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【CES 2023】ミリ波レーダーで画音質を最適化! TVS REGZAが4K有機EL/4K Mini LEDレグザを参考出品

CES 2023のREGZAブースのイメージ

TVS REGZAは、米国ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES 2023」へのREGZAブース出展に合わせて国内で説明会を開催。REGZAブースで展示を予定している最新技術を披露した。

昨年、久々にCESへの復帰を果たした同社は、新開発の映像エンジン「レグザエンジン ZR α」を大々的に発表。同エンジンは、のちに4K液晶テレビのフラッグシップモデル「Z875L」シリーズ、4K有機ELテレビのフラッグシップ「X9900L」シリーズへと搭載された。

今年のCES 2023では、この「レグザエンジン ZR α」を活用してさらに発展させた新技術を披露する予定だ。具体的には、「ミリ波レーダーセンシングシステム」と「AI映像解析テクノロジー」の2つ。

「レグザエンジン ZR α」を活用してさらに発展させた新技術「ミリ波レーダーセンシングシステム」と「AI映像解析テクノロジー」

「レグザエンジン ZR α」を活用してさらに発展させた新技術「ミリ波レーダーセンシングシステム」と「AI映像解析テクノロジー」

ひとつ目の「ミリ波レーダーセンシングシステム」は、ミリ波レーダーを使用して視聴者の位置を常にモニタリングし、視聴者の位置に合わせて画質や音質を最適化するというもの。小型のカメラを用いて同様のアプローチを行う製品は国内ですでに他社から製品が登場しているが、ミリ波レーダーを活用したセンシングシステムは、TVS REGZAが国内初(※)だという。

※2023年1月1日現在、国内の民生用テレビにおいて

ミリ波レーダーは小型のカメラを用いたソリューションに比べて部品のコストが低く、比較的ユーザーの手の届きやすい価格で展開が可能になること、プライベート空間に設置するテレビとしてプライバシーに配慮することが求められる中、Webカメラよりもプライバシー遵守しやすいことなどからミリ波レーダーを採用したそうだ。なお、今回開発した「ミリ波レーダーセンシングシステム」を搭載した試作機では、本体下部にミリ波レーダーを搭載。カバー範囲はおおよそ5m程度で、最大2名まで(2名以上検出した場合はレーダーにより近い2名を検出)検出できるそうだ。

試作機に搭載されたミリ波レーダー

試作機に搭載されたミリ波レーダー

最大2名まで(2名以上検出した場合はレーダーにより近い2名を検出)検出できる

最大2名まで(2名以上検出した場合はレーダーにより近い2名を検出)検出できる

高画質化機能の「ミリ波レーダー高画質テクノロジー」では、視聴者の位置に合わせて画質を最適化するという。具体的には、画面と視聴者の位置を3段階で検出し、視力の分解能が十分でノイズを知覚しやすい画面の高さの1.5倍程度の近距離視聴ではノイズを抑制、画面の高さの4倍程度の遠距離視聴では精細感とコントラスト感の知覚感度が低くなるため、精細感を高めてメリハリのある映像に調整するという。

視聴者の位置に合わせて画質を最適化する「ミリ波レーダー高画質テクノロジー」

視聴者の位置に合わせて画質を最適化する「ミリ波レーダー高画質テクノロジー」

「ミリ波レーダー高画質テクノロジー」のデモンストレーションの様子。画像左が近距離視聴、右が遠距離視聴だ。赤く囲った髪の毛の部分は違いがわかりやすい

「ミリ波レーダー高画質テクノロジー」のデモンストレーションの様子。画像左が近距離視聴、右が遠距離視聴だ。赤く囲った髪の毛の部分は違いがわかりやすい

高音質化機能の「ミリ波レーダー高音質テクノロジー」は、視聴者の角度に合わせて最適な音場へ自動調整を行うというものだ。検出した視聴者の角度に合わせて左右の音声信号の出力時間を調整し、正しい位相に自動でタイムアライメントを行うことで、視聴位置に適した音像定位を実現できるという。ちなみに、本機能は画面に最も近い位置にいる視聴者をターゲットにして機能するそうだが、複数名で視聴する際を想定して機能をオフにできるのはもちろんのこと、機能をオンにしていた場合でも極端な破綻が起こらないように機能を調整しているそうだ。

