選び方・特集

《2022年》おすすめイヤホン15選!人気の製品を5つのタイプ別に紹介

《2022年》おすすめイヤホン15選!人気の製品を5つのタイプ別に紹介

スマートフォンの普及で音楽リスニングが身近になり、今や生活に欠かせないマストアイテムとなっている“イヤホン”。2022年3月22日現在、価格.comから購入できる製品だけでも、その数は3,000を超えており、種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない!というユーザーも多いはず。そこで本特集では、日ごろから数多くのイヤホンに触れている価格.comマガジン編集部が、音質や使い勝手、コストパフォーマンスにすぐれたおすすめのイヤホンを5つのタイプ別に紹介します。

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イヤホンの選び方のポイントと基礎知識

1. イヤホンの接続方法の違いとメリット・デメリット

イヤホンの接続方法は、大きく“有線(ワイヤード)”“無線(ワイヤレス)”に分けられます。

有線イヤホンは文字通り、デバイスにイヤホンを直接接続して使用するタイプのイヤホンです。有線イヤホンはケーブル自体がじゃまになりやすく、断線にも注意する必要がありますが、面倒な接続設定をしなくても、デバイスに直接差すだけで音楽を手軽に楽しめ、ワイヤレスイヤホンのような遅延や音飛びがなく、音質面でも有利となっています。リケーブルに対応したモデルなら、ケーブルを交換することも可能です。

もっともオーソドックスな接続端子は「3.5mmミニプラグ」と呼ばれるものです。最近では3.5mmミニジャックがないスマートフォンやタブレットと直接接続できるように、「USB Type-C」や「Lightning端子」を採用した製品も登場しています。

有線イヤホンは、スマートフォンやオーディオプレーヤーのイヤホンジャックに差すだけで使える手軽さが最大の魅力

有線イヤホンは、スマートフォンやオーディオプレーヤーのイヤホンジャックに差すだけで使える手軽さが最大の魅力

ワイヤレスイヤホンは、スマートフォンやタブレットなどとBluetoothを使って接続するものが一般的です。ケーブルがなくて扱いがしやすいですが、使うにはバッテリー充電が必要です。また、人通りの多い交差点や、混雑する電車の中など、周囲の電波環境によっては、遅延や音飛びが発生することがあるのは注意が必要です。

ワイヤレスイヤホンは、スマートフォンとBluetoothで接続するものが主流。スマートフォンとイヤホンとの間にケーブルがなく、取り回しがしやすいのが特徴です

ワイヤレスイヤホンは、スマートフォンとBluetoothで接続するものが主流。スマートフォンとイヤホンとの間にケーブルがなく、取り回しがしやすいのが特徴です

現在、イヤホン市場では後者の「無線(ワイヤレス)」タイプの製品が主流となっており、左右のイヤホンがケーブルでつながっている「一体型(ヌードルワイヤレス)」や「ネックバンド型」、左右のイヤホンをつなぐケーブルすらない「完全ワイヤレス(トゥルーワイヤレス)」など、さまざまな形状の製品が登場しています。形状ごとのメリット・デメリットや、ワイヤレス接続のコーデックなどは、『《2022年》初心者向けおすすめBluetoothイヤホン8選!選び方や基礎知識も』という記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

2. イヤホンの形状は“カナル型”と“インナーイヤー型”の大きく2種類

イヤホンの形状は、「カナル型」と呼ばれる耳穴にしっかりと挿し込んで使うタイプのものと、「インナーイヤー型」と呼ばれる耳穴にかぶせるように浅く装着するタイプの大きく2つのタイプに分類されます。

音漏れを気にする方が増えているため、最近ではカナル型タイプの製品が主流になってきていますが、インナーイヤー型タイプの製品もまだまだ残っています。それぞれの特徴を理解し、利用シーンにあったものを選びましょう。

■カナル型イヤホン

カナル型イヤホン(写真はShure「SE535」)

