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8K&HDR10+対応の全部入りモデル

マランツの本格サウンドで映画・音楽・ゲームを楽しめる8K対応AVアンプ「SR6015」


マランツは、AVアンプの新モデル「SR6015」を2020年9月中旬より発売する。メーカー希望小売価格は148,000円(税別)。なお、これまで日本で展開されてきた同社の一体型AVアンプは、人気機種である9万円台の薄型モデルと、30万円台のハイグレードモデルだけだった。つまり今回、その間のミドルレンジが新たに追加され、国内ラインアップが拡充される形となる。以下より、新ラインとなるSR6015の詳細を紹介していこう。

機能全部入りで使いやすく高音質な9ch AVアンプ

SR6015のスペックを見てみると、内部に9chのフルディスクリート・パワーアンプを搭載しており、定格出力は110W/ch(8Ω、20Hz〜20kHz、THD+N 0.08%)。本体サイズは440(幅)×161(高さ)×398(奥行)mm (アンテナを寝かせた場合)で、重量は12.8kgとなっている。

また、先行して発表された薄型AVアンプ「NR1711」と同じく、8K/60p、4K/120pのパススルー伝送やHDR10+などをサポート。一見するとHDMIの新世代仕様に対応したフルサイズの9ch AVアンプといった面持ちだが、本機の位置づけはそれだけではない。

というのも、一般的によくあるオーディオ機器の住み分けとして、「エントリーモデル=搭載機能を省略しつつ操作が簡易的」「ハイエンドモデル=高性能で音質向上のために設定・設置を追い込める」といった大まかな特徴がある。そしてSR6015はまさにその中間、「機能が全部入りで最初から高音質なミドルクラスモデル」としてラインアップされているのである。

HDMI端子は、入力7/出力3を装備。うち、入力1/出力2で最大8K/60p、4K/120pのパススルー伝送が可能となっている。HDR規格も、HDR10+/Dynamic HDR/HDR10/Dolby Vision/HLGをフルでサポートする最新世代仕様

マランツが狙っているのは、サウンドにある程度のこだわりを持ちつつ、音楽、映画、YouTube、ゲームなど幅広いコンテンツ視聴を趣味としているようなユーザー。「音質向上のために自分でいろいろカスタマイズするというよりは、すでに高いサウンドクオリティを持つAVアンプで多彩なコンテンツを楽しみたい人」と言えばよいだろうか。ガチガチのハイエンド志向ではないものの、エントリークラスの音質では満足せず、そのひとつ上のサウンドクオリティを目指すユーザー層にSR6015をアピールする。

ホームシアター機能もネットワークオーディオ機能も全部入り

というわけで、その機能面は全部入りが特徴。ホームシアター用オーディオフォーマットは「Dolby Atmos」「DTS:X」に対応。「DTS Virtual:X」や「Dolby Atmos Height Virtualizer」もサポートしている。さらに、家庭でIMAXクオリティの映像が楽しめる「IMAX Enhanced」に対応するモデルでもある。BS 4K/8K放送で使用される音声フォーマット「MPEG-4 AAC」(ステレオ、5.1ch)のネイティブ再生にも対応しており、放送で4K/8Kコンテンツを視聴する際に高クオリティな音声で楽しめる。

リビングのマルチAVセンターになる本格志向のフルサイズAVアンプといった位置づけ

リビングのマルチAVセンターになる本格志向のフルサイズAVアンプといった位置づけ

また内部構成についてくわしくは後述するが、本機はHDAM搭載11.2ch電流帰還型プリアンプ回路を搭載しており、11.2chプロセッシングに対応している。11.2chプリアウトを装備し、拡張することが可能だ。

ネットワーク機能も充実しており、従来のマランツ製品と同じく独自のネットワーク技術「HEOS」に対応。「Amazon Music HD」や「Spotify」など音楽ストリーミングサービスの聴取もシームレスに行える。ネットワーク/USB経由でのハイレゾ再生も可能で、最大192kHz/24bitまでのWAV/FLAC/ALAC、5.6MHzまでのDSDをサポートする。

そのほか、ALLM、VRR、QMS、QFTなどゲームやVR体験の質を向上させる各規格にも対応しており、映画からテレビ放送、ゲームまであらゆるコンテンツを楽しみたいユーザーにはうってつけの仕様と言える。

さまざまなコンテンツをイイ音で楽しみたいという、こだわり派のリビングに設置されるようなイメージ

さまざまなコンテンツをイイ音で楽しみたいという、こだわり派のリビングに設置されるようなイメージ

マランツHi-Fiを継承する本格志向の内部構成

続いて内部構成を見ていこう。エントリークラスのひとつ上を目指すミドルクラスモデルとして、マランツのHi-Fiコンポーネントを継承する高品位設計や、高音質パーツを採用しているのがポイントだ。

本機は原音への色付けを排除した忠実な再生を追求するために、全9ch同一構成のフルディスクリート・パワーアンプを採用。また上述の通り、プリアンプ回路にマランツ独自の高速アンプモジュールHDAMを搭載し11.2chプロセッシングに対応するなど、上位モデルの設計思想を継承している。

ハイパワーの110W/chを確保するディスクリートパワーアンプを9基搭載。上位モデルに採用されるようなアルミ押し出しヒートシンクを採用するのも特徴

HDAM回路によって、広帯域にわたるフラットな周波数特性とハイスルーレートにより、ワイドバンド化するサウンドトラックやハイレゾ音源の忠実な再生を実現。また、入力セレクター、ボリューム、出力セレクターそれぞれの機能に特化した高性能カスタムデバイスを用いることで信号経路を最短化している

電源回路のキーパーツには、入念なリスニングテストによって厳選された高音質パーツをふんだんに使用している。ブロックコンデンサーには、SR6015専用に開発された12,000μFのカスタムコンデンサーを2基搭載。電源トランスにも大型のEIコアトランスを採用することで、大音量再生時にも余裕のある電源供給を実現する。

SR6015専用に開発されたカスタムコンデンサーや新開発のフィルムコンデンサーなど、高音質パーツをふんだんに使用

また、最新仕様のHDMI入力およびネットワークオーディオの音質向上をテーマに、コンデンサーや抵抗など数多くのパーツの品種や定数の見直し、基板上のパターンの強化、クロックモジュールの振動対策など、これまで以上に時間をかけて入念なサウンドチューニングを実施したという。DAC部には、上位モデルでも採用実績のある旭化成エレクトロニクス製 32bit / 8ch D/Aコンバーター 「AK4458VN」を2基搭載する。

こちらはDSP部。2基の32 bitフローティングポイントDSPを採用

こちらはDSP部。2基の32 bitフローティングポイントDSPを採用

というわけで、マランツAVアンプのラインアップに新たに加わった10万円台のミドルクラスモデル、SR6015を見てきた。マランツHi-Fiのサウンドクオリティを受け継ぎながら、映画、音楽、ネットワーク機能、ゲームとあらゆるコンテンツ視聴に対応する全部入り機能が特徴。「エントリークラスのひとつ上」を目指したい方は、ぜひ注目されたい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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