高音質化機能の「ミリ波レーダー高音質テクノロジー」

高音質化機能の「ミリ波レーダー高音質テクノロジー」

もうひとつの目玉機能である「AI映像解析テクノロジー」は、文字どおりAIを活用して高画質処理を行うというもの。これまでにもAIを活用した高画質処理技術というものは実装されていたが、今回はさらに2つの新機能が追加されている。

ひとつは「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」で、ジャンル情報を得ることができないネット動画のコンテンツの種類や特徴をAIで解析・判別し、コンテンツ種類それぞれの特徴に合わせて高画質化処理を実施するという。ビデオ映像、フィルム映像、アニメ映像なのかを判定してそれぞれに最適な処理を行うのはもちろんのこと、アニメ映像ではアニメの顔の検出も可能になり、実写映像を用いた背景とアニメ映像それぞれに最適な処理をかけられるようになったそうだ。

ジャンル情報を得ることができないネット動画のコンテンツの種類や特徴をAIで解析・判別し、コンテンツ種類それぞれの特徴に合わせて高画質化処理を実施する「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」

ジャンル情報を得ることができないネット動画のコンテンツの種類や特徴をAIで解析・判別し、コンテンツ種類それぞれの特徴に合わせて高画質化処理を実施する「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」

「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」のデモンストレーションの様子。アニメの顔を検出し、画質を最適化している。赤く囲った背景部分で画質の違いがよくわかる

「AIコンテンツ判別 ネット動画高画質化技術」のデモンストレーションの様子。アニメの顔を検出し、画質を最適化している。赤く囲った背景部分で画質の違いがよくわかる

もうひとつは「構図推定 AI立体感復元超解像技術」というもの。人物にフォーカスしている構図を新開発のニューラルネットワークに学習させており、新開発のニューラルネットワークが人物にフォーカスしている構図を推定した場合は、背景と人物の領域を正確にわけて、背景にはノイズを抑制して空間の奥行きを再現する方向で、人物には質感や精細感を向上させる方向で高画質処理を行うという。

「構図推定 AI立体感復元超解像技術」の仕組み。新開発のニューラルネットワークが人物にフォーカスしている構図を推定した場合、背景と人物の領域を正確にわけ、背景にはノイズを抑制して空間の奥行きを再現する方向で、人物には質感や精細感を向上させる方向で高画質処理を行う

「構図推定 AI立体感復元超解像技術」の仕組み。新開発のニューラルネットワークが人物にフォーカスしている構図を推定した場合、背景と人物の領域を正確にわけ、背景にはノイズを抑制して空間の奥行きを再現する方向で、人物には質感や精細感を向上させる方向で高画質処理を行う

「構図推定 AI立体感復元超解像技術」のデモンストレーションの様子。AIが人物を正確に検出していることがわかる

「構図推定 AI立体感復元超解像技術」のデモンストレーションの様子。AIが人物を正確に検出していることがわかる

このほか、今回のCES 2023では、新技術を搭載した77V型4K有機ELレグザと75V型の4K Mini LED液晶レグザも参考出品されるという。前者は最新世代の有機ELパネルを搭載、後者はバックライトのMini LEDから新規開発したモデルになるそうだ。国内への投入は現時点では未定とのことだが、冒頭でも述べたように、昨年のCES 2022で披露された「レグザエンジン ZR α」は、搭載モデルが国内で発売された過去がある。今回披露された「レグザエンジン ZR α」を活用した新技術を含め、参考出品製品の国内投入にも期待が持てそうだ。

新技術を搭載した77V型4K有機ELレグザ(画像左)と75V型の4K Mini LED液晶レグザ(画像右)

新技術を搭載した77V型4K有機ELレグザ(画像左)と75V型の4K Mini LED液晶レグザ(画像右)

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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