カナル型イヤホン(写真はShure「SE535」)。現在、イヤホンで主流となっているタイプ。耳の奥までしっかりと差し込んで装着するため、遮音性が高く、音漏れが少ないのが特徴です。また、耳の奥まで音をダイレクトに伝える構造のため、音質面でも有利と言われています。

■インナーイヤー型イヤホン

インナーイヤー型イヤホン

インナーイヤー型イヤホン(写真はアップル「EarPods」)。耳の上に乗せるように浅く装着する形状のため、長時間のリスニングでも疲れにくいという特徴があります。また、カナル型に比べると遮音性が低いため、比較的音漏れしやすく、周囲の音が入りやすいです。電車内など、不特定多数の人がいる場所で大音量で使用する際は音漏れに注意しましょう。

3. イヤホンで使われているドライバーユニットの駆動方式は大きく3種類

イヤホンでは、スマートフォンやオーディオプレーヤーから届く電気信号をドライバーユニットで振動に変換して音を鳴らしています。ドライバーユニットの駆動方式はいくつかありますが、イヤホンで主流になっているのは、「ダイナミック型」と「バランスド・アーマチュア型」の2種類で、それぞれ音にも特徴があります。

ダイナミック型ドライバーでは、ボイスコイルと呼ばれる磁器回路に電気信号を流して電磁力を発生させ、ボイスコイル周辺に配置させたマグネットとの反応を利用し、ダイアフラム(振動板)を前後に振動させて音を鳴らしています。原理上、小型化にあまり向いていないですが、1つのドライバーユニットで広い再生周波数帯域をカバーできるため、多くのイヤホンで採用されています。サウンド的には中低域の厚みに定評があり、バランスド・アーマチュア型ドライバーに比べてパワフルなサウンドを楽しめます。

ダイナミック型ドライバー

ダイナミック型ドライバーは、イヤホンで使われるもっともポピュラーなタイプのドライバーです。ダイアフラム(振動板)が大きいと音質的に有利とされており、ヘッドホンの場合は、ほとんどがダイナミック型ドライバーを採用しています

バランスド・アーマチュア型ドライバー(BAドライバー)は、ボイスコイルとマグネットの反応を利用した振幅で音を鳴らすという点はダイナミック型ドライナーと同じですが、こちらはアーマチュアと呼ばれる金属の鉄片の振動を細い棒(ドライブロッド)で振動板に伝えて振動させています。ダイナミック型より小型化が容易で、小さくても高い感度(出力)が出せるため、これまで補聴器などで採用実績がありました。解像度が高く、明瞭なサウンドが特徴ですが、原理上、ダイナミック型ドライバーに比べて周波数帯域が狭いため、ハイエンドイヤホンではバランスド・アーマチュア型ドライバーを複数搭載し、広い周波数帯域を確保しているものもあります。

バランスド・アーマチュア型ドライバー

米粒ほどの非常に小さな筺体を採用するバランスド・アーマチュア型ドライバー。製品開発・製造が非常に難しく、開発から製造まですべて内製しているメーカーは、KnowlesやSONION、ソニーなど非常に限られています(写真はKnowles「RAB-32257」)

ちなみに、最近ではダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア型ドライバーを組み合わせたハイブリット型の製品も登場してきています。ダイナミック型ドライバーのパワフルなサウンドと、バランスド・アーマチュア型ドライバーの解像度の高いサウンドの両方を兼ね備えているのが特徴ですが、現時点では高価なハイエンド製品での採用が中心となっています。

