新製品レポート
お値段なんと95万円!重量約2.5kgでバッテリー駆動にも対応

ソニーの新コンセプトオーディオプレーヤー「DMP-Z1」が規格外でスゴすぎる!

ソニーの新コンセプトオーディオプレーヤー「DMP-Z1」

ソニーの新コンセプトオーディオプレーヤー「DMP-Z1」

ソニーが長年培ってきたアナログとデジタルの高音質技術を集結し、高音質を徹底的に突き詰めたというオーディオ製品のフラッグシップモデルのみに与えられる称号、「Signature Series」。そんな「Signature Series」に、重量約2.5kg、バッテリー駆動にも対応した新コンセプトのハイエンドオーディオプレーヤー「DMP-Z1」がこの秋新たに加わった。香港ハイエンドAVショーで先行お披露目されていたが、日本でも正式発売される。こだわり満載の新製品の特徴をさっそく紹介していこう。

独立バッテリー電源システムでノイズを徹底排除!専用カスタムボリュームにキンバーケーブルなど、こだわりの厳選パーツがスゴい

ソニー「DMP-Z1」

ソニー「DMP-Z1」

「Signature Series」の第2弾製品群として発表された「DMP-Z1」は、最高の音質を好きな場所に持ち運んでいつでも楽しめることをコンセプトに開発された製品だ。このコンセプトを実現するために、本体サイズ138(幅)×68.1(高さ)×278.7mm(奥行)、重量約2.5kgという据え置きのヘッドホンアンプクラスの大型筐体に、大容量バッテリーを内蔵。コンセントなしでも単体で音楽再生を楽しめるいっぽう、出力はヘッドホン出力のみというというかなり思い切った設計となっている。

バッテリーは合計で5セル搭載。バッテリー駆動時間は、MP3(128kbps)、AAC (256kbps)のバランス接続時で約10時間、FLAC (96kHz/24bit)、DSD(5.6448MHz/1bit、2.8224MHz/1bit、11.2896MHz/1bit)のバランス接続時で約9時間、FLAC(192kHz/24bit)のバランス接続時で約8時間だ。可能な限りクリーンな電源を供給できるよう、デジタル系(1セル)とアナログ系(4セル)を分離した独立バッテリー電源システムを採用している。特にアナログ部については、DCの反転ノイズもしっかりと排除するため、最初からプラス側とマイナス側それぞれに2セルを分けて配置するなど、徹底したノイズ対策がなされている。

アナログ側のバッテリーは、プラス側とマイナス側にそれぞれ2セルずつ搭載

アナログ側のバッテリーは、プラス側とマイナス側にそれぞれ2セルずつ搭載

また、AC電源由来のノイズによる悪影響に配慮し、専用ACアダプター経由で充電中もバッテリーから優先して電源を供給できるように、電源駆動方式を「AC駆動モード」と「バッテリー駆動モード」の2種類から選択できるようになっているのもポイント。本体設定には「バッテリー駆動優先起動」を選べる機能も用意されており、電源OFF時はAC電源から充電、電源ON時は常に「バッテリー駆動モード」で起動するといった使い方もできるようになっている。

付属のACアダプターも鏡面仕上げのデザインに。出力電圧は19.5VとノートPC並で、オーディオ用としてはかなり高めだ

アナログ出力ラインもかなりこだわったつくりだ。DACは旭化成エレクトロニクス製32bit DAC「AK4497EQ」を採用。「AK4497EQ」はマルチチャンネルDACだが、これを左右独立したデュアルDAC構成で搭載している。

DACは旭化成エレクトロニクス製32bit DAC「AK4497EQ」をデュアルDAC構成で搭載

DACは旭化成エレクトロニクス製32bit DAC「AK4497EQ」をデュアルDAC構成で搭載

ヘッドホンアンプ部は、ソニーお得意のフルデジタルアンプ「S-Master」ではなく、TI社「TPA6120A2」を採用した。「Signature Series」の第1弾製品として2016年に発売されたヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」も、アナログアンプとフルデジタルアンプ「S-Master」を組み合わせた独自開発の「D.A.ハイブリッドアンプ」を採用していたが、ヘッドホン出力や音質に徹底的にこだわった結果、今回はアナログアンプの採用となったというわけだ。

