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Bluetooth対応のレコードプレーヤーでアナログレコードをもっと身近に♪

Fender/Marshallのギターアンプ型Bluetoothスピーカーでアナログレコードを簡単オシャレに楽しんでみた

Fender/Marshallのギターアンプ型Bluetoothスピーカーでアナログレコードを簡単オシャレに楽しんでみた

アナログレコードには、いろいろな楽しさがある。

昨今、世の中ではアナログレコードがちょっとしたブームとなっていて、CDや配信ほどではないけれど、再びアナログレコードの新譜がリリースされるようになってきた。それは、アルバムジャケットが大きく見栄えがいい、耳馴染みのよい自然な音がする等々、アナログレコードならではの魅力が再認識されつつある結果なのだろう。実際、多くの人が想像していた以上の盛り上がりを見せているのは確かだ。ちなみに筆者も、3年ほど前からアナログレコードに手を出し始めていて、ハイレゾ音源などと聴き比べてみたり古い盤を探し出してみたりと、独特の心地よさを持つサウンドを大いに楽しんでいる。

そんな、ちょっとした盛り上がりを見せているアナログレコードだが、タイトルの充実に加えて再生機器の進化も重要なポイントとなっている。CDの登場により、ここ30年ほどはかなりマイナーな存在となっていたアナログレコードは、ハイエンドオーディオの世界で活躍していたため、上質なサウンドを楽しむためにはかなりの投資が必要となるイメージがあったが、枯れた技術故のさらなる熟成や中国メーカーなどの躍進による低価格化などにより、“手軽な環境でもそこそこアナログレコードらしさが味わえる”ようになってきた。特に、5万円10万円のアナログプレーヤーで充分に良質なサウンドが楽しめるようになったのは、嬉しいかぎりだ。

とはいえ、アナログレコードの音を楽しむためには、アナログレコードプレーヤーを始め、アンプやスピーカーなど、据置型のホームオーディオ製品がひと揃え必要となってくる。スマートフォンからBluetooth接続で、ヘッドホンやイヤホン、Bluetoothスピーカーなどで音楽を楽しむのがメインとなっている人たちに、重厚長大のホームオーディオシステムをいちから導入するのは、ずいぶんと敷居が高いだろう。とはいえ、アナログレコードならではのサウンドはどんな人でも分かりやすい魅力があるので、是非楽しんで欲しい。

そこで、おすすめしたいのが“Bluetoothスピーカーで手軽にアナログレコードを楽しむ”方法だ。というのも、普及価格帯のアナログレコードのなかにはBluetoothトランスミッターを内蔵している製品があり、Bluetoothスピーカーと組み合わせることで、気軽にアナログレコードの音を楽しむことができる。

“BluetoothトランスミッターはAD変換したのちワイヤレス伝送されるためアナログレコードの良さを失ってしまうのでは?”と考える人がいるのかもしれない。また“Bluetoothは伝送時にかなりのデータ圧縮を行うため、音質的にも大分下がってしまうのでは?”と想像する人もいることだろう。しかしながら、実際はBluetoothスピーカーでもアナログレコードならではの音の魅力は充分に伝わってくれる。

もちろん、製品によってはアナログレコードらしさが失われたりするし、音質的な追及がそれなりの低価格モデルだと、そういった楽しみを味わうことはできない。しかしながら、相性の良い製品を組み合わせることができれば、Bluetoothスピーカーでもアナログレコードの楽しさは存分に味わうことができる。

また、アナログレコードプレーヤー+Bluetoothスピーカーという組み合わせで再生する際、Bluetoothトランスミッターはもとより(アナログレコード再生時に必要となる)フォノイコライザーもプレーヤー自身に内蔵されていて、初心者でも(針圧調整くらいで)迷わず素早くレコードが再生できたりする。しかも、フォノイコライザーやBluetoothトランスミッターがプレーヤー自身に内蔵されているため、それらのパートが最短距離で繋がっているため、音質的にも多少の有利さを持ち合わせていたりする。コストパフォーマンスの高い、良質なサウンドを提供してくれる組み合わせなのだ。

ということで、アナログレコードプレーヤーにBluetoothスピーカーを組み合わせるとどんな音が楽しめるのか、実際に試してみることにした。今回の試聴に活用したのは、まずアナログレコードプレーヤーにティアック「TN-400BT」をチョイス。こちら、ベルトドライブ式のターンテーブルだが、33 1/3rpm、45rpm、78rpmという3つの回転スピードに対応するほか、アルミ製のスタティックバランス型S字トーンアームを採用するなど、随所に音質に対するこだわりが見られる。また、SBCコーデックに加えaptXやAACにも対応するBluetoothトランスミッターが内蔵され、Bluetoothスピーカーでの音楽再生を楽しめるほか、48kHz/16bitデジタル音声に変換してUSB出力可能な端子も用意されており、パソコンで録音することもできる。手軽、かつ多機能なモデルにまとめ上げられている。

