選び方・特集

【動画】夏のボーナスで選びたい! “お買い得”テレビ

夏のボーナス商戦を控え、主要メーカーから2023年の最新テレビが発表されています。テレビの世界は日進月歩。最高の画質や機能を追い求めれば、2023年モデルから選ぶのが定石ですが、予算を考えれば“お買い得”な旧モデルも検討したい、という人も多いでしょう。

ここで紹介するのは、2023年モデルが発表されたばかりの今だからこそ選びたい、2022年以前に発売された高コストパフォーマンスのテレビたちです。

〈動画の内容〉

テレビを選ぶ際の3つのポイント

まず、テレビを選ぶ際に決めておきたいのは、予算(製品の価格)、希望のサイズ、そして有機ELテレビを選ぶかどうか、この3つです。

もちろん、そのほか細かな機能の有無も選択のポイントになるはずですが、まずはいちばん大きな枠組みを決めてしまえば、製品数はかなり絞られてきます。

最終的にはおのおのの求める機能でフィルタリングしていくとよいでしょう。録画機能の充実度、サブスクのネット動画ストリーミングサービス再生への対応度、少々マニアックなところではパネルが倍速駆動かどうかを気にするユーザーもいるかもしれません。

価格.comのランキングには理由がある

ここからは、価格.comの「人気売れ筋ランキング」(動画撮影時:2023年4月10日時点のランキングを参照)から、実際の例を見てみましょう。ランキングに入っている製品の価格もサイズもばらばらですが、実は市場動向がよく反映されているのです。ここから、今お買い得な製品とその理由をピックアップしていきます。

ランキングは常に入れ替わるので、この点には注意してください。

2023年4月10日時点の液晶テレビ・有機ELテレビ「人気・売れ筋ランキング」

2023年4月10日時点の液晶テレビ・有機ELテレビ「人気・売れ筋ランキング」

1 REGZA「V34」シリーズ(2020年モデル)

ランキングの1位は40V型の液晶テレビREGZA「40V34」で、6位は同シリーズの32V型「32V34」でした。この「V34」シリーズは安価ながらネット動画をスムーズに見られる、という機能性を訴求した製品です。

最新の製品であればネット動画の再生機能を持っていることが多いのですが、その動きのスムーズさまでを考えられた製品はそう多くありません。しかも「40V34」の解像度は1,920×1,080のフルHD(「32V34」の解像度は1,366×768)。昨今のテレビの中では比較的小型であること、ある程度の解像度も担保できること、テレビがひとつあればAmazonプライム・ビデオ、Netflixなどを再生できること、こうした要素をあわせ持ったバランスのよさ魅力です。

2 REGZA「C350」シリーズ(2020年モデル)

もう少し大型の液晶テレビを、という人には同じくREGZAの「C350X」シリーズ(50V型の「50C350X」など)が人気です。こちらもネット動画再生に対応することはもちろん、エントリーモデルでありながら解像度は4K(3,840×2,160)。REGZA独自の映像エンジンによる映像処理能力にも期待されているのでしょう。

3 VIERA「LX900」「LX950」シリーズ(2022年モデル)

「C350X」シリーズのほかには、大型液晶テレビの上位に入っているのはパナソニックVIERAの4K液晶テレビ「TH-49LX900」や「TH-55LX950」です。「C350X」シリーズよりも新しく、しかもハイグレードな4K解像度モデルのため、価格は上がりますが、画質を求めるユーザーにフィットする製品です。また、原理的に視野角が広めになるIPSと呼ばれる液晶方式を採用しているため、さまざまな方向からテレビ見る可能性のあるリビングルームなどでの使いやすさもあります。

4 REGZA「Z770L」シリーズ(2022年モデル)

4位に入っていた55V型の4K液晶テレビ「55Z770L」にも注目してみましょう。上位には比較的安価な製品が並ぶ中、急に高価なモデルが登場しています。

これはREGZA「Z770L」シリーズが「タイムシフトマシン」機能を持っているからと推察されます。これはいわゆる「全録」機能のこと。地上デジタル放送最大6チャンネルを指定し、すべてを録画しておくことも可能です。この機能があればSNSなどで話題になったコンテンツの後追いも簡単。番組表のすべてを視聴可能という新感覚を味わえます。

画質面では液晶テレビにおける話題の技術のひとつ「量子ドット」技術を採用。純度の高い色再現が可能であるとしています。

5 VIERA「TH-55LZ1800」(2022年モデル)

ランキングの10位に登場していたのが4K有機ELテレビVIERA「TH-55LZ1800」です。日本での有機ELテレビの認知度は非常に高いので、有機ELテレビ=高画質と何となく認識している人も多いでしょう。

せっかく買うのならば、画質がよいほうがうれしいのは間違いないのですが、有機ELテレビは55V型が中心であるうえ、同サイズの液晶テレビよりも少し高価になることが多いと言えます。それでは、有機ELテレビはどんなユーザーに向いているのでしょう?

