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価格.comマガジンAV家電担当が本音で語る

ワイヤレスイヤホン、スピーカー、プロジェクター…2020年上半期のオーディオ&ビジュアルを座談会で総ざらい!

想定外のコロナ禍に見舞われた2020年上半期だが、オーディオ&ビジュアル関連の新製品は多少の遅れこそあったものの、例年通りくらいのペースを維持して新製品が投入された。粒の大きいものから小さいものまで、かなりの数の新製品が登場したが、価格.comマガジンのAV家電担当はどれに注目したのか? そこで今回は、編集部メンバー+ライター陣2人で、2020年上半期のオーディオ&ビジュアル事情を振り返るZoom座談会を実施。上半期のホットな話題を総ざらいしてお届けしよう。

価格.comマガジン編集部の遠山、ライターの野村ケンジ、折原一也の3名でAV家電事情を語り尽くした

価格.comマガジン編集部の遠山、ライターの野村ケンジ、折原一也の3名でAV家電事情を語り尽くした

【テーマ1 ワイヤレスイヤホン】完全ワイヤレスイヤホンの差別化が進む。マイクがいいモデルは意外に少ない?

折原:2020年上半期のオーディオ&ビジュアルシーンの総ざらい。2020年上半期は改めて語るまでもなく、完全ワイヤレスイヤホンが大人気でした。価格.comではどの機種がヒットしましたか?

遠山:ゼンハイザーのノイキャン対応の完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 2」ですね。一時期、注目ランキング、売上げランキングの両方1位を取っていました。あまりの人気に、発売当初は品切れ感があったのですが、ずっと売れ続けていますね。

折原:ノイズキャンセリング対応のハイエンド完全ワイヤレスイヤホンというと、上半期はTechnics「EAH-AZ70W」も出てきましたけど……価格.comではランキング上位に入りませんでした?

遠山:Technics「EAH-AZ70W」、パナソニック「RZ-S50W」は、一時品切れを起こしたのか、価格.comで最安価格を掲載しているお店がほとんどなかった期間が多かったようで、最初はランキングにうまく出なかったんですよね。

野村:Technicsは最初出荷したものが一瞬で売り切れてしまったせいですね。ハイエンドはリスキーだからと作る量が少なくって、セカンドロットが入るまで間が空いてしまったのが原因ですよ。パナソニックブランドの方はそこそこの数を作ったみたいですが……。

野村:注目モデルだと、S'NEXTが始めたagという新ブランドの「AG-TWS04K」もいいですね。4月25日に発売して発売日には瞬殺で在庫がなくなっていたらしいですけど、慌ててセカンドロッドを入れて、現在は月1で追加しているみたいです。

折原:agは去年発売した「AG-TWS01K」〜「AG-TWS03R」ラインから、今年の「AG-TWS04K」へと、音質の上がり幅が凄まじいですよね。

野村:S'NEXTはイヤホン・ヘッドホンで区別ない音作りをfinal「D8000」くらいで作り始めて、音場空間、定位感、帯域特性と、スピーカーも含めたオーディオの価値観を持っている音を完全ワイヤレスイヤホンで作っている。逆にNobleAudioの「FALCON」なんかは、イヤモニみたいな音も出していて。そういう意味では完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、各社さんの特徴が出始めてますね。

遠山:特に完全ワイヤレスイヤホンを出している中小は個性を出してきていますよね。コモディティ化し始めているから、大手は全方位に製品を出すのに対して、中小は独自色を打ち出して。

折原:イヤホンのコモディティ化という文句で思い出したのはAVIOTの新製品ですね。7月に発売したばかりの「TE-D01gv」自体がクアルコムの本当の最新チップ「QCC3040」を搭載ですし、そこにゲスの極み乙女。さんとのコラボモデル「TE-D01gv-gko」を追加発表しています。ピエール中野さんコラボのイヤホン第2弾「TE-D01d-pnk」も。まだ聴いていませんけど、販売戦略として音楽ファンを持っていこうとしていますね。

