新製品レポート
スマホ連携機能も大幅強化で使い勝手が向上!

時短をさらに進化!東芝全録レコーダー“レグザタイムシフトマシン”はマニアック路線への回帰か

東芝映像ソリューション(以下、東芝)は、同社のBDレコーダーの最新モデルに全録レコーダーの「DBR-M4008」と「DBR-M2008」の2機種を6月下旬より発売する。以前は東芝の全録レコーダーは“レグザサーバー”と呼ばれていたが、「DBR-M4008」「DBR-M2008」からは新たに薄型テレビのレグザの全録と機能の名称をそろえた“レグザタイムシフトマシン”のブランドネームで発売される。

上位モデルの「DBR-M4008」は7チューナー/内蔵HDD4TB(全録6chで約15日録画 ※)で市場想定価格が13万円前後、エントリー向けの「DBR-M2008」は7チューナー/内蔵HDD2TB(全録6chで約7日録画※)で市場想定価格が9万円前後となる。

※スマホ高画質・スマホ長時間録画を設定している場合は全録は6chまでで、残り1ch分は通常録画専用となります

東芝の全録レコーダー2018年モデル「レグザタイムシフトマシン DBR-M4008」と「DBR-M2008」

“レグザタイムシフトマシン”とブランドネームを改めた東芝の新生全録レコーダー最大の特徴は、“レグザタイムシフトマシン”に先行して発売されたブルーレイレコーダー2018年モデルと共通する「時短」。これまでのテレビ中心の機能に加え、スマホも活用した”スマホで時短視聴”の機能が盛り込まれていることにある。

2018年レコーダーは「時短」機能の進化が共通のテーマ

2018年レコーダーは「時短」機能の進化が共通のテーマ

レコーダーになぜ「時短」なのか。説明会に登壇した東芝映像ソリューションズ営業本部商品企画担当参事の澤岡氏によると、東芝のレコーダーが“録り逃し”をなくすためにHDDレコーダーを始めたのが17年前で、2番組同時録画、予約決定型の自動録画、USB HDD増設、そして放送後に気づく“録り逃し”をなくすために全自動録画搭載と東芝レコーダーは常に進化してきたのだという。

東芝が常に最先端を走り続けてきたレコーダー機能の進化

東芝が常に最先端を走り続けてきたレコーダー機能の進化

こういった進化を経て、今では全録により“録り逃し”を究極にまで防げる環境ができあがったわけだが、ここで別の問題が出てきた。それは、忙しい現代人は録画した番組を観る時間がないということだ。この“見逃し”を防ぐための時間がないという問題に対し、“見逃し”を解決するという原点に立って東芝が出した答えが「時短」。レグザタイムシフトマシン”で改めて目指すのは「録る」「探す」「見る」「残す」といったレコーダーの基本すべての時短というわけだ。

「録る」「探す」「見る」「残す」のすべてを「時短」

「録る」「探す」「見る」「残す」のすべてを「時短」

マニアックとも思える最新「時短」機能に注目

ここからは、“レグザタイムシフトマシン”に実装された注目の時短機能の数々を紹介していこう。

まずは「録る」の時短だが、こちらは全録機能利用時に使える機能のパワーアップがメインだ。“レグザタイムシフトマシン”の基本エンジンを新レグザタイムシフトマシン「R-2」(REGZA RECORDING SYSTEM」)と命名(ちなみに、システム構成は2017年モデルから継続)。BDメディアの再生時やスマートフォンへのネットワーク経由での番組配信といった機能を利用した際も、基本となる録画機能が止まらない全録機能を実現したという。

全録のエンジンを新レグザタイムシフトマシン「R-2」(REGZA RECORDING SYSTEM」)と命名

全録のエンジンを新レグザタイムシフトマシン「R-2」(REGZA RECORDING SYSTEM」)と命名

「見る」時短は、従来から利用可能な1.5倍速再生で番組本編のみを再生できる「らく見/らく早見/飛ばし見」のブラッシュアップだ。従来の時短視聴時にかかる時間を一目で分かるように表示する機能に加え、新たに60分以内/30分以内/15分以内で視聴できる番組の絞り込み機能を追加し、ライフスタイルに合った新たな視聴機会を確保したという。また、らく見は機能改善として、本編以外をスキップしていた画面を15倍の早送りで確認可能となった。

本編以外を飛ばす際にはスキップではなく早送りとなり本当に不要だったかを分かるようになった

本編以外を飛ばす際にはスキップではなく早送りとなり本当に不要だったかを分かるようになった

「探す」時短は、東芝オリジナルの「ビジュアル過去番組表」がさらに進化し、フォントの見やすさ、チャンネル番号表示の入れ替えなどを改善。さらに検索機能はネット接続不要でテレビの番組情報から生成するため、地方局のアナウンサーの人名で絞り込むといったマニアックな使い方も可能となっている。

