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ハイエンドイヤホンメーカーが手掛けたサウンドがこの価格で手に入る

目指したのは完全ワイヤレスイヤホンの理想形。Noble Audio「FALCON」が10月25日ついに発売

オーディオロジスト(聴覚学者・聴覚専門医)であるジョン・モールトン氏によって設立された米国のイヤホン専業メーカー、Noble Audio。これまで、ハイエンドイヤホンやカスタムIEMなど、音にこだわったイヤホンを多数手がけてきた同社が、ついに完全ワイヤレスイヤホンイヤホンに参入する。

同社が初めて手がけた完全ワイヤレスイヤホンの名は「FALCON」。一般販売に先駆けて「Makeake」で行われたクラウドファンディングで、当初目標していた金額を大幅に上回る1400万円超の支援を達成するなど、発売前から大きな話題となっている注目の1台が10月25日についに発売する。市場想定価格は16,800円前後(税別)だ。

Noble Audio「FALCON」

Noble Audio「FALCON」

ハイエンドイヤホンメーカーが手がけたこだわりの音質

音にこだわった数々の製品を世に送り出してきたNoble Audio。同社を設立したジョン・モールトン氏は、その卓越したデザイン感覚と音質チューニングにより、ポータブルオーディオファンから“Wizard(魔術師)”と呼ばれている。そんなジョン・モールトン氏が、“Noble Audioが手がけた完全ワイヤレスイヤホンとしてふさわしい音質”を目指して開発したのが「FALCON」だ。新製品の音質への期待はいやがうえにも高まってくることだろう。

「FALCON」の音質チューニングを手がけた“Wizard(魔術師)”ことジョン・モールトン氏

「FALCON」の音質チューニングを手がけた“Wizard(魔術師)”ことジョン・モールトン氏

「FALCON」の音質面での注目ポイントが、ここ最近の完全ワイヤレスイヤホンで採用の多いグラフェンドライバーの欠点を克服するために開発したという「Dual-Layered Carbon Driver(D.L.C. Driver)」と呼ばれるドライバーユニットだ。振動板の樹脂層の上にカーボンファイバー素材できたパーツを重ねた特殊な二層構造を採用することで、グラフェンドライバーに比べ、ゆがみを約1/2に低減。伸びやかな広域表現が可能となったという。

PET樹脂とカーボンファイバーを組み合わせた特殊な二層構造を採用するD.L.C. Driver

PET樹脂とカーボンファイバーを組み合わせた特殊な二層構造を採用するD.L.C. Driver

また、このドライバーの特性を最大限に生かすため、組み合わせるアコースティックダンパーの選定とDPSによる徹底したチューニングを実施。DPSでのチューニングでは、Noble Audioの有線イヤホンの周波数特性を実際に測定して試作機にオーバーレイし、そこから新ドライバーとアコースティックダンパーにもっとも適した状態になるように繰り返し微調整を行ったという。ここでも、ジョン・モールトン氏のオーディオロジストとしての知見が生かされており、超低域をシャープに減衰させることで、「マスキングの上方拡大」と呼ばれる低音のレベルが大きければ大きいほど、より高い周波数までの幅広い帯域の音をマスキングする現象を回避。明瞭度への影響を最大限取り除くように仕上げたという。

さらに、イヤホン本体から出るサウンドをしっかりと届けられるよう、独自のホーン形状を採用したePro Audio製イヤーピース「Horn-Shaped Tips」を採用したのも見逃せない。「FALCON」に付属のものは、完全ワイヤレスイヤホンに向けて開発されたショートモデルとなっており、付け心地のよさや落としにくさにも寄与しているそうだ。

「FALCON」には、ePro Audio製イヤーピース「Horn-Shaped Tips」が付属する

「FALCON」には、ePro Audio製イヤーピース「Horn-Shaped Tips」が付属する

今回、短時間ではあるが「FALCON」を試聴することができた。Noble Audioが手がけたのだからきっといい音なのだろうなと思っていたらまさにその通りで、一聴して“ああこれいい音だ”とわかるレベルだった。なかでも音の明瞭さと音場の広さは、これ本当に完全ワイヤレスイヤホン?有線タイプのイヤホンでしょって錯覚するぐらいで、ポップスなんかは完全ワイヤレスイヤホンにありがちなボーカルのヌケの悪さは一切なく、大編成のオーケストラも、広大なスケール感を損なわずに楽器それぞれの音色の違いがはっきりわかるほどクリアだった。

OPPOのスマートフォンと組み合わせて試聴した

OPPOのスマートフォンと組み合わせて試聴した

超低域をシャープに減衰させているとのことだが、低域が出てないわけでなく、レンジも広め。音楽を聴くのがとにかく楽しくなる、そんな感じの絶妙な塩梅だ。ハイエンドイヤホンメーカーが手がけるだけで、2万円を切る価格の完全ワイヤレスイヤホンでもこれだけいい音が楽しめるのかと、正直驚いてしまった。Noble Audioの完全ワイヤレスイヤホンへの本気度がしっかり伝わってくるサウンドだ。

目指したのは完全ワイヤレスイヤホンの理想形。接続性や使い勝手にも徹底したこだわり

「FALCON」は音質だけではなく、完全ワイヤレスイヤホンに求められる接続の安定性や使い勝手といった部分にもこだわったという。

なかでも通信の接続安定性にはかなり注力したそうで、接続安定性に定評のあるクアルコム社製SoC「QCC3020」を採用したほか、Bluetoothの帯域に最適化されたアンテナ設計技術「High Precision Connect Technology」を導入。信号強度がもっとも減衰しにくい場所にアンテナを配置するなどの最適化により、通信の安定した接続を実現したという。

内蔵SoCだけでなく、アンテナ形状など細部まで最適化することで、高い接続安定性を実現

内蔵SoCだけでなく、アンテナ形状など細部まで最適化することで、高い接続安定性を実現

使い勝手についても、IPX7防水性能をはじめ、SBC/AAC/aptXといった幅広いコーデックへの対応、イヤホン本体で約10時間/専用充電ケースとあわせて約40時間というロングバッテリーの実現、再生/停止/曲送り/曲戻し/音量調整を確実に操作できる大型の物理ボタンの搭載、専用アプリ(年内配信予定)によるボタンのカスタマイズ/イコライザー調整機能の提供など、他社の最新完全ワイヤレスイヤホンに引けをとらないスペックをしっかりと確保。内蔵SoCの「QCC3020」についても、iOS/Androidの両OSからのOTAファームウェアアップデート機能をサポートした最新世代を使用するなど、徹底したこだわりようだ。

専用アプリを使ったカスタマイズ機能なども提供される予定だ

専用アプリを使ったカスタマイズ機能なども提供される予定だ

このほかにも、イヤホン本体や専用充電ケースを紛失した際に、8,000円(税抜)で新品と取り替えてくれる「紛失安心保証サービス」や、製品の使い方や修理に関する相談ができる専用コールセンターの開設など、購入後のサポートが手厚いのもうれしい。単にスペックを追い求めるだけでなく、サポートなどを充実させ、できるだけ長く製品を使ってもらいというユーザーに寄り添ったスタンスは好感が持てる。

「紛失安心保証サービス」など、購入後のサポートも手厚い

「紛失安心保証サービス」など、購入後のサポートも手厚い

市場参入が後発だからというのもあるだろうが、「FALCON」は音質だけでなく、スペックやサポートを含め、非常にバランスのとれた1台に仕上がっていた。本日から10月25日の一般販売開始に先駆けて一部店頭で展示が開始されるとのことなので、興味のある方はぜひ試してみてほしい。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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