レビュー
プラットフォーム刷新で操作性も大きく変更

レグザ独自の機能はどうなった? Android TV化した4K有機ELレグザ「X8900K」全方位チェック

今年3月に社名を東芝映像ソリューションからTVS REGZAと変更した東芝レグザ(ちなみに、ブランドとしては“東芝”も利用継続すると発表されている)。そんなレグザの新世代モデルが4K有機ELテレビ「X8900K」シリーズと4K液晶テレビ「Z670K」シリーズ。レグザブランドとしては初めてAndroid TVを搭載した新シリーズだ。

Android TVとなると、システムプラットフォームが一新されることになり、新モデルでは今まで蓄積されてきたレグザの高画質・高機能化の歴史がリセットされるのでは?とAVファンとしては危惧してしまう。

今回は、そんな不安を覚えながら初めて4K有機ELテレビ「X8900K」シリーズの実機を使用した全方位レビューをお届けしようと思う。今回レビューで使用したのは、「X8900K」シリーズで最小サイズとなる48V型の「48X8900K」。6月25日時点で発売されているモデルではあるが、製品の貸し出しにあたって画質・音質、機能は、完全にはチューニングを終えていないと説明を受けている。画質・音質はチューニング済みの部分を中心に、機能面ではどこが未実装も含めチェックを行っている。

TVS REGZAの48V型4K有機ELテレビ「48X8900K」を実機レビュー

TVS REGZAの48V型4K有機ELテレビ「48X8900K」を実機レビュー

システムプラットフォーム変更で操作性も大きく変わった新生レグザ

自宅に届いた48V型4K有機ELテレビ「48X8900K」。僕自身が普段から65V型の「65X9400」(2020年モデル)のユーザーということもあって、かなり小ぶりだなというのが第一印象だ。「48X8900K」は大型スピーカー搭載でもなく、スタンドもかなりスッキリとしたデザイン。48V型というサイズもあって軽量級で、外見はまるで小型の液晶テレビのようだ。

スッキリとしたデザインのスタンド

スッキリとしたデザインのスタンド

今回はセットアップ済みのサンプルが届いたので、一旦設定をリセットして初期設定を進める。セットアップはWi-Fi接続、Googleアカウント登録など、他社製のAndroid TV搭載テレビとほとんど一緒の流れだ。

さて、まずは「X8900K」シリーズの全体像をつかむため、各種画面を紹介していきたい。

ホーム画面。まさに、Android TVの画面だ

ホーム画面。まさに、Android TVの画面だ

番組表。これは旧来のレグザの画面とまったく同じ

番組表。これは旧来のレグザの画面とまったく同じ

「録画リスト」の画面。こちらは新規のデザインだ

「録画リスト」の画面。こちらは新規のデザインだ

設定周りの画面。これもまったく新しいデザインへと生まれ変わった

設定周りの画面。これもまったく新しいデザインへと生まれ変わった

リモコンのデザイン。消音ボタンが音量+/-から離れ、かなり上の位置に移動している

リモコンのデザイン。消音ボタンが音量+/-から離れ、かなり上の位置に移動している

「48X8900K」の各機能の操作画面をひと通り確認してみたが、「番組表」以外はほぼ作り直されていて、これまでのレグザのシリーズとはまったくの別ものだった。いっぽう、「番組表」は本当に従来のレグザそのまま。レグザの番組表は、無駄なく広々とした画面、チャンネル表示数と情報量のバランスがよくて完成度が高いが、「X8900K」シリーズではそのまま引き継いでいるようだ。動作も機敏で、番組表ボタンを押してから表示までのレスポンスは約1.7秒とストレスなく扱える(ちなみにX9400は約1.5秒なので、48X8900Kは少しだけ遅い)。番組表についてはひと安心だ。

録画予約の画面は従来のレグザにソックリだ

録画予約の画面は従来のレグザにソックリだ

レグザらしいネットと連動する録画・再生機能がパワーアップ

続いて機能別に詳しくチェックしていこう。

レグザが伝統的に強みとしてきたのが外付けHDDを利用した強力な録画機能だ。「X8900K」シリーズは全録の「タイムシフトマシン」対応機種ではないが、トリプルチューナーで2番組同時録画(4Kチューナーは2系統で1番組録画のみ)に対応。以前「みるコレ」や「TimeOn」と呼ばれていたレグザ独自のネットサービスが、「おすすめ番組」や「おまかせ録画」という形で実装されていて、録画予約の手間をできるだけ省く工夫がなされている。

外付けHDD接続による録画機能はしっかりと搭載。4Kチューナーが2系統のため、4K放送は1番組しか録画できないが、地デジやBS/CSといった2K放送を組み合わせれば2番組同時録画が可能だ

外付けHDD接続による録画機能はしっかりと搭載。4Kチューナーが2系統のため、4K放送は1番組しか録画できないが、地デジやBS/CSといった2K放送を組み合わせれば2番組同時録画が可能だ

録画機能のポイントとなるのが、レグザ独自の「みるコレ パック」の活用。「話題の番組まとめちゃいました」は、ほかのユーザーの視聴動向を元にした人気番組をざっくりと全部自動録画してくれるというものだ。こだわり派には「おすすめ大人アニメパック」「地デジスポーツトップ50パック」なども設定可能。録画予約を放置していても新しい面白そうな番組は勝手に録画してくれるし、古い番組は自動削除してくれるので、使い勝手はなかなかすぐれている。

録画機能は「みるコレ パック」の活用がポイント

録画機能は「みるコレ パック」の活用がポイント

「X8900K」シリーズでは、通常録画と「みるコレ パック」が「録画リスト」という新規デザインの画面に統合された。「通常録画のみ」の録画番組でも絞れるし、「おまかせ」も含めた自動録画した番組も探せて、UIとしてとても扱いやすい。各種パックの追加も「録画リスト」から進めるなど、録画関連の機能はここから一元管理できるようになり、かなり使いやすくなった。

通常録画とおまかせ録画が一元表示される形に

通常録画とおまかせ録画が一元表示される形に

パック別の録画番組表示、パックの登録などもこの画面から操作できる

パック別の録画番組表示、パックの登録などもこの画面から操作できる

もうひとつ、レグザが提供してきた「シーン/出演者」の情報も積極的に活用されるようになっている。シーンはチャプターに近い存在だが、テレビ番組のコーナーなどを人間が見て手動で目次化しているので精度が高く(このため、シーンがつくのは放送後翌日以降などの録画番組のみ)、「みるコレ」のクラウド連携で提供されている。この機能が以前にも増して前に出るようになっていて、録画番組を再生すると自動で画面上に展開される(設定で控えめに通知だけの表示にも変更可能)。

再生時にはシーンを自動的に表示

再生時にはシーンを自動的に表示

このシーンはニュースやワイドショーやバラエティでは大活躍してくれるのだが………スキップ操作にリモコンの十字キー左右を使うところに問題がある。レグザでは通常リモコンの十字キー左右に1/20スキップ(録画番組の全体に対して1/20の時間をざっくり飛ばす)が割り当られていて便利なのだが、シーンのある番組では左右キーの割り当てを乗っ取ってしまって1/20スキップが使えなくなる。そして、時々シーンが極端に少ない番組もあるので、シーンのスキップのみしか使えないとスキップがまともに機能しない。シーン飛ばしはスキップボタンでもできるのだから、ほかに操作方法が用意されていない1/20スキップをわざわざ潰す必要もない訳で、うまく両立できるようにしてほしかったところだ。

従来のレグザから変更されたシーンとスキップ周りの操作はやや問題あり

従来のレグザから変更されたシーンとスキップ周りの操作はやや問題あり

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