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ミリ波レーダー搭載モデルがついに登場! 有機EL&Mini LEDレグザ2023年モデルを解説

ミリ波レーダー搭載モデルがついに登場!有機EL&Mini LEDレグザ2023年モデルを解説

ミリ波レーダーによる最新のセンシング技術は、自動車の自動運転技術で走行する車両と人の位置情報を把握する際などにも使われている。TVS REGZAは、この最新のセンシング技術をテレビに搭載し、視聴者の位置に合わせて画質・音質を最適化するというまったく新しいコンセプトを2023年のCESで披露したのは記憶に新しい(関連記事はこちら)。CESでの発表はコンセプトモデルの披露にとどまっていたが、今春、ついに一般発売が開始される。

2023年4月6日、TVS REGZAが2023年レグザの最新ラインアップとして4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」「Z870M」シリーズを発表した。「X9900M」シリーズと「Z970M」シリーズは、ミリ波レーダーによる画音質の最適化機能を搭載したのが大きな特徴だ。発売日や価格などは以下のとおり。

4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」「Z870M」シリーズ

4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズと4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」「Z870M」シリーズ

■4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ
77X9900M(77V型、4月21日発売 市場想定価格935,000円前後)
65X9900M(65V型、4月21日発売 市場想定価格594,000円前後)
55X9900M(55V型、4月21日発売 市場想定価格440,000円前後)

■4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」シリーズ
85Z970M(85V型、5月発売 市場想定価格935,000円前後)
75Z970M(75V型、4月21日発売 市場想定価格770,000円前後)
65Z970M(65V型、4月21日発売 市場想定価格528,000円前後)

■4K Mini LED液晶レグザ「Z870ML」シリーズ
75Z870M(75V型、4月21日発売 市場想定価格550,000円前後)
65Z870M(65V型、4月21日発売 市場想定価格418,000円前後)
55Z870M(55V型、4月21日発売 市場想定価格308,000円前後)

今回発表された2023年第1弾モデルのテーマは“ビッグサイズ&ハイクオリティ”。最小画面サイズでも55V型、最大画面サイズでは85V型にもなる大型サイズ志向を強めるラインアップとなっている。

なお、昨年に引き続き俳優の小栗旬がブランドアンバサダーを務めるほか、ラグビー日本代表のオフィシャルサポーター契約を締結したことも発表された。

ミリ波レーダーだけじゃない! 画面の明るさもアップした4K有機ELレグザ「X9900M」

4K有機ELレグザの2023年最上位モデルとなるのが「X9900M」シリーズだ。画面サイズは77/65/55V型の3サイズ展開。2022年最上位モデル「X9900L」にはラインアップされていなかった77V型の大画面モデルが久々に復活している。

4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ。画面サイズは77/65/55V型の3サイズ展開

4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ。画面サイズは77/65/55V型の3サイズ展開

いずれも、パネルには「新レグザ専用有機ELパネルモジュール」を採用。これは有機ELパネルに自社開発高冷却インナープレートとメタルバックカバーを組み合わせたもので、輝度を従来比約20%(※1)アップ。「低反射ARコート」も新たに採用している。

※1:4K有機ELレグザ「65X9900L」と「65X9900M」の比較

「新レグザ専用有機ELパネルモジュール」。自社開発高冷却インナープレートとメタルバックカバーを組み合わせることで、輝度をさらに高めているという

「新レグザ専用有機ELパネルモジュール」。自社開発高冷却インナープレートとメタルバックカバーを組み合わせることで、輝度をさらに高めているという

処理エンジンは「レグザエンジンZRα」を搭載。2022年モデルから引き続き採用する2チップ構成の最上位の処理エンジンで、新たに「ミリ波レーダー高画質」「ミリ波レーダー高音質」という画音質の新技術が追加されている。これらの技術の詳細は記事後半で詳しく解説する。

「X9900M」シリーズで使用されている「レグザエンジンZRα」。名称こそ2022年モデルと同じだが、新しい画音質技術を盛り込むなど、中身は最新世代へとアップデートされている

「X9900M」シリーズで使用されている「レグザエンジンZRα」。名称こそ2022年モデルと同じだが、新しい画音質技術を盛り込むなど、中身は最新世代へとアップデートされている

スピーカーシステムは「レグザ重低音立体音響システムXHR」で、2Wayバスレフボックスメインスピーカー、サイドツイーター、トップツイーター、スクリーンスピーカー(画面振動)、重低音バズーカの計10基のスピーカーを組み合わせて90Wマルチアンプで駆動。Dolby Atmosの立体音響にも対応している。

「X9900M」シリーズに搭載されている「レグザ重低音立体音響システムXHR」。スクリーンスピーカーを含む計10基のスピーカーを計10基のスピーカーを90Wマルチアンプで駆動する

「X9900M」シリーズに搭載されている「レグザ重低音立体音響システムXHR」。スクリーンスピーカーを含む計10基のスピーカーを計10基のスピーカーを90Wマルチアンプで駆動する

「Z970M」はMini LEDの制御が約10倍細かく、量子ドット、低反射&広視視野角の全部入り! Mini LEDスタンダードの「Z870M」も

4K液晶レグザは、Mini LEDバックライトを搭載した「Z970M」シリーズと「Z870M
」シリーズをラインアップ。画面サイズは、「Z970M」シリーズが85/75/65V型、「Z870M」シリーズが75/65/55V型となっている。

4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」シリーズ。85/75/65V型の3サイズ展開

4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」シリーズ。85/75/65V型の3サイズ展開

4K Mini LED液晶レグザ「Z870M」シリーズ。75/65/55V型の3サイズ展開

4K Mini LED液晶レグザ「Z870M」シリーズ。75/65/55V型の3サイズ展開

4K Mini LED液晶レグザの最上位モデル「Z970M」は、説明会で「レグザ史上最高。正直言ってやり過ぎた」とブランドマネージャーが語る4K液晶レグザの最高峰シリーズ。昨年にはなかった最上位の900番台の型番を採用したところからも、そのハイエンド感が伝わってくる。

「Z970M」シリーズの高画質で、真っ先に注目したいのが「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」。高密度に配置したMini LEDバックライトを従来比約10倍(※2)の細かさで緻密に制御することで、有機ELテレビの引けをとらないコントラスト性能を実現したという。会場で披露された実機のカットモデルからも、そのエリア駆動の細かさがよくわかる。ちなみに、広色域量子ドットも素材を見直し、さらに純度の高い色表現が可能になったそうだ。

※2:4K Mini LED液晶レグザ「65Z875L」との比較

「Z970M」シリーズでは、Mini LEDバックライトと広色域量子ドットシート、4K倍速液晶パネルを組み合わせた「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」を採用

「Z970M」シリーズでは、Mini LEDバックライトと広色域量子ドットシート、4K倍速液晶パネルを組み合わせた「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」を採用

最新の4K Mini LED液晶レグザ「65Z970M」と2022年モデル「65Z875L」の比較デモンストレーションの様子。エリアコントロールの精度が約10倍に引き上げられたこともあり、ハロー(漏れ光)が大きく低減していることがおわかりいただけるだろう

最新の4K Mini LED液晶レグザ「65Z970M」と2022年モデル「65Z875L」の比較デモンストレーションの様子。エリアコントロールの精度が約10倍に引き上げられたこともあり、ハロー(漏れ光)が大きく低減していることがおわかりいただけるだろう

そして、新開発の「広視野角ワイドアングルシート」と「低反射ARコート」を搭載した点も見逃せないポイントだろう。ちなみに、「Z970M」はシリーズ全体を通して広視野角を実現しているが、パネル方式はサイズよって異なっており、75/65V型はADSパネル、85V型のみVAパネルとなる。このためサイズによって広視野角化手法が異なり、85V型モデルは視野角補正シートを、75/65V型はADSパネルに加えて漏れ光を補正する偏光板の追加により広視野角を実現しているそうだ。

「Z970M」シリーズの「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」では、広視野角を実現する「広視野角ワイドアングルシート」と、高コントラストを実現する「低反射ARコート」も導入された

「Z970M」シリーズの「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」では、広視野角を実現する「広視野角ワイドアングルシート」と、高コントラストを実現する「低反射ARコート」も導入された

処理エンジンは、4K有機ELレグザの2023年最上位モデル「X9900M」シリーズと同じ「レグザエンジンZRα」で、新技術の「ミリ波レーダー高画質」「ミリ波レーダー高音質」ももちろん搭載されている。

スピーカーシステムは、2Wayバスレフボックスメインスピーカー、サイドスピーカー、トップスピーカー、センタースピーカー(85V型を除く)、重低音バズーカを組み合わせた「レグザ重低音立体音響システムZHD」を採用。トップとサイドは一般的にツイーターユニットの搭載が多いが、「レグザ重低音立体音響システムZHD」ではフルレンジのユニットを使用している。こちらもDolby Atmosの立体音響に対応。

「Z970M」シリーズには、「レグザ重低音立体音響システムZHD」と呼ばれる新開発のスピーカーシステムを搭載。有機ELテレビのようにスクリーンスピーカーを搭載できないため、トップとサイドにツイーターではなくフルレンジのユニットを採用して大画面に負けないサウンドを実現したという

「Z970M」シリーズには、「レグザ重低音立体音響システムZHD」と呼ばれる新開発のスピーカーシステムを搭載。有機ELテレビのようにスクリーンスピーカーを搭載できないため、トップとサイドにツイーターではなくフルレンジのユニットを採用して大画面に負けないサウンドを実現したという

「Z970M」シリーズのひとつ下のグレードとなる「Z870M」シリーズも、「Z970M」シリーズと同じ「新開発Mini LED液晶パネルモジュール」を搭載。いずれもADSパネルを採用する。ただし、エリアコントロールの精度は、「Z970M」シリーズが従来比約10倍(※3)だったのに対し、「Z870M」シリーズは約3倍(※3)となっている。広色域量子ドットは「Z970M」シリーズと共通だ。

※3:4K Mini LED液晶レグザ「65Z875L」との比較

「Z970M」シリーズと「Z870M」シリーズの差分はエリアコントロール以外にもある。「Z870M」シリーズのエンジンは1チップの「レグザエンジンZR」で、ミドルクラスの4K液晶レグザにMini LEDが搭載されたというとらえ方のほうが正しそうだ。なお、「Z870M」シリーズは75/65/55V型の画面サイズ展開となっており、Mini LED搭載の55V型モデルを探している人は選びやすいモデルと言えるだろう。

「Z870M」シリーズのエンジンは1チップの「レグザエンジンZR」

「Z870M」シリーズのエンジンは1チップの「レグザエンジンZR」

「Z870M」シリーズのスピーカーシステムは「レグザ重低音立体音響システムZ」。2Wayバスレフボックスメインスピーカー、トップツイーター、重低音バズーカを組み合わせて60Wマルチアンプで駆動する。もちろん、Dolby Atmosの立体音響にもしっかりと対応している。

「Z870M」シリーズのスピーカーシステムは「レグザ重低音立体音響システムZ」。計7基のスピーカーを60Wマルチアンプで駆動する

「Z870M」シリーズのスピーカーシステムは「レグザ重低音立体音響システムZ」。計7基のスピーカーを60Wマルチアンプで駆動する

ミリ波レーダーを使った最新の高画質・高音質技術。AIを駆使した「ネット動画ビューティPRO」「アニメビューティPRO」などにも注目

2023年モデルの4K有機ELレグザと4K Mini LED液晶レグザの最上位モデルとなる「X9900M」「Z970M」の両シリーズが搭載する新機軸の高画質・高音質機能が「ミリ波レーダー高画質」「ミリ波レーダー高音質」だ。ミリ波レーダーとは、ミリ波帯の電波により対象物との距離、速度、角度を測定するレーダーで、自動運転のセンシング技術として近年よく名前があがる技術。「X9900M」シリーズと「Z970M」シリーズはこのミリ波レーダーを実装し、視聴者の位置を検出し、視聴位置に合わせて最適な画質・音質にチューニングする技術が盛り込まれている。

「X9900M」シリーズと「Z970M」シリーズに搭載されているミリ波レーダーモジュール

「X9900M」シリーズと「Z970M」シリーズに搭載されているミリ波レーダーモジュール

「ミリ波レーダー高画質」では、近距離で視聴している際にはノイズを抑制、遠距離では精細感を高めメリハリある高画質に調整する。ちなみに複数人検出した場合には近い位置の視聴者が優先されるとのこと。もうひとつの「ミリ波レーダー高音質」については、視聴者の位置に合わせて左右のスピーカーから出る音の出力時間を調整し、位相のずれを自動で調整することで視聴位置に適した音像定位を実現している。

これまでの製品でも、照明の明るさなどの視聴環境に合わせた画質の最適化や、ルームキャリブレーション機能を用いた音質の最適化などの技術は搭載されてきたが、ユーザーの視聴位置に合わせて積極的に画音質を最適化し、どの視聴位置でも最適な画音質で映像コンテンツを楽しめるようにするというのはなかなか面白いアプローチと言えるだろう。

ミリ波レーダーは本体下部に搭載(写真は「85Z970M」)

ミリ波レーダーは本体下部に搭載(写真は「85Z970M」)

視聴者の位置をリアルタイムで追い、画音質を常に最適化してくれる

視聴者の位置をリアルタイムで追い、画音質を常に最適化してくれる

また「レグザエンジンZRα」に搭載された「ネット動画ビューティPRO」と呼ばれる新技術も注目したい。地デジなどの放送波のコンテンツは従来から番組情報(EPG)を活用してジャンル別に画質の最適化を図っていたが、「ネット動画ビューティPRO」では、AIプロセッサーを活用し、映像そのものからジャンルを判定し、番組情報のないネット動画でもジャンル別に画質の最適化ができるようになった。実写/アニメの映像判別だけでなく、映像内のフィルムグレインの存在を検出して24pの映画と24pのミュージックビデオの判別もできるそうで、それぞれのコンテンツ種別に合わせて高画質化処理を最適化。ネット動画のフォーマットや解像度情報なども活用して高圧縮コンテンツで発生する圧縮ノイズやバンディングノイズなども抑制しているそうだ。

番組情報のないネット動画でも、映像そのものを解析することでジャンルに合わせた最適な画像処理を実現する「ネット動画ビューティPRO」

番組情報のないネット動画でも、映像そのものを解析することでジャンルに合わせた最適な画像処理を実現する「ネット動画ビューティPRO」

AIが映像をリアルタイムで解析し、最適なジャンルを判定

AIが映像をリアルタイムで解析し、最適なジャンルを判定

さらに、地デジやネット動画では「アニメビューティPRO」も搭載された。これはセルアニメとデジタルアニメを認識して高画質化するというもの。AIがアニメキャラの顔を認識し、キャラは平坦な塗りのままノイズを抑制して再現、そして近年のデジタルアニメは背景がリアルに書き込まれているので、背景はよりキメ細かく再現するように働く。

「アニメビューティPRO」。映像がアニメと判定されるとAIが顔の位置から人物を推定、人物と背景をわけて最適な処理をかけるそうだ

「アニメビューティPRO」。映像がアニメと判定されるとAIが顔の位置から人物を推定、人物と背景をわけて最適な処理をかけるそうだ

ほかにも、「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」では、AIプロセッサーを活用して遠近感のある構図を解析。フォーカスの合う部分だけでなく、構図内の人物を認識し、背景のノイズを抑制しつつ被写体の顔や衣装にのみ質感や精細感を向上させる処理をかけることで、より立体感のある映像が楽しめるようになっている。

従来はフォーカス位置を参照し、ピントの合った場所とあっていない場所を判定してそれぞれに最適な処理を実施していたが、「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」では、それらに加えて人物の構図をAIで判定して処理するという項目が追加された

従来はフォーカス位置を参照し、ピントの合った場所とあっていない場所を判定してそれぞれに最適な処理を実施していたが、「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」では、それらに加えて人物の構図をAIで判定して処理するという項目が追加された

全11種類のダイレクトボタンを搭載。「ゲームモード」に映像モードを3種類から選択できる「ゲームセレクト機能」も追加

最後に今回発表された4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ、4K Mini LED液晶レグザ「Z970M」シリーズと「Z870M」シリーズに共通する機能面も紹介しておこう。

まず、記事冒頭でも触れたとおり、録画機能はレグザ独自の全録機能「タイムシフトマシン」を搭載。テレビ単体の録画機能としては引き続き他社にないトップ性能だ。

また、ネット動画対応が強化されている点も見逃せない。特に付属リモコンのダイレクトボタンはNHKプラスとWOWOWオンデマンドが新たに加わり、Net-VISIONを含めると全11種類のボタンがずらりと並ぶ。My.Choiceの2ボタンは引き続きカスタマイズにも対応する。ABEMA、YouTube、TVer、NHKプラスと基本無料サービスのボタンがここまで揃うのはレグザだけで、幅広いユーザーが活用できるボタンが増えたのはうれしいアップデートと言えるだろう。

ネット動画へのダイレクトボタンは全部で11種類用意。基本無料のサービスのダイレクトボタンがここまで充実しているのはレグザだけ

ネット動画へのダイレクトボタンは全部で11種類用意。基本無料のサービスのダイレクトボタンがここまで充実しているのはレグザだけ

さらに、レグザ独自のコンテンツサジェスト機能「ざんまいスマートアクセス」も、ネット動画サービスとの連携を強化。ネット動画サービスとシームレスにつながる新UIとなり、録画番組だけでなく、YouTubeやAmazonプライム・ビデオ、huluといった対象のネット動画サービスのコンテンツから共通するジャンルやキーワードでピックアップできるようになった。今後、“推し活”向けの機能としてアピールしていくそうだ。

最新の「ざんまいスマートアクセス」のUI。ジャンルやキーワードから、録画番組だけでなく、YouTubeやAmazonプライム・ビデオなど、レグザ側でサポートしている一部ネット動画を検索できるようになった。なお、こちらはクラウド連携で実現している機能のため、一部従来モデルでも新UIを利用できるようになるそうだ

最新の「ざんまいスマートアクセス」のUI。ジャンルやキーワードから、録画番組だけでなく、YouTubeやAmazonプライム・ビデオなど、レグザ側でサポートしている一部ネット動画を検索できるようになった。なお、こちらはクラウド連携で実現している機能のため、一部従来モデルでも新UIを利用できるようになるそうだ

このほか、ゲームモードにも新機能が追加されている。4K/120p、VRR、ALLMや約0.83msecの低遅延などの基本性能に加えて、映像モードを3種類から選択できる「ゲームセレクト機能」が追加された。「スタンダード」では低遅延とゲーム高画質を両立、「ロールプレイング」ではCGを駆使したゲームを超解像技術やコントラスト感の向上でより高画質に表現、「シューティング」では低遅延を重視し、暗いシーンでの戦いのため暗部視認性をアップする色バランスで楽しめるようになっている。

ゲームモードに新たに追加された3つの「ゲームセレクト機能」

ゲームモードに新たに追加された3つの「ゲームセレクト機能」

遅延は「シューティング」で約0.83msec、「スタンダード」と「ロールプレイング」は0.1msec遅い約0.93msecとのこと

遅延は「シューティング」で約0.83msec、「スタンダード」と「ロールプレイング」は0.1msec遅い約0.93msecとのこと

最後にレグザの説明会では、「おすすめ視聴ポジション」というテレビの視聴距離に関する新提案も行われた。詳しくは発表会で紹介されたスライドを参照してほしいが、TVS REGZAとしては家電量販店などで紹介されている画面の高さの1.5H(1.5倍)よりも遠い距離、実物観とノイズの見え方のバランスにすぐれた2.5H〜3Hを推奨していくという。大画面化の進む薄型テレビの新常識として、今後の行方にも注目したい。

画面の高さの2.5〜3倍の距離が実物感と臨場感を感じやすく、ノイズも目立ちにくいとのこと。今後、この数値を基に量販店などでも訴求していくそうだ

画面の高さの2.5〜3倍の距離が実物感と臨場感を感じやすく、ノイズも目立ちにくいとのこと。今後、この数値を基に量販店などでも訴求していくそうだ

折原一也

折原一也

PC系版元の編集職を経て2004年に独立。モノ雑誌やオーディオ・ビジュアルの専門誌をメインフィールドとし、4K・HDRのビジュアルとハイレゾ・ヘッドフォンのオーディオ全般を手がける。2009年より音元出版主催のVGP(ビジュアルグランプリ)審査員。

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