ハイブリット型イヤホン

ダイナミック型ドライバーとバランスド・アーマチュア型ドライバーを組み合わせたハイブリット型製品も増えています(写真はAZLA「AZLA」

4. イヤホン選びに役立つスペックの見方

イヤホンのパッケージやカタログ、製品ページなどには必ずスペックが書かれています。ここでは、イヤホン選びに役立つスペックについて簡単に説明します。

再生周波数帯域(単位:Hz)
イヤホンが再生できる音の周波数の下限から上限までを表現したもので、単位はHzになります。数値の幅が大きいほど、広いレンジの音を再生できるわけですが、カタログやパッケージなどに表示するスペックについての厳密なルールがなく、実際に聴こえる可聴域を載せているメーカーもあれば、機器で計測した数値を載せているメーカーもあります。あくまでも目安としてとらえ、製品選びの際は実際に試聴するのがいいでしょう。なお、ハイレゾロゴマークのついたイヤホンは、高域再生性能が40000Hz以上のものになります。

出力音圧レベル/能率/感度(単位:dB/mW)
1mWの音を入力したときにイヤホンから発音する再生音の強さを表す数値で、単位はdB/mWとなっています。同じボリュームであれば、数値が大きいほうがより大きな音量を得ることができます。

最大入力(単位:mW)
イヤホンに入力できる瞬間的な最大電力を表す数値で、単位はmWです。プレーヤー側の出力を上回っていれば問題ありません。

インピーダンス(単位:Ω)
イヤホンの電気抵抗の大きさを表す数値で、単位はΩ(オーム)です。インピーダンスが大きいと音が小さく、逆に小さいと音が大きくなります。

1. 周囲の環境に左右されない快適リスニング!ノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン

通勤・通学の電車内や繁華街のカフェなど、周囲の騒音が気になる環境でも音楽を快適に楽しみたい!という人は、ノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホンがおすすめ。近年、イヤホン本体に搭載されているBluetoothチップの進化により、安価なノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンもいくつか登場してきていますが、ノイズの打ち消し効果の高いものを選ぶなら、イヤホンの外側と内側にマイクを搭載する“デュアルマイク”を搭載したモデルを選ぶのがいいでしょう。なお、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンは、一般的な完全ワイヤレスイヤホンに比べるとやや割高で、バッテリー駆動時間も短めのモデルが多いです。バッテリー駆動時間やコスパ重視の完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、『4.バッテリー&コスパ重視の完全ワイヤレスイヤホン』を参考にしてみてください。

1-1. 「WF-1000XM4(ソニー)」 全方位で進化を遂げたノイキャンTWSの定番モデル

ソニー「WF-1000XM4」

ソニー「WF-1000XM4」

発売当初から価格.comの「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーのランキング上位をキープし続け、ノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンの定番モデルなっているのが、ソニー「WF-1000XM4」です。「WF-1000X」シリーズといえば、初代から高精度なノイズキャンセリング機能に定評がありましたが、「WF-1000XM4」では、ノイズキャンセリング処理を行う専用チップ、ドライバーユニット、イヤーピース、本体デザインのすべてを見直すことで、ノイズキャンセリング性能はもちろんのこと、装着感やマイク性能といった全方位で進化を遂げています。特に装着感については、イヤホン本体の小型化と新型イヤーピースのおかげもあり、前モデル「WF-1000XM3」から大きく改善されています。また、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンでは初めてLDACコーデックをサポートし、LDACコーテック対応スマートフォンなどと組み合わせて高音質な音楽リスニングができる点も音質重視の人にはうれしいポイントね。 ユーザーの行動や場所に連動してノイズキャンセリングや外音取り込み設定などを切り替えてくれる「アダプティブサウンドコントロール」や、イヤホンを装着したまま会話ができる「スピーク・トゥ・チャット」といったインテリジェントな機能も満載で、ノイズキャンセリング性能だけでなく、使い勝手や機能性も妥協したくないという人にもぴったりですね。なお、イヤホン本体のバッテリー駆動時間は、ノイズキャンセリングONで最大8時間です。

