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「JZ2000」シリーズは横向きスピーカーでサラウンド感がさらにアップ

独自構造の有機ELを下位モデルにも展開! 4K有機ELビエラ2021年モデルは完成度高し

4K有機ELビエラ「JZ2000」シリーズ(写真は65V型のTH-65JZ2000)

4K有機ELビエラ「JZ2000」シリーズ(写真は65V型のTH-65JZ2000)

2021年4月21日、パナソニックは4K有機ELビエラの2021年モデル2シリーズ全5機種と、4K液晶ビエラ2021年追加モデル1シリーズ4機種と75V型の追加モデル2機種を発表した。ラインアップ、発売日、市場想定価格は以下の通りだ。

【4K有機ELビエラ】
■JZ2000シリーズ
TH-65JZ2000(65V型、5月21日発売、市場想定価格55万円前後)
TH-55JZ2000(55V型、5月21日発売、市場想定価格39万円前後)

■JZ1000シリーズ
TH-65JZ1000(65V型、6月25日発売、市場想定価格48万円前後)
TH-55JZ1000(55V型、7月9日発売、市場想定価格31万円前後)
TH-48JZ1000(48V型、6月18日発売、市場想定価格25万円前後)

【4K液晶ビエラ】
JX750シリーズ
TH-65JX750(65V型、6月18日発売、市場想定価格19万円前後)
TH-58JX750(58V型、6月18日発売、市場想定価格14万円前後)
TH-50JX750(50V型、6月18日発売、市場想定価格11万円前後)
TH-40JX750(40V型、6月18日発売、市場想定価格9.9万円前後)

■JX950シリーズ(75V型追加)
TH-75JX950(75V型、6月25日発売、市場想定価格42万円前後)

■JX900シリーズ(75V型追加)<br>TH-75JX900(75V型、今秋発売、市場想定価格は現時点で未定)

2021年の有機ELビエラは、「HZ2000」シリーズの後継モデルとなる「JZ2000」シリーズと、「HZ1000」シリーズの後継モデルとなる「JZ1000」シリーズの2シリーズが投入される。「HZ2000」シリーズは55V/65V型の2サイズ、「JZ2000」シリーズは、55V/65V型に加え、4K有機ELビエラとしては初めて48V型がラインアップされた。ここでは、4K有機ELビエラを中心に、実機の写真を交えながら新モデルの特徴を詳しく解説していこう。

「HZ2000」シリーズの後継モデルとなる「JZ2000」シリーズ。画面サイズは65V型と55V型の2サイズ展開

「HZ2000」シリーズの後継モデルとなる「JZ2000」シリーズ。画面サイズは65V型と55V型の2サイズ展開

「HZ1000」シリーズの後継モデルとなる「JZ1000」シリーズ

「HZ1000」シリーズの後継モデルとなる「JZ1000」シリーズ

4K有機ELビエラとして初めて48V型をラインアップ。なお、48V型のみスクエアデザインのセンタースタンドとなる

4K有機ELビエラとして初めて48V型をラインアップ。なお、48V型のみスクエアデザインのセンタースタンドとなる

独自有機ELディスプレイを下位モデルにも展開。明るい高コントラストな映像を実現

昨年発売された4K有機ELビエラの最上位モデル「HZ2000」シリーズは、自社設計・自社組み立てを行う独自構造の有機ELディスプレイと、独自の「Dot ContrastパネルコントローラーPro」による圧倒的なコントラスト性能が生み出す高画質で大きな注目を集めたが、4K有機ELビエラの2021年モデルでは、その「HZ2000」シリーズで採用された自社設計・自社組み立てを行う独自構造の有機ELディスプレイが下位グレードの「JZ1000」シリーズ(48V型除く)まで拡大したのが大きなポイントとなっている。

最上位モデルの「JZ2000」シリーズは昨年モデル同様、独自設計のカバー一体型放熱プレートを独自の接着素材で貼り付け、放熱性能を高めることで輝度性能を高めた「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を引き続き採用。「JZ1000」シリーズの55V/65V型は、独自の接着素材を使った貼り付け構造こそ採用しないものの、独自設計のカバー一体型放熱プレートを自社で組み立てた「ハイコントラスト有機ELディスプレイ」を採用することで、昨年モデルから大幅な輝度性能アップが図られている。

最上位モデルの「JZ2000」シリーズは「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を引き続き採用。「JZ1000」シリーズは、独自設計のカバー一体型放熱プレートを採用するのは同じだが、独自の接着素材を使った貼り付け構造が省かれている

