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4,980円の「Chromecast with Google TV(HD)」新登場! 古いテレビやディスプレイのスマートTV化に!

「Netflix」や「Hulu」、「Amazonプライムビデオ」といった動画配信サービスが人気です。これらのコンテンツをテレビで視聴する方法はいくつかありますが、そのひとつにストリーミングデバイスの活用があります。今回は、グーグルから新たに発売された「Chromecast with Google TV(HD)」の使い方を解説します。

「Chromecast with Google TV(HD)」をテレビに接続すると、さまざまな動画配信サービスのコンテンツを横断的に検索して視聴できる

「Chromecast with Google TV(HD)」をテレビに接続すると、さまざまな動画配信サービスのコンテンツを横断的に検索して視聴できる

「Chromecast with Google TV(HD)」でできること

今回発売されたのは、「1080p HDR」対応の「Chromecast with Google TV(HD)」(以下、「Chromecast」)です。

すでに発売されていた「4K HDR」対応の「Chromecast with Google TV(4K)」もありますが、こちらは4K対応のテレビが必要になります。

「Chromecast」は、「YouTube」や「Netflix」、「Hulu」、「Amazonプライムビデオ」など、無料/有料の動画配信サービスをテレビで視聴するためのストリーミングデバイスです。

有料サービスに関しては、サービスごとに個別の視聴契約が必要ですが、すでに契約済みのサービスはスマートフォンを使って簡単にログインができます。

付属するリモコンで操作するほか、スマートフォンをリモコンとして利用することも可能。写真は「Chromecast with Google TV(HD)」

付属するリモコンで操作するほか、スマートフォンをリモコンとして利用することも可能。写真は「Chromecast with Google TV(HD)」

現在、40万本以上の映画とテレビ番組を視聴でき、異なる動画配信サービスのコンテンツを1画面に表示して、そこから選択できるのが特徴のひとつです。

検索機能で見たい映画を探すときも、各サービスを横断的に検索することができます。

いっぽう、サービスごとにアプリを使って視聴する方法もあります。

動画の視聴のほか、音楽配信サービスにも対応。「Google Play ストア」の11,000本以上のアプリをサポートするので、対応アプリをインストールして楽しむことができます。

さらに、スマートフォンやタブレットの画面をそのままテレビに表示(ミラーリング)したり、対応アプリからテレビにストリーミング送信(キャスト)、あるいはブラウザーアプリ「Chrome」のタブ画面をテレビにミラーリングする、といった機能もあります。

マルチアカウントに対応しているので、複数のアカウントを登録可能。家族のそれぞれが、自分だけのプロフィール機能を使用できます。

その場合でも、誰かがダウンロードしたアプリとアプリのログイン情報はプロフィール間で共有できるので、個別にログインする必要はありません。

子供用のプロフィールも作成でき、視聴できるコンテンツや視聴時間の制限なども可能です。

セットアップは簡単

「Chromecast」の利用には、HDMI端子搭載のテレビ、Wi-Fiネットワーク、Google アカウント、コンセント(電源)、対応モバイル機器が必要になります。

対応モバイル機器は、「Android 8.0以降」を搭載したAndroid スマートフォン/タブレット、または「iOS 14.0以降」を搭載したiPhone/iPadです。

セットアップは、付属の電源アダプターとUSBケーブルで「Chromecast」に給電し、テレビに接続。後は画面の指示にしたがうだけなので、とても簡単です。

電源につないだ「Chromecast」をテレビのHDMI端子に接続する

電源につないだ「Chromecast」をテレビのHDMI端子に接続する

テレビの入力を「Chromecast」を接続したHDMI入力に切り替え、はじめに「Chromecast」とリモコンをペアリングします。ペアリングできたら、使用言語を選択。

ここからは、スマートフォンの「Google Home」アプリを使って設定します。

この画面から先は、「Google Home」アプリを利用する

この画面から先は、「Google Home」アプリを利用する

スマートフォンに「Google Home」をインストールし、画面の指示にしたがいます。

以下では、「iPhone 14 Pro」を使った設定例を紹介します。

「Google Home」を起動したらまず、Google アカウントと、機器やサービスを管理する「家」を選択します。

Google アカウントと「家」を選択

Google アカウントと「家」を選択

位置情報へのアクセスを許可したら、デバイスの検出が始まります。

ここで、ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続と、Bluetoothの使用を許可。「セットアップするカテゴリの選択」画面が表示されたら、「Chromecast/Google TV」を選択します。

