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いま、ヌードルワイヤレスイヤホンのコスパがすごい

5,000円以下で買える高コスパワイヤレスイヤホン厳選9機種

5,000円以下で買える高コスパワイヤレスイヤホン厳選9機種

スマートフォンで音楽を聴くためのイヤホンといえば、イマドキは有線タイプよりもBluetoothワイヤレスが主流となりつつある。なかでも、ここ1〜2年は完全ワイヤレス型のBluetoothイヤホンが注目を浴びていて、製品数も実際に使用しているユーザーの数もかなり増えてきた。そのいっぽうで、ヌードルワイヤレスなどと呼ばれることのあるオーソドックスなタイプ、左右のイヤホン本体がケーブルでつながっているBluetoothイヤホンも変わらず根強い人気を保ち続けていて、実際の販売台数ではまだまだこちらの方が上という報告も聞いている。

その理由は単純で、ヌードルワイヤレス系Bluetoothイヤホンのほうがコストパフォーマンスに秀でているから。しかも、単純に安いだけではなく、いちばん接続の維持が難しいといわれる左右イヤホン本体を有線ケーブルで接続しているため、完全ワイヤレスイヤホンに比べて音切れが少ないというメリットもある。また、aptXなどの良音質コーデックに対応していたり、リモコン部分の操作が扱いやすかったりと、質実ともに良質な製品が数多くラインアップされていたりする。

そういった理由もあって、純正イヤホンからのアップグレードや初Bluetoothイヤホンという人には、ぜひともヌードルワイヤレスBluetoothイヤホンをおすすめしたい。特に今回は、アップグレード&初Bluetoothイヤホンユーザーにも手軽な、5,000円以下で買える低価格モデルを中心に紹介させてもらうので、こちらの記事を参考に、自分にとってのお気に入りを選び出して欲しい。

なお、今回の試聴では音楽再生用のプレーヤーとしてオンキヨー製スマートフォン「GRANBEAT」とハイレゾ対応DAPソニー「ウォークマンZX300」を使用している。

JVCケンウッド「HA-FX27BT」

JVCケンウッド「HA-FX27BT」

全体で約11gという軽量さと、小柄なイヤホン本体をもち、さらに防滴仕様を備えるBluetoothイヤホン。高磁力ネオジウムマグネット採用のダイナミック型ドライバーユニットを搭載し、低域から高域までバランスのよい、パワフルでクリアなサウンドにチューニングされているという。

バッテリー性能は約2.5時間の充電で、約4.5時間の連続再生時間を確保。コーデックはSBCのみの対応となる。カラーバリエーションはレッド、ブルー、ブラック、ホワイト、ピンク、ダークブルーの6色を用意している。

低域にちょっとしたボリューム感を持たせ、高域もJVCらしい鋭さを持つものの、基本的には中域を重視したニュートラルな音色傾向になっているため、音楽ジャンルを選ばない素性のよさがある。高域の鋭さも、JVC製イヤホンのなかではおとなしいというか、高級イヤホンに近いチューニングに感じる。そのおかげもあってか、スネアやハイハットはハッとするようなキレのよさを持ちつつ、ハスキーで心地よい響きのボーカルも楽しませてくれる絶妙なセッティングに仕立てられている。確かに解像感は価格相応だが、クリアネスなサウンドによってほとんど気にならない。この価格でこのサウンドが手に入るのは、ありがたい限りだ。

ソニー「WI-C300」

ソニー「WI-C300」

小型軽量ボディを持つソニー製Bluetoothイヤホン。ドライバーはCCAWボイスコイルとネオジウムマグネットを採用する9mm口径のダイナミック型ユニットを搭載。ケーブルは表面に細かな溝を設けて絡みにくくしたセレーションコードを採用し、3ボタン式のリモコンは左側に配置されている。

バッテリー性能は、約2時間の充電で最大8時間の連続再生時間を持ち合わせる。コーデックはSBCに加えてAACにも対応。また、スマートフォンなどとワンタッチで接続可能なNFC機能も搭載され、8台までの機器とペアリングできるマルチペアリング機能も持つ。カラーバリエーションはブラック、ブルー、ホワイト、レッドの4色を用意する。

