選び方・特集
価格下落が続く格安テレビに高画質な4K有機EL、最先端の8Kテレビまで!

2020年夏に買いたい最新テレビ 6つのトレンドと狙い目モデルを徹底解説

コロナ禍に見舞われた2020年上半期。薄型テレビ市場は本来であれば4年に1度のスポーツイヤーで市場が大いににぎわう予定だったのだが、緊急自体宣言と外出自粛もあって、家電量販店にも足を運びにくいという大きなハンデを強いられた。ただ、ふたを開けてみると、元々2020年は地デジ移行時から約10年と買い替え需要のあるタイミングだったことや、自宅で過ごす時間が増えたことでテレビの視聴時間も増えたことなどさまざまな事情が重なり、2020年上半期の薄型テレビ販売は前年比増で推移している。

スポーツイヤーとして数多くのモデルが登場した2020年夏の薄型テレビ

スポーツイヤーとして数多くのモデルが登場した2020年夏の薄型テレビ

新型コロナウイルスの製造への影響もあり一部機種で発売延期もみられたが、販売期待が大きかった2020年だけに、製品ラインアップは例年以上に豊富となっている。そこで今回は、8万円以下で購入できる激安モデルから、4K有機ELや8K液晶のハイエンドモデルまで、2020年夏の薄型テレビ購入前に知っておきたい6つのトピックと狙い目モデルを紹介していこうと思う。

格安4Kテレビの主戦場は10万円以下から8万以下へスライド

中国メーカーのハイセンスの躍進で定着した10万円以下の4Kテレビ

中国メーカーのハイセンスの躍進で定着した10万円以下の4Kテレビ

現在、4Kテレビ市場をにぎわせる製品群が50V型で10万円を割り込む格安4K液晶テレビ。価格破壊を先導したハイセンスは4Kチューナー搭載、映像配信サービスのAmazonプライム・ビデオまで対応していて50V型モデルが9万円以下、43V型では8万円以下がすでに相場となっている。日本メーカーは同一サイズで2、3万円ほど割高なので、コスパで考えると海外メーカーの製品のほうが選びやすいといえる。

ハイセンス「50U7F」

ハイセンス「50U7F」

2019年に格安4Kテレビの大ヒットモデルとなった「50E6800」の後継にあたるハイセンスのスタンダードモデル。東芝映像ソリューションと共同開発した高画質エンジン「レグザエンジンNEO plus」搭載による地デジの高画質化、独自の「VIDAA 3.0プラットフォーム」によるネット動画対応強化など、2020年モデルは全方位で進化。新たにAmazonプライム・ビデオも対応を果たしている。格安ながらオールラウンダーに高画質・高機能なモデルとして注目だ。

東芝映像ソリューション「REGZA 50M540X」

東芝映像ソリューション「REGZA 50M540X」

国内メーカーのなかでも入門モデルとして選びやすいのが東芝映像ソリューションの「REGZA 50M540X」。ハイセンスの「50U7F」との違いは意外と多く、クラウド連携による高画質処理を搭載した最新の「レグザエンジンCloud」、「レグザパワーオーディオシステム」のサウンド、そして4Kチューナー2系統搭載で裏番組録画と機能性は一歩リード。っもちろん、Amazonプライム・ビデオにもしっかり対応している。

LGエレクトロニクス「49UN7100PJA」

LGエレクトロニクス「49UN7100PJA」

10万円以下の4K液晶テレビを探す上で、視野角を重視するならIPSパネル搭載のLGの入門モデル「49UN7100PJA」に注目だ。4Kチューナーを搭載するのはもちろん、Amazonプライム・ビデオを始めとしたネット動画対応も強力。「Amazon Alexa」「Google アシスタント」によるAI連携も完備している。

画質・機能で差別化が進む10〜20万円クラスの液晶テレビ

10万円の4K液晶テレビは格安モデルからの差別化がポイント

10万円の4K液晶テレビは格安モデルからの差別化がポイント

“激安よりもう少し上のランクの機種が欲しい”と選ばれる製品群が、10〜20万円というミドルクラスの4K液晶テレビ。各メーカーのラインアップを見渡すと、高画質のハイエンドは4K有機ELや8K液晶にシフトし、ネット機能は格安モデルまで共通化が進んでいる事情もあって、ミドルクラスは高画質と高音質、録画機能などで差別化が進んでいる。今回はそのなかでも選ぶべき個性のハッキリしたモデルを紹介していこう。

東芝映像ソリューション「REGZA 50Z740X」

東芝映像ソリューション「REGZA 50Z740X」

東芝4K液晶レグザの最上位モデルにして、地デジ番組を最大6チャンネル録画できる「タイムシフトマシン」に対応する多機能モデル。画質面ではVAパネルにLEDバックライトエリア駆動、高画質エンジンは最上位の「レグザエンジンCloud PRO」、スピーカーに「レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO」と画質・音質とも4K液晶テレビでトップ級だ。

