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“究極のリスニング環境”を目指した至高の1台

価格は税別20万円!ソニーのフラッグシップイヤホン「IER-Z1R」がついに解禁

ソニーフラッグシップイヤホン「IER-Z1R」

昨年夏に中国・香港で開催された香港ハイエンドAVショウで先行披露され、IFA 2018で欧州向けに正式発表されたソニーのフラッグシップイヤホン「IER-Z1R」。「IER-Z1R」と同時発表された「IER-M9」「IER-M7」については一足先に国内投入されたものの、「IER-Z1R」はIFA 2018で日本国内への導入時期は未定とアナウンスされて以降、これまで続報がまったくなかったのだが、ついに日本国内での発売時期と価格が正式決定した。発売日は3月23日で、市場想定価格は20万円前後(税別)だ。

ここでは、実機の写真を交えながら、ソニーが放つ超弩級イヤホンの特徴を詳しく紹介しよう。

コンサートホールの特等席で聴く“空気感”を目指した「IER-Z1R」

今回発表された「IER-Z1R」は、同社のオーディオ製品のフラッグシップモデルのみに与えられる「Signature Series」を冠した製品だ。これまで「Signature Series」として発表されたハイレゾプレーヤーの「ウォークマン NW-WM1Z」やハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-Z1R」と同様に、市場想定価格で20万円前後というフラッグシップモデルに相応しいプライスタグとなっている。

ハイレゾプレーヤーの「ウォークマン NW-WM1Z」やハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-Z1R」と同じ「Signature Series」として登場

「IER-Z1R」のコンセプトはズバリ“究極のリスニング環境”。一般的にインイヤーヘッドホンはスピーカーを基準としたときに、ヘッドバンドタイプよりも広がりや音場を感じにくいとされているが、「IER-Z1R」ではこの課題に対し、音の強弱と周波数レンジの拡大という手法で対応。従来のインイヤーヘッドホンでは難しかった微細な表現と広がりのある音場表現で、まるでコンサートホールの特等席で聴いているような“空気感”の再現を目指したという。

この空気感の再現に向け、「IER-Z1R」ではこれまでのイヤホン開発で培ってきたさまざまなノウハウが投入された。なかでも、1BA+2DD構成の新しい「HDハイブリッドドライバーシステム」は「IER-Z1R」のキモとなる部分だ。

12mm径のダイナミックドライバー、5mm径のダイナミックドライバー、BAドライバーの3つのドライバーユニットを搭載

低域から中高音域を担当する12mm径のダイナミックドライバーは、微細な音の要素を余すことなく再現できるよう、ドーム部分に薄膜のマグネシウム合金を、エッジ部分にアルミニウムコートLCPを採用。高音域を担当するBAドライバーは、ツイーター振動板に剛性の高いマグネシウム合金を、ボイスコイルに銀コート銅線などを採用し、色付けのないクリアな音質を目指した。

超高域を担当する5mm径のダイナミックドライバーは、独自開発の振動板と外磁型磁気回路を採用することで、100kHzにおよぶ超高音域再生を実現。口径5mmという超小型サイズにすることで、音導管同軸配置が可能となり、指向性の高い超高音域をダイレクトに届けられるのもポイントとなっている。

超高域を担当する5mm径のダイナミックドライバーは音導管と同軸に配置

超高域を担当する5mm径のダイナミックドライバーは音導管と同軸に配置

さらに、この3つの異なる特徴を持つドライバーユニットを最大限生かすため、高剛性かつ高い内部損失を持つマグネシウム合金を使用した「リファインドフェイズ・ストラクチャー」と呼ばれるインナーハウジング構造を採用。すべてのドライバーユニットをインナーハウジングに取り付け、それぞれのドライバーユニットから出た音が最適な位相で合わさるよう、音の経路の構造を緻密に調整することで、今までにない音の分離感を実現したという。

「リファインドフェイズ・ストラクチャー」と呼ばれる独自のインナーハウジング構造

「リファインドフェイズ・ストラクチャー」と呼ばれる独自のインナーハウジング構造

もちろん、ドライバーユニット以外にも空気感の空気感の再現に向けたさまざまな工夫が施されている。たとえば、ネットワーク回路には、繊細で伸びのある高音再生を実現するために、音質にすぐれるフィルムコンデンサーや独自の高音質はんだを使用し、音質に最大限配慮。ケーブルについても、解像度の高いクリアな音質を実現するため、伝送ロスに強いツイストペア構造採用の銀コートOFCケーブルや非磁性体金メッキプラグを採用するなど、徹底したこだわりが見て取れる。

「IER-Z1R」のネットワーク回路。はんだ部分は同社オーディオ製品でおなじみの高音質はんだを使用

「IER-Z1R」のネットワーク回路。はんだ部分は同社オーディオ製品でおなじみの高音質はんだを使用

線材に銀コートOFCを採用した付属ケーブル。標準で3.5mmアンバランス接続用と4.4mmバランス接続用の2種類が同梱される。表面はシルク編組を採用し、タッチノイズにも配慮

こういった細かな改良を積み重ねることにより、「IER-Z1R」が目指す“究極のリスニング環境”を実現したというわけだ。

装着性と高耐久性を追求したジルコニウム合金ハウジングを採用

「IER-Z1R」では、“究極のリスニング環境”を実現するための高音質へのこだわりはもちろん、高音質を長時間楽しむための快適かつ安定した装着感も徹底して追求したという。

ハウジングについては、同社のイヤホンとして初めてジルコニウム合金を採用。アルミニウムの5倍超という非常に高い高度とすぐれた耐食性で、傷つきにくくサビにくいため、長期間の使用にもしっかりと対応できるという。

ハウジングに超硬素材のジルコニウム合金を採用

ハウジングに超硬素材のジルコニウム合金を採用

装着感については、ハウジング形状を徹底的に追求。ドライバーユニットの配置から最適化を推し進め、装着時に耳に当たる部分をしっかり逃がせるような形状とすることで、筐体体積が大きいながらも安定した装着性を実現したという。また、イヤーピースについても標準でハイブリッドイヤーピース7サイズ(SS/S/MS/M/ML/L/LL)、トリプルコンフォートイヤーピース6サイズ(SS/S/MS/M/ML/L)の計13種類を同梱するなど、装着感には細部までこだわっている。

標準で計13種類のイヤーピースが付属

標準で計13種類のイヤーピースが付属

付属の専用ハードケースとシリコン製ケーブルホルダー。ケースとホルダーが磁力で固定されるようになっている

このほか、ハウジングのフェイスプレートには、高級腕時計などで使われる「ペラルージュ加工」と呼ばれるうろこ状の模様を採用。フラッグシップモデルに相応しいラグジュアリー感を演出している。

なお、今回紹介した「IER-Z1R」だが、“Made In Japan”となっており、「MDR-CD900ST」などのプロフェッショナル向け音響機器を製造している日本国内の工場で一つ一つ組み上げられているそうだ。

ハウジングのフェイスプレートに高級腕時計などで使われる「ペラルージュ加工」を採用

ハウジングのフェイスプレートに高級腕時計などで使われる「ペラルージュ加工」を採用

2014年発売の「XBA-Z5」以来、実に5年ぶりとなるフラッグシップイヤホンとして登場した「IER-Z1R」。税別20万円というなかなか手が出しにくい価格だが、ここまでの徹底したこだわりを見ると十分納得できる価格だ。“究極のリスニング環境”を目指して作られた至高の1台の音を、ぜひその耳で体感してほしい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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