ハリのある高域とほどよいボリューム感を持つ低域が組み合わされた、明瞭感の高いサウンド。聴感上の解像感はそれほど高くないものの、チューニングの巧みさもあってか不満に思うことはない。それ以上に、ほどよくパワフルなビートと、ヌケのよいはつらつとしたボーカルが楽しい。特にロック系やJポップなど、ノリのよい楽曲とはとても相性がよかった。

機能面では、NFCで簡単にペアリングできる点が際立った。NFC機能搭載スマホ&ウォークマンを使用している人には、大きなメリットだ。

オーディオテクニカ「ATH-CK200BT」

オーディオテクニカ「ATH-CK200BT」

オーディオテクニカがリリースするBluetoothイヤホンのなかでも、エントリークラスに位置するモデル。小柄な密閉型イヤホン本体の内部には、9mm口径のダイナミック型ドライバーが搭載されている。

ケーブル中央のバッテリー部には、専用のクリップが付属する。充電時間は約3時間で、連続再生時間は約7時間。コーデックはSBCのみの対応となる。カラーバリエーションはベージュ、ブラック、レッド、ブルー、ピンク、ホワイトなど6色を用意する。

すがすがしいクリアな中高音と、キレのよい低域をあわせ持つ絶妙なバランスのサウンド。聴感上の解像感も必要十分で、SBCコーデックのみの対応とは思えない良質さに仕上がっている。ハードロックやジャズなどを聴くとグルーヴ感の高い演奏が楽しめるし、ボーカルは男性も女性もヌケのよい伸びやかな歌声が心地よい。この価格帯でこのサウンドを聴かせてくれるのは、望外といえる。こと音質に関してはかなりハイコストパフォーマンスな製品だ。

JVCケンウッド「XX HA-FX101BT」

JVCケンウッド「XX HA-FX101BT」

“重低音&タフボディ”をアピールする「XX(XTREME XPLOSIVES)」シリーズのヌードルワイヤレスBluetoothイヤホン。高磁力ネオジウムマグネット採用のダイナミック型ドライバーは、独自設計の「エクストリームディープバスポート」によってパワフルでキレのある重低音再生を実現。また、エラストマー素材の「タフラバープロテクター」を採用するイヤホン本体は、衝撃にも強い本体に仕立てられている。

充電時間は約2.5時間で、連続再生時間は約4.5時間。コーデックはSBCのみの対応だ。カラーバリエーションはレッド、ブルー、ブラック、ホワイトの4色を揃えている。

メーカーがアピールするとおり、かなりヘビーな低音が特徴のサウンド。いっぽう高音はかなり鋭く煌びやかな音色で、中域もソリッドなため、まるでサブウーハー付きのスピーカーシステムを聴いているかのような印象だ。そのため、ベストな音楽ジャンルは絞られるイメージはあるが、ロバート・グラスパー・エクスペリメントなどもそれなりに楽しめたりする。もちろん、EDM系や打ち込み系のポップスはベストマッチで、迫力満点、ノリノリのサウンドを堪能できる。また、低域が聴こえにくくなる屋外、特に電車内などでも、迫力のあるサウンドを聴かせてくれる点も好ましい。

JBL「T110BT」

JBL「T110BT」

米国カリフォルニア州に本拠地を構えるオーディオブランド、JBLがリリースするエントリークラスのBluetoothイヤホン。バッテリーパックと3ボタン式のリモコンがイヤホン本体に近い場所に配置され、その2つをやや太めのケーブルでつないでいるなど、ネックバンド型に近いデザインを採用しているのが特徴だ。また、イヤホン本体にはケーブルの絡みを防止しつつ落下を防ぐためのマグネットが内蔵されていて、使用しないときに首にかけたまま移動することもできる(ただしイヤホン本体の背面同士でピタッと付くわけではないようだ)。

バッテリー性能は、約2時間の充電で最大6時間の連続再生が可能。コーデックはSBCのみの対応となる。ボディカラーは、ブラック、グリーン、ホワイト、ピンク、ブルー、グレーの6色を用意している。