「Chromecast」が見つかったら、「次へ」をタップ。

「Chromecast」が自動で検索される

「Chromecast」が自動で検索される

テレビ画面に表示されているQRコードを読み取るために、カメラへのアクセスを許可。許可したら、カメラを起動してQRコードを読み取ります。

カメラへのアクセスを許可して、テレビ画面に表示されているQRコードを読み取る

カメラへのアクセスを許可して、テレビ画面に表示されているQRコードを読み取る

「Chromecast」と接続できたら利用規約に同意し、使用する場所を「リビング」など適当な場所に設定します。

続けて、Wi-Fiネットワークに接続。利用するSSID(ネットワーク名)を選んだら、Wi-Fiパスワードを入力して接続します。

Wi-Fiネットワークに接続できたら、Google アカウントにログイン。このとき、「Face ID」などの生体認証を利用してログインするときは、使用を許可します。

Google アカウントへのログイン後は、「Chromecast」のソフトウェアをアップデートします。アップデートは自動で行われるので、そのままスマートフォンで設定を続けます。

Google アカウントにログインし、「Chromecast」のソフトウェアをアップデートする

Google アカウントにログインし、「Chromecast」のソフトウェアをアップデートする

「Chromecast」は、「Google アシスタント」による音声検索も特徴のひとつ。ここからは、「Google アシスタント」を設定します。

自分の声を認識できるように「Voice Match」を設定します。画面のメッセージをよく読んで、「利用する」か「同意する」を選択しましょう。

「同意する」を選んだら、画面の指示にしたがって発話し、声を認識させます。

Google アカウントに基づく情報を「Google アシスタント」に許可する設定をします。これは、利用しない選択も可能です。

異なる動画配信サービス間で、検索リクエストを共有することを許可する。許可をしないと、横断的な検索ができなくなる

異なる動画配信サービス間で、検索リクエストを共有することを許可する。許可をしないと、横断的な検索ができなくなる

動画配信サービスから利用するものを選択します。後から設定変更も可能です。選択したら「次へ」をタップ。

一定時間操作が行われないときに、テレビ画面に表示するスクリーンセーバーを設定します。「Google フォト」か「アートギャラリー」を選択でき、どの写真を使うかを次の画面で指定できます。

「ここでのセットアップは終了です」と表示されたら、初期設定は完了です。

利用する動画配信サービスを選び、スクリーンセーバーを設定したらセットアップは完了

利用する動画配信サービスを選び、スクリーンセーバーを設定したらセットアップは完了

リモコン操作を設定する

スマートフォンで設定中、設定に合わせてテレビ画面上ではWi-Fiネットワークへの接続や、ソフトウェアのアップデートの状況などが表示されます。

スマートフォンで設定が完了したら、テレビでリモコン操作の設定を行います。

この画面で、付属のリモコンを使って「リモコンを設定」を実行

この画面で、付属のリモコンを使って「リモコンを設定」を実行

以降は、画面の指示にしたがって使用しているテレビの種類を選び、音量ボタンが機能しているかを確認。続けて、「電源」ボタンの動作を確認したら、リモコン操作の設定は完了です。

すべての設定が完了すると、Google TVの画面が表示されます。

この画面が表示されたら、映画やテレビ番組などを視聴できる

この画面が表示されたら、映画やテレビ番組などを視聴できる

・スマートフォンでリモコン操作

スマートフォンの「Google Home」アプリで、リモコン操作することも可能です。

「ホーム」画面に、登録した「Chromecast」が表示されているのでタップ。次の画面では、音量の調節が可能です。

リモコンを使うために、「リモコン」をタップ。初回はペアリングが必要なので、テレビ画面に表示される6文字のコードを入力して「ペア設定」をタップ。これで、スマートフォン上でリモコン操作ができるようになります。

「ホーム」画面で「Chromecast」(画面の「リビングルーム)をタップ。次の画面で「リモコン」をタップしてリモコンを表示する。初回のみ、ペアリングの設定が必要になる

「ホーム」画面で「Chromecast」(画面の「リビングルーム)をタップ。次の画面で「リモコン」をタップしてリモコンを表示する。初回のみ、ペアリングの設定が必要になる

有料サービスにサインインする

有料の動画配信サービスは、各アプリから初回利用時にサインインします。

以下では、「Amazon プライムビデオ」を例にサインインの方法を紹介します。

Google TVの「おすすめ」画面に、登録している動画配信サービスのアプリが表示されているので、選択して起動。「サインイン」をタップします。

動画配信サービスのアプリを起動

動画配信サービスのアプリを起動

「サインイン」を実行する

「サインイン」を実行する

サインインする方法が、画面に表示されます。ここでは、QRコードを使ってみましょう。

スマートフォンでカメラを起動し、画面のQRコードを読み込みます。すると、スマートフォンの「Amazon プライムビデオ」アプリが起動し、「新しいデバイスからのサインイン試行」画面が表示されます。

「許可」をタップすれば、「Chromecast」側の「Amazon プライムビデオ」にサインインできます。

この画面で「許可」をタップする

この画面で「許可」をタップする

コンテンツを再生する

Google TVの画面は、「検索」「おすすめ」「映画」「番組」「アプリ」「ライブラリ」の7つのページで構成されます。

「検索」では、映画やテレビ番組、アプリなどを検索して探します。音声検索が使えるので、文字入力の必要はありません(テキスト検索も可)。音声認識精度も高いので、使い勝手はよいです。

