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税込88,000円で上位基準の音質チューニング

手の届きやすいプレミアムAVアンプ! ヤマハ“AVENTAGE”「RX-A2A」

ヤマハから、同社のAVアンプ上位ライン「AVENTAGE」(アヴェンタージュ)シリーズの新モデル「RX-A2A」が発表された。メーカー希望小売価格は88,000円(税込)で、2021年4月14日の発売を予定している。

ヤマハAVアンプのラインアップは大きく分けて2種類あり、「RX-V」の型番が付く入門機「Vシリーズ」と、ハイグレードラインのAVENTAGEシリーズとなる。RX-A2Aは、AVENTAGEシリーズの中では比較的安価な10万円を切るモデルで、入門機Vシリーズとの中間に位置づけられる製品。「手の届きやすいプレミアムモデル」と言える本機の魅力をお伝えしていこう。

入門機「Vシリーズ」と上位ライン「AVENTAGE」をつなぐ中級機

RX-A2Aをパッと見て印象に残るのは、まずその外観。フロントパネルにボタンを極力配置しないシンプルなミニマルデザインとしている。これは、昨年登場したVシリーズの2020年モデルから新採用された設計で、電源ボタンや音量ノブ以外のインターフェイスをタッチパネル化したフラットなフォルムが特徴となる。上位ラインのAVENTAGEシリーズでこのミニマルデザインが採用されるのは本機が初となり、あわせて内部設計も刷新されたほか、型番も新しくなった。

時代にあわせて進化してきたヤマハAVアンプのデザイン。最新モデルは、流線型のシンプルデザインに

時代にあわせて進化してきたヤマハAVアンプのデザイン。最新モデルは、流線型のシンプルデザインに。本体サイズは435(幅)×171(高さ)×372(奥行)mmで、重量は10.2kg

ヤマハAVアンプのグレードとしては、本機は従来モデル「RX-A870」「RX-A770」の後継機にあたる。上述の通り、AVENTAGEの中では比較的安価であるが、コストを抑えながらも上位ラインとしての音質設計を落とし込んでいるのがポイントだ。AVアンプとしての基本スペックは、内部に7基のパワーアンプを搭載する7.2chモデルで、定格出力は100W/ch(8Ω、0.06%THD)を確保する。

AVENTAGEといえば、本体底面のセンターにも脚を配置する「5番目の脚」が特徴的。RX-A2Aも、独自の振動吸収構造を形にしたアンチレゾナンスレッグなどの制振技術を採用し、よりタイトで解像度の高い低域再生を実現している

AVENTAGEといえば、本体底面のセンターにも脚を配置する「5番目の脚」が特徴的。RX-A2Aも、独自の振動吸収構造を形にしたアンチレゾナンスレッグなどの制振技術を採用し、よりタイトで解像度の高い低域再生を実現している

液晶ディスプレイも、視認性の高い表示デザインに刷新された

液晶ディスプレイも、視認性の高い表示デザインに刷新された

▼最新世代の映像やゲームを楽しめる基本スペック

HDMIポートは入力7/出力1を装備し、そのうち入力3/出力1で最大8K/60p(10bit/4:4:4圧縮のみ対応)、4K/120p(10bit/4:2:0圧縮・非圧縮とも対応)のパススルー伝送が可能となる。HDR規格はHDR10/Dolby Vision/HLGをサポートし、HDR10+も後日アップデートで対応予定だ。

ホームシアター機能としては、最大8地点での計測結果を解析するマルチポイント測定を行う音場補正機能「YPAO R.S.C」に対応。ヤマハ独自の立体音場創成技術「シネマDSP」は、通常の5.1chスピーカー構成でも最大9.1ch環境までバーチャルで再現する「シネマDSP<3Dモード>」を搭載する。

「Dolby Atmos」や「DTS:X」などのオブジェクトオーディオにも対応しており、さらにトップスピーカーやハイトスピーカーが設置されていない場合でも、高さ方向を含むサウンドを再現できる技術「Dolby Atmos with Height Virtualizer」にもアップデートで対応予定となる。

また、次世代ゲーミング機能であるVRR、QMS、QFT、ALLMなどの規格もサポート。総じて、最新世代の映像やゲームを楽しめるスペックを備えている。

リアスピーカーをワイヤレス接続できる「MusicCastサラウンド」

本体にはWi-Fi機能を内蔵し、ハイレゾ音源を含むネットワーク上の音楽コンテンツやインターネットラジオの再生も可能となる。ハイレゾは、最大384kHz/32bitまでのWAV/FLAC、11.2MHzまでのDSDをサポート。音楽ストリーミングサービスにも対応しており、「Amazon Music HD」や「Spotify」などの聴取も行える。また、Alexa Skill対応機種でもあり、Alexa対応スマートスピーカーとの連携も可能だ。

そして、ヤマハAVアンプ独自のネットワーク機能として特徴的なのが、「MusicCastサラウンド」機能である。これは、同社のワイヤレスストリーミングスピーカー「MusicCast 50」「MusicCast 20」をリアスピーカーに使った場合、AVアンプとリアスピーカーをネットワーク経由でワイヤレス接続できるもの。RX-A2Aも、もちろん本機能に対応しており、スマートなサラウンド環境を構築できる。AVアンプでリアスピーカーのワイヤレス化を実現するのはヤマハ製品だけの強みとなる。

サラウンド環境を作るときに、アンプとリアスピーカーの有線接続がネックになるという人は多い。そこをワイヤレス化できるのは大きな魅力だ

サラウンド環境を作るときに、アンプとリアスピーカーの有線接続がネックになるという人は多い。そこをワイヤレス化できるのは大きな魅力だ

「MusicCast」機能も含め、RX-A2Aの各種操作は専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」からスマートに行えるようになっている

「MusicCast」機能も含め、RX-A2Aの各種操作は専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」からスマートに行えるようになっている

AVENTAGEならではのリアルなサウンドの追求

RX-A2Aは、価格帯だけ見ると下位モデルの「RX-V6A」(Vシリーズ)と約2万円しか違わないのだが、AVENTAGEシリーズとしての思想に基づいた音質チューニングが行われているのが特徴だ。エネルギッシュな再生を目指すVシリーズに対し、AVENTAGEでは「ひとつ上のリアルなサウンドの追求」をテーマに掲げている。

まず、筐体や回路構成をイチから見直すことで映像・音質性能をさらに高めている。筐体は、サイドパネルやボトムシャーシにリブ・押出し加工を施し、天面部はスチールとABS素材を組み合わせた二重構造とすることで、すぐれた制振性と剛性を確保。

さらにポイントとなる設計として、新しく開発されたパワーアンプ部のスルーレート(入力レベルの急激な変化にアンプがどれだけすばやく対応できるかを表す指標)を大きく改善したことがあげられる。一般的に、高スルーレートのアンプでは、信号伝送が不安定になることがあるが、今回開発された新回路ではスルーレートを従来モデルの2倍以上に改善。高スルーレートでありながら、安定した信号伝送を両立できるようになっている。

スルーレートの改善により、同社のAVパワーアンプ「MX-A5200」と同レベルの性能を実現したという

スルーレートの改善により、同社のAVパワーアンプ「MX-A5200」と同レベルの性能を実現したという

そのほか、DSP部にはTI社製の「DA81Y」を3基搭載。DAC部にはバーブラウン社製の「PCM5102」を採用する。電源部も強化しており、100×125mmサイズ/重量3.8kgの電源トランスや、10000μFのブロックコンデンサーなどを配置。「AVENTAGE基準」でセレクトした高品位パーツを投入している。これらの設計により、長時間でも聴き疲れしない音質を基本としつつ、力強く安定感のある低域再生や細部までの忠実なサウンド再現を追求した。

まとめ

というわけで、若干駆け足になったが、ヤマハAVENTAGEシリーズの新モデルRX-A2Aの概要を紹介してきた。下位モデルのRX-V6Aとたった2万円という価格差でありながら、AVENTAGE基準の音質クオリティとなっているのが大きな魅力と言える。もちろん最新のHDMI 2.1に準拠し、最新世代の映像やゲームなどを高品位に楽しめる基本スペックもちゃんと確保。「手の届きやすいプレミアムモデル」として、ひとつ上のホームシアターサウンドを実現したい人にとって、ちょうどいいバランスの1台ではないだろうか。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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