パワフルで力強い低域とキレのよい低域が組み合わされた、メリハリのよいサウンド。とはいってもドンシャリや重低音といった調子ではなく、ヌケのよいアメリカンサウンドといった雰囲気だ。全体的にクリアでのびのびとした音色であるため、抑揚に富んだ、広がり感のあるサウンドが楽しめる。ベースの音はかなりクリアで、演奏の様子がよく伝わるし、ハイハットやスネアのキレも抜群で、グルーヴ感の高い演奏を楽しめる。ロックやジャズをよく聴く人にぴったりな1台だ。

エレコム「LBT-RH1000」

エレコム「LBT-RH1000」

エレコムからは2,000〜4,000円あたりのエントリー向けBluetoothイヤホンがいくつかラインアップされており、そのひとつ上位に位置するのがこの「LBT-RH1000」だ。こだわりのポイントはズバリ、サウンド。「Musicians Reference」シリーズと銘打っているだけに、10mm口径のダイナミック型ドライバーにチタンコードを施した厚さ6ミクロンのPETフィルムを採用したり、コーデックにSBCだけでなくAACやaptX、aptX LLをサポートするなど、随所に音質にこだわった作り込みが垣間見られる。

いっぽう、機能面ではイコライザーで低音を増強する「BASSブースト」をはじめ、リモコン操作でカメラアプリのシャッターをきれる「自撮り機能」、スマートフォンとイヤホン2台が同時接続可能な「シェアリング機能」、音声アシスタント呼び出し機能、iPhoneとの組み合わせ時のバッテリー残量表示機能など、さまざまな便利機能を持っている点も興味深い。充電時間は約2時間で、連続再生時間は約4.5時間。カラーは、ブラック、レッド、ホワイト、ミックス(イヤホン本体の右がグリーンで左がパープル)の4バリエーションが用意されている。

音質にこだわったとうたうモデルだけあって、そのサウンドはなかなかのもの。ドライな音色でエッジの尖ったメリハリ優先のサウンドキャラクターではあるものの、細やかな表現まではっきりと伝わってくる素性のよさを持つ。また、かなりのボリューム感を持ちつつもフォーカス感が保たれた低域によって、ハードロックなどは迫力満点のサウンドを楽しませてくれる。エレキギターもディストーションが普段より強めに感じられ、気持ちいい。ボーカルは男性も女性もハスキーで大人っぽい雰囲気。パワフルで元気なサウンドが好みの人は、要チェックの1台だ。

フォーカル「SPARK WIRELESS FCL-SPW」

フォーカル「SPARK WIRELESS FCL-SPW」

フランスのオーディオメーカー、フォーカルのカナル型イヤホン「SPARK」のBluetoothモデル。FOCALロゴの入ったプレートがあしらわれたアルミ製ハウジングには、マイラー振動板を採用する9.5mm口径ドライバーユニットが搭載されている。組み合わされているDACやアンプ回路も、ドライバーに最適なチューニングが施されているという。また、ケーブルは絡みにくいフラットケーブルを採用し、左側にマイク付き3ボタンリモコンが配置されている。また、運動中などにも快適な使用を可能にする「バッテリー用クリップ」が同梱されている。

充電時間は約2時間で、連続再生時間は約8時間。コーデックはSBCに加えてaptXにも対応する。カラーバリエーションはシルバー、ブラック、ローズゴールドなど3色を用意する。

とてもクリアでのびのびとしたイメージ。解像感がしっかり確保されているのに高域に嫌な鋭さの乗っていない、優しく心地よいサウンドだ。中高域のバランスがよく、音色がとてもニュートラルなので、聴き慣れた楽曲がイメージ通りのサウンドを奏でてくれる。男性ボーカルは、芯のしっかりした、それでいて優しい歌声を聴かせてくれる。いっぽう、女性ボーカルは楽曲によってほんの少し線が細いようにも感じられるが、その分美音というべきか、暖かみのある素敵な歌声に思える。また、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器とも相性がよく、艶やかな音を聴かせてくれる。今回試聴したなかでは比較的上位の価格帯に位置するためだろうか、とても良質なサウンドを聴かせてくれる製品だと思えた。