タイトルやジャンルのほか、俳優名やシチュエーション(たとえば「登山の映画」など)で検索でき、インストール済みのすべての動画配信サービスから結果を表示してくれます。

「おすすめ」には、「Chromecast」にインストールしている動画配信サービスの中から、ユーザーの視聴履歴に基づいて好みに合いそうなコンテンツを探し出して表示します。

「映画」には、各動画配信サービスで人気の高い映画や新着の映画、ジャンル別に分類された映画などが表示されます。

「番組」には、映画と同様に人気の高いテレビ番組や新着のテレビ番組などが表示されます。

「アプリ」には、「Chromecast」に対応するアプリが一覧表示され、インストールすれば利用できます。

「ライブラリ」には、「見たいものリスト」に登録した映画やテレビ番組が表示されます。また、購入済みの映画などもここに表示されます。

見たい映画などが見つかったら、タイトルを選択して詳細情報ページを開き、再生します。

Googel TVの「映画」の画面

Googel TVの「映画」の画面

「見たいものリストに追加」を選択すると、「ライブラリ」に「登録される

「見たいものリストに追加」を選択すると、「ライブラリ」に「登録される

ミラーリングを利用する

「Chromecast」では、スマートフォンやタブレットの画面をそのままテレビ画面に表示する「ミラーリング」機能が利用できます。

Androidスマートフォン/タブレットと、iPhone/iPadでは操作が異なるので、両方の使い方を紹介しましょう。

●Androidスマートフォン/タブレットの場合

Androidスマートフォン/タブレットは、「Google Home」アプリから簡単にミラーリングができます。

まず、「Chromecast」の電源をオンにしておきます。

そのうえで、アプリを起動して「ホーム」画面に登録した「Chromecast」をタップ。次の画面で「画面をキャスト」をタップします。

説明画面で「画面をキャスト」をタップ。確認の画面が表示されるので、「今すぐ開始」をタップします。

これで、スマートフォン/タブレットの画面がテレビに表示されます。終了するときは、アプリで「ミラーリングを停止」をタップします。

「Google Home」アプリからミラーリングを開始する

「Google Home」アプリからミラーリングを開始する

「Google フォト」の画面をミラーリングで表示した例

「Google フォト」の画面をミラーリングで表示した例

●iPhone/iPadの場合

iPhone/iPadの場合は、別途ミラーリングアプリを利用する必要があります。対応のアプリはいくつかありますが、ここでは「Apower Mirror」(無料)の使い方を紹介します。

まず、「Chrtomecast」の「アプリ」画面で「ツール」を選択して開きます。

人気のアプリに「Apower Mirror-TV用ミラーリングアプリ」があるので選択。「インストール」を実行してインストールし、起動しておきます。

「アプリ」画面で「ツール」を選択

「アプリ」画面で「ツール」を選択

「Apower Mirror-TV用ミラーリングアプリ」を選択

「Apower Mirror-TV用ミラーリングアプリ」を選択

「インストール」を実行して起動する

「インストール」を実行して起動する

iPhone/iPadにも、App Storeから「Apower Mirror」をインストールして起動します。

初回起動時は、ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を「許可」し、位置情報の許可をします。

次に、画面の「ローカル」ボタンをタップ。自動でネットワーク上を検索し、「Chromecast」上の「Apower Mirror」を探します。見つかったら、タップで選択。

次の画面で「ブロードキャストを開始」をタップ。これで、iPhone/iPadの画面がテレビに表示されます。終了するときは、アプリで「切断」をタップします。

「Apower Mirror」アプリから「ブロードキャストを開始」する

「Apower Mirror」アプリから「ブロードキャストを開始」する

「Safari」の画面をミラーリングで表示した例

「Safari」の画面をミラーリングで表示した例

まとめ

最新の「Chromecast with Google TV」は、視聴できるコンテンツやアプリの数が増えました。

また、複数の動画配信サービス間を横断的に検索できるので、特に複数のサービスを利用しているユーザーには使い勝手がよいと思います。

リモコンの操作は直感的で使いやすく、画面の遷移などの動作もスムーズです。なお、テレビに付属のリモコンでも操作が可能です。

大画面のテレビで映画を視聴したい、あるいはスマートフォンやタブレットの画面をミラーリングしたい、といったときには、こうしたストリーミングデバイスを検討してみてはいかがでしょうか。特に古いテレビを使っている方やディスプレイが余っているという人は、手軽にこれらの機器をスマートTV化できるので、ぜひ活用してみてください。

小野均

小野均

パソコンからモバイルまで、ハード&ソフトのわかりやすい操作解説を心がける。趣味は山登りにクルマという、アウトドア志向のIT系フリーライター。

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