最上位モデルの「JZ2000」シリーズは「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を引き続き採用。「JZ1000」シリーズは、独自設計のカバー一体型放熱プレートを採用するのは同じだが、独自の接着素材を使った貼り付け構造が省かれている

専用のキャリブレーションを実施するのも「JZ2000」シリーズの大きな特徴だ

専用のキャリブレーションを実施するのも「JZ2000」シリーズの大きな特徴だ

なお、明るさと色の情報を個別に分けて制御する独自のパネル制御技術「Dot Contrastパネルコントローラー」については、「JZ1000」シリーズが無印仕様、最上位モデルの「JZ2000」シリーズが有機ELディスプレイの性能に最適な調整を施した「Dot ContrastパネルコントローラーPro」。名称こそ2020年モデルと同じだが、中身は2021年仕様へとアップデートされている。

また、パネル技術以外の高画質化部分では、映像エンジン/信号処理が2021年仕様へとアップデートしている。先行して発表された4K液晶ビエラ同様、「ヘキサクロマドライブ プラス」には強化されたハイブリッドトーンマッピングが搭載され、光を得意としたトーンマッピングと色の再現性にすぐれたトーンマッピングを動的に変化させることで、高輝度部分の色抜けを低減。どんなコンテンツも高画質に楽しめる高画質化機能「オートAI画質」も新たに導入されている。

「ヘキサクロマドライブ プラス」には、光と色を分離して処理するハイブリッドトーンマッピングが新たに搭載された

「ヘキサクロマドライブ プラス」には、光と色を分離して処理するハイブリッドトーンマッピングが新たに搭載された

2021年モデルのビエラの特徴になっている「オートAI画質」。4K有機ELビエラにももちろん搭載されている

2021年モデルのビエラの特徴になっている「オートAI画質」。4K有機ELビエラにももちろん搭載されている

実際に2021年モデルの「JZ2000」シリーズと「JZ1000」シリーズ、昨年モデルの「HZ2000」シリーズをダイナミックモードに設定して横並びにして画質比較を行うことができたが、特に驚いたのが「JZ1000」シリーズで、昨年の「HZ2000」シリーズに近いレベルの明るく色鮮やかな映像に仕上がっていた。また、2020年モデルに比べて、2021年モデルはさらにコントラスト性能に磨きがかかっているようで、明るいシーンでのぼやけがより少なくなり、陰影のコントラストがよりはっきりとしたことで、映像の立体感がグッとよくなっていた。「HZ2000」シリーズのコントラスト性能がかなりのものだっただけに、それを上回るコントラスト性能を引き出すことはかなりハードルが高かったと思うが、2021年モデルはそのあたりの作り込みをさらに追い込んだのだろう。最高画質を求めるなら「JZ2000」シリーズがもちろん最有力候補になるだろうが、有機ELテレビらしいコントラストの高い映像美を楽しめるハイミドル機として「JZ1000」シリーズもかなり注目のモデルと言えそうだ。

「HZ2000」シリーズなみの明るい高コントラストな映像を実現した「JZ1000」シリーズもかなりの注目を集めそうだ

「HZ2000」シリーズなみの明るい高コントラストな映像を実現した「JZ1000」シリーズもかなりの注目を集めそうだ

HDR対応フォーマットやゲーミング機能も強化。「JZ2000」シリーズはスピーカーがグレードアップ

2020年の有機ELビエラは、画質だけでなく、そのほかの部分でのアップデートもかなり盛り込まれている。

たとえば、HDRフォーマットは、先に発表された4K液晶ビエラ2021年モデル同様に、「HDR10」「HLG」「HDR10+」「HDR10+ ADAPTIVE」「Dolby Vision」「Dolby Vision IQ」の全6種類に対応。「HDR10+ ADAPTIVE」と「Dolby Vision IQ」の対応で、視聴環境に左右されることなく、高画質なHDRコンテンツを楽しめるようになっている。

現行のテレビ・ビデオ配信向けHDRフォーマットのほぼすべてを網羅しているのもビエラならではの特徴

現行のテレビ・ビデオ配信向けHDRフォーマットのほぼすべてを網羅しているのもビエラならではの特徴

ゲーミング関連の機能についても、HDMI 2.1の「4K/120p」「VRR」「ALLM」に対応するほか、有機ELビエラとして初めて「AMD FreeSync Premium」にも対応。また、有機ELディスプレイの制御や信号処理などを通じて遅延を最小限に抑える「有機EL低遅延化」も実現している。今後は強化されたゲーミング向け機能を「ゲームモード エクストリーム(GAME MODE EXTREME)」としてアピールしていくそうだ。

