Amazonは2023年9月20日(米国現地時間)、「Amazonデバイス&サービス発表会」を開催。今後発売予定の新製品や既存製品のアップデートなどを一挙発表した。グローバル向けの発表会のため、日本国内の投入は未定という製品もあるが、ここでは発表された注目デバイスのレポートをお届けする。
「Fire TV」シリーズからは、スティック型のメディアストリーミングデバイス「Fire TV Stick」の新世代モデル「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」「Fire TV Stick 4K(第2世代)」や、シリーズ初となるサウンドバータイプの製品「Fire TV Soundbar」が発表された。
なお、「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」と「Fire TV Stick(第2世代)」は日本国内でも導入が決定している。すでに予約を開始しており、出荷開始は10月18日を予定。価格は、「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」が9,980円(税込)、「Fire TV Stick 4K(第2世代)」が7,480円(税込)。
「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」は、先代モデルからアップグレードした2.0GHzクアッドコアプロセッサーや、先代モデルの2倍となる16GBのストレージを搭載。「Fire TV Stick」として初めてのWi-Fi 6Eに対応したのもポイントだ。また、同梱されるリモコンは、Amazonプライム・ビデオのライブチャンネル用のチャンネルボタンや、最近使用したアプリやチャンネルにワンクリックで直接アクセスできる「最近のアイテム」のボタンが新設された新型の「Alexa対応音声認識リモコンEnhanced」となっている。
Amazon「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」
「Fire TV Stick 4K(第2世代)」は、1.7 GHzのクアッドコアプロセッサーを搭載し、新たにWi-Fi 6に対応。こちらは先代モデルより約25%パワフルになったという。同梱されるリモコンは、「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」。国内モデルでは、4つあるアプリのショートカットボタンのひとつに新たに「U-NEXT」が加わっている。
Amazon「Fire TV Stick 4K(第2世代)」
機能面では、上位モデルの「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」のみ、「アンビエントディスプレイ」と呼ばれるスマートディスプレイ機能を搭載。すでにスマートテレビ「Fire TV Omni QLED」(国内未投入)で実装されていたものだが、画面上にカレンダーや天気、付箋などのウィジェットを表示したり、スマートデバイスの操作やAmazon Photosの写真やアート作品の表示などが行えるという。
「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」に搭載されたスマートディスプレイ機能「アンビエントディスプレイ」。リモコンのAlexaボタンを押しながらAlexaに話しかたり、ホームボタンを長押しすることで起動できる
「Fire TV Soundbar」(国内投入未定)は、24インチサイズのコンパクトなサウンドバーで、DTS Virtual:XやDolby Audio をサポート。Bluetoothを使ってスマートフォンから音楽コンテンツを再生することもできるという。価格は119.99ドル。
Amazon「Fire TV Soundbar」(国内投入未定)
スマートデバイス「Echo」シリーズからは、壁掛け型の「Echo Hub」のほか、「Echo Show 8」と「Echo Frames」の新世代モデル、「Echo Pop Kids」などが発表された。このうち国内導入が決まっているのは「Echo Hub」のみ。現時点で発売時期は明らかにされていないが、価格は25,980円(税込)を予定している。「Echo Show 8」と「Echo Frames」、「Echo Pop Kids」の国内導入は未定だ。
「Echo Hub」は、8インチのタッチディスプレイを備えた壁掛けタイプのスマートホームコントロールパネル。Zigbee、Thread、Bluetooth、Matterの規格に対応したスマートホームハブ機能も内蔵しており、ディスプレイに配置したウィジェットから照明の調整や、スマートカメラの映像の確認、音楽の再生などを素早く行えるという。Alexa音声操作にも対応しているが、「Echo Show 15」にあったカメラ機能などは省かれている。
Amazon「Echo Hub」
「Echo Show 8」の新世代モデルは、画面上部中央に配置したカメラを活用し、ユーザーが遠くにいる場合は文字や時計を大きく表示、近くにいる場合は文字や時計を小さくしてタッチ操作しやすいUIに変更にするなど、ユーザーの位置に合わせてホーム画面を最適化して表示する機能を新たに搭載した。また、オーディオ性能も強化しており、配置した部屋の特性に合わせてサウンドを自動で最適化する機能も盛り込まれた。価格は通常モデルが149.99ドル、「Photo Edition」が155.99ドルだ。
Amazon「Echo Show 8」
スマートグラス「Echo Frames」の新世代モデルは、ユーザーからのフィードバックを基に、本体デザインやバッテリー性能、使い勝手などをブラッシュアップ。特にバッテリー性能は大きく強化されており、先代モデルからオーディオ再生が最大40%、通話時間が80%長くなったという。本体デザインに関しても、アイウェアブランドCarreraとのコラボモデルを用意するなど強化を図っている。価格は269.99ドルから。
Amazon「Echo Frames」
スマートスピーカーの「Echo Pop Kids」は、Marvel's AvengersとDisney Princessの2モデルをラインアップ。それぞれのテーマに沿ったアラーム音などを楽しめるほか、Marvel's AvengersとDisney Princess のAudibleコンテンツなども用意されるという。価格は49.99ドルだ。
Amazon「Echo Pop Kids」
タブレット端末「Fire HD」シリーズは、10.1インチ(1,920×1,200ドット)ディスプレイを搭載した「Fire HD 10」をリニューアル。通常版のほか、子ども向けサブスクリプションサービス「Amazon Kids+」をバンドルした「Fire HD 10キッズモデル」「Fire HD 10 キッズプロ」がラインアップされる。いずれも国内導入が決定しており、10月18日出荷開始予定だ。
いずれも、8コアプロセッサーと3GB RAMを搭載し、先代モデルに比べて最大25%高速化したほか、バッテリー性能も最大13時間にまで延びている。また、強化アルミノシリケートガラスを新たに採用し、落下テストでは「iPad(第10世代)」と比較して約4倍の耐久性を実現。「Fire Max 11」同様にUSI 2.0にも対応しており、Made for Amazonスタイラスペン(別売)と一緒に使えば、4,096筆圧検知、パームリジェクション対応でのイラスト制作も行えるという。
Amazon「Fire HD 10」
価格は通常版の32GBモデルが19,980円(税込)、64GBモデルが23,980円(税込)。「Fire HD 10キッズモデル」「Fire HD 10 キッズプロ」はともに32GBモデルのみで、価格はいずれも23.980円(税込)だ。
通常版はブラック、ブルー、パープルの3色のカラーバリエーションをラインアップ
Amazon「Fire HD 10キッズモデル」はクッション性の高い専用カバーを同梱。カバーはブルー、グリーン、ピンクの全3色(写真はブルー)
Amazon「Fire HD 10 キッズプロ」は薄型の専用カバーを同梱。カバーはギャラクシー、スマイルの全2色(写真はギャラクシー)
AV家電とガジェット系をメインに担当。ポータブルオーディオ沼にどっぷりと浸かっており、家のイヤホン・ヘッドホンコレクションは100を超えました。最近はゲーム好きが高じて、ゲーミングヘッドセットも増えてます。家電製品総合アドバイザー資格所有。