新製品レポート
これが完全ワイヤレスイヤホンの老舗の本気!

イヤホン単体で9時間再生も可能!日本人向けに開発されたAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン

ERATOやNuForce、Nuhearaなど、数多くの完全ワイヤレスイヤホンを国内で展開するバリュートレードがまたまた新しい完全ワイヤレスイヤホンを投入する。今回投入されるのは、AVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01a」「TE-D01b」「TE-D01c」の全3機種。これまで培ってきた完全ワイヤレスイヤホンのノウハウを生かし、日本人のために開発したという意欲作だ。さっそく特徴を紹介していこう。

AVIOT初の完全ワイヤレスイヤホン。写真左から「TE-D01a」「TE-D01c」「TE-D01b」だ

日本人のためのサウンドチューニングを施した完全ワイヤレスイヤホン

イヤホンジャックの廃止されたiPhone 7の発売に先駆けてERATOの完全ワイヤレスイヤホン「Apollo7」を投入し、その後も矢継ぎ早にさまざまなメーカーの完全ワイヤレスイヤホンを投入するなど、日本屈指の完全ワイヤレスイヤホンのラインアップを有するバリュートレード。これまで同社は海外ブランドの完全ワイヤレスイヤホンをそのまま日本に持ってくるという形をとってきたが、今回投入された製品はいずれも日本発のオーディオビジュアルブランドであるAVIOTでの展開となっている。

同社オーディオ顧問の岩崎氏によれば、急速に進化を続ける日本の完全ワイヤレスイヤホン市場で海外ブランドのさまざまな完全ワイヤレスイヤホンを取り扱っていく中で、通信の安定性や音質などの品質面の課題と、認知拡大に向けた多大な労力がかかるというマーケティング面での課題があったという。いっそのこと自社で製品の開発を手がけてしまったほうが“日本人に合った完全ワイヤレスイヤホン”を素早く展開できるのではないかと考え、今回のAVIOTブランドでの製品展開が決まったのだという。

新製品の特徴を紹介する同社オーディオ顧問の岩崎氏

新製品の特徴を紹介する同社オーディオ顧問の岩崎氏

そういった背景で開発された今回の新作完全ワイヤレスイヤホン「TE-D01a」「TE-D01b」「TE-D01c」。なかでも特徴的なのが、同社が“Japan Tuned”と呼ぶ日本人による日本人のためのサウンドチューニングだ。

3製品共通の特徴が“Japan Tuned”

3製品共通の特徴が“Japan Tuned”

昨今、Bluetoothイヤホンの低価格化が進み、ネット通販を中心に安価なモデルが大量に増えてきているが、その大半が中国で製造されている。これらのサウンドチューニングは、日本よりも市場規模の大きい中国やアメリカでより受け入れられやすい低域を強調して中高域がシャープに聴こえるように調整されており、日本のサウンドチューニングのテイストと異なっているという。

そこで、今回登場した3製品では、イヤホンの製造・開発のコンサルティングを手がけるサムライイヤーズジャパンと協力。それぞれの製品に最適なドライバーユニットを選定し、一度フラットな特性にそろえた上で、母音の多い日本語の曲がよりきれいに聴こえるように、じっくりと時間をかけてチューニングを実施したという。クラシックから最新のアニソンまで、さまざまなジャンルの日本語楽曲を実際に試聴しながらフィルターなどをほとんど使わずに音を整え、できるだけ自然に聴こえるようにチューニングしたという徹底したこだわりよう。まさに“Japan Tuned”という名前に恥じない仕上がりとなっている。

サウンドチューニング以外では、購入後に製品登録を行うことで独自の紛失保障サービスが受けられるのも今回登場した完全ワイヤレスイヤホン3製品共通の特徴だ。完全ワイヤレスイヤホンで多い片側イヤホンの紛失や充電対応バッテリーケースの破損などが起きた際も、一定金額の支払いのみで新品を提供してくれるという。金額については後日アナウンスするとのことだが、発表会に登壇した同社社長の土山氏によれば、だいたい6割ぐらいの金額イメージとのことだ。

最新のクアルコム社製チップ「QCC3026」を搭載し、イヤホン内蔵バッテリーだけで9時間再生を実現した「TE-D01b」

「TE-D01b」は、クアルコムの最新チップ「QCC3026」を搭載した国内初の完全ワイヤレスイヤホン。クラウドファンディングサイト「GREENFUNDING」での出資受け付けはすでに開始されているが、11月上旬から一般販売も開始するという。

AVIOT「TE-D01b」

AVIOT「TE-D01b」

「TE-D01b」の最大の特徴は、長時間のバッテリー駆動の実現と通信の安定性の向上だ。長時間バッテリー駆動については、微細化とワンチップ化により消費電力が大きく低減された「QCC3026」の搭載により、イヤホン単体で最大9時間、バッテリー内蔵の専用充電ケースとの組み合わせで最大81時間の連続再生に対応するなど、完全ワイヤレスイヤホンとは思えないほどの長時間バッテリー駆動を実現している。

