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音楽リスリングメインならスマホよりも高音質な専用機が断然有利

高コスパ・高音質な音楽プレーヤーはコレ! 最初の1台にぴったりな注目モデルを一挙紹介

高コスパ・高音質な音楽プレーヤーはコレ! 最初の1台にぴったりな注目モデルを一挙紹介

この春から新しい学校に会社、職場と、まさに新生活をスタートしている人も多いだろう。また、環境的にはいままでと変わらないまでも、この春を機に、色々と新しいことにチャレンジしたり、いままでとは違ったライフスタイルを取り入れようとしている人も少なからずいるはず。そんな、新生活のスタートにぜひ迎えたいアイテムが、高コストパフォーマンスな1.5〜2万円クラスの音楽プレーヤーだ。

イマドキは、スマートフォンも通話メインのものと通信メインのもの、2つ以上を使いこなしている人も多いという話も聞く。しかしながら、スマートフォンが趣味という人はともかく、映像系をよく見る人だったら2台目はタブレットのほうが何かと都合がいいし、音楽リスニングがメインという人だったら、断然音楽プレーヤーのほうがオススメだ。

というのも、ポケットにすっと収まるコンパクトなボディサイズやシンプルで扱いやすい操作性を持つ音楽プレーヤーは、スマートフォンに比べてバッテリー持ちがいいこともあって、実際の使い勝手がとてもよかったりする。しかも、価格でいえば格安スマホよりもさらに手頃なプライスゾーンでありながら、音質的には比べものにならないほど良質だったりもする。音楽リスニングがメインという人にとって、音楽再生に特化した音楽プレーヤーが最良の選択肢となっているのだ。

ということで、今回は1.5万円以上、2.5万円前後までの価格帯に位置する音楽プレーヤーの中から注目の製品をピックアップして紹介していこう。

ソニー「ウォークマン NW-A55」
ハイレゾ再生でも30時間オーバーを達成した抜群のバッテリー性能に注目!

ソニー「ウォークマン NW-A55」

2万円前後で購入できる音楽プレーヤーの本命ともいえる製品が、ソニーのウォークマンAシリーズ最新モデル「NW-A55」だ。独自OSによるタッチパネル操作を持ち、16GBの内蔵メモリーに加えてmicroSDメモリーカードスロットを1基搭載する。ヘッドホン出力は3.5mmのみ、デジタル接続&充電用に独自のWMポートを採用し続けているなど、基本的な部分は先代とそう変わりないが、アルミ削り出しボディは2ピース構造から一体型へと変更。メイン基板も新設計され、わずかなから金を練り込んでいるという高音質ハンダの採用など、音質面で随所にグレードアップが施されている。

また、機能面でも11.2MHzまでのDSD音源がネイティブ再生可能だったり、BluetoothがLDACとaptX HDの両コーデックに対応していたり、ハイレゾ音源(96kHz/24bitのFLAC)でも約39時間!もの連続再生が可能など、かなりのスペックを誇っている。

ソフトウェア面でもいくつかの音質的進化が見られる。まずひとつ目が「DSEE HX」。MP3音源やCD音源などの圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングする機能で、従来のウォークマンAシリーズにも搭載されていたが、最新世代の「NW-A55」では、サンプリング周波数/ビット深度を最大192kHz/32bit相当まで拡張。これまでよりも細やかな音を再現可能になったとアピールされている。

もうひとつ、注目となっているのが「バイナルプロセッサー」だ。こちら、端的にはアナログレコードが持つ音のよさをデジタル処理で再現するという機能だ。可聴帯域外の10Hzあたりに大きな共振を持つ「トーンアームの低域共振」、幅広い帯域にわたって目立たないくらいの微小ノイズを持つ「サーフェスノイズ&スクラッチノイズ」、そして音楽再生中にスピーカーからの音で生じる「レコード盤の共振」の3つを再現したものだという。効果としては、前者2つはスピーカーのキレのよさや躍動感の高さを改善するもの、もうひとつは全体的なまとまりのよさを作り上げているという。

そのサウンドは、確かに先代のA40シリーズに対して格段に進化している。なかでもSN感が向上し、音色が自然な印象となったのが大きい。おかげで、ノイズ感が払拭されてクリアなサウンドに生まれ変わっている。なかでも特徴的なのが男性ボーカルだ。パワフルで、しっかりとした厚みを感じられ、躍動感に満ちた歌声を楽しませてくれる。アコースティック楽器の音色も自然なうえ、リアリティを感じる。この価格帯でこの音を手に入れられるのは、数年前では考えられない。とても良質な製品だ。

