レビュー
世界で累計1億台以上販売した「Gumy」シリーズのワイヤレスモデル

JVCケンウッド「Gumy Wireless HA-FX23BT」の販売がスタート!Amazonでも買える格安Bluetoothイヤホンの実力は?

Gumy Wireless HA-FX23BT

木製のハウジングと振動板を使用した「WOOD inner」シリーズや、新開発D3ドライバーとステンレス筐体を採用した「SOLIDEGE inner」シリーズ、重低音&タフをウリにした「xx」シリーズなど、エントリーからハイエンドまで多彩なイヤホンラインアップを有するJVCケンウッド。

そんな同社のイヤホンラインアップのひとつに「Gumy」シリーズというのがあるのをご存知だろうか。日本だと“グミホン”の愛称で長年販売されているインナーイヤーイヤホン「HP-F140」の印象が強いが、海外ではインナーイヤーイヤホン以外のタイプのモデルも展開されており、なんと全世界でシリーズ累計1億台以上販売しているという。まさにバケモノ級のシリーズなのだ。

今回ご紹介するのは、そんな「Gumy」シリーズから発売されるBluetoothワイヤレスイヤホン「Gumy Wireless HA-FX23BT」(以下、HA-FX23BT)。これまで一部量販店でのみ取り扱いとなっていたが、このたびAmazonでの販売がスタート。Amazonでの販売価格は3,326円だが、今回の販売スタートを記念し、販売初日となる8月18日には台数無制限で2,680円(税込)でのセールも予定されているという。カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色だ。

カラーバリエーション

はたして、3,000円前後で買える格安Bluetoothイヤホンはどれほど使えるのか。さっそくその実力を試してみた。

耳にスッと収められるコンパクトなボディ。やわらかケーブルで取り回しも良好

音質チェック前に、まずは本体から見ていこう。「HA-FX23BT」は、“グミホン”のようなインナーイヤータイプではなく、カナル型タイプのBluetoothイヤホンだ。

ハウジングは丸型の半透明樹脂をソフト素材で包み込むような構造となっており、つくりは“グミホン”にそっくりだ。いっぽうで、カナル型となったことで、ハウジングサイズが“グミホン”に比べてかなりコンパクトになっている。

透明の樹脂製筐体をやわらかな素材で包み込んだようなハウジングのおかげで、軽い装着感に

透明の樹脂製筐体をやわらかな素材で包み込んだようなハウジングのおかげで、軽い装着感に

“グミホン”と大きさを比較。「HA-FX23BT」がかなりコンパクトなのがわかるはずだ

“グミホン”と大きさを比較。「HA-FX23BT」がかなりコンパクトなのがわかるはずだ

ノズルはハウジング中央からストレートに伸びる形

ノズルはハウジング中央からストレートに伸びる形

重量はハウジングに軽量な樹脂素材を使用したこともあり、約12gとなかなか軽量。耳当たりのよいソフト素材で包んだハウジング部と、ハウジング中央部からまっすぐに伸びるノズルに取り付けられたイヤーチップの両方でイヤホンと耳がホールドされるようになっており、軽い付け心地ながら簡単に耳から外れないように配慮されている。なお、耳の奥にグッと押し込むような装着感ではないので、遮音性は若干低い(といっても、“グミホン”に比べればかなり遮音性はすぐれている)。

重量は約12g。ケーブル一体型のBluetoothイヤホンとしては軽いほうだが、軽量な樹脂素材を使ってハウジングをコンパクトにまとめたことなどが影響し、実際につけてみるとさらに軽く感じる

イヤーピースは標準でMとSの2サイズが付属。軸の部分を含めて弾力はやや弱め

イヤーピースは標準でMとSの2サイズが付属。軸の部分を含めて弾力はやや弱め

ケーブルは細みの丸型タイプで、かなりやわらかくてクセも付きにくい。よく通販サイトなどで見かける中国メーカーが作った格安のBluetoothイヤホンの中には、ケーブルが太くてとり回しがしにくく、小さくまとめて持ち運びしにくいといったものもあるが、「HA-FX23BT」でそういった心配は無用。小さな胸ポケットにもスッと収められる。

