバリエーション

「WI-C300」のカラーバリエーション

「WI-C300」のカラーバリエーション

「MDR-1A」に対応の後継モデル! 音質や装着感をさらにブラッシュアップしたプレミアムモデル「MDR-1AM2」

ハイレゾ対応密閉型ヘッドホンのプレミアムモデルとして、2014年10月の発売からロングセラーを続けている「MDR-1A」だが、待望の後継モデル「MDR-1AM2」が発表された。

ハイレゾ対応密閉型ヘッドホン「MDR-1AM2」

ハイレゾ対応密閉型ヘッドホン「MDR-1AM2」

もともと音質面で定評のあった「MDR-1A」だが、新モデルではさらにブラッシュアップ。新たに搭載された新開発の40mmHDドライバーユニットは、アルミニウムコートLCP振動板のドーム部の剛性をさらに高めたほか、ボイスコイルやボールピース、マグネットをさらに軽量化して瞬発力を高め、プロテクター部分にもヘッドホンのフラッグシップモデル「MDR-Z1R」に採用されたフィボナッチパターングリルを取り入れた。これらの改良により、「MDR-1A」よりもさらに明瞭なボーカル音、低音の質のさらなる向上、滑らかな超広域特性を実現できたという。

ドライバーユニットは新開発の40mmHDドライバーユニットだ

ドライバーユニットは新開発の40mmHDドライバーユニットだ

また「MDR-1AM2」では、ヘッドホンの装着感についても改良が加えられている。なかでも大きく変わったのが“イヤーパッド”。形状が従来モデルよりも縦長になり、縫製方法も縫い目が耳周りにあたりにくくなるようなものに大きく切り替わっている。素材についても、表面部分に吸放湿性にすぐれた合皮を、内側に低反発のウレタン素材を新たに採用。本体重量の軽量化と合わせて、長時間の使用でも快適に使えるような工夫が施されている。ちなみに、本体デザインはウォークマン「ZX300」シリーズとの組み合わせやすいようにワントーンにまとめられており、カラーバリエーションも「ZX300」シリーズにあわせてブラックとシルバーの2色がラインアップされている。

付属ケーブルは、3.5mm4極プラグを採用したマイク/リモコン付きケーブルと、4.4mm5極プラグを採用したバランス接続ケーブル(線材に銀コートOFC採用)の2種類。発売日は3月10日で、市場想定価格は30,000円前後(税別)だ。

4.4mm5極プラグを採用したバランス接続ケーブルも標準で付属する

4.4mm5極プラグを採用したバランス接続ケーブルも標準で付属する

「ZX300」シリーズにあわせて、シルバーモデルもラインアップする

「ZX300」シリーズにあわせて、シルバーモデルもラインアップする

サラウンドヘッドホンに久々の新モデル「WH-L600」も登場!

バーチャルサラウンド機能を使い、ヘッドホンでシアターセットのような臨場感のあるサラウンド音声を楽しめるサラウンドヘッドホン。日本の場合、スピーカーの設置場所や配線の問題や、夜に大音量で音を出すのが難しいといった住環境の影響もあり、いまだに根強い人気を誇っている。

ソニーもヘッドホンファミリーのひとつとしてサラウンドヘッドホンをラインアップしているが、新製品が長らく登場しておらず、現行の最新機種は2013年10月に発売された世界初の9.1ch 3D VPT(Virtualphones Technology)搭載ワイヤレスサラウンドヘッドホン「MDR-HW700DS」となっていた。しかしこの春、ついにサラウンドヘッドホンの新モデルが投入される。

今回新たにラインアップに加わったのが「WH-L600」というモデル。型番の数字からもわかるが、現行のフラッグシップモデル「MDR-HW700DS」よりも下に位置付けられるモデルで、サラウンド機能は5.1chに背後の音を表現するサラウンドバック2chを加えた独自の7.1ch VPTに対応する。入力端子はARC対応HDMI、光デジタル、3.5mmスレテオミニを各1系統用意している。

サラウンドヘッドホン「WH-L600」

サラウンドヘッドホン「WH-L600」

「MDR-HW700DS」は9.1ch 3D VPTに対応し、入力端子もHDMIを3系統、光デジタルとアナログRCAを各1系統備えていたので、単純なスペックだけ見るとやや見劣りしてしまうところもある。とはいえ、そこはフラッグシップモデルの「MDR-HW700DS」の投入から4年以上経っていることもあり、さまざまなところでブラッシュアップされている。

なかでも「WH-L600」のアイデンティティといえるのが、外見からもわかるヘッドホン充電スタンドだ。「MDR-HW700DS」で改善要望がもっとも多かったというヘッドホン充電を手軽にするために、今回新たにヘッドホンスタンドという形で搭載したという。バッテリー駆動時間についても、充電時間が「MDR-HW700DS」の約3時間から約6時間と2倍に伸びているものの、最大17時間(「MDR-HW700DS」は約12時間)と大幅に伸びているのもポイントだ。

また、ヘッドホン出力に従来から採用しているシングルエンド方式ではなくバランスドライブ方式を採用し、左右チャンネル間の分離度を向上させたほか、DSP処理による急激な電流変動に余裕に対応できるようにDC電源部に大容量電解コンデンサーを採用したり、位相ノイズを低減させるために真空水晶振動子を採用するなど、音質面もかなりこだわっているという。

ヘッドホン部分もさまざまな改良が加えられている

ヘッドホン部分もさまざまな改良が加えられている

「WH-L600」の本体背面に用意されているインターフェイス部分

「WH-L600」の本体背面に用意されているインターフェイス部分

このほか、エフェクトモードに、従来の「シネマ」「ゲーム」「ボイス」に加え、「スポーツ」が新たに追加された。同モードでは、歓声などがサラウンドで聞こえ、まるでスタジアムにいるような感覚でスポーツ観戦を楽しめるということだ。

発売は4月7日で、市場想定価格は30,000円前後となっている。

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《2018年》おすすめヘッドホン14選! 高音質が魅力の注目人気モデル

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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