1-2. AirPods Pro(アップル)」 iPhoneといっしょに使いたい完全ワイヤレスイヤホンの最有力候補

アップル「AirPods Pro」

アップル「AirPods Pro」

iPhoneを製造するアップルが手がけた完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」シリーズは、iPhoneと組み合わせて使用することで付属の充電ケースから取り出すだけで簡単にペアリングできる機能や、耳に差し込むだけで自動的に電源がオンになってiPhoneと自動でつながる機能など、非常に便利な機能が利用できるということで、特にiPhoneユーザーから人気を得ています。そんな「AirPods」シリーズで初めてアクティブノイズキャンセリング機能を備えたのが「AirPods Pro」です。ノイズキャンセリングはナチュラルに騒音を消すイメージで、耳への圧迫も少なく、長時間のリスニングにもぴったり。また、「AirPods」シリーズとして初めて外音取り込み機能を搭載したのもポイントで、特に取り込んだ周囲の音の自然さが高い評価を得ています。形状もカナル型で、従来の「AirPods」シリーズに比べて遮音性や音漏れ低減効果も高いです。さらに、対応するiOSデバイスやMacと組み合わせることで、立体音響「空間オーディオ」を手軽に楽しめる点も「AirPods Pro」ならではの魅力。ケースも非常にコンパクト、充電端子はiPhoneと同じLightningコネクターでバッテリー残量などもiPhoneで簡単に確認できるなど、iPhoneとの相性は抜群なので、iPhoneと組み合わせるワイヤレスイヤホンを探している人は真っ先に候補に入れたい1台です。なお、イヤホン本体のバッテリー駆動時間は、ノイズキャンセリングONで最大4.5時間となります。

1-3. 「QuietComfort Earbuds(Bose)」 ノイキャン性能、音質、装着感のトータルバランス重視の1台

Bose「QuietComfort Earbuds」

Bose「QuietComfort Earbuds」

Bose初のノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンとして登場した「QuietComfort Earbuds」は、ノイズキャンセリング機能の老舗らしい精度の高いノイズキャンセリング性能と、Boseらしいズンと沈み込むような重低音の効いたサウンドが最大の特徴です。イヤホン本体はイマドキの製品としてはやや大柄で、装着時は耳から若干飛び出すようなスタイルとなりますが、大柄な見た目とは異なり、イヤーピースとスタビライザーを一体化したシリコン製の「StayHear Maxチップ」のおかげで、耳の形状を問わず耳にしっかりフィット。激しい運動でも外れにくい安定した装着感は「Bose QuietComfort Earbuds」ならではの魅力と言えそうです。イヤーピースも耳穴に押し込むような形ではなく、耳穴の上にかぶせるような形に近く、長時間の使用でも耳が痛くなりにくいのもうれしいポイントですね。専用ケースがかなり大きくて厚みもあり、ポケットに入れて気軽に持ち運ぶ用途にはあまり適していませんが、ノイズキャンセリング性能やサウンド、装着感などのトータルバランスを重視するのなら、「QuietComfort Earbuds」はもってこいの1台と言えるでしょう。なお、イヤホン本体のバッテリー駆動時間は、最大6時間となります。

2. 手軽に使えて高音質! 定番の有線イヤホン

スマートフォンに差すだけで誰でも簡単に使える手軽さが魅力の有線イヤホン。最近はワイヤレスイヤホン人気に若干押されていますが、ワイヤレスイヤホンのようにバッテリー残量を気にすることなく使え、音飛びや遅延もなく、音質的にも有利ということで、依然として根強い支持を集めています。1,000円でおつりがくるような安価なモデルから、数万円超の超高級ハイエンドモデルまで、さまざまなタイプの有線イヤホンがありますが、今回は定番人気モデルをご紹介します。

