レビュー

デジタル時計風のスマートリモコン「SwitchBot ハブ2」がかわいくて便利!

スマートリモコンは、赤外線リモコンをスマートフォンから操作できるようにする便利なアイテムです。エアコンやテレビなどのリモコンをひとまとめにすることで、リモコンを探すストレスが減るだけでなく、外出先から家電を操作することも可能で、うまく使えば生活の質がグッと高まります。「Googleアシスタント」や「Amazon Alexa」など音声アシスタントを使って操作できるのも魅力です。

そんな便利なスマートリモコンに、IoT製品(スマート家電)を多数手掛けるSWITCHBOTから最新モデル「SwitchBotハブ2」が登場しました。同メーカーは、カーテン、温湿度計、加湿器、防犯カメラ、シーリングライト、LED電球、ロボット掃除機など非常に多くのホームオートメーション、スマート家電を商品化しているメーカーです。

SWITCHBOT「SwitchBotハブ2」。公式サイトの販売価格8,980円(税込)

SWITCHBOT「SwitchBotハブ2」。公式サイトの販売価格8,980円(税込)

「SwitchBotハブ2」は、日本国内での累計販売台数が150万台を突破した「SwitchBotハブミニ」の後継機に当たるモデル。スマートホーム規格「Matter(マター)」に対応したことで登録できる家電が増えていたり、赤外線の送受信距離が2倍に増えていたり、デジタル時計のようなシンプルな外観でオシャレさがアップしていたりなど、様変わりしています。

SwitchBotの製品だけでなく、Matter対応、赤外線リモコン対応製品も操作可能

「SwitchBotハブ2」は前述のとおり、スマートフォンに対応していない家電でも、赤外線リモコンを登録することで、スマートフォンから操作を可能にするスマートリモコンです。スマートスピーカーと連携させれば、さらに音声でも操作できるようになります。

加えて、温度計や湿度計などのセンサーが付いているため、「室温が27度になったらエアコンをかける」といった家電のオートメーション(自動化)を実現できます。

「SwitchBotハブ2」でできること
・赤外線リモコン対応の家電をスマートフォンからまとめて操作
・スマートスピーカー連携による音声での操作
・家電のオートメーション

ちなみに、筆者自身はスマートリモコンをここ数年愛用していますが、旅先などでテレビ、照明、エアコンなどを音声操作できないことに禁断症状を覚えるほど依存しています。一度利用すると戻れないくらい、スマートリモコンの利便性は高いんです。

「SwitchBotハブ2」の特徴のひとつは、新しくスマートホーム規格「Matter」に対応している点。スマートホーム家電は、メーカーによって規格がバラバラで、ユーザーからするとデザインや機能よりも規格を優先して製品を選ばないといけないのが不便な点です。

しかし、Matterはメーカーごとに異なる規格を1本化するために開発された規格です。記事執筆時点ではMatter対応製品は少ないですが、スマートリモコンで対応するのは同社製品で「SwitchBot ハブ2」が初。Matter対応製品の普及が進めば進むほど、「SwitchBot ハブ2」で使える製品が増えていくというわけです。

Matter対応の「SwitchBot ハブ2」。さっそく開封していきましょう。

Matter対応の「SwitchBot ハブ2」。さっそく開封していきましょう

「SwitchBot ハブ2」の本体サイズはスマートリモコンとしてはやや大きめ。しかし、スタンドを起こしてテーブルに置いたり、両面テープで壁などに貼ったりとさまざまな設置方法に対応しています。デジタル時計のような外観も白一色でシンプルなため、デスクやテーブルの上に設置しても違和感がないんですよね。

メインの赤外線LEDのほかに補助用赤外線LEDを6つ内蔵することで、下位モデル「SwitchBotハブミニ」の約2倍に相当する最大送信距離30m、最大受信距離15mを実現したのもポイント。より広い範囲に設置されている赤外線リモコン対応製品を操作できます。

大きいとはいっても手のひらサイズの「SwitchBot ハブ2」。サイズで設置場所に困ることはないです

大きいとはいっても手のひらサイズの「SwitchBot ハブ2」。サイズで設置場所に困ることはないです

ボディの奥行は23mmで、スマートリモコンとしてはやや厚めです

ボディの奥行は23mmで、スマートリモコンとしてはやや厚めです

本体前面に照度センサー、ケーブル途中に温湿度センサーを内蔵。温度、湿度、照度をチェックできるだけでなく、それらをトリガーにエアコンやライトのオン/オフなどを自動で行えます。

