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下位モデル「AVR-X1600H」も

上位機ゆずりの音質強化設計! デノンのミドルクラスAVアンプ「AVR-X2600H」


デノンから、同社AVアンプの新しいミドルクラスモデル「AVR-X2600H」が発表された。アップデートで「Dolby Atmos Height Virtualizer」に対応するなど、最新のホームシアターオーディオをサポートしつつ、上位機ゆずりの内部設計でミドルクラスの枠にとらわれない高音質化を図っていることも特徴だ。その魅力を紹介していこう。

豊富なHDMI入出力を備える7.2chミドルクラスAVアンプ

まずは、AVR-X2600Hの基本スペックをざっと確認しよう。本機は、7基のパワーアンプと2系統のサブウーハー出力を搭載する7.2ch AVアンプ。昨年発売された従来モデル「AVR-X2500H」の後継機に位置づけられる。定格出力は95W/ch(8Ω,20〜20kHz,THD 0.08%,2ch駆動)を確保する。

デノンのAVアンプは豊富なHDMIポートを装備する機種が多いが、本機も8入力/2出力を備え、ZONE出力にも対応している。4K(60p/4:4:4/24bit)映像のパススルーとHDCP 2.3/BT.2020規格をサポートし、HDR規格もHDR10/Dolby Vision/HLGの3つに準拠。最新世代AVアンプとして、eARC規格や「ALLM(Auto Low Letancy Mode)」にもしっかり対応している。

AVR-X2600Hの本体サイズは434(横)×167(縦)×341(奥行)mmで、重量は9.5kg。2019年6月中旬の発売を予定しており、メーカー希望小売価格は90,000円(税別)

「Dolby Atmos Height Virtualizer」にアップデート対応

ホームシアター機能としては、「Dolby Atmos」「DTS:X」などのオブジェクトオーディオのほか、トップスピーカーのない環境でDTS:Xサウンドを再現する「DTS Virtual:X」にも対応。音場補正機能は、デノン製AVアンプでおなじみの「Audyssey MultEQ XT」を採用している。

さらに、ドルビーの「Dolby Atmos Height Virtualizer」を新しくサポートすることにも注目したい。これは、トップスピーカーやサラウンドスピーカーのない環境でも、Dolby Atmosのような高さ方向を含むイマーシブオーディオ体験を可能とする技術だ。発売後のファームウェアアップデートによって対応予定としている。

イマーシブオーディオの再現を行う「DTS Virtual:X」と「Dolby Atmos Height Virtualizer」に両対応する

イマーシブオーディオの再現を行う「DTS Virtual:X」と「Dolby Atmos Height Virtualizer」に両対応する

上位機種ゆずりの内部設計で高音質化

続いて、内部設計を見ていこう。本機は7chのディスクリート・パワーアンプを搭載し、全チャンネルを同一構成・同一クオリティとしているのが特徴。さらに、パワーアンプ基板の信号ラインと電源供給ラインを刷新しつつ、パーツの配置も見直しており、ノイズの干渉を抑えるレイアウトとしている。

なお、従来モデルでは全チャンネルに対して1系統の電源供給ラインを配置していたが、AVR-X2600Hでは新しく電源ラインを2系統に分離した。これにより、チャンネル間のクロストークやSN比を改善し、サウンドのフォーカス感を大きく高めている。

AVR-X2600Hのトップカバーを開けて、デジタル基板を取り出したところ。手前にあるのがパワーアンプ部。電源部のブロックコンデンサーには、12,000μFのカスタムコンデンサーを2基搭載している

デュアルワイヤー構造になったパワーアンプ部の電源供給ライン

デュアルワイヤー構造になったパワーアンプ部の電源供給ライン

さらに、パワートランジスターの駆動回路を定電流回路に変更しているのもポイントで、これは販売価格10万円を超える中級モデル「AVR-X4500H」以上のグレードと共通の仕様だ。また、パワーアンプ初段の差動増幅段には、特性のそろった2基のトランジスターを使用するデュアル・トランジスタ構造を採用するのだが、こちらはデノンの一体型AVアンプ最上位機種である「AVC-X8500H」と同様の設計となる。

音質の要となるDAC部には、最新世代の32bitプレミアムDAC「AK4458VN」を採用。こちらは、「AVC-X6500H」と同様の方式で、ポストフィルターにおいてオペアンプの動作点をA級動作に変更した。細かい部分ではあるが、いずれもミドルクラスの枠を越えて、ハイエンドモデルの設計思想を継承していることがわかる内部構成だ。

A級動作を行うDAC部。電源と出力のカップリングコンデンサに使用するコンデンサーをオーディオグレードに変更するなど、細部のパーツも刷新している

デジタル基板全体。DSP部には、シーラスロジックの32bitクアッドコアDSP「CS49844A」を搭載

デジタル基板全体。DSP部には、シーラスロジックの32bitクアッドコアDSP「CS49844A」を搭載

ネットワーク機能や音楽再生スペックも充実!

AVR-X2600HはWi-Fi接続に対応しており、専用アプリ「Denon 2016 AVR Remote」や「Auddysey MultEQ Editor Apps」を使用してスマホからのコントロール/音場調整が行える。

また、ホームシアター機能だけではなく、音楽再生機能も高い。ネットワーク/USB経由でのハイレゾ再生も可能で、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/ALAC、5.6MHzまでのDSDをサポート。AirPlayの最新規格「AirPlay 2」や、デノン独自のマルチルームオーディオ再生「HEOS」による連携、Amazon Alexa搭載スマートスピーカーからの音声操作なども可能だ。

さらにBluetoothにも対応しているのだが、従来のBluetooth音声入力に加えて、外部機器へのBluetooth音声出力も行えるようになった。ヘッドホンやアクティブスピーカーなど、Bluetooth対応機器に音声を伝送することができる。たとえば夜間など大きな音を出せないような場合に、ワイヤレスヘッドホンで気軽に映画や音楽を楽しむことが可能だ。

アップデートで対応するというBluetooth出力機能。スピーカー出力とBluetooth出力を同時に行うこともできる

アップデートで対応するというBluetooth出力機能。スピーカー出力とBluetooth出力を同時に行うこともできる

同等機能で価格帯を抑えた「AVR-X1600H」も

なお、AVR-X2600Hの下位モデルとなる「AVR-X1600H」も同時発表されている。こちらは、定格出力80W/ch(8Ω,20〜20kHz,THD 0.08%,2ch駆動)で、HDMIポートは6入力/1出力を備えるエントリーモデル。基本機能は上述のAVR-X2600Hと共通ながら、パワーアンプの電源部設計をシングルトランジスタとするなど、細部を省略することで価格を抑えているのが特徴となる。こちらにもぜひ注目されたい。

AVR-X1600Hの本体サイズは434(横)×151(縦)×339(奥行)mmで、重量は8.6kg。メーカー希望小売価格は59,500円(税別)

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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