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《2022年》ソニーの完全ワイヤレスイヤホン人気5モデルの機能性や音質を徹底解説

《2022年》ソニーの完全ワイヤレスイヤホン人気5モデルの機能性や音質を徹底解説

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)が、大いに人気を博している。ソニーブランドのオーディオ製品に対する高い信頼度とTWS人気とが重なって、いまの人気の高さとなっているのは確かだが、そんな単純な話ではなく、ユーザー目線のユーザビリティ、高機能さ、そしてなによりも音楽表現の巧みさなど、製品に対する徹底的な造り込みがあってこそ、TWSにおいても確固たる地位を築くに至ったのだろう。スピーカー、ポータブルプレーヤー、そして有線イヤホン・ヘッドホンと、さまざまなオーディオ製品で常に一線級で活躍し続けたメーカーならではの実力がTWSでも真価を発揮し、質の高い製品が次々と登場、現在の人気に繋がったのだと考えている。

現在、ソニー製の完全ワイヤレスイヤホンは8製品以上がラインアップされており、その中には「WF-1000XM3」「WF-1000X」など、モデルチェンジ後も旧モデルが人気を保ち続けている製品もある。今回は、最新モデルをメインに2020年5月以降発売の人気5モデル「WF-1000XM4」「WF-SP800N」「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」「WF-XB700」「WF-C500」をピックアップ。各製品の立ち位置や特徴を見比べつつ、それぞれの魅力を紹介していこうと思う。

人気5モデルの立ち位置や機能性の違い

まずは、それぞれの立ち位置や機能性の違いを紹介していこう。それぞれを端的に紹介すると、

「WF-1000XM4」−ノイズキャンセリング機能を持つ高機能フラッグシップモデル
「WF-SP800N」−ノイズキャンセリング機能搭載ミドルアッパークラスの重低音モデル
「WF-H800」−ウォークマンでの使用にも配慮された音質重視のミドルクラス製品
「WF-XB700」−ミドルクラスに位置づけされる重低音系最新モデル
「WF-C500」−フラッグシップモデルのノウハウを投影したスタンダード機

といったイメージだろうか。それぞれが特徴的であり、ユーザーが選びやすいラインアップになっているのは確かだ。まだ、機能的には下記のような違いがある。

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」「WF-SP800N」「WF-H800」「WF-XB700」「WF-C500」の機能・性能比較表

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」「WF-SP800N」「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」「WF-XB700」「WF-C500」の機能・性能比較表

傾向としては、最新世代かひとつ前の世代か、ミドルクラス以上かスタンダートクラスかによって、機能性の有無が変わっているように思う。前者は防水性能やBRAVIA XR対応などに違いが見られ、後者はノイズキャンセリング機能や外音取り込み、装着検知などの便利機能に違いが表れている。

いっぽうで、左右同時接続や片側利用、最大8時間以上の連続再生など、ユーザビリティに関わる部分は全モデルしっかりフォローされている。ソニーが提唱する立体音響技術「360 Rearty」も5機種中4機種が対応しているのも頼もしい。こういった機能の高さ、使い勝手のよさが、ソニー製TWSの好評を得ているポイントとなっているのかもしれない。

ただし、まったく不満がないわけでもない。他社の最新モデルでは非搭載ながら外音取り込み機能を持つ製品が登場しているが、ソニーはノイズキャンセリング機能搭載モデルでしか機能が搭載されていない。屋外での利用を考えると、今後は必須となってくるだろう。また、プレーヤーで音楽を聴きながらスマホの待ち受けができたり、専用機でゲームをしながらスマートフォンで会話ができるなど、マルチポイント接続の注目も高まってきている。防水性能に関しても今後はIPX5以上を期待したいところだが、こちらは音質にも大きく影響を与える部分なので、解決にはやや時間がかかりそう。それらのさらなる進化は、今後に期待したいところだ。

では、ここからは各製品の特徴とサウンドについて紹介していきたい。ぜひ、この特注で自分にとってのベストな製品の目星を付けてもらえればと思う。

今回紹介するソニーの完全ワイヤレスイヤホン。左から、「WF-SP800N」「WF-1000XM4」「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」「WF-XB700」「WF-C500」

今回紹介するソニーの完全ワイヤレスイヤホン。左から、「WF-SP800N」「WF-1000XM4」「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」「WF-XB700」「WF-C500」

1. ソニー「WF-1000XM4」
ノイズキャンセリング機能を持つ高機能フラッグシップモデル

ソニー「WF-1000XM4」

ソニー「WF-1000XM4」

ノイズキャンセリング機能を搭載するフラッグシップモデル。ノイズキャンセリング性能が高精度であることはもとより、マイク集音による環境検知、スマートフォンのGPSを活用した現在地の特定などによって、ベストなノイズキャンセリング/外音取り込みへと自動切り替えできる機能など、使い勝手のよい機能を備えている。

また、ハイレゾ相当のサウンドがワイヤレスで楽しめるLDACコーデックに、TWSとして世界で初めて対応した製品でもある。先代「WF-1000XM3」に対してイヤホン本体が小型化され装着感が格段に向上、専用ケースも小型になり、持ち運びがしやすくなっているのもポイントだ。