「ゲームモード エクストリーム(GAME MODE EXTREME)」という名称でゲーミング機能もアピール

「ゲームモード エクストリーム(GAME MODE EXTREME)」という名称でゲーミング機能もアピール

ほかにも、外付けHDDへの4K放送2番組同時録画対応や、GoogleアシスタントとAmazon Alexa対応による音声操作機能拡充、Bluetooth接続対応の新型リモコンの採用など、見どころは多岐にわたる。

外付けHDDを用意すれば、テレビだけで4K2番組同時録画ができるようになっている

外付けHDDを用意すれば、テレビだけで4K2番組同時録画ができるようになっている

さらに、最上位モデルとなる「JZ2000」シリーズは、サウンド面が大きくグレードアップしている点も見逃せない。「HZ2000」シリーズまでは、上向きのイネーブルドスピーカーを使って音を天井に反射させることで立体的なサウンドを実現することをウリにしてきたが、「JZ2000」シリーズでは上向きのイネーブルドスピーカーに加えて横向きに配置したワイドスピーカーを新たに搭載することで、横方向の音の広がりさらに拡張。「オートAI音質」も新たに追加され、同機能を使えばシーンに合わせた最適な音場が楽しめるようになっている。

ビエラ上位モデルでおなじみとなっているイネーブルドスピーカー

ビエラ上位モデルでおなじみとなっているイネーブルドスピーカー

「JZ2000」シリーズは本体両サイドに横向きのワイドスピーカーを新たに搭載したのが特徴

「JZ2000」シリーズは本体両サイドに横向きのワイドスピーカーを新たに搭載したのが特徴

「DAYNAMIC SOUND SYSTEM」の総合出力は125W。スピーカー数が増えたことで、総合出力自体は「HZ2000」シリーズより20Wほど下がっている

「DAYNAMIC SOUND SYSTEM」の総合出力は125W。スピーカー数が増えたことで、総合出力自体は「HZ2000」シリーズより20Wほど下がっている

リモコンのマイクを使った自動音場補正機能「Space Tune」も引き続き搭載

リモコンのマイクを使った自動音場補正機能「Space Tune」も引き続き搭載

こちらも実際に「JZ2000」シリーズと「HZ2000」シリーズで聴き比べしてみたが、横方向の音場は「JZ2000」シリーズが圧倒的に広くなっていて、音の広がり方も無理なく自然になった印象だ。ただのスポーツ中継も臨場感あるサウンドで楽しめるし、フロントスピーカーのおかげで解説しているコメンテーターの声もクリアで聴きやすい。サウンドバーを用意しなくても、テレビ単体でこれだけの広がり感のあるサウンドを楽しめるというのは「JZ2000」シリーズならではの大きなアドバンテージと言えそうだ。

4K液晶ビエラのエントリーモデル「JX750」シリーズも登場。「JX950」シリーズと「JX900」シリーズに75V型の大型モデルも追加

今回、4K有機ビエラの2021年モデルと合わせて、4K液晶ビエラ「JX750」シリーズも発表された。

「JX750」シリーズは等倍液晶を搭載したエントリーグレードのモデル。従来、このクラスの製品には「ヘキサクロマドライブ」が搭載されていなかったのだが、2021年モデルの「JX750」シリーズから搭載され、画質面での強化が図られている。

なお、等倍液晶モデルのため、HDMI 2.1の「4K/120p」と「VRR」は非対応。GoogleアシスタントとAmazon Alexa対応による音声操作機能も省かれている。また、4K液晶ビエラで唯一、センタースタンドタイプではなくディスプレイを2本の足で支えるスタンドを採用しており、転倒防止スタンドではない点も注意してほしい。

4K液晶ビエラのエントリーモデル「JX750」シリーズは4サイズ展開

4K液晶ビエラのエントリーモデル「JX750」シリーズは4サイズ展開

このほか、「JX950」シリーズと「JX900」シリーズに75V型の大型モデルが追加された。すでに発表されているモデルと仕様についてはほぼ共通だが、新たに追加された75V型のみHDMI 2.1の「4K/120p」に加え、「VRR」と「AMD FreeSync Premium」がサポートされる。また、すでに発表済みの「JX950」シリーズはスイーベル機能が提供されているが、今回追加された75V型のみスイーベル機能が省かれている。

「JX950」シリーズの75V型モデル。スタンド形状がスクエアデザインになっており、スイーベル機能が省かれた

「JX950」シリーズの75V型モデル。スタンド形状がスクエアデザインになっており、スイーベル機能が省かれた

「JX900」シリーズの75V型モデル。こちらもスタンドはスクエアデザインだ

「JX900」シリーズの75V型モデル。こちらもスタンドはスクエアデザインだ

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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