レビュー
BenQ「GV30」の組み合わせなら、寝ながらテレビを楽しめる!

nasneとAndroid TV搭載プロジェクターを使ってテレビを大画面で楽しむ方法

SIEによる出荷終了がアナウンスされてから約2年、今年3月についに復活を果たしたバッファロー版のnasne「NS-N100」。このnasneの視聴で用いるソフト「torne」は、長いに歴史を経てPS4対応、iPhoneやAndroidスマートフォン対応と対応デバイスを増やしてきた。つい先日には、最新ゲーム機のPlayStation 5に対応したのも記憶に新しい。そんなtorneだが、テレビ向けのAndroidプラットフォーム「Android TV」でも利用でき、nasneと組み合わせてイマドキの使い方としてハマるのが、Android TV搭載のモバイルプロジェクターだ。

近年、Wi-Fi&Android TV搭載プロジェクターが増え、YouTubeや動画配信サービスを自宅の壁で大画面視聴するというケースも増えているが、“プロジェクターをテレビ代わりにしたい!”と考えると、Wi-Fiで接続可能なnasneはかなり有力な選択肢となってくる。そこで今回は、実際にnasneとAndroid TV搭載のモバイルプロジェクターを組み合わせた利用シーンをご紹介したいと思う。

今回、nasneと組み合わせるパートナーとしてチョイスしたのは、BenQが10月に発売した「GV30」というモバイルプロジェクター。DLPデバイスによるHDプロジェクターで、Android TV搭載のドングルを接続し、Wi-Fi&Android TV搭載という条件を満たしているほか、プロジェクター全体がホイールのように回転するギミックを備えており、135°までの角度調整で天井投写もできるという、なかなかユニークな特長をもつモバイルプロジェクターとなっている。

BenQのモバイルプロジェクター「GV30」

BenQのモバイルプロジェクター「GV30」

バッファロー版nasne「NS-N100」の基本機能についてはこちらのレビューが参考になるので詳細は割愛するが、基本的にはネットワーク上に設置するNAS型のテレビチューナーなので、家庭内のネットワークに1台設置しておけば、同じネットワークに接続しているPS4やPS5、PC、スマホ・タブレット、そして今回使用するAndroid TV搭載プロジェクターで共有することができる。

バッファロー版のnasne「NS-N100」(29,800円)は別の部屋に設置。BenQのモバイルプロジェクター「GV30」からは、Wi-Fi経由でアクセスする形だ

バッファロー版のnasne「NS-N100」(29,800円)は別の部屋に設置。BenQのモバイルプロジェクター「GV30」からは、Wi-Fi経由でアクセスする形だ

BenQ「GV30」はマグネット式の台座の上にホイール型のプロジェクター本体が乗る形で投写角度を調整できる機構を備えた世界初のプロジェクターだ。内蔵バッテリーでの駆動時間は約2.5時間、持ち出しに便利なキャリングケースも付属しているので、屋外に持ち出して使うこともできる。表示解像度はHDで、輝度は300ルーメン、モバイルプロジェクターとしてはエントリ〜スタンダードクラスといったところ。

ホイール型の筺体が特長のBenQ「GV30」。12月4日時点での価格.com最安価格は66,985円

ホイール型の筺体が特長のBenQ「GV30」。12月4日時点での価格.com最安価格は66,985円

キャリングケースも付属。バッテリー内蔵タイプの製品なので、屋外に持ち出して使用することも可能だ

キャリングケースも付属。バッテリー内蔵タイプの製品なので、屋外に持ち出して使用することも可能だ

BenQ「GV30」は、本体の横パネルのカバーを外して、同梱されているWi-Fi搭載のAndroid TV 9.0ドングルを差し込む作業が必要(“電源を入れる前に必ずやるように”と注意書きがある)なので準備しておこう。

BenQ「GV30」にはWi-Fi内蔵のAndroid TV対応スティック型デバイスが付属。必ず電源を入れる前に、本体カバーを自分で開けて筐体内にセットしておこう

BenQ「GV30」にはWi-Fi内蔵のAndroid TV対応スティック型デバイスが付属。必ず電源を入れる前に、本体カバーを自分で開けて筐体内にセットしておこう

セッティングが完了したBenQ「GV30」

セッティングが完了したBenQ「GV30」

あとはBenQ「GV30」の電源に入れて、壁に向けて投写すれば完了。投写レンズは単焦点で僕の部屋の棚から約1.3m離れた壁に投写した際のスクリーンサイズは実測約115(幅)cm×63(高さ)cm、約52インチだ。ただ、これはあくまで真正面に向けて投写した際で、BenQ「GV30」は135°までの角度調整機能がコンセプト。角度をつければそれだけ距離も伸びるわけで……投写サイズは一般的なプロジェクターより稼ぎやすい。ちなみに、投写角度を動かすとAF(オートフォーカス)&自動台形補正が働く。これがもう快適で、今まで斜め投写なんて邪道と思っていた人も、一気に活用したくなる機能だ。