ソニー「BRAVIA KJ-55X9500H」

ソニー「BRAVIA KJ-55X9500H」

ソニー・ブラビアの4K液晶テレビ最上位モデル。4K液晶の画質ポテンシャルを引き出す直下型LED部分駆動に加え、視野角を広げる独自技術「X-Wide Angle」も搭載。ソニーの最上位高画質エンジン「X1 Ultimate」を搭載する。背面上部にもスピーカーを搭載し、映像と音の一体感を高める「アコースティック マルチ オーディオ」もソニーらしい取り組み。Android TV搭載モデルでネットの映像配信サービスへの対応も強力だ。

パナソニック「VIERA TH-49HX850」

パナソニック「VIERA TH-49HX850」

パナソニック・ビエラの4K液晶テレビ上位モデル。2020年夏の国内メーカー製4K液晶テレビでは数少ないIPS液晶搭載で、視野角が広く設置場所を気にせず選びやすい。4K放送も明るく色鮮やかなビエラ独自の映像処理技術に、LEDバックライト分割駆動による「Wエリア制御」、「Dolby Atmos」による立体音響対応と高機能。スタンドに吸着して地震に強く倒れにくい「転倒防止スタンド」もビエラのオリジナルだ。

65V型オーバーの超大画面モデルにもヒットの兆しあり

65V型オーバーの格安・大画面テレビが人気に

65V型オーバーの格安・大画面テレビが人気に

近年、販売台数としても急浮上しているクラスが65V型以上の超大画面テレビ。それもハイエンド機種としての大画面ではなく、25万円以下というエントリー機の大画面モデルが人気。設置スペースと価格さえ許せば超大画面に惹かれる人も多かったというわけだ。映画やゲームといった大画面エンタメ志向派、広いリビングに設置するファミリーユーザーも納得の新たな高コスパジャンルとして定着しそうだ。

ハイセンス「75U8F」

ハイセンス「75U8F」

75V型の超大画面ながら、7月上旬時点の価格.com最安価格で20万円割れという衝撃的な価格で登場した大画面ハイコスパモデル。U8Fシリーズはハイセンスの高画質モデルで上位機種にあたる「NEOエンジンplus 2020」を搭載し、直下型LEDエリア駆動対応と画質性能も最上位だ。4Kチューナー搭載、Amazonプライム・ビデオを始めとした映像配信サービスへの対応も万全と驚異のハイコスパモデルだ。

ソニー「BRAVIA KJ-75X8000H」

ソニー「BRAVIA KJ-75X8000H」

ソニー・ブラビアのエントリー向けシリーズであるX8000Hシリーズに75V型を投入。7月上旬時点の価格.com最安価格では25万円を割り込む価格で販売している。高画質エンジンはスタンダード仕様の「HDR 1X」だが、4KチューナーやAndroid TVはもちろん搭載。ソニーの大画面4Kテレビの戦略的モデルと言えそうだ。

LGエレクトロニクス「75NANO91JNA」

LGエレクトロニクス「75NANO91JNA」

LGエレクトロニクスの75V型超大画面4K液晶テレビ。LGエレクトロニクスの4K液晶に共通する特徴となっているIPSパネルによる広視野角は、超大画面モデルだからこそ生きるポイント。上位モデルらしく、「Full Array Dimming」によるコントラスト、「Dolby Vision IQ」の高画質技術、立体音響の「Dolby Atmos」と、グローバルブランドらしい高性能の基準で揃えられたモデルだ。

48V型モデルも登場。4K有機ELテレビは高画質テレビの定番に

4K有機ELテレビの新サイズ・48V型の登場に注目

4K有機ELテレビの新サイズ・48V型の登場に注目

高画質で人気の有機ELテレビには、2020年夏に面白い動きがあった。ひとつは有機ELテレビを取り扱うメーカーに、ソニー、パナソニック、東芝映像ソリューション、LGエレクトロニクスに続いて、シャープが参入したこと。有機ELは自発光によるすぐれたコントラスト性能に視野角の広さもあり、“高画質の4Kテレビが欲しければ有機ELテレビ”ととらえて間違いない。もうひとつはサイズバリエーションの増加。従来の55/65/77V型に加えて、48V型の小型な4K有機ELテレビがソニーと東芝映像ソリューションから登場。手頃なサイズ感に、価格も若干安いこともあり、大き過ぎないハイエンド高画質を欲しい人から注目を集めそうだ。

ソニー「BRAVIA KJ-48A9S」

ソニー「BRAVIA KJ-48A9S」

4K有機ELブラビアの最上位「MASTER Series」として発売される48V型4K有機ELテレビ。小型サイズながら高画質エンジンは最上位の「X1 Ultimate」を搭載し、画面を振動して音を鳴らすソニー独自の「アコースティック サーフェス オーディオ」といった4K有機ELテレビ向けの技術をすべて搭載している。Android TVで映像配信サービスにも強く、コンパクトに高画質・高音質・高機能の揃うモデルだ。発売は7月25日。

東芝映像ソリューション「REGZA 48X9400」

東芝映像ソリューション「REGZA 48X9400」

東芝・レグザの最上位モデルのX9400シリーズから登場予定の48V型4K有機ELテレビ。クラウドと連携して高画質化する「ダブルレグザエンジンCloud PRO」、6スピーカー構成の「レグザパワーオーディオX-PRO」、地デジ番組を最大6チャンネル録画できる「タイムシフトマシン”」とレグザの機能も全部入りと贅沢を極めたモデルだ。

シャープ「4T-C55CQ1」

シャープ「4T-C55CQ1」

シャープが2020年初めて投入する有機ELテレビがCQライン。シャープの8K高画質技術を応用した画像処理エンジン「Medalist S1」に有機ELパネルの輝度性能を引き出す「Sparkling Drive」と、8K液晶テレビで培った高画質技術を投入。Android TVベースのネット機能対応、そしてAQUOSでも人気の画面の向きを変えられる回転スタンドもユニークだ。

8Kテレビもいよいよ“普通に買える”選択肢になってきた!?

8Kテレビのメーカーはついに3社へ拡大

8Kテレビのメーカーはついに3社へ拡大

8K放送を視聴できる8Kテレビも、従来唯一のメーカーだったシャープに続きソニー、LGエレクトロニクスも参入。8Kテレビをけん引しているシャープは、60V型で30万円台後半と4K有機ELと並べて検討できる価格にまで落ち着いてきた。ソニーも85V型で約200万円という1機種ながら8K液晶テレビを展開。LGもエレクトロニクスは今年夏モデルから8Kチューナー搭載となり、65 /75 V型の8K液晶テレビ、そして唯一の77/88V型の8K有機ELテレビを発売。最高性能なら文句なしで8K有機ELだ。

シャープ「AQUOS 8K 8T-C60CX1」

シャープ「AQUOS 8K 8T-C60CX1」

8Kチューナー搭載8K液晶テレビの2020年の最新シリーズが60/70V型を展開するAQUOS CX1ライン。7,680×4,320ピクセルのリアル8Kパネルに高透過率UV2A液晶と輝き復元による「メガコントラスト」と液晶テレビとしてもハイスペックだ。音の広がりを再現する「WIDE AREA SOUND SYSTEM」で、大画面モデルならではの臨場感あるサウンドを体感できるスピーカーにも注目。60型の「8T-C60CX1」なら有機ELと同クラスの価格で購入可能だ。

ソニー「BRAVIA KJ-85Z9H」

ソニー「BRAVIA KJ-85Z9H」

ソニーが2020年夏モデルとして唯一発売した8K液晶テレビが「KJ-85Z9H」だ。85V型という超大画面の8K液晶パネルにソニーが限られたハイエンド機のみに投入してきたLEDモジュールを独立駆動させる「バックライト マスタードライブ」を搭載。高画質エンジンも「8K X-Reality PRO」と8K画質を徹底的に追求している。7月上旬の価格.com最安価格で約186万円と価格も超ハイエンドだ。

LGエレクトロニクス「OLED77ZXPJA」

LGエレクトロニクス「OLED77ZXPJA」

有機ELテレビ用のパネルを自社グループで製造するLGエレクトロニクスのみが手がける、8Kチューナーを内蔵した8K有機ELテレビ。圧倒的なコントラスト性能や黒の再現性にすぐれた有機ELパネルで、8Kパネルの7,680×4,320ピクセルの解像度まで揃う性能は究極の高画質。7月上旬の価格.com最安価格で約187万円という価格も納得のモデルだ。

新参メーカーも4Kチューナー搭載モデルが続々

最後に大手以外のメーカーも紹介していこう。昨年よりホームセンターなどの販路で4Kテレビ市場を開拓しているアイリスオーヤマは、今年からついに4Kチューナー搭載を果たし、50V型で約7万円、43V型で6万円台半ばと価格重視なら十分選択肢になる。ヤマダ電機専売のフナイも4Kチューナー搭載で録画機能も備えた4K有機EL、4K液晶テレビを投入している。ただし、NetflixやAmazonプライム・ビデオといった映像配信サービスへの対応は遅いので要注意だ。

アイリスオーヤマ「LUCA 50XUB30」

アイリスオーヤマ「LUCA 50XUB30」

アイリスオーヤマが2020年夏モデルとして投入する50V型4K液晶テレビ。製品スペックとしてみると4Kチューナーも2系統搭載で裏番組録画も可能と格安クラスとしては贅沢仕様。Wi-Fiは非搭載で映像配信サービスは対応していないが、放送視聴やUSB HDD増設で録画といったスタンダードな機能は対応する。

フナイ「FL-49U5030」

フナイ「FL-49U5030」

ヤマダ電機専売のフナイによる49V型有機ELテレビ。4Kチューナーを2系統搭載、1TBのHDD内蔵と録画対応はオリジナル。Wi-Fi内蔵でAndroid TVでYouTube、Hulu、DAZNなどの映像配信サービスに対応しているが、NetflixやAmazonプライム・ビデオには非対応であることに要注意。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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