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デノンHi-Fiの新モデル登場! USB-DAC/プリメイン「PMA-1700NE」や入門機「900」シリーズ

「新時代=New Eraのサウンドを鳴らす」というコンセプトで開発されているデノンのHi-Fiコンポーネント「NE」シリーズに、新たな3機種が発表された。USB-DAC搭載のプリメインアンプ「PMA-1700NE」のほか、エントリーラインである「900」シリーズのプリメインアンプとCDプレーヤーも1機種ずつ登場。ここではPMA-1700NEを中心に、それぞれを紹介していこう。

USB-DAC搭載プリメインアンプ「PMA-1700NE」

「PMA-1700NE」は2022年5月27日(金)発売。メーカー希望小売価格は218,900円(税込)

「PMA-1700NE」は2022年5月27日(金)発売。メーカー希望小売価格は218,900円(税込)

2016年に発売され、国内外のアワードでも高く評価されてきたミドルクラスプリメインアンプ「PMA-1600NE」の後継機。実に6年ぶりにモデルチェンジした形となる。本体の外観や主な搭載機能は従来モデルのスペックを継承するが、デノン創立110周年記念のハイグレードモデル「PMA-A110」の回路構成や高音質パーツを継承し、フラッグシップモデル「PMA-SX1 LIMITED EDITION」の開発で得たノウハウも注ぎ込むことで、音質やパフォーマンスを大きく向上させているのが特徴だ。

プリメインアンプとしての基本スペックは、定格出力70W+70W(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.07%)/140W+140W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)を確保。USB-DAC機能も搭載しており、最大384kHz/32bitまでのPCM、11.2MHzまでのDSDに対応する。プリ部にはMM/MC対応のフォノイコライザーも搭載しており、レコードプレーヤーと接続することもできる。

本体サイズは434(幅)×135(高さ)×410(奥行)mmで、重量は17.6kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、EXT. PRE×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、ヘッドホン出力×1、USB-B入力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×2、IRコントロール入出力×1を装備

本体サイズは434(幅)×135(高さ)×410(奥行)mmで、重量は17.6kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、EXT. PRE×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、ヘッドホン出力×1、USB-B入力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×2、IRコントロール入出力×1を装備

プレミアムシルバーの筐体は、リビングなどのインテリア空間にもなじみやすい

プレミアムシルバーの筐体は、リビングなどのインテリア空間にもなじみやすい

▼ハイグレードモデルの設計を踏襲し、高音質設計を強化

特に大きな特徴は、増幅回路の構成が刷新されたこと。出力段には、微小領域から大電流領域までのリニアリティにすぐれる「UHC-MOS(Ultra High Current MOS) FET」をシングルプッシュプルで用いるシンプルな回路を搭載するが、これはハイグレードモデルであるPMA-A110の構成に準じたものだ。従来モデルで採用された差動3段アンプと比較して、発振に対する安定性が高い差動2段アンプ構成としている。

さらに、従来モデルでは固定利得アンプを採用していたが、PMA-1700NEはPMA-A110と同じフラットアンプとパワーアンプの2段構成としている。フラットアンプ用の可変ゲインアンプを適用することで、通常のリスニング状況でゲインをコントロールし(最大−16.5dBダウン)、ノイズを低レベルに抑制する設計。UHC-MOSの大電流出力と安定性の高い回路構成により、さまざまなスピーカーと組み合わせてすぐれた駆動性を発揮できるようにした。

プリ部も刷新され、PMA-A110と同様の可変ゲイン型プリアンプおよび電子制御ボリュームを採用。音量に合わせてプリアンプのゲインを増減させる設計で、一般的に使用される音量の範囲内ではプリアンプでの増幅を行わずパワーアンプのみで増幅することにより、ノイズレベルを大きく改善する仕組みになっている。

オーディオ回路に使用される高音質コンデンサーや抵抗などのパーツも、そのほとんどをPMA-A110と共通化。独自の「SYコンデンサー」も採用するなど、ハイグレードモデルの知見をしっかり踏襲している

オーディオ回路に使用される高音質コンデンサーや抵抗などのパーツも、そのほとんどをPMA-A110と共通化。独自の「SYコンデンサー」も採用するなど、ハイグレードモデルの知見をしっかり踏襲している

電源回路には、電圧変動が小さく、より安定した電源供給が可能な新型のEIコアトランスを採用。2基のトランスを対向配置するLC(リーケージ・キャンセリング)マウント方式とすることで、ノイズの原因である漏洩磁束の影響を抑制する。整流回路には低損失、低ノイズのショットキーバリアダイオードを採用。ブロックコンデンサーには本機専用開発の大容量カスタムコンデンサーを搭載する

電源回路には、電圧変動が小さく、より安定した電源供給が可能な新型のEIコアトランスを採用。2基のトランスを対向配置するLC(リーケージ・キャンセリング)マウント方式とすることで、ノイズの原因である漏洩磁束の影響を抑制する。整流回路には低損失、低ノイズのショットキーバリアダイオードを採用。ブロックコンデンサーには本機専用開発の大容量カスタムコンデンサーを搭載する

デジタル部に関しても徹底的な高音質対策を施しており、デノン独自のデータ補間アルゴリズムによるアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing Plus」に対応。さらにUSB-DAC回路は、デジタルオーディオ基板をシールドケースに収納し、PCから流入する高周波ノイズを電気的に遮断する高速デジタルアイソレーター回路を搭載する。USB-DAC用の電源、回路、GNDそれぞれが独立した構成となっているのもポイントだ。また、アナログ入力信号の再生時にはデジタルオーディオ回路の電源を完全にオフにして、純粋なアナログアンプとして動作させることができる「アナログモード」も備える。