中央に表示されているのが温度、その上が湿度。下にあるふたつはタッチボタンで、複数機器に対するアクション(後述)を割り当てられます

中央に表示されているのが温度、その上が湿度。下にあるふたつはタッチボタンで、複数機器に対するアクション(後述)を割り当てられます

温湿度センサー搭載ケーブルの長さは実測約207cm。これだけ長ければ設置自由度も高いですね

温湿度センサー搭載ケーブルの長さは実測約207cm。これだけ長ければ設置自由度も高いですね

ケーブル途中にはスイス製の高精度温湿度センサーを搭載

ケーブル途中にはスイス製の高精度温湿度センサーを搭載

快適なリモコン環境を構築できるが、最初の設定作業は大変

一度セットアップすれば、快適なホームオートメーション、スマート家電環境を構築できる「SwitchBotハブ2」ですが、最初の設定作業がかなり大変。購入した人に向けて、マニュアル的に使っていただくべく、設定の流れを順番に説明しますね。大きくまとめると下記の手順で設定を行います。実際のレビューがご覧になりたい場合は、次章まで飛ばしちゃってください。

1.アプリ「SwitchBot」のインストール、
2.アプリ権限を許可
3.アカウントの作成、ログイン
4.SwitchBotハブ2を追加
5.Wi-Fiネットワークの選択
6.赤外線リモコンの追加

取り扱い説明書のQRコードを読み取って、アプリストアを開きます。今回はiPhoneを使用しました

取り扱い説明書のQRコードを読み取って、アプリストアを開きます。今回はiPhoneを使用しました

自動的に「SwitchBot」アプリの製品ページが開かれるのでダウンロード

自動的に「SwitchBot」アプリの製品ページが開かれるのでダウンロード

アプリを起動したら、Bluetooth、位置情報、通知の権限を承認します

アプリを起動したら、Bluetooth、位置情報、通知の権限を承認します

アカウントを作成してからログイン。メール経由での認証コードの入力が必要です

アカウントを作成してからログイン。メール経由での認証コードの入力が必要です

これがアプリのホーム画面。「+」ボタンを押して、まずは、「SwitchBotハブ2」を追加します

これがアプリのホーム画面。「+」ボタンを押して、まずは、「SwitchBotハブ2」を追加します

あらかじめ「SwitchBotハブ2」を起動しておけば、「デバイスの追加」画面に「ハブ2」と表示されるので、これをタップします

あらかじめ「SwitchBotハブ2」を起動しておけば、「デバイスの追加」画面に「ハブ2」と表示されるので、これをタップします

「SwitchBotハブ2」で使用するWi-Fiネットワークを選択し、パスワードを入力。使用できるのは2.4GHz帯のみなのでご注意ください

「SwitchBotハブ2」で使用するWi-Fiネットワークを選択し、パスワードを入力。使用できるのは2.4GHz帯のみなのでご注意ください

これで「SwitchBotハブ2」の追加は完了。あとは赤外線リモコンを追加します。まずは「+リモコンを追加」をタップ

これで「SwitchBotハブ2」の追加は完了。あとは赤外線リモコンを追加します。まずは「+リモコンを追加」をタップ

赤外線リモコンを追加するには、自動的に追加する「リモコン自動学習」、候補から選択する「リモコン手動学習」、非対応リモコンを追加する「リモコンのボタン学習」の3つの方法があります

赤外線リモコンを追加するには、自動的に追加する「リモコン自動学習」、候補から選択する「リモコン手動学習」、非対応リモコンを追加する「リモコンのボタン学習」の3つの方法があります

対応可能なリモコンは記事執筆時点で8万3934個とのこと。まずは「リモコン自動学習」から試してみましょう

対応可能なリモコンは記事執筆時点で8万3934個とのこと。まずは「リモコン自動学習」から試してみましょう

上の画面で「今すぐ開始」をタップしたあと、「SwitchBotハブ2」に向けてリモコンの電源ボタン(切/入ボタン)を押します

上の画面で「今すぐ開始」をタップしたあと、「SwitchBotハブ2」に向けてリモコンの電源ボタン(切/入ボタン)を押します

対応製品に含まれていれば「テンプレートが見つかりました」というメッセージが表示されます。「了解しました」をタップ

対応製品に含まれていれば「テンプレートが見つかりました」というメッセージが表示されます。「了解しました」をタップ

動作確認を行い上記の画面が表示されれば、エアコンの赤外線リモコンが登録完了。後はテレビ、シーリングライトなどでも同じ手順を繰り返せばOKです

動作確認を行い上記の画面が表示されれば、エアコンの赤外線リモコンが登録完了。後はテレビ、シーリングライトなどでも同じ手順を繰り返せばOKです

「SwitchBot ハブ2」のもうひとつの特徴として「IR Decoding機能」にも触れておきましょう。スマートリモコンの問題点として、物理リモコンとアプリの設定が同期されないということがあります。たとえば、物理リモコンでエアコンの温度を25度に設定しても、アプリ内のリモコンにそれが反映されないといったことです。何気に不便なのですが、「SwitchBot ハブ2」は「IR Decoding機能」により物理リモコンで操作した場合でもリアルタイムに使用状況がアプリのリモコンに同期されます。