本体サイズ:約55.7(幅)×97.3(高さ)×10.8(奥行)mm
重量:約99g
メモリー容量:16GB(microSDメモリーカードで拡張可能)
Bluetooth:○
バッテリー駆動時間:最大約45時間(MP3 128kbps再生時/ノイズキャンセリングOFF)

FiiO「M6」
Wi-Fi連携で「Spotify」も楽しめちゃう!充実のBluetooth機能も魅力的

FiiO「M6」

FiiOは、中国の広州に本社を置き10年以上にわたってポータブルオーディオ製品をリリースし続けている新進気鋭のオーディオメーカー。そのFiiOがラインアップする音楽プレーヤーは、これまでXを冠にした名前が与えられてきたが、最新シリーズではM名前が与えられており、外観デザインも含め、まったく新しいコンセプトの製品に生まれ変わっている。そのなかでも、エントリークラスに位置する製品がこの「M6」だ。

特徴をひとことでいえば、“盛りだくさん”のモデル。まず、機能面ではUSBオーディオ出力とUSB DAC機能のどちらにも対応。さらにBluetoothはapt X HDやLDACに加えてHWA(LHDC)に対応するという万能さを持つことに加え、スマートフォンからの遠隔操作を可能にする「FiiO Link」も用意されている。

また、Wi-Fi機能も搭載されており、アップルの「AirPlay」やDLNAなどネットワーク経由での音楽再生や、一部音楽ストリーミング再生も使用することができる。連続再生時間も約13時間と、必要十分のスペックだ。

音質面でも手抜かりはなく、アンプ内蔵DACであるESS「ES9018Q2C」を採用することで低ノイズ・低歪と高出力を両立。192kHz/24bitまでのリニアPCM音源、5.6MHzまでのDSD音源のネイティブ再生に対応している。

実際の製品を手にしてみると、OSは独自カスタマイズされたAndroid OSだが、アイコンが並ぶメインメニューを採用するなど、小型モデルに合わせた扱いやすさが追求されていることがわかる。また、液晶パネルの解像度が高く、表示されるジャケット写真が鮮明なのも嬉しい。

音質的にも、この価格帯としては十分なクオリティを持ち合わせている。実は、借用した試聴機を一聴すると抑揚の幅が狭いように感じたため、念のためにと40時間ほどエージングしてみたところ、ジェントルな表現からも輪郭のハッキリしたサウンドを聴くことができた。音色傾向はニュートラルといったイメージ。解像感もなかなかのレベルで、細かいニュアンスまでしっかりと伝えようとする、丁寧さがうかがえる音作りだ。音質面でも価格相応以上だと思うし、何よりも機能面では素晴らしい魅力を持つ。なかなか優秀な製品だ。

本体サイズ:約53.3(幅)×92.5(高さ)×11.5(奥行)mm
重量:約83g
メモリー容量:2GB(microSDメモリーカードで拡張可能)
Bluetooth:○
バッテリー駆動時間:最大約13時間(3.5mmステレオミニ出力時)

Shanling「SHANLING M0」
とにかくコンパクトな音楽プレーヤーが欲しいという人はコレ!

Shanling「SHANLING M0」

30年を越える歴史を持つオーディオブランドで、中国・深センに本社を構えるShanling(シャンリン)の超小型音楽プレーヤーが「M0」だ。約40(幅)×45(高さ)×13.5(奥行)mmというボディサイズ(と約38gという重量は)は、音楽プレーヤーの中でも類のない超コンパクトサイズとなっている。それでいて、多彩な機能性が搭載されているのも魅力だ。

ヘッドホン出力は一般的な3.5mmステレオ端子のみだが、BluetoothはSBCやAAC、aptXに加えてLDACコーデックにも対応。双方向伝送をサポートし、ワイヤレスレシーバー(スマートフォンなどから音声信号を受信するBluetoothヘッドホンアンプ)としても使用いることができる(LDACは送信のみ対応)。