DAC回路は、超低位相雑音のクロックをDAC側に設置したマスタークロックデザインで、4層基板にブラッシュアップされた

DAC回路は、超低位相雑音のクロックをDAC側に設置したマスタークロックデザインで、4層基板にブラッシュアップされた

デノンHi-Fiのエントリーライン「900」シリーズ

続いて、同時発表されたネットワーク対応のプリメインアンプ「PMA-900HNE」とCDプレーヤー「DCD-900NE」についても簡単に紹介しよう。いずれも、2018年に発売された「PMA-800NE」「DCD-800NE」の後継機となり、2022年6月下旬発売を予定している。クラスを超えるクオリティで高く評価されているデノンHi-Fiコンポーネントのエントリーラインが、新しくブラッシュアップされた形だ。

▼ネットワーク対応プリメインアンプ「PMA-900HNE」

PMA-900HNE(メーカー希望小売価格132,000円/税込)

PMA-900HNE(メーカー希望小売価格132,000円/税込)

本機は定格出力50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、THD 0.07%)/80W+80W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)を確保するプリメインアンプ。音声入力端子としてアナログRCAアンバランスを3系統のほか、同軸デジタルを1系統と光デジタルを3系統装備。プリ部にはMM/MC対応のフォノイコライザーも搭載しており、レコードプレーヤーとも接続できる。

最も大きな進化ポイントは、ネットワーク接続機能が追加され、独自のネットワーク技術「HEOS」に対応したことだ。従来モデルのPMA-800NEまではネットワーク機能には非対応だったが、900シリーズからは、ついにエントリーラインでHEOS Built In仕様になった。型番PMA-900HNEの「H」は、HEOSのHを表している。ネットワーク経由で、最大192kHz/24bitまでのPCM、5.6MHzまでのDSDに対応する。

本体サイズは434(幅)×131(高さ)×375(奥行)mm、重量は8.3kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、サブウーハープリアウト×1、ヘッドホン出力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×3を装備

本体サイズは434(幅)×131(高さ)×375(奥行)mm、重量は8.3kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、サブウーハープリアウト×1、ヘッドホン出力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×3を装備

また、上述のPMA-1700NEと同じく、PMA-A110と共通のフラットアンプとパワーアンプの2段構成による新型増幅回路を採用しているのもポイントだ。さらに、可変ゲインアンプを搭載した電子ボリュームコントロールも搭載。そのほか、デノン独自のアップサンプリング&ビット拡張技術「Advanced AL32 Processing Plus」や、ジッターを最少化する超低位相雑音クロックを搭載するうえ、PMA-1700NEと同じようにPMA-A110と共通の高音質パーツ&専用カスタムパーツを多数採用する。

D/Aコンバーターも新設計で、高精度クロックをDAC直近に設置しジッターを最少化。I/V変換のオペアンプを高性能化している。また、DAC回路は対称性を重視。デジタル回路はシールドケースに封入し、ネットワークオフ機能も搭載。デジタル専用電源(SMPS)も装備している

D/Aコンバーターも新設計で、高精度クロックをDAC直近に設置しジッターを最少化。I/V変換のオペアンプを高性能化している。また、DAC回路は対称性を重視。デジタル回路はシールドケースに封入し、ネットワークオフ機能も搭載。デジタル専用電源(SMPS)も装備している

▼CDプレーヤー「DCD-900NE」

DCD-900NE(メーカー希望小売価格77,000円/税込)

DCD-900NE(メーカー希望小売価格77,000円/税込)

上述のPMA-900HNEと組み合わせることを想定して開発されたエントリーラインのCDプレーヤー。ディスク再生のほか、USBメモリー再生にも対応しており、最大192kHz/24bitまでのPCM、5.6MHzまでのDSDをサポートする。

本体サイズは434(幅)×131(高さ)×375(奥行)mm、重量は8.3kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、サブウーハープリアウト×1、ヘッドホン出力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×3を装備

本体サイズは434(幅)×131(高さ)×375(奥行)mm、重量は8.3kg。音声入出力端子は、アンバランス入力×3、PHONO入力×1、アンバランス出力(RECORDER)×1、サブウーハープリアウト×1、ヘッドホン出力×1、同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×3を装備

PMA-900HNEとDCD-900NEを組み合わせたイメージ

PMA-900HNEとDCD-900NEを組み合わせたイメージ

PMA-900HNEと同じアップサンプリング&ビット拡張技術「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載し、32bit対応高性能D/Aコンバーターを採用。また、アナログオーディオ用電源回路をフルディスクリート化している。筐体をPMA-900HNEに合わせて同サイズとすることにより、基板が上位モデルのDCD-1600NEと同じレイアウトに変更されているほか、デジタル部とアナログ部を完全分離する構成に刷新され、高音質設計が強化されている。

D/Aコンバーターは差動電流出力タイプで、I/V変換回路で独自に音作りを施した。さらに、こちらもPMA-A110と共通の高音質パーツ&専用カスタムパーツを多数採用している

D/Aコンバーターは差動電流出力タイプで、I/V変換回路で独自に音作りを施した。さらに、こちらもPMA-A110と共通の高音質パーツ&専用カスタムパーツを多数採用している

PMA-900HNE、DCD-900NEとも、PMA-A110と共通の高音質パーツ&専用カスタムパーツを多数採用するなど、エントリーラインながら上位モデルの設計が随所に生かされているのが特徴だ。PMA-1700NEも含め、ハイグレードラインの開発知見が生かされた新しいデノンのHi-Fiコンポーネントにぜひ注目していただきたい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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