ヘッドホンアンプはTI社「TPA6120A2」を採用

ヘッドホンアンプはTI社「TPA6120A2」を採用

そして、このようなアナログ回路の特性を最大限に生かすため、ボリュームにも徹底的にこだわった。業界最高精度を誇るアルプス電気製ロータリーボリューム「RK501」(4連)をベースに、銅メッキと金メッキを施した専用のカスタム品を採用。「RK501」だけでもかなり高額な代物なのに、それをさらに専用のカスタム品として採用することからも、ソニーの本気度が伺える。

ボリューム部分はアルプス電気製ロータリーボリューム「RK501」にさらにメッキコーティングを施すなどした「DMP-Z1」専用カスタム品だ

筐体については、フレームを一体化させたH型アルミシャーシによるモノコックボディを採用。アンプ基板とメイン基板をH型シャーシの上下で物理的に分離することでノイズを低減したほか、各基板表面に十分な設置面積をとってグランドを強化するなど、高音質を実現するためのさまざまな工夫が盛り込まれている。

写真左がH型アルミシャーシ。写真右のアルミブロックから削り出して製作している

写真左がH型アルミシャーシ。写真右のアルミブロックから削り出して製作している

本体上部にはデジタル系のメイン基板を配置

本体天面側にはデジタル系のメイン基板を配置

本体底面側にアナログ基板を配置

本体底面側にアナログ系の基板を配置

フロントにはこだわりのロータリーボリュームのほか、4.4mmバランスヘッドホン出力、3.5mmアンバランスヘッドホン出力を用意。ヘッドホン出力端子と基板の接続ケーブルについても、キンバーケーブルを使うこだわりようだ。また、256GBの本体ストレージのほか、本体左側面にはmicroSDメモリーカードリーダーも2機搭載。本体背面にはUSB typeCも用意されており、「DMP-Z1」へのデータ転送のほか、「DMP-Z1」をUSB DACとしても利用できる。

フロント部分には、電源ボタンとヘッドホン出力、ボリュームノブを配置

フロント部分には、電源ボタンとヘッドホン出力、ボリュームノブを配置

アナログ基板とヘッドホン出力の間にはキンバーケーブルを使用

アナログ基板とヘッドホン出力の間にはキンバーケーブルを使用

本体左側面のカバーを開けると2基のmicroSDメモリーカードスロットが現れる

本体左側面のカバーを開けると2基のmicroSDメモリーカードスロットが現れる

本体背面のUSB typeC。「DMP-Z1」へのデータ転送のほか、「DMP-Z1」をUSB DACとしても利用できる

本体背面のUSB typeC。「DMP-Z1」へのデータ転送のほか、「DMP-Z1」をUSB DACとしても利用できる

このほか、本体上部には3.1型のタッチパネル液晶と再生/曲送り/曲戻しの物理ボタンも用意されている。タッチパネルのUIは、ロータリーボリューム搭載で必要なくなったボリューム調整が省かれた以外は、現行のウォークマンとほぼ同じデザインだ。圧縮音源をアップスケーリングし、ハイレゾ相当で楽しむことができる「DSEE HX」や、アナログレコードをスピーカーで聴いているような温かみのある音を再現できる「バイナルプロセッサー」、Bluetooth受信機能など、機能面も最新のウォークマンと同じものが踏襲されている。

本体上部の3.1型のタッチパネル液晶。UIはウォークマンとほぼ同じ

本体上部の3.1型のタッチパネル液晶。UIはウォークマンとほぼ同じ

ボリュームノブ近くには、再生コントロール用ボタンも用意されている

ボリュームノブ近くには、再生コントロール用ボタンも用意されている

これだけのこだわりが詰まった、まさに超弩級という言葉がぴったりな「DMP-Z1」。もちろんお値段についても95万円(税別)とかなりのものだ。発売日は12月8日。ちょうど冬のボーナス商戦時期なので、興味のある方はぜひ試聴してみてはいかがだろうか。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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