USB Type-Cコネクターは、USBデジタル入出力をサポートしており、OTGケーブルを使いデジタルトランスポートとして外部アンプへ出力したり、USB DACとして外部音源からのデジタル入力を受け付けることができる。また、連続再生時間も約15時間とかなりの数値を誇る。充電が約2時間で済んでくれるのもありがたい。ボディカラーはブラック、ブルー、チタニウムグレー、パープル、レッドの5色が用意されている。

DACにESS社製「Sabre ES9218P」を搭載する「M0」の音質はというと、中域重視の帯域バランスとダイナミックな抑揚表現とが融合した、清々しい印象のサウンド。解像度感はまずまず、メリハリの表現も楽曲によってはややラフに感じる時があるものの、ダイナミックな抑揚表現を持ち合わせていることもあって、生き生きとしたサウンドを聴かせてくれる。おかげで、ハードロックなどはキレが増した演奏に感じられ、ライブ音源の臨場感が高い。ボーカルも、しっかりとした声の厚みを持っていて、全体的には耳馴染みのよい聴きやすいサウンドにまとめ上げられている。

機能性と音質、そして価格と、なかなかにバランスのよい製品だが、このミニマムなサイズは大いに魅力的。とにかくコンパクトな音楽プレーヤーが欲しい、という人にとっては最有力候補だ。

本体サイズ:約40(幅)×45(高さ)×13.5(奥行)mm
重量:約38g
メモリー容量:なし(microSDメモリーカード必須)
Bluetooth:○
バッテリー駆動時間:最大約15時間

Hidizs「AP80」
機能とサイズのバランスが絶妙!1万円台中盤で買える注目の1台

Hidizs「AP80」

Hidizs(ヒディス)は2009年に設立し、2014年より音楽プレーヤーをリリースしているオーディオブランド。その最新モデルがこの「AP80」だ。

その特徴は、最新の音楽プレーヤーならではの機能性を持ちながらも、約49(幅)×58(高さ)×13(奥行)mmという、コンパクトなボディサイズにまとめ上げられている点だろう(ちなみに重量は70g)。DACチップはESS製「ES9218P」を搭載し、384kHz/32bitまでのリニアPCM音源と5.6MHzまでのDSD音源(リニアPCM変換)に対応する。

ヘッドホン出力は3.5mmステレオミニ端子のみだが、Bluetoothレシーバーも搭載し、aptXコーデックにも対応。また、ソフト面では、パラメトリックイコライザーと複数の音響調整アルゴリズムを組み合わせた「Mage Sound 8-Ball Tuning」も搭載されており、自分好みのサウンドに調整することができる。

また、OSには「HiBy3.0 OS」を採用。UIのカスタマイズができるほか、「HiBy Link」を使ってスマートフォンの「HiBy Musicアプリ」から操作ができるほか、FMラジオを聴くこともできる。アルミ素材を採用するボディは5色カラーバリエーションをそろえ、スペシャルモデルとしてステンレススティール製ボディもラインアップしている。

そのサウンドは、やや大人しめの音色傾向というか、ニュートラル志向のキャラクターを持ち合わせているのが特徴だ。エッジはそれなりに立っていて、フォーカス感もあるのだが、中域の存在感を重視したまとめ上げだ。そのおかげで、女性ボーカルはのびのびとした歌声が楽しめる。ピアノの音も、ヌケがよいうえに広がり感もしっかり感じる、バランスのよいサウンドだ。今回紹介したほかの製品同様に、この価格でこの音質が手にできるのは最新モデルだからこその恩恵といえる。嬉しい限りだ。

本体サイズ:約49(幅)×58(高さ)×13(奥行)mm
重量:約70g
メモリー容量:なし(microSDメモリーカード必須)
Bluetooth:○
バッテリー駆動時間:最大約15時間

HiBy Music「HiBy R3」
バランス出力やDSDのネイティブ再生にも対応!高音質にこだわった注目モデル

HiBy Music「HiBy R3」

HiBy Musicは、中国に本拠を構えるポータブルオーディオブランドで、これまで数多くのオーディオブランド製DAPを研究開発・生産をしていた実績を持っている。いっぽうで、自社開発アプリ「HiByMusicPlayer」もリリースしており、ソフトウェア開発に関しても定評のあるメーカーだったりする。そんなHiByが、自社ブランドによるポータブルDAPの展開をスタート。そのうちの、エントリー〜ミドルクラス向けに位置付けされているのが「R3」だ。