機能性に関しては全くといっていいほど文句のない完成度の高い製品だが、それ以上に、音質のついてはTWSであることを忘れてしまうほどの良サウンドを持ち合わせている。表現のきめ細やかさ、抑揚のダイナミックさなど、格別のサウンドを持ち合わせている。先代に対して、よりニュートラルな帯域バランスとなったため、音楽ジャンルを選ばない、懐の深いサウンドキャラクターとなっている。

正直、予算され許されれば「WF-1000XM4」の1択といって間違いはない。それほどまでに、音質も機能性も充実した製品だ。いま、ソニー製TWSを購入するのであれば、間違いなく「F-1000XM4」が筆頭候補だろう。

2. ソニー WF-SP800N
ノイズキャンセリング機能搭載ミドルアッパークラスの重低音モデル

ソニー「WF-SP800N」

ソニー「WF-SP800N」

重低音モデルでありながらも、ノイズキャンセリング機能を搭載した貴重なモデル。ノイズキャンセリング機能は、フラッグシップモデル「WF-1000XM4」ほどの高精度/高機能を持ち合わせてはいないが、電車内など、騒音レベルの高い場所では十分にアドバンテージを発揮してくれる。ソニーがアークサポーターと呼ぶイヤーフィンも付属するため、装着感がよく、IP55の防塵防水性能を備えるためスポーツユースにも向いている。

サウンドキャラクターは、まさに王道の重低音サウンド。量感の高い低域によって、迫力のサウンドが楽しめる。当然、音楽ジャンルは選ぶ傾向にあり、EDMやJポップの一部などとベストマッチする。とはいえ、低域の量感はあくまでも好み次第なので、こちらが一番のお気に入りになってくれる可能性もある。

スポーツ時に重低音サウンドを楽しみたいひとや、騒音レベルの高い屋外でもディープな重低音を存分に楽しみたい、という人はこちらが候補になるはずだ。

3. ソニー「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」
ウォークマンでの使用にも配慮された音質重視のミドルクラス製品

ソニー「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」

ソニー「h.ear in 3 Truly Wireless WF-H800」

音質重視のミドルアッパークラス製品。ノイズキャンセリング機能はないものの、左右同時伝送や装着検出、高音質化機能「DSEE HX」、立体音響技術「360 Rearty Audio」対応など、充実した機能性を誇っている。イヤホン本体のデザインが工夫され、良好な装着感となっている点もポイントだ。また、5色のカラーバリエーションを用意し、ウォークマンAシリーズと同色組み合わせのカラーコーディネートも楽しめる。

音質に関しては、「WF-1000XM4」に次ぐクオリティを持ち合わせている。コーデックがAACまでの対応となっているため、解像感には限界はあるものの、緻密でていねいなディテール表現によって、アコースティック楽器などはリアルさを伴った自然な音色を聴かせてくれる。ニュートラルな帯域バランス、音色表現によって、音楽ジャンルを選ばない点も好感が持てる。

ノイズキャンセリング機能はいらないが、その分音質のよさを求めたい人にぴったりのモデルだ。

4. ソニー「WF-XB700」
ミドルクラスに位置づけされる重低音系最新モデル

ソニー「WF-XB700」

ソニー「WF-XB700」

迫力の重低音「EXTRA BASS」サウンドをもつミドルクラス機。ノイズキャンセリング機能は非搭載だが、左右同時伝送による安定した接続性やIPX4の防滴性能、最長9時間の長時間再生など、オーソドックスだが充実した機能性と使い勝手のよさを持ち合わせている。装着感が良好なイヤホン本体デザインも好ましい。小柄でありながらもイヤホンが取り出しやすい専用ケースのデザインも秀逸だ。

そのサウンドは、まさに重低音という言葉通りのイメージで、パワフルな低音によって躍動感の高いサウンドを楽しませてくれる。しかしながら、クリアな中高域の表現や、フォーカス感のよい低域によって、どんな音楽ジャンルであっても十分に楽しめる懐の深さを持ち合わせている。進化した最新の重低音サウンドは、迫力だけでなく、聴き心地のよさも持ち合わせている。

重低音サウンドが好きだが、いろいろなジャンルのサウンドを遜色なく楽しみたい人にうってつけの1台と言えるだろう。

5. ソニー「WF-C500」
フラッグシップモデルのノウハウを投影したスタンダード機

ソニー「WF-C500」

ソニー「WF-C500」

イヤホン本体デザインや音作りなど、「WF-1000XM4」の開発で得たノウハウを投影したスタンダードモデル。イヤホン本体のサイズは「WF-1000XM4」よりもさらに小型になっていて、女性など耳の小さい女性でも苦労なく装着できるよう配慮されている。専用ケースのコンパクトさも好ましい。

音質に関しては、上質できめ細やかな中高域と、パワー感のある低域が絶妙なバランスを見せる。音質については「WF-1000XM4」と差があるものの、クリアで聴き心地の良い現代的なサウンドキャラクターは好感が持てる。

スタンダードな機能性でいいからコストパフォーマンスのよい製品を求めたい人にぴったりな1台。小柄なイヤホン本体がいい、という人にもぜひ一度、装着感をチェックしてみてほしい。

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野村ケンジ

野村ケンジ

ヘッドホンなどのオーディオビジュアル系をメインに活躍するライター。TBSテレビ開運音楽堂にアドバイザーとして、レインボータウンFM「みケらじ!」にメインパーソナリティとしてレギュラー出演。音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める。

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