BenQ「GV30」から壁に投写したところ。見慣れたAndroid TVのUIが現れる

BenQ「GV30」から壁に投写したところ。見慣れたAndroid TVのUIが現れる

BenQ「GV30」を起動したら、取り付けたスティック型ドングルのAndroid TV画面が現れる。表示解像度は720pで解像度はいたって普通、輝度は300ルーメンなのでさほど明るくはないが、照明を落とした使い方なら問題ナシ。照明をつけた状態だと輝度が若干力不足な感じで、日中の外光の入るシチュエーションはなかなか厳しいかもしれない。サウンドは筐体サイズの割に十分クリアで、テレビ視聴には支障のないレベルだ。

外光の入る日中でBenQ「GV30」を使用したところ。300ルーメンなので、日中の投写はあまり実用的ではない

外光の入る日中でBenQ「GV30」を使用したところ。300ルーメンなので、日中の投写はあまり実用的ではない

ちなみに、BenQ「GV30」はAndroid TVの機能があるのでGoogleアシスタント搭載で音声検索も可能。YouTubeはとても快適で、Amazonプライム・ビデオもなかなか使える。なお、Netflixについては標準搭載ではないが、「BenQ Apps Manager」のアプリを使い、サードパーティー製ストアのAptoide経由で導入可能だ。

nasneとの連携は超簡単! 天井でテレビを観る体験は斬新

さて、今回の目的はnasneと組み合わせた活用方法だ。Google Playで「torne mobile」が公開されているので、こちらをまずはインストールする。

Google Playから「torne mobile」のアプリを検索してインストール

Google Playから「torne mobile」のアプリを検索してインストール

各種初期設定を進めると、あっさり家の中の別の部屋に設置したnasneを発見してくれたので登録。これでBenQ「GV30」でテレビ放送を視聴する準備は完了だ。ちなみに、Android TVの「torne mobile」でテレビ視聴するには、アプリ内ストアで購入できる「視聴再生機能」(610円)が必須となる。

別の部屋に設置してあるnasneをすぐに認識してくれた

別の部屋に設置してあるnasneをすぐに認識してくれた

ここまで準備してしまえば、あとはnasneのメニューからテレビを選択するだけで、テレビのライブ視聴が行える。もちろん、ビデオメニューから録画番組の視聴も可能だ。プロジェクターの大画面で手軽にテレビが観られる、nasneとAndroid TV搭載プロジェクターを組み合わせは思った以上に相性がいい。

BenQ「GV30」でnasneのUIを表示したところ。アプリをダウンロードして初期設定するだけで、プロジェクターの大画面でnasneを思う存分活用できるのは便利だ

BenQ「GV30」でnasneのUIを表示したところ。アプリをダウンロードして初期設定するだけで、プロジェクターの大画面でnasneを思う存分活用できるのは便利だ

地デジのライブ放送の視聴も問題なく行えた

地デジのライブ放送の視聴も問題なく行えた

実際に使ってみて驚いたのが、「torne mobile」の動作レスポンスのよさ。nasneの魅力のひとつはPSプラットフォーム上で動作する超高速レスポンスにあると考えていた人は多いだろう。BenQ「GV30」のようなAndroid TVではどうなんだろうと思っていたのだが、予想以上に高速レスポンスでサクサクと快適に動作してくれた。PSのように目に見えないほど高速ではないが、番組表スクロールに引っかかりなども一切なく、十分実用レベルだ。

番組表のレスポンスも想像以上に高速

番組表のレスポンスも想像以上に高速

ただ、BenQ「GV30」の付属リモコンには十字キーや早送り・一時停止などの専用ボタンがないので、若干不便と言えば不便(左右カーソルで早送り、決定ボタンで再生/停止は可能)。PSファミリーの超快適な操作とまったく同じではない、ということは断っておこう。ただ、nasneに求められる、基本的な操作はひと通りできていると思う。

ビデオのメニュー画面から録画番組の再生も成功

ビデオのメニュー画面から録画番組の再生も成功

やっぱり使って面白かったのが、BenQ「GV30」による天井投写。天井にnasneの画面を投写し、寝たままテレビが見られるのがとても快適だった。もちろん、nasne以外にも、YouTubeやAmazonプライム・ビデオといった動画配信サービスなども使えるのだが…nasneによる天井で地デジを視聴するスタイルはやっぱり斬新だ。正直、天井で番組表などを操作すると細かい文字が見にくいこともあるのだが、慣れなければBenQ「GV30」をクルっと回転して真正面に戻して操作すれば済む話だし、なにより布団をかぶった楽な姿勢のままテレビを楽しめるのはとっても面白い。

BenQ「GV30」のホイール型の本体をクルっと回して天井投写

BenQ「GV30」のホイール型の本体をクルっと回して天井投写

寝転がって天井に映した地デジ放送を視聴。なんとも不思議な感覚だ

寝転がって天井に映した地デジ放送を視聴。なんとも不思議な感覚だ

プロジェクターの大画面でテレビ視聴を手軽に楽しむなら、nasneとAndroid TV搭載のモバイルプロジェクターというのはやはり相性がいい。今回はBenQ「GV30」を組み合わせてみたが、Wi-Fi&Android TV搭載プロジェクターの新しい活用方法として、nasneを組み合わせた新しいテレビ視聴体験をぜひ試してみてほしい。

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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