新製品レポート
有機ELテレビ事業参入も告知

“ジェネリックじゃない”ハイセンスがレグザエンジン搭載の新4K衛星放送対応テレビ発表

ハイセンスジャパン(以下、ハイセンス)は、同社4K液晶テレビの新モデル「A6800」を2018年12月初旬に発売する。そのトピックは大きく2点ある。ひとつは、BS/110°CS 4K受信チューナーを内蔵し、新4K衛星放送の視聴に単体で対応すること。もうひとつは、同じハイセンス・グループの傘下にある東芝映像ソリューションと共同開発した映像エンジン「レグザエンジンNEO」を採用することだ。

東芝映像ソリューションがハイセンス・グループの傘下に加わったのは、2018年3月のこと。以来、東芝のテレビ「REGZA」とハイセンスとの技術的シナジーが期待されてきたが、ついにそれが実現した第1弾製品となる。

詳細は後述するが、ハイセンスと東芝映像ソリューションが共同で「レグザエンジンNEO」を開発した。2019年度には、同エンジンを搭載するテレビ製品を続々と市場投入する予定

若年層へアプローチする新4K衛星放送対応テレビ

まずは、A6800の基本スペックをチェックしていこう。製品は50型「50A6800」と43型「43A6800」の2サイズ展開で、それぞれ価格はオープンだが、50型が10万円前後、43型が9万円前後での実売を想定している。内部には、BS/110°CS 4K受信チューナーを1基のほか、地上/BS/110°CS 受信チューナーを3基搭載する。

ハイセンスとしては「スタイリッシュで使いやすい新4K衛星放送対応テレビ」として、若年層へアプローチする狙い。そのために、販売価格を大幅に抑えたそうだ。

ハイセンスの従来モデルでも使用実績があるという4K液晶パネル(VA型)を搭載し、バックライトは直下型LEDを採用。エリア駆動や倍速駆動などの機能は省略し、仕様をシンプル化することで、価格帯を抑えている

背面端子部の様子。外付けUSB-HDDへの録画も可能で、さらに「SeeQVault」にも対応している

ハイセンスと東芝が共同開発!「レグザエンジンNEO」

そして上述の通り、大きな特徴となるのが内部の映像エンジンだ。巷には「ジェネリックレグザ」と揶揄されるようなテレビ製品もあるが、本機はハイセンスと東芝映像ソリューションが共同で新開発した映像エンジン「レグザエンジンNEO」を搭載する。

もちろんREGZAに搭載されてきた「レグザエンジン」をベースとしているが、既存のチップや回路を完全流用したのではなく、A6800のために両社で新規開発したというのがポイント。ハイセンスは、「レグザエンジンNEOを搭載したことで、日本のテレビメーカーと同じ土俵で戦えるクオリティを実現できた」と胸を張る。

ハイセンスみずから「ジェネリックではない」とアピール。両社共同で新開発した「レグザエンジンNEO」は、あくまでもハイセンス製品用に開発されているもので、REGZA側に採用されることはないらしい

映像表現に関しては、立体感があってコントラストが高いこと、そして自然でありつつ鮮やかな映像の実現を狙ってチューニングを行ったそうだ。さらに、室内環境にあわせて最適画質となるよう自動調整を行う映像補正機能も新たに搭載している。

なお、映像のクオリティは担保しながらも、若年層をターゲットとした製品ということで、従来の「レグザエンジン」が備える細かい画質調整機能など、ハイエンド志向の機能はあえて省略。そういった面も、低価格化に寄与しているようだ。

コントラストや奥行きの表現にこだわり、画質のクオリティはしっかり確保。HDR規格にも対応しており、HDR10とHLGの2種類をサポートする

さらにDCI-P3規格の色域を90%カバーし、ハイコントラストでも色潰れしない自然な表現を狙っている(右がA6800の画質イメージ)

動きの速い映像の残像感を低減する「フレーム補間」や、最小遅延約0.83msecという「低遅延ゲームモード」も搭載。ゲームユーザーへもアピールする

もちろん音声にもこだわっており、人の声を聴き取りやすくする「Clear Sound」やドルビーのオーディオ技術も搭載

スマートテレビシステム「VIDAA」搭載。「Google Home」との連携も

もちろん、トレンドとなるスマートテレビ機能も充実。ハイセンス独自のスマートシステム「VIDAA」(ヴィダ)を採用し操作性などユーザビリティを高めているのが特徴で、NETFLIXやYouTubeなど合計11種類のVODサービスを楽しめる。また、Googleアシスタント機能にも対応しており、「Google Home」などのスマートスピーカーと連携させて音声操作が行えるようになっている。

ハイセンスが独自開発し、発展させてきたスマートテレビシステム「VIDAA」。ランチャーに好みのアプリやチャンネルを表示することができ、便利に使える。VODも合計11種類が楽しめ、さらにDAZNにも今後対応予定

有機ELテレビ事業へ参入! エアコンも日本市場へ

ハイセンスグループは、世界130の国と地域で製品展開を行うグローバル企業である。年々そのシェアを伸ばしており、日本だけでも白物家電・黒物家電をあわせた2018年の売上高130億円を見込んでいる。

その売上規模をさらに伸ばすべく、同社は2019年に有機ELテレビ事業へ参入することを予告した。また、今後はエアコン製品も日本市場へ投入予定としており、これらの取り組みによって2019年は日本市場での売上高を180億円規模まで拡大することを目標としている。

ハイセンスによれば、「今はまだ東芝映像ソリューションとのシナジーによる新しい取り組みをスタートしたばかり」。これからの製品展開に期待したい。

現在開発中という有機ELテレビの試作機を公開。現段階ではまだ詳細は明かされておらず、映像表示も確認できなかったが、2019年初旬に日本市場投入とのことだ

こちらは、液晶テレビ「ULED」シリーズ最新機種の試作機。「ULED」シリーズは、液晶パネルにKSF(フッ化物蛍光粉末)を取り入れた「ウルトラカラー」と、LEDバックライトをエリア駆動することで実現した「ウルトラコントラスト」を融合させたハイセンス独自の技術搭載のテレビ。新モデルは「レグザエンジンNEO」を搭載し、2019年初旬に発売予定だ

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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