今回のテストで使用したティアックのアナログレコードプレーヤー「TN-400BT」

今回のテストで使用したティアックのアナログレコードプレーヤー「TN-400BT」

いっぽう、Bluetoothスピーカーのほうは、フェンダーとマーシャル、2つの楽器ブランドの製品を取り揃えてみた。両ブランドの製品とも、過去に試聴した際、音質的に好印象だったのに加えて、今回はアナログレコードプレーヤーと一緒に置いたとき、さまになりそうなので選んだという、ビジュアルも重視してのチョイスでもある。その各モデルを「TN-400BT」とBluetooth接続して実際のサウンドを確かめたので、ぜひ参考にして欲しい。

フェンダーとマーシャルのBluetoothスピーカー計6機種を用意

フェンダーとマーシャルのBluetoothスピーカー計6機種を用意

なお、アナログレコードはアース・ウィンド&ファイアー「RAISE」、ビリー・ジョエル「52ND STREET」、スティング「NOTHING LIKE THE SUN」をメインに、YMO「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」やガンズ・アンド・ローゼズ「Appetite for Destruction」、プリンス「Around the World in a Day」、ケビン・ペンギン「メイドインアビス オリジナルサウンドトラック」なども試してみた。

さまざまなジャンルのアナログレコードを用意してテストを行った

さまざまなジャンルのアナログレコードを用意してテストを行った

FENDER

FENDERのBluetoothスピーカー

Monterey

Monterey

'68 Customアンプを思わせる外観デザインを採用したBluetoothスピーカー。ウーハーとツイーターを各2基ずつ搭載した、トータル120Wの出力を誇る「クアド・ドライバー・システム」を採用する。BluetoothはSBCに加えて、AAC、aptXコーデックにも対応する。そのほか、RCAや3.5mmステレオミニの入力端子も備わっている。バッテリーは内蔵されず、電源ケーブルをつなげての使用となる。ボディサイズは約34(幅)×13.2(高さ)×24.5(奥行)cmと、Bluetoothスピーカーとしてはやや大柄といえるサイズ。2019年1月にツイード仕様のフェンダーギターアンプを彷彿とさせるデザインの「Tweed」バージョンも追加されている。こちらは、ボリュームダイヤルなどが異なっている。

Montereyを試聴

ギターの演奏がとても印象的。エネルギッシュな、同時にとても耳馴染みのいいサウンドを聴かせてくれる。大半のギターがフェンター的音色に聴こえるのは外観から想像する思い込みのせいだろうか!? リズムセクションもキレのよさと音色の野太さが絶妙にバランスしていて、とてもリズミカルに感じる。全体的に、アナログレコードらしい自然な音色感なのも好ましい。最初にこれを聴いたのはもしかすると失敗かもしれない。それほどまでに、抜群の組み合わせだ。Bluetoothスピーカーはあまり動かさない、大きさも気にならない人におすすめしたい。

INDIO

INDIO

フェンダー製ギターアンプのデザインをフィーチャーしたBluetoothスピーカー。バッテリーを内蔵し、約25時間の連続再生が可能となっている。約24.5(幅)×21.6(高さ)×12.2(奥行)cmのボディに、ウーハーとツイーターを各2基ずつ搭載し、トータル60Wのパワーアンプで駆動する。BluetoothはSBC加えてaptX、AACコーデックに対応。スマートフォン充電用USBポート搭載により、モバイルバッテリーとしても使用できるほか、通話用エコーキャンセラー付マイクも搭載していて、ハンズフリースピーカーとしても活用することができる。2台の「INDIO」でステレオ再生ができる「DUO」機能も用意されている。

INDIOを試聴

熱気溢れるギターとボーカルのサウンドがとても印象的。どちらもぐぐっと前にせり出してきたかのような、インパクトの強さがある。いっぽうで、ハイハットの音色がザラつかず、とても自然に聴こえるなどアナログレコードらしさも充分に感じられる。音色の相性が抜群なうえ、移動しても使えるのはとても便利。確かに、迫力という点では「Monterey」に引けを取るが、モバイルバッテリーとしても活用できるなど便利機能も踏まえると、多くのユーザーに、まず最初におすすめしたい組み合わせだ。

Newport

Newport

フェンダー製クラシック・ギターアンプのデザインをモチーフにした、コンパクトサイズのBluetoothスピーカー。ドライバーはフルレンジ2基、ツイーター1基が搭載され、これに最大30Wのパワーアンプが組み合わされている。また、バッテリーが内蔵されており、約12時間の連続再生が可能なほか、スマートフォンに電源供給することも可能だ。Bluetoothコーデックは、SBC加えてAAC、aptXに対応する。カラーバリエーションは、Blackに加えて、Sonic Blue、Dakota Redというクラシカルなイメージも用意されている。

Newportを試聴

先の2モデルに比べると、ややクリア方向に振ったサウンドキャラクター。さすがにこのサイズになると音数はずいぶんと少なくなる印象で、そのかわりボーカルやギターなどのメイン楽器にフォーカスさせるなど聴かせ方は巧みで、音楽の楽しさは充分に伝えてくれる。「Monterey」や「INDIO」に比べるとアナログレコードらしさはやや影を潜めるが、スマートフォン内のデジタル音源ど比較すると全然雰囲気が違って聴こえたり、しっかりとした描き分けができている点はなかなかのもの。アナログレコードプレーヤーとの組み合わせも充分に考えられる、良質な製品だ。

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