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88型有機ELパネルを組み合わせた試作機を本邦初公開!

8Kレグザの登場も近い!? 東芝映像ソリューションが「8Kレグザエンジン」の開発を発表

東芝映像ソリューションは11月14日、同社のデモコンテンツ制作に協力しているタイムラプス/ハイパーラプス専門クリエイターの清水大輔氏が東京・渋谷のTokyo Arts Galleryで開催している個展「そこにある光」の会場内にて、8Kテレビへの実装に向けて開発している次世代8Kレグザエンジンの開発説明会を開催。88型有機ELパネルと組み合わせた試作機をメディア向けに初公開した。

今回披露された88型有機ELパネルと組み合わせた試作機。開発中のボードをそのまま持ち込み、有機ELパネルの裏側に直接組み込んだものだそうで、デモでは清水大輔氏と制作した8Kタイムラプス/ハイパーラプス作品が上映された

8Kの圧倒的な精細感とリアリティを追求し、レグザ市場頂点の高画質を目指して現在開発を行っている8Kレグザエンジン。説明会に登壇したR&Dセンター オーディオビジュアル技術開発部 部長の山内氏により、正式名称は「8Kレグザエンジンプロフェッショナル」になること、8K有機ELや8K液晶など、さまざまな8Kデバイスに対応するエンジンとして開発していることが明らかにされた。

8Kレグザエンジンを解説するR&Dセンター オーディオビジュアル技術開発部 部長の山内氏

8Kレグザエンジンを解説するR&Dセンター オーディオビジュアル技術開発部 部長の山内氏

高精細な8KコンテンツにおいてもHEVC圧縮や動被写体によりフォーカス感が低下するため、8Kレグザエンジンでは「8K超解像技術 8Kフォーカス復元」と「8K倍速ドライブ」という2つの新技術を導入。再構成処理を2回にわけて実施し、緻密な8K映像のフォーカス感を復元する「8K超解像技術 8Kフォーカス復元」と、8K補完フレームを生成して倍速表示を行うことで、表示によるぼやけを抑制する「8K倍速ドライブ」により、8Kならではの奥行き感、立体感、実物感の再現を実現したそうだ。

8Kレグザエンジンに組み込んだ新技術「8K超解像技術 8Kフォーカス復元」「8K倍速ドライブ」。8Kは素材の質が元々高いため、2Kや4Kに比べて再構成処理は少なめ。2回にわけて実施するのは、一気に再構成処理をかけて映像が持つ本来のクオリティががらりと変わってしまうのを避けるためだそうだ

また、高画質処理エンジンをクラウドに接続することで、新世代の高画質処理を実現する「クラウド高画質テクノロジー」を搭載したのも大きなポイントだ。従来のスタンドアローンタイプでもAIによる解析・画像処理は行われてきたが、クラウドからそれぞれの番組に適した映像パラメーターを受け取り、番組に合わせて最適化することで、高画質処理の精度を高められるようになるという。

映像エンジンをクラウドと連携させるという8Kレグザエンジンの新しい試み。リアルタイム処理ではなく、映像パラメーターを受け取って処理する形になり、粒度については番組単位を検討しているそうだ

気になる今後の展開だが、マーケティングブランド統括マネージャーの本村氏によれば、「試作機を見てもらえばわかるが、8Kテレビの技術的課題はほぼクリアしている。あとは製品化に向けた基板のパッケージング等をしっかりと進めれば製品化は可能だが、市場の動向やコストなど、さまざまな観点から鋭意検討しており、投入時期については現時点では未定となっている」とのこと。また8Kチューナーの試作も進めているそうで、「今回開発発表した8Kレグザエンジンや8Kチューナーを搭載した8Kテレビ、4Kテレビに8Kチューナーを搭載した製品なども当然検討している」ということだ。

説明会に登壇したマーケティングブランド統括マネージャーの本村氏

説明会に登壇したマーケティングブランド統括マネージャーの本村氏

シャープ、LGエレクトロニクスに続いて8Kテレビ市場への本格参入となるか。東芝映像ソリューションの今後の動向に注目だ。

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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