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DAC内蔵ヘッドホンアンプとスピーカーではじめる

3万円で格段によくなるテレワーク時代のノートパソコン“音”環境

3万円で格段によくなるテレワーク時代のノートパソコン“音”環境

先日、緊急事態宣言が解除され、ホッとしている人も多いことだろう。とはいえ、まだまだ予断を許さない状況は続くだろうし、働き方についてもいままでとまったく同じとはならず、これを機会にテレワークや在宅ワークといった、新しい働き方が浸透していくのは間違いない。

そんな時代だからこそ気になってくるのが、自宅のPC、デスクトップまわりの快適さだ。使い勝手のよい環境を整えるのはもちろんのこと、頻繁になってくるであろうZoomなどを使ったオンライン会議でも、相手の言葉が聴き取りやすく、かつ、こちらの言葉が伝わりやすいシステムを作り上げたいところだ。

というのも、実はここ2か月で30回以上にわたってZoom等での会議を行ったりプレゼンを受けたりする機会が続き、かなりつらい状況を体験することになったからだ。1日6回(しかもそれぞれ別の会社と)、5時間以上にわたってノートパソコンでZoomしていると、もう、疲労で寝込みたくなるほど神経をすり減らすことになる。しかも、いまメイン機として利用しているノートPC、2019年モデルのLG gramの音まわりがかなり残念な状態だったため、相手の言葉を聴き取るのに大分苦労した。

これは、LG gramに限ったことではなく、ノートパソコン全体にいえることではあるが、限られたミニマムなスペースに搭載されたスピーカーの質などたかがしれている。その音を長時間にわたって聴き続け、かつ聴き漏らすことなく内容を判断しなければならないのは、もう苦行以外の何物でもない。

もちろん、LG gramにもいいところがあって、17インチのモニターはノートパソコンとしてはかなり見やすく、また内蔵カメラの質などはひとまずOKといえるクオリティを持ち合わせていた。問題は音だけだったのだ。

最初、内蔵スピーカーの音を回避しようと完全ワイヤレスイヤホンを使ってみたのだが、これでも音が悪かった。スマートフォンと接続した時より音質的にもかなり悪くなってしまったのだ。いくらSBCコーデックの接続とはいえ、何でこんなにも音が悪くなるのかわからないくらい、SNが悪く抑揚の幅のない、言葉のニュアンスが聴き取りづらい音になってしまっている。イヤホンでこの音を聴き続けるのは、いままで以上の苦痛だ。

これはもう、今すぐにでも何とかするしかない。ということで、テレワーク時代のノートパソコンの“音”環境の改善をいろいろと試してみたので、今回はその模様をお届けしよう。

予算3万円。DAC内蔵ヘッドホンアンプとスピーカーではじめる音質改善

まず試してみたのが、DAC内蔵ヘッドホンアンプとスピーカーを使った音改善。DAC内蔵ヘッドホンアンプはiBasso Audioの「DC02」で、こちらは先日レビューさせていただいた製品。あくまでヘッドホン出力であり、ライン出力ではないのだが、コンパクトなサイズから場想像できない堂々とした鳴りっぷりと良質なサウンドを持ち合わせており、それでいて価格は6千円台とかなりお買い得!ということで、こちらを使ってLG gramからの音声出力の悪さを回避することとした。

iBasso AudioのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「DC02」。こちらを使ってノートパソコンに外部スピーカーを接続することで、LG gram内蔵スピーカーからの音質改善を図った

そして、これに組み合わせたスピーカーというのが、JBLの「104BT-Y3」だ。こちら、プロフェッショナル向けモニタースピーカー「104-Y3」をベースにBluetooth機能を搭載した製品だが、デスクトップ用モニタースピーカーとしてはかなりコンパクトな部類に入ること、同軸レイアウトユニット採用により音場的な広がり感が良好&それでいてセッティングが手軽なこと、ベースとなった「104-Y3」にはないオールミックスというモードがあることなどから、こちらをチョイスした。

iBasso Audio「DC02」を使って、JBL「104BT-Y3」を接続。

iBasso Audio「DC02」を使って、JBL「104BT-Y3」を接続。

この組み合わせで生まれたサウンドたるや、LG gramの内蔵スピーカーと比べるべくもなく、一般的なPCスピーカーと比較しても格別といえるレベル。デスクの両脇はもちろん、奥行き方向に対しても自然な配置の音場空間が広がり、音楽を聴いていてもとても楽しい。ボーカルの生き生きとした闊達(かったつ)な歌声を聴かせてくれる。そして、ある意味こちらのほうが肝心だが、会議などの人の声もセンター(モニターの前)に集中し、とても聴き取りやすい。PCスピーカーはもちろん、デスクトップ用スピーカーとしてもこの価格でこのクオリティを実現できている製品はほとんどない。なかなかの優秀機だ。

ちなみに「DC02」との接続は、「104BT-Y3」に付属しているステレオミニ−RCA変換ケーブルを利用。必要な予算も2製品の価格のみ、わずか3万円前後の予算でこのクオリティが実現できるなんて、驚くべきコストパフォーマンスの高さだ。

しかしながら、「104BT-Y3」にはさらなる魅力を持ち合わせている。それは、オールミックス機能だ。「104BT-Y3」は、Bluetoothをはじめ、RCA、フォーン(プロ用機器に使われるグラウンドありTRS3極のもの)、AUX(ステレオミニ端子)の4系統があり、それらをすべてミックスして聴かせてくれるモードがある。こちらが、とてつもなく便利だったりする。

「104BT-Y3」のR側背面には、RCAとフォーン入力を配置

「104BT-Y3」のR側背面には、RCAとフォーン入力を配置

R側前面には、AUX入力も用意。Bluetooth含めて4系統の入力に対応しており、オールミックス機能を合わせた5種類の入力切り替えが可能となっている

試しに、PCの音をRCAで入力しつつ、スマートフォンをBluetoothで接続。さらに、所有していた小型DAP、HiBy「R3」(2万円前後の価格で販売されている小型高性能DAP)をAUX入力で接続してみたところ、これがなかなかによかった。BGM的に音楽を楽しみながら、パソコンで必要な作業をしつつ、スマートフォンへのさまざまな着信も把握できる、“もう机の前から動かなくても大丈夫!”というダメ人間製造機とも呼べるすばらしいシステムが完成。これで今後のテレワーク時代にも十分戦い続けることができる。

オンライン会議用のLG gramに各種応答用のスマートフォン、音楽再生用のHiBy「R3」を同時に接続できるのは、オールミックス機能を備えた「104BT-Y3」ならでは

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