音質の要となるDACチップは、ESS社製「ES9028Q2M」を搭載。 リニアPCMが384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまでネイティブ再生できるのは、今回取り上げた製品のなかでも随一というだけでなく、この価格帯、このサイズの製品としては異例といえるほどの高機能性となっている。

また、3.5mmステレオミニ端子に加え、2.5mmバランス出力端子も搭載されており、さらに良質なサウンドを楽しむこともできる。加えて、USBオーディオ出力やUSD DAC機能、双方向Bluetooth接続(aptXコーデック対応)、Wi-Fi搭載によるDLNAと「AirPlay」のサポート、「HiBy Link」によるスマートフォンからのコントロールなど、機能面でもかなりの多機能さを誇っている。1600mAhの大容量バッテリーによって、11時間の連続再生時間を持ち合わせているのも嬉しい限りだ。

とはいえ、「R3」の一番の魅力といえはそのサウンドだろう。SN感がよく高域の伸びもよいクリアな印象もさることながら、中域にしっかりした厚みを持ち、歌声からは確かな熱気を感じる音楽性あふれるサウンドを楽しむことができるのだ。なかでも、男性ボーカルは特筆もので、少しハスキーで渋めの歌声を存分に楽しませてくれる。エレキギターもパワーのあるエネルギッシュな演奏が楽しめる。音質のよさはもちろんのこと、音楽がとても楽しく感じるサウンドは、大歓迎だ。

本体サイズ:約61(幅)×82(高さ)×13(奥行)mm
重量:約95g
メモリー容量:なし(microSDメモリーカード必須)
Bluetooth:○
バッテリー駆動時間:最大約11時間

COWON「PLENUE V」
標準で64GBメモリーを内蔵!ユニークなステルスデザインにも注目

COWON「PLENUE V」

数多くの音楽プレーヤーをラインアップするCOWONから、ユニークなデザインの製品が登場した。それがこの「PLENUE V」だ。同ブランドが“ステルスデザイン”と呼ぶこのスタイル、本体下面に向かって薄くなっていたり、随所に直線基調のデザインが採用されていたりと、なかなか特徴的な外観デザインを採用している。また、電源ボタンも背面のPLENUEロゴだったりと、一見しただけでは音楽プレーヤーと思えない、個性派モデルだ。

もちろん、音質面での手抜かりはいっさいない。音質の要となるDACは「CS434121」を採用し、リニアPCMは192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでのネイティブ再生をサポートしている。また、上位機種にも採用されている「Premium Sound DAC Filter」や、独自のエフェクト機能「JetEffect 5」を搭載し、44種類のプリセットを用意。EQや「BBE+」なども用意され、自分好みのサウンドに仕立てることも可能となっている。

内蔵メモリーは64GBを内蔵し、microSDメモリーカードスロットも1基備えている。大容量のリチウムポリマーバッテリーを搭載しているため、ハイレゾ音源(96kHz/24bitのFLAC)で最大27時間もの連続再生が可能となっている。約2時間で満充電になるのもありがたい限りだ。

その音質は、PLENUEらしい整然としたサウンド。ニュアンス表現が細かい部分までしっかりと伝わってくるので、音数が多く音場的な広がり感もしっかりと感じられる。いっぽう、音色傾向としては、低域も高域もこれといった張り出しはないため、とても自然な印象だ。そう書くと、かえって没個性サウンドに思えてしまうかもしれないが、そのあたりは「JetEffect 5」を活用して自分好みのサウンドに仕立て上げればいい。もちろん、クオリティ面では上級モデルに対して静粛性が劣っている傾向があるため、音のピュアさは減衰するが、価格を考えれば十分なクオリティといえる。音質はもちろんのこと、デザインもこだわりたい、という人にはぴったりの製品だ。

本体サイズ:約53.4(幅)×93.1(高さ)×16.7(奥行)mm
重量:約100g
メモリー容量:64GB(microSDメモリーカードで拡張可能)
Bluetooth:-
バッテリー駆動時間:最大約41時間(MP3 128kbps再生時)

野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどをはじめ幅広いジャンルで活躍するAVライター。ハイレゾ音源についても造詣が深く、アニソンレーベルのスーパーバイザーを務めるほか、TBSテレビ開運音楽堂「KAIUNハイレゾ」コーナーではアドバイザーとしてレギュラー出演している。

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