これだけコンパクトなボディながら、単体で最大9時間の長時間バッテリー駆動を実現

これだけコンパクトなボディながら、単体で最大9時間の長時間バッテリー駆動を実現

ケースは大容量バッテリーを内蔵したため、ちょっとだけ大きい

ケースは大容量バッテリーを内蔵したため、ちょっとだけ大きい

通信の安定性の面では、「QCC3026」で採用された新しい親機・子機の自動制御機能による効果が大きい。完全ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンが親機と子機に別れており、スマートフォンから送られる音楽データを親機で受け取って子機に転送することで左右イヤホンでのステレオ再生を実現している。すべてがケーブルレスで接続されるため、ケーブルのわずらわしさがないというメリットがあるいっぽう、Bluetooth通信の不安定からくる音飛びや音切れ(ドロップアウト)が起きるのが課題だった。

「QCC3026」ではこうした課題を解決するため、スマートフォンとのBluetooth通信をより安定して行えるように、Bluetoothの電波がより強いほうを親機として自動で切り替えてくれる機能が新たに備わった。例えば、右手でスマートフォンを持つ際は右側のイヤホンが親機に、ズボンの左ポケットにスマートフォンをしまった際は左側のイヤホンが親機にといった具合に自動で切り替わるという。

クアルコムの最新チップ「QCC3026」を搭載し、通信の安定性が格段に向上

クアルコムの最新チップ「QCC3026」を搭載し、通信の安定性が格段に向上

また、「TrueWireless Stereo Plus」に対応したのも見逃せない。こちらはプロセッサーに「Snapdragon 845」を採用したスマートフォンと組み合わせることで、左右のイヤホンそれぞれに通信が行えるというもの。イヤホンの親機・子機の通信が不要となるため、接続の安定性が飛躍的に向上するという仕組みだ。スマートフォン側のファームウェアアップデートも必要で、現時点では国内で対応するスマートフォンはないものの、今後サポートするスマートフォンが増えていけば、接続の安定性がさらに向上されそうだ。

「TrueWireless Stereo Plus」もサポート

「TrueWireless Stereo Plus」もサポート

コーデックはSBCとAAC、aptXの3種類をサポート。ドライバーユニットは、振動板にグラフェンを採用したダイナミック型×1構成。SpinFitイヤーピースも標準添付予定とのこと。カラーバリエーションは、ブラック、ガンメタル、ネイビーの全3色。価格は14,880円(税別)だ。

8,000円前後で購入できる高コスパが魅力の「TE-D01a」。女性向けにコンパクトに仕上げた「TE-D01c」も通販限定で登場

「TE-D01a」は、9月29日発売予定の完全ワイヤレスイヤホン。8,250円(税別)というコストパフォーマンスにすぐれたモデルだ。カラーバリエーションブラック、ネイビー、ダークルージュの3色を用意している。

AVIOT「TE-D01a」

AVIOT「TE-D01a」

搭載されているチップは、クアルコムの「QCC3001」で、コーデックはSBCとAACをサポート。音楽再生時のバッテリー性能は、イヤホン単体で最大4.5時間、バッテリー内蔵の専用充電ケースとの組み合わせで最大16時間となる。15分の充電で約1時間の再生が可能な急速充電にも対応する。

「TE-D01a」のイヤホン部。チップはクアルコムの「QCC3001」だ

「TE-D01a」のイヤホン部。チップはクアルコムの「QCC3001」だ

「TE-D01c」は、耳の小さな女性でも快適に装着できるように開発された完全ワイヤレスイヤホン。音質を犠牲にすることなく小さくできる限界までコンパクトに仕上げたという。カラーバリエーションは、ブラックとパールホワイトの2色展開。発売は9月下旬を予定しており、価格は7,980円(税別)。通販限定での取り扱いとなる。

AVIOT「TE-D01c」

AVIOT「TE-D01c」

搭載されているチップは、「TE-D01a」と同じクアルコムの「QCC3001」で、コーデックはSBCとAACをサポート。イヤホン本体、バッテリー内蔵の専用充電ケースともにコンパクトに仕上げたため、音楽再生時のバッテリー性能は、イヤホン単体で最大4時間、バッテリー内蔵の専用充電ケースとの組み合わせで最大10時間と、「TE-D01a」より若干短くなっている。

コンパクトな「TE-D01c」のイヤホン本体。チップは「TE-D01a」と同じクアルコムの「QCC3001」

コンパクトな「TE-D01c」のイヤホン本体。チップは「TE-D01a」と同じクアルコムの「QCC3001」

今回登場した新製品のケースを比較したところ。左から「TE-D01c」「TE-D01a」「TE-D01b」だ

今回登場した新製品のケースを比較したところ。左から「TE-D01c」「TE-D01a」「TE-D01b」だ

なお、「TE-D01a」と「TE-D01c」の標準イヤーチップはSpinFitイヤーピースではないが、ユーザー登録を行い、別途500円(税・送料込み)を支払うことで、SpinFitイヤーピース「CP-100Z」(予定)の1ペア分を提供するワンコインアップグレードサービスも展開される予定だ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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