ソニーのBluetoothスピーカーが大幅アップデート! 新形状の振動板で音質と音の広がり感アップ
ソニーから、Bluetoothスピーカーの2020年モデルが発表された。今回ラインアップに追加されたのは、価格.comのプロダクトアワード2019のBluetoothスピーカー部門で金賞を受賞した大ヒットモデル「SRS-XB22」の後継モデルを含む全3モデル。いずれも、スピーカーの本質である“音質”を中心に、従来モデルから大幅なアップデートが施されている。
【Bluetoothスピーカー2020年最新モデル】
SRS-XB43 7月3日発売 市場想定価格23,000円前後(税別)
SRS-XB33 7月3日発売 市場想定価格18,000円前後(税別)
SRS-XB23 7月3日発売 市場想定価格12,000円前後(税別)
2020年モデルの進化点の中でももっとも注目したいのが、スピーカーユニットの刷新だ。音質を左右する振動板の面積を限られた筐体サイズのBluetoothスピーカーで確保するために、2020年モデルでは「X-Balanced Speaker Unit」と呼ばれる新技術を投入。振動板の形を従来の丸形から非対称形/超楕円形に変更したのが大きなポイントとなっている。
XB23とXB33に搭載された非対称型ユニット
XB43に搭載された超楕円形ユニット
具体的には、「SRS-XB23」(以下、XB23)が「SRS-XB22」の42mm丸形ユニット×2から42×51mm非対称型ユニット×2に、「SRS-XB33」(以下、XB33)が「SRS-XB32」の48mm丸形ユニット×2から48×70mm非対称型ユニット×2に、「SRS-XB43」(以下、(XB43)が58 mm丸形ユニット×2から61×68mm超楕円形ユニット×2へと変更されている。
XB23とXB33は、音のクラリティや解像度、音の広がりにすぐれた特許取得の非対称ユニットをフルレンジ単独で採用することで、バランスのよいサウンドを実現。また、スピーカーユニットの先端を狭くして左右外側に向けて配置することで、音の広がり感のアップも狙ったそうだ。
XB23の内部構造
XB33の内部構造
XB43は、低域再生にすぐれ、声に厚みがでる超楕円ユニットをフルレンジとしてはなくウーハーとして採用。ウーハーに最適化したツイーターと組み合わせた2way構成とすることで、ボーカルの声の厚みやクラリティが向上しているという。
XB43の内部構造
さらに新モデルでは、「X-Balanced Speaker Unit」の導入に合わせて、パッシブラジエーターのレイアウトを、従来の前後配置から両サイド配置に変更。パッシブラジエーターの面積が従来モデルに比べ、XB23では32%、XB33では54%、XB43では15%拡大し、クリアな低音再生に寄与しているという。
新モデルではパッシブラジエーターの位置が本体サイドに変更された
このほか、XB33とXB43は、DSP処理により歓声や拍手、余韻成分を効果的に拡散させることで、ライブ会場にいるような音の広がりを体験できる「ライブサウンドモード」も強化。コアとなるボーカルの明瞭度をキープしつつ音を広げる方向に再チューニングを実施することで、臨場感がさらにアップしたそうだ。
ライブ会場にいるような音の広がりを体験できる「ライブサウンドモード」も強化された
2020年モデルはファブリック仕上げの外装、IP67相当の防塵・防水性能や防錆(ぼうせい)性能といった従来モデルの特徴を引き継ぎつつも、スピーカー構成を刷新したこともあり、本体デザインや機能も大きく変更されている。
ファブリック仕上げの外装、IP67相当の防塵・防水性能や防錆(ぼうせい)性能は2019年モデルから継続
縦置き横置きのマルチレイアウト対応のXB23は、従来モデルにあった横置き時にスタンドになる突起がなくなり、完全な円筒形デザインとなった。また、ストラップを新たに搭載し、フックなどに引っ掛けて使えるようになったのも特徴となっている。
縦置き横置きのマルチレイアウト対応のXB23
付属のストラップでフックなどに引っ掛けて使うこともできる
ちなみに、XB23は、従来モデルにあった「ライブサウンドモード」がフェードアウトしているが、代わりに縦置きでも音が広がる独自アルゴリズムの「モノラルモード」が搭載されている。出荷時に「モノラルモード」がONであることや、ソニーロゴの位置からも、縦置き利用をより積極的にアピールしていることがうかがえる。なお、ステレオ設定時は、ソニーロゴに近いほうが左チャンネルとなる。
また、ライティング機能についても今回から省略されているが、最大100台まで同時接続できる新機能「パーティーコネクト」には対応(従来モデルのワイヤレスパーティーチェーンとの互換性はなし)。NFC機能やアナログ入力なども省かれている。
新モデルでは、従来モデルの「ワイヤレスパーティーチェーン」を進化させた「パーティーコネクト」を新たに搭載。最大100台まで同時接続できるようになった
本体サイズ(横置き時)は76(幅)×76(高さ)×218(奥行)mmで、重量は約580g。BluetoothのサポートコーデックはSBC/AAC/LDAC。バッテリー駆動時間は、スタミナモード時が約12時間、EXTRABASSモード時が約10時間。充電端子はUSB Type-C。カラバリエーションは、ブラック/レッド/ブルー/グリーン/ベージュの全5色だ。
XB33は、スピーカーの振動板形状やパッシブラジエーターの位置の変更などにより、従来モデルから本体サイズと重量が一回りほど大型化。ライティング機能も、ラインライトがグリル部分のサイドに移動し、ストロボフラッシュからスピーカーライトへと変更された。機能面では、最大100台まで同時接続できる新機能「パーティーコネクト」や、スマホへのUSB給電、NFCなどに対応。なお、XB23同様にアナログ入力については省略されている。
本体サイズと重量が一回りほど大型化したXB33
ライティング機能は、従来モデルにあったストロボフラッシュがスピーカーライトへと変更された
本体サイズは246(幅)×97(高さ)×106(奥行)mmで、重量は約1100g。BluetoothのサポートコーデックはSBC/AAC/LDAC。バッテリー駆動時間は、スタミナモード時が約24時間、EXTRABASSモード時が約14時間。充電端子はUSB Type-C。カラバリエーションは、ブラックとベージュの全2色だ。
今回登場した2020年モデルの中で一番大きいXB43は、2wayスピーカーに合わせて、スピーカーライトとツイーターライト、ラインライトを組み合わせたライティング機能を搭載。本体サイズに余裕があるため、新機能「パーティーコネクト」や、スマホへのUSB給電、NFCだけでなく、XB23やXB33で省略されたアナログ入力もこちらは搭載されている。
2020年モデルの中で一番大きいXB43
2wayスピーカーに合わせて、スピーカーライトとツイーターライト、ラインライトを組み合わせたライティング機能を搭載
本体サイズは325(幅)×123(高さ)×117(奥行)mmで、重量は約2950g。BluetoothのサポートコーデックはSBC/AAC/LDAC。バッテリー駆動時間は、スタミナモード時が約24時間、EXTRABASSモード時が約14時間。充電端子はUSB Type-C。カラバリエーションは、ブラックとベージュの全2色となる。
PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。