想像以上に便利なのが前面のタッチボタン

さて、「SwitchBotハブ2」を日常的に使ってみて、想像以上に便利に感じたのが本体の下部にある2つのタッチボタン。このボタンにはエアコン、ディスプレイ、ライトをまとめて点けたり、消したりという操作が割り当て可能なんですね。

スマートスピーカーやスマートディスプレイなどで音声操作できるように設定していても、仕事で疲れ切っていて声を出すのがおっくうなときや、家族がすでに寝ていて音声操作がはばかれるときもあります。そんなときに、ポチッと押すだけで、家電をまとめてオン/オフできるのは非常に重宝しました。

タッチボタンを使ったアクションはアプリから設定します

タッチボタンを使ったアクションはアプリから設定します

家電の電源をまとめてオン/オフしたいときは、アプリからの操作や音声操作よりもタッチボタンを押すほうが手っ取り早いです

家電の電源をまとめてオン/オフしたいときは、アプリからの操作や音声操作よりもタッチボタンを押すほうが手っ取り早いです

精度の高い温度、湿度、照度センサーが搭載されている点も「SwitchBotハブ2」の売り。各センサーの値に応じて、エアコンや照明の自動オン/オフを手軽に設定できます。

また、本製品がひと味違うのは、温湿度センサーがケーブルに搭載されている点です。本体に搭載されている製品とは違い、「SwitchBotハブ2」の発熱の影響を受けないので、より正確に室内環境を確認できるとのことです。電気代が値上がりしている昨今、より厳密に室温をコントロールしたい人に強くアピールするポイントでしょう。

温度、湿度、照度センサーの値に応じて、エアコンや照明の自動操作が可能

温度、湿度、照度センサーの値に応じて、エアコンや照明の自動操作が可能

サーモグラフィーカメラで見てみると、確かにハブ2本体のほうが温湿度センサー搭載ケーブルより表面温度が高くなっていますね

サーモグラフィーカメラで見てみると、確かにハブ2本体のほうが温湿度センサー搭載ケーブルより表面温度が高くなっていますね

音声操作を行う場合は、「SwitchBotハブ2」をスマートスピーカーなどの音声操作対応デバイスと連携させる必要があります。今回筆者は、「Amazon Alexa」と連係しましたが、こちらの作業は非常に簡単でした。

「Amazon Alexa」の「デバイス→デバイスを追加→セットアップ」で「SwitchBot」のショートカットをタップし、後は「スイッチボット」のスキルを有効にして、SwitchBotアカウントのメールアドレスとパスワードを入力するだけ。そのあとはアプリに登録されている名称で「Amazon Alexa」からそのまま操作できます。スマートリモコンが出始めのころは設定が結構面倒でしたが、今はすんなりと音声操作できるようになっているのでご安心ください。

「Amazon Alexa」の設定画面。「SwitchBot」のショートカットは特等席に配置されていて、わかりやすいですね

「Amazon Alexa」の設定画面。「SwitchBot」のショートカットは特等席に配置されていて、わかりやすいですね

「有効にして使用する」をタップした後、SwitchBotアカウントのメールアドレスとパスワードを入力すればOK。音声操作するために細かな設定は必要ありません

「有効にして使用する」をタップした後、SwitchBotアカウントのメールアドレスとパスワードを入力すればOK。音声操作するために細かな設定は必要ありません

常に目の届く場所に置きたくなるスマートリモコン

「SwitchBotハブ2」は、スマートリモコンとしてはやや大きめですが、その分本体前面に気温、湿度などの情報を表示でき、タッチボタンで登録済みのアクションを連続実行可能と利便性が追求されています。白いボディもかわいいですね。個人的にはこれまでスマートリモコンはできるだけ目立たない場所に設置してきましたが、「SwitchBotハブ2」は常に目の届く場所に置きたくなるようなスマートリモコンだと感じました。

ジャイアン鈴木

ジャイアン鈴木

レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。

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