Anker「Soundcore Spirit」

Anker「Soundcore Spirit」

パソコン周辺機器やスマートフォンアクセサリーなどをメインとしつつ、近年はホームプロジェクターやロボット掃除機など家電分野の製品も手がけているAnkerが展開するオーディオブランド、「soundcore」のBluetoothイヤホン。いわゆるスポーツタイプのヌードルワイヤレスBluetoothイヤホンで、IPX7の防水規格に対応したほか、潜水艦に着想を得たという内部構造と疎水性の多層ナノコーティング「SweatGuardテクノロジー」により、イヤホン本体への汗や水の浸食を徹底的に防止。海水のかかるようなシーンにも対応しているとアピールする。

このほか、イヤーチップ(XS/S/M/L/XL)やイヤーフック(S/M/L)に加えて、フィットクリップ(ケーブルの長さを調整するためのもの)やシャツクリップなど、この価格帯の製品では望外といえる充実した付属品が揃っているのも特徴のひとつ。また、イヤホン本体はマグネットが内蔵されていて、使用しないときに左右を付けてネックレスのような状態にすることができる。バッテリー性能は、1.5時間の充電時間で約7時間の連続再生が可能となっている。コーデックはSBCに加えてAACにも対応する。ボディカラーはブラック、ブルー、レッドの全3色だ。

そのサウンドは、低域はかなりのボリューム感をもつが、全体的には落ち着きのある、すがすがしい印象の音色傾向にまとめられている。ドスドラムのキックは強烈でベースの演奏も普段よりパワフルだが、あくまでも上品な音色になっているので、重低音が嫌いな人であってもそれほど抵抗感はないはず。いっぽうで高域は軽やかな印象で、伸びやかさこそあるものの鋭さはあまり感じない。結果として、ピアノは少々弾みに欠け、ハイハットの音も軽めだが、聴き心地は悪くない。逆に、ボーカルやギターなどのメイン楽器がグッと前にせり出した、距離感の近いダイレクトな歌声や演奏が楽しめる。こういった中域重視(+ちょっと低域と高域に色気のある)サウンドが好み、という人も少なからずいるはず。価格の手頃さも含め、好みが合えば手放しにくい製品になるだろう。

AVIOT「WE-D01c」

AVIOT「WE-D01c」

Japan Tunedをうたい、日本人の好みや使い勝手に合わせたイヤホンを次々とリリースしている新進気鋭の国産ブランド、AVIOTの新しいエントリークラスのBluetoothイヤホンがこの「WE-D01c」だ。

ウイングチップが付属するイヤホン本体は、アルミ削り出し素材を採用することで、音質を損なうことなく小型化を実現。イヤホン本体内部のアコースティックチャンバーも調整され、内部共振を抑えることで上位モデルに迫る濁りの少ない中低音を実現したという。同時にシーリングの強化も行われ、IPX7レベルの防水性能も確保されている。さらにイヤホン本体にはマグネットが内蔵されていて、使用しないときに左右を付けてネックレスのような状態にすることができ、移動の際にも落とすことがないよう工夫されている。

使い勝手の面では、ガイド音声が日本語なのは嬉しいかぎり。また、小型のS時フックが付属しており、こちらで長さの調整がある程度できるなど、細部まで配慮の届いた作りとなっている点も好印象だ。コーデックはSBC、AAC、aptXに対応。カラーはブラック、ブルー、シルバーの3色を用意する。

そのサウンドは、メリハリのハッキリしたクリアネスな音色傾向が特徴。高域は鋭く伸びて、ハイハットは普段に比べて力強いニュアンスで鋭くリズムが刻んでいるし、低域もかなりのボリューム感を持つためいつもより大分迫力のあるサウンドとなっている。いわゆる、イマドキのイヤホンらしいサウンドキャラクターではあるのだが、そのいっぽうで演奏のひとつひとつがとてもダイレクトに感じられたり、ボーカルなど中域の表現になかなかのリアルさが伴っていたりと、音質に帯するこだわりが感じられる、かなり作り込まれたサウンドだ。aptX対応の効果もあってか、解像感もしっかり確保されているため、ワイヤレスの音質的でメリットもあまり感じることもない。日常的に活用したい製品だ。

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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