2-1. 「IE 100 PRO(ゼンハイザー)」 プロオーディオの技術をふんだんに盛り込んだ新世代定番イヤモニ

ゼンハイザー「IE 100 PRO」

ゼンハイザー「IE 100 PRO」

「IE 100 PRO」は、プロオーディオ製品も手がけるゼンハイザーがミュージシャンやクリエーター、イヤーモニター向けのユニバーサルIEMとして展開する有線タイプのカナル型イヤホンです。2018年発売の大ヒットモデル「IE 40 PRO」と同じ薄型のイヤホンデザインや、10mm径のトランスデューサー(ダイナミック型ドライバー)によるメリハリのある高高解像度なサウンドはそのままに、新たに上位モデル「IE 400 PRO」「IE 500 PRO」と同じ独自の着脱式ケーブルを採用。イヤーフックやケーブルダクトが強化され、ケーブルが抜けにくく、プロユースにも十分耐えられる安定性の高い装着感を実現したのがポイントとなっています。なお、プロユースを想定したモデルということで、ケーブルのインラインリモコンやマイクなどは用意されていませんが、Bluetoothリケーブル「IE PRO BT Connector」を組み合わせた「IE 100 PRO Wireless」という兄弟モデルもラインアップされているので、スマートフォンと組み合わせて通話でも利用したいという人は、そちらをチョイスするのもアリでしょう。

2-2. 「SE215 Special Edition(Shure)」 2012年の発売からロングセラーを続ける定番有線イヤホン

Shure「SE215 Special Edition」

Shure「SE215 Special Edition」

耳にスッポリと収まるコンパクトなイヤホン本体、高い遮音性、MMCXタイプのリケーブル対応モデルながら1万円前後という手ごろな価格などで、2012年の発売以来、ロングセラーを続けるShureの大人気カナル型イヤホンが「SE215 Special Edition」です。オリジナルの「SE215」に対し、低域に厚みを持たせたチューニングになっており、ダイナミック型ドライバーらしいメリハリのあるサウンドを楽しめます。ケーブル先端部にはワイヤーが仕込まれており、イヤホンケーブルを耳の裏側に通して装着できる、いわゆる“Shure掛け”にも対応。ケーブル交換で音質の変化を手軽に楽しめるのもポイントです。「SE215 Special Edition」には、完全ワイヤレスイヤホンのように使えるワイヤレスアダプターを組み合わせた兄弟モデル「AONIC 215 Gen 2」もラインアップされています。ワイヤレスイヤホンのように使うならこちらをチョイスしましょう。

2-3. 「E3000(final)」 5,000円前後で買える! ハイレゾ対応イヤホンの入門機にぴったりな1台

final「E3000」

final「E3000」

国産イヤホンブランドfinalが、高音質、シンプルなデザイン、使い勝手のよさ、手が届く価格のすべてを満たす製品を目標に開発したEシリーズ。そのシリーズ第1弾モデルとして発表されたのが「E3000」です。新開発の6.4mmダイナミック型ドライバーユニットを組み合わせたステンレス削り出しのスリムな筺体と、耳道の傾きにフィットするように設計された独自のイヤーピーススウィングフィット機構により、耳穴にダイレクトにフィットするすぐれた装着感と、5,000円前後の製品とは思えないフラットでピュアなサウンドを実現しています。価格も手ごろで、ハイレゾ対応イヤホンの入門機としても最適な1台です。

3. バッテリー駆動時間と接続安定性に定評。ネックバンド・ケーブル一体型ワイヤレスイヤホン

通勤・通学の満員電車の中でワイヤレスイヤホンを使ってスマートフォンの中の音楽を楽しんでいる際に、途中で音がブチブチ切れてイライラしたことがありませんか? そういった人にうってつけなのが、ネックバンド・ケーブル一体型ワイヤレスイヤホンです。完全ワイヤレスイヤホンタイプよりもアンテナ部分の面積を確保しやすく、接続が安定しているので、音飛びや音切れが起きにくくなっています。また、バッテリーも比較的大容量のものが搭載できるため、完全ワイヤレスイヤホンに比べて連続再生時間が長い製品が多いのも特徴。耳の穴の中にイヤーピースを差し込むカナル型(耳栓型)なら、遮音性も高く、音漏れを気にせずに音楽を楽しめますよ。