野村:中小は販売戦略だけでなく、音でも差別化しているんですよね。でも、「EAH-AZ70W」もその戦略に乗れているんですよ。イヤモニライクの音からもうちょっと整えてあって、イヤーチップを変えていくと、パナソニックが好きな硬質でクリアな音にシェイプアップしていく特徴もあって、マニアも注目しています。あとは、まだ発売していない「TW-E7A」ですね。予定通りのスケジュールでヤマハが出ていればヒットしたのと思うのだけど……。

折原:「TW-E7A」、コロナの影響でしょうが、春頃発売に発売延期したままですね。「TW-E3A」はとてもよくできた機種だったので楽しみです。

野村:ここ数年、完全ワイヤレスで躍進した中小は、逆に埋もれないように必死になっている感じはしますね。

折原:もっと低価格な完全ワイヤレスイヤホンはどうでしょう?

野村:5,000円くらいのAIR by MPOW「X6.2J」がよかったですね。Technicsの山アさんがサウンド監修をされていて、いい意味でオーソドックスで、アコースティックな楽器もいい音をしていて、本体のカラーもしゃれていますね。あと「Zeeny Lights」も4,000円で、なんであんな音がいいのかってくらいですね。

折原:MPOWって2系統あって安く売っているMPOWブランドは海外向けのサウンドチューニングだったのですけど、昨年から始まったAIR by MPOWは完全に日本人向けですよね。昨年10月に登場したワイヤレスイヤホンの「X1.1J」なんて、約2,000円とかいう値段が信じられないくらい音がいい。

野村:MPOWの工場にうかがった時にサウンド調整をしている若い方と音について話をすると、それに応じた音を作り込める技術はあるんですよね。日本国内の展開も、MPOW本体とAIR by MPOWが整理されていくみたいですね。

折原:「Zeeny Lights」も、どうみても音質より機能性推しの製品なのに、なぜか音がちゃんと作り込まれている。何だかもったいないですね。

遠山:そういえば、イヤホンではテレワーク事情というのものあって、マイクにも注目が集まりましたね。

折原:完全ワイヤレスのマイク何がよかったですか? ここはぶっちゃけていきましょう。僕はビデオ会議ではいろいろ試した結果……無難にアップル「AirPods Pro」を使うようになりました。

野村:圧倒的にオーディオテクニカ「ATH-ANC300TW」がよかったですね。マイク自慢しているメーカーもいろいろありますが、「ATH-ANC300TW」に比べるとそれほどよくはなくて。オーディオテクニカだけは本当によかったです。

折原:オーディオテクニカのマイク、いいですよね。コロナ下でテストして明らかになったのは、完全ワイヤレスもヘッドホンも、どれも意外にマイクの音質が悪いという……。

野村:ゲーミング系はすごくマイクがよかったですよね。FPSのゲームのなかでクリアに声が聴こえないといけないので、そのあたりの帯域のノウハウもあるんでしょう。ASTRO Gamingもよかったし、他にテストしたメーカーもゲーミングは優秀でした。

遠山:ワイヤレスじゃないんですけど、僕は仕事のビデオ会議もロジクールのGシリーズ「G PRO X ゲーミングヘッドセット」を使用しています。価格.comは会社がIT系なのでゲーミングヘッドセットを装着していても驚かれないですが、他の一般的な企業でゲーミングヘッドホンを付けていると“お前は何をしてるのか”と言われるらしいですよ(笑)。僕が使ってるものはライティング機能がないので光らないですし、黒っぽいおとなしいデザインなのでいいですけど、Razerとかだとド派手な緑色とかですからね。

折原:ゲーミングはボイスチャットがメイン機能なので、性能的にはテレワークな先進的な人たちのはずなのに。上半期は一般的なPC用ヘッドセットが軒並み売り切れていて、代用的にゲーミングヘッドセットを買った人がいるみたいなんですけど、結果としては大正解。

野村:安いヘッドセットを買うと部品も作りもチープで、マイク音声の調整が雑だったりすることも。そういったものと比べると、完全ワイヤレスイヤホンの方が音がいいものもありますね。

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