マイク内蔵のインラインリモコンは右側配置。3ボタンタイプで、ボリューム調整も行えるタイプだ。ひとつひとつのボタンも大型で、わざわざボタンを見なくても操作しやすいのはうれしいポイントといえる。

ケーブルは細身でやわらかく、クセも付きにくいのがうれしいところ。マイク付きリモコンは「HA-FX27BT」などに採用されているものと同じタイプのものだ

筆者の中で「Gumy」シリーズといえば、量販店で1,000円以下の価格で買える格安インナーイヤーイヤホンの代表格ともいえる“グミホン”の印象が強かったため、「HA-FX23BT」についても価格相応のつくりなのだろうなと思っていたのだが、思った以上にしっかりと作られていて驚いた。もちろん、インラインリモコンがこれまでの同社製Bluetoothイヤホンで使われているものと同じものが使われており、バッテリー駆動時間が約4.5時間と若干短い点など、多少コストダウンも見受けられるが、3,000円以下で買えるモデルと思えば、なかなかの出来といえるだろう。

ちなみに余談だが、JVCケンウッドが手がけるイヤホンは、今回紹介する3,000円前後で買えるエントリーモデルから数万円もするハイエンドモデルまで、すべてのモデルで厳しい社内安全基準をクリアしているという。“安価なモデルでも一切妥協しない”、日本を含めた全世界でブランド展開しているからこそのこだわりといえそうだ。

ボーカルものを聴くのにぴったり。メリハリのきいたすっきりとしたサウンド

ここからは、気になるサウンドをチェックしていこう。今回は、ONKYOのスマートフォン「GRANBEAT DP-CMX1」と組み合わせ、CD音源や音楽ストリーミングサービスを中心に聴いてみた。

「GRANBEAT DP-CMX1」と組み合わせて試聴

「HA-FX23BT」には、高磁力ネオジウムマグネット使用のダイナミックドライバーが使われているのだが、全体的にややドライな、メリハリのあるすっきりとしたサウンドが印象的だった。バランス的にはやや中域寄りのサウンドチューニングで、中音域の量感が多少多めに感じるが、かといって低域や高域がまったく感じられないというわけではなく、ある程度の量感は確保されている。ダイナミック1発ということで、音のつながりは悪くない。

音場感については若干狭めだが、その分距離感の近いリアルなボーカルは聴いていてとても気持ちがいい。このあたりはストレートに伸びるノズル形状が影響しているのだろう。J-Popやアニソンなど、ボーカルものを聴くのはよさそうだ。筐体の素材のせいか、ボリュームを上げると高域が若干ざわつくところもあるが、3,000円前後で購入できるモデルとしてはなかなかよくできていると思う。

まとめ

アップルのiPhoneに続き、ソニーモバイルの「Xperia XZ2」シリーズの一部でもイヤホンジャックが廃止され、イヤホンやヘッドホンのBluetooth化と低価格化がますます進んでいる。

「HA-FX23BT」が投入される3,000円前後の価格帯といえば、以前は中国メーカーの独壇場だった。しかし最近では、大手オーディオメーカーからもこの価格帯に向けた製品がいくつか登場してきている。

JVCケンウッドも、価格.comのイヤホンカテゴリーで非常に高い人気を誇る「HA-FX27BT」というモデルをすでにこの価格帯に持っているが、新たに「HA-FX23BT」を加えることで、製品ラインアップがさらに厚くなった。

手ごろな価格でワイヤレスイヤホンを試してみたいという人にとっては選択肢が広がったことは嬉しい限り。新製品の「HA-FX23BT」や「HA-FX27BT」を含め、今後もこの価格帯のBluetoothイヤホンに注目したい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
ページトップへ戻る