3-1. 「WI-1000XM2(ソニー)」 有線接続対応で飛行機でも使えるネックバンド型ノイズキャンセリングイヤホン

ソニー「WI-1000XM2」

ソニー「WI-1000XM2」

ソニー製のネックバンド型ノイズキャンセリングイヤホン「WI-1000XM2」。その最大の特徴は、なんといっても多機能なノイズキャンセリング機能です。ネックバンド型イヤホンとしてはなかなか高価なモデルですが、気圧などの使用環境に合わせてノイズキャンセリング特性を最適化する「NCオプティマイザー」や、ユーザーの行動にあわせてノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能のバランスを自動で調整する「アダプティブサウンドコントロール」など、非常に便利な機能が備わっています。また、先代の「WI-1000XM」は金属製のネックバンドで折り畳むことができず、持ち運びに不便でしたが、「WI-1000XM2」はネックバンド部の素材がシリコン素材となり、コンパクトに折り畳んで持ち運びできるようになったのもポイント。ノイズキャンセリング機能ON時で最大10時間というバッテリーライフに加え、航空機用プラグアダプターを使った有線接続にも対応しており、海外旅行などで長時間フライトするときにも積極的に使えるのも魅力的です。

3-2. 「SOLID BASS ATH-CKS330XBT(オーディオテクニカ)」 タイトでキレのある低音を楽しめるケーブル一体型イヤホンのエントリーモデル

オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-CKS330XBT」

オーディオテクニカ「SOLID BASS ATH-CKS330XBT」

「ATH-CKS330XBT」は、低音を重視したオーディオテクニカ「SOLID BASS」シリーズで展開されているケーブル一体型のワイヤレスイヤホンです。5,000円以下で買えるエントリークラスの製品ですが、約2時間のフル充電で最大約20時間の連続再生が可能なバッテリー性能、約10分の充電で約2時間の連続再生が可能な急速充電機能、音と映像のずれを抑える「低遅延モード(Low Latency Mode)」の搭載、2台のBluetooth機器を同時に接続できる「マルチポイント」の対応など、基本スペックをしっかりと押さえたモデルとなっています。ドライバーユニットは専用設計の「5.8mm SOLID BASS HDドライバー」となっており、ハウジングも比較的コンパクトに仕上がっていますが、音質は「SOLID BASS」シリーズらしく、タイトでキレのある重低音が特徴。低音再生を重視しているユーザーに特におすすめの1台です。

3-3. 「WI-C310(ソニー)」 エントリーモデルとは思えない充実のスペック! アンダー5,000円で買える高コスパBluetoothイヤホン

ソニー「WI-C310」

ソニー「WI-C310」

ソニーのBluetoothイヤホンの準エントリーモデル「WI-C310」。アンダー5,000円で購入できるモデルですが、最大15時間ものロングスタミナバッテリーをはじめ、10分の充電で60分の再生が可能なクイック充電機能、充電端子のUSB Type-C採用など、エントリーモデルとは思えない充実のスペックを備えているのが特徴です。ちなみに、ケーブルはからみにくいフラットコードを採用。バッテリーボックスとコントロールボックスを左右均等に配置し、首回りのバランスにもしっかりと配慮されているのもポイントです。

4. ケーブルレスの軽快な装着感を身近に! バッテリー&コスパ重視の完全ワイヤレスイヤホン

左右のイヤホンをつなぐケーブルが一切ない、軽快な付け心地が人気の完全ワイヤレスイヤホン。ひと昔前まではバッテリー駆動時間が短くて音質はそこそこ、価格はちょっと高めというイメージがありましたが、国内外のさまざまなメーカーが新規参入して新製品を投入したことや、バッテリー効率にすぐれたBluetoothチップの技術が進化したことなどