レビュー
iPhone/iPadへの番組持ち出しにも対応予定

低価格でコンパクトなW録レコーダー「ロクーガーW」を使ってみた

レコーダーなのにブルーレイドライブもHDDも内蔵しない。そんな割り切った製品「ロクーガーW」が、エスケイネットから登場した。外付けのUSB HDDを接続して使う、手のひらサイズのコンパクトなレコーダーだ。録る・見るをシンプルにこなせるようにしたのが特徴の低価格モデルとなっている。価格.com最安価格(2015年7月24日時点)は26,000円程度。今回、製品を試用することができたので、その特徴を紹介していこう。

コンパクトサイズのロクーガーW

コンパクトサイズのロクーガーW

設置面積は一般的なレコーダーの約半分。持ち運びも容易な小型サイズ

ロクーガーWの魅力は、何と言ってもそのコンパクトさにある。HDDレコーダーとは思えない、148(幅)×26(高さ)×148(奥行)mmという薄型かつ省スペースな筐体になっているのだ。まさに手のひらサイズで、アルバムのCDケース(120×120mm)より一回り大きいくらいになっている。さらに、重量も300gと軽い。一般的なブルーレイレコーダーと比べると圧倒的にコンパクトな製品だ。

コンパクトボディを実現した理由は、通常のレコーダーでは内蔵されるHDDを省き、外付けのUSB HDDを利用するようにしたこと。外付けHDDを別途用意する手間は必要だが、逆に好みのHDDを選べるのはうれしいところだ。たとえば、容量を重視する場合は据え置きタイプのHDDを、コンパクトにまとめたい場合はポータブルHDDを使用するなど、シーンに応じて使いやすいものを組み合わせることができる。また、パソコンを使用している方であれば、使っていないHDDがあまっている場合もあると思う。そういう手持ちの資産を生かせるのもポイントだ。外付けのUSB HDDは最大4TBまでサポート。2TB HDDであれば240時間(BSデジタルは180時間)分の録画ができる。ちなみに、本体にUSBポートは2つあるが、HDDは1台までの認識だ。2台接続しても同時認識されるわけではない点は要注意。

外付けHDDを採用したメリットは、これだけではない。通常、HDDレコーダーは横置きが一般的だが、縦置きにも対応。狭いスペースの隙間にも設定できる、置き場所に困らないデザインとなっているのだ。専用の縦置きスタンドが付属していればなおよかったが、設置場所の自由度は高い。

録画先にWesternDigitalのポータブル2TB HDD「My Passport Ultra」(右)を組み合わせてみた。実際にTVのローボードのちょっとした隙間にも置けるサイズとなっている

3波対応チューナーを2基搭載し、裏録/W録も可能

チューナー構成にも注目したい。ロクーガーWは、地上・BS・110度CSデジタルの3波対応チューナーを2基搭載し、視聴時の裏番組録画や、2番組同時録画にも対応している。地上デジタルの番組を見つつ、BS・110度CSデジタルの番組を録画したり、地上デジタルの2つの番組を同時に録画することが可能となっている。

最近のレコーダーでは複数チューナーは当たり前になりつつあるが、この小型ボディでWチューナーを搭載しているのは珍しい。似たようなものを探してみても、意外と見つけられない。そういう意味では、これまでありそうでなかったモデルと言えるだろう。

フロントには操作用のボタンやディスプレイをなくしたシンプルなデザイン

フロントには操作用のボタンやディスプレイをなくしたシンプルなデザイン

リアには、地上デジタルとBS・110度CSの2系統のアンテナ入力端子、HDMI、LAN端子、USBポートを搭載している。ネットワークはファームウェアの更新や、後述するiPhone/iPadに番組を転送するときに使う

miniB-CASカードが付属されており、本体側面から挿入できる

miniB-CASカードが付属されており、本体側面から挿入できる

セッティングを終えてチャンネルスキャンを始めた様子

セッティングを終えてチャンネルスキャンを始めた様子

リモコンのメニューから、本体の設定、番組表、予約一覧、録画番組一覧が確認可能だ。HDDのフォーマットもここから行える

「録画」と「再生」に特化した、Androidベースのインターフェイス

ロクーガーWは、けっして多機能なレコーダーではない。録画と再生に関する機能に絞り、シンプルな使い勝手になっている。多機能性をウリにしている最近のレコーダーの真逆をいくコンセプトだが、それでも使い勝手は悪くない。

特に録画に関しては、リモコンの録画ボタンひとつで録画がスタートする「手動録画」や、電子番組表からピンポイントで番組を指定できる「番組表から録画」といった、レコーダーとしての基本機能はひととおり搭載されている。さらに、出演者名などのキーワードや番組のジャンルを選ぶことで自動的に予約録画をする「おまかせ録画」も搭載。衛星放送でよくあるリピート放送の二重録りを防ぐ「二重録り回避機能」や、録画中の番組が再生できる「追いかけ再生機能」など、あると便利な機能も用意されている。ユーザーの視聴履歴を分析して自動で番組を録画してくれるようなインテリジェントな機能はないが、録画機能に関しては、必要十分な内容となっている。

おまかせ録画設定の画面。キーワード、ジャンル、放送、重複録画などの設定が可能だ

おまかせ録画設定の画面。キーワード、ジャンル、放送、重複録画などの設定が可能だ

二重録り回避機能

二重録り回避機能

録画番組のライブラリー機能も、必要十分なものが押さえられている。録画番組の一覧画面では、日付順やジャンル別でソートできたり、さらに、好みの番組に「お気に入り」を設定することで、それだけをまとめて表示することもできる。このほかにも、キーワード、ジャンル、放送波と細かく指定して番組検索も行えるので、想像していた以上に使えるという印象。また、操作ミスによる誤削除を未然に防ぐ「誤削除防止機能」も設定することができる。

OSにはAndroidを採用しているだけあって、画面デザイン自体はシンプル。また、キーワードなどの文字入力のときに、「50音入力」「QWERTY入力」「フリック入力」と3種類の入力方法が選べる点も便利だ。付属のリモコンから普段使っているAndroid搭載のスマートフォンやタブレットを操作している感覚で、使えるような操作画面となっている。また、USBキーボードからの入力にも対応している。

キーワード検索や番組表、文字入力の画面

キーワード検索や番組表、文字入力の画面

録画番組をiPhone/iPadに持ち出せる

ロクーガーWは今後、録画番組(ワンセグ)をiPhone/iPadで持ち出せる機能を利用できるようになるのも大きな魅力だ。この機能自体は、App Storeでまもなく配信される予定の専用アプリ「ロクーガー」から、ロクーガーW内の録画番組を選択することで、Wi-Fi経由でワンセグ番組を転送できるというもの。転送時間は1時間番組なら約30秒(電波環境のよい状態)とのことで、深夜に録画したアニメ番組でも、朝の身支度をしているとき転送できるものとなっている。通勤時間や休憩時間に昨晩録画した番組を視聴できるのは便利だ。

対象機種は、iOS8以降のiPhone5以降、iPad(第4世代)以降、iPad Mini2以降。iOSのみとなっており、Android版は提供されない。App Storeでの販売価格は840円。なお、ワンセグのみとなるため、BS・110度CSは持ち出せないのは残念だ。

今後実装される、iPhone/iPadへの転送機能

今後実装される、iPhone/iPadへの転送機能

まとめ

ロクーガーWは、シンプルな機能性を追求した、低価格でコンパクトなレコーダーだ。大手メーカーの多機能レコーダーのように、たとえば、チャプター機能などの細かい番組編集機能や、ネットワーク動画の視聴機能といったものは搭載されていないが、「番組を録画して見たらすぐに消す」といったように、シンプルな使い方をする方に適した製品ではないだろうか。また、すでにブルーレイレコーダーを所有していて、「レコーダーを追加して録画できるチャンネルを増やしたい」場合にも向いているだろう。個人的には、TVチューナーとしても使えるため、パソコン用モニターにつなげて、録画機能付きテレビに仕立てるのも面白いと思う。

銭袋秀明(編集部)

銭袋秀明(編集部)

編集部の平均体重を底上げしている下っ端部員。アキバをフィールドワークにする30代。2015年4月、某編集部から異動して価格.comマガジン編集部へ。今年こそ、結果にコミット!

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