もちろん高画質を求めている人ということにはなるのですが、それ以上に有機ELテレビは画面と真剣に向き合う人にこそ向いています

有機ELテレビならではの表現力・魅力は黒の黒らしさ(一般的な液晶テレビでは黒を表現しようとするとグレーっぽくなってしまう)や、黒からの光り出しの暗い部分のグラデーションなど、実に微妙な部分にあります。

それを十分に味わうのであれば、部屋を暗くして、目を暗順応させて、視野角の問題も受けないようにテレビに正対して見るのがいちばん。つまり、暗い部屋で映画などの映像作品をじっくり鑑賞したい、という人が有機ELテレビを選ぶと、その画質のよさを100%堪能できるということです。

逆にそこまでしないのであれば、明るい部屋で映える映像を再現しやすい液晶テレビのほうが魅力的に見えることもあるはずです。

そこで注目したいのが2022年モデルのVIERA「TH-55LZ1800」です。VIERAには「LZ2000」シリーズという最上位モデルの有機ELテレビもありますが、両シリーズの画質の差はまさに微妙。真っ暗な部屋で見比べない限り、その差はわからない可能性もあるほどです。

「LZ1800」シリーズにもパナソニック「独自設計・組み立ての有機ELディスプレイ」が採用されていますし、価格.com最安価格(2023年5月9日時点)が20万円を切っている「TH-55LZ1800」は、高画質を求める人にとってのコストパフォーマンスは申し分ないはず。今、とてもお買い得な製品なのです。

6  BRAVIA「XRJ-55A80J」(2021年モデル)

ランキングの中の上位に入っていた有機ELテレビのもうひとつがBRAVIA「XRJ-55A80J」です。映像のとのなじみのよい音質を目指し、画面自体を発音源とする「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」(機能詳細は下記関連記事を参照)を搭載していることがBRAVIAならではの特徴です。

画質だけを考えれば1年古い製品であることもあり、「TH-55LZ1800」に一歩譲りますが、普段使いのテレビとして「スタンダード」モードの華やかな画質には見るべきものがあります

7 REGZA「X9400S」シリーズ(2021年モデル)

ランキングには入っていないけれども、注目したい製品も紹介しましょう。まずはREGZAの4K有機ELテレビ「X9400S」シリーズです。

2021年モデルである同シリーズを取り上げる理由は、スピーカーを直接つなげるスピーカー端子(とアンプ)を持っているから。最新機種にはなくなってしまった機能ですが、好きなスピーカーを選べる趣味性の高さ、音質強化の簡単さで言えば、今なお注目すべきでしょう。

少し前のモデルではありますが、上述の有機ELテレビならではの魅力はもちろん味わえますし、「タイムシフトマシン」機能も持っているオールラウンダー。価格も非常にこなれています。

8 LGエレクトロニクス「42LX3QPJA」(2023年モデル)

最後に紹介するのは、LGエレクトロニクスの42V型4K有機ELテレビ「42LX3QPJA」です。この製品は「画面の曲げ率を変えられる」世界にひとつ(2023年5月2日現在)のテレビです。

有機ELテレビ(およびディスプレイ)のメリットのひとつとして、以前から言われていたのは“曲げやすい”こと。LGエレクトロニクスはグローバルマーケットでスクリーンのように収納できる巻き取り型(ローラブル)テレビという製品も発売しています。

この「42LX3QPJA」は“曲げやすい”というメリットを現実的な価格の製品に落とし込んだ力作。ユーザーは20段階で画面の曲げ率を自由に調整できるのです。

ゲームの没入感を高めるとアピールされているのですが、この曲面は映画の鑑賞にもぴったり。曲がった画面に吸い込まれていくような独特の没入感を味わえます。どうしても価格は高くなってしまいますが、ほかではできない体験ができるという意味で、唯一無二の魅力を持っています。

柿沼良輔(編集部)

柿沼良輔(編集部)

AVの専門誌を編集して10年超。「(デカさ以外は)映画館を上回る」を目標にスピーカー総数13本のホームシアターシステムを構築中です。映像と音の出る機械、人が一生懸命つくったモノに反応します。

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