東芝オリジナルの「ビジュアル過去番組表」をブラッシュアップ

東芝オリジナルの「ビジュアル過去番組表」をブラッシュアップ

「残す」機能は、番組本編だけのダビングを簡単な操作でできる「おまかせダビング」に注目したい。編集については使わない人が増えたと思われがちだが、簡単にできるなら使いたいという声も多いのだという。東芝のレコーダーといえばマニアックな編集機能というイメージが先行しているが、そういった声もあり、東芝も同機能の開発には注力しているということだ。ちなみに、同機能はこれまでにも実装されてきた機能だが、特に若い女性から「子供にアニメを見せたいのだけど、CM付きの状態では見せたくない」ということで支持されているということだ。

このほか、玄人向けの編集機能としては、懐かしの「RD-Style」のプレイリスト編集画面が復活。プレイリストを選択して自分で編集する、東芝のスタイルに愛着がある人も使えるマニアックな仕様だ。

往年の東芝レコーダーの「RD-Style」がプレイリスト編集機能として復活

往年の東芝レコーダーの「RD-Style」がプレイリスト編集機能として復活

スマホ持ち出しが大幅に進化。スマホアプリで「過去番組表」にもアクセス可能に

時短と並んで“レグザタイムシフトマシン”の大きな進化点となっているのがスマホとの連携だ。東芝のレコーダーは以前からスマホ持ち出し、そしてリモート視聴に両対応しているが、リモート視聴は通信の安定感の問題もあり、「DBR-M4008」「DBR-M2008」では改めてWi-Fiによるスマホ持ち出しを強化。全録全体の設定に新たに「スマホ優先モード」を用意し、録画後すぐにスマホへ持ち出せることを打ち出している。なお、全録の録画モードは、地デジ解像度を維持しつつもレートを押さえた「スマホ高画質」(従来の低画質モード、4Mbps)、「スマホ長時間」(従来の再低画質、2Mbps)の2モードから選択可能となっている。

”全録”の録画モードをスマホ用に設定すれば過去番組表から直接持ち出しが可能に

”全録”の録画モードをスマホ用に設定すれば過去番組表から直接持ち出しが可能に

スマホ連携という点では、スマホからの操作性改善も見逃せない。スマホ側の視聴アプリは従来どおりデジオンの「DiXiM Play」なのだが、「DiXiM Play」のアプリから「DBR-M4008」や「DBR-M2008」にアクセスすると、アプリ上に「スマホdeレグザ」という“レグザタイムシフトマシン”側で制御するWebアプリが展開されるようになっている。“レグザタイムシフトマシン”専用のユーザーインターフェイスで細かな操作までできるというのが最大のウリで、スマホから全録の“過去番組表”にアクセスできたり、そのままスマホ側で視聴したり、スマホ視聴時でも時短コースを選択できるなど、とにかくスマホでできる機能が増えているのだ。

また、アプリからテレビで見るを選択することも可能で、その際はアプリ上にリモコン画面を表示し、再生時には早送りやスキップ、音量調整までできるリモコンとして利用できるようになっている。スマホでもテレビでも快適な視聴環境を提供してくれるという、まさに至れり尽くせりといった感じだ。なお、「DiXiM Play」は有償アプリだが、今回発売される「DBR-M4008」と「DBR-M2008」の製品パッケージには無期限のライセンスが付属する。

「DiXiM Play」上で動くWebアプリで“レグザタイムシフトマシン”専用ユーザーインターフェイスを表示させ、使い勝手を高めた

「DiXiM Play」のアプリから「スマホdeレグザ」にアクセス

「DiXiM Play」のアプリから「スマホdeレグザ」にアクセス

スマホ画面上に過去番組表をそのまま表示。もちろんタブレットにも対応可能だ

スマホ画面上に過去番組表をそのまま表示。もちろんタブレットにも対応可能だ

テレビ放送を効率的に視聴するブルーレイレコーダーの製品カテゴリーを「時短」の発想で進化させ、さらにスマホ視聴の機能アップを果たした“レグザタイムシフトマシン”。「時短」と聞くとライトユーザーに向けた機能改善と思われがちだが、改めて進化した中身を見るとマニアックな東芝レコーダーへの回帰を感じずにはいられない新製品となっていた。全録レコーダーの導入を検討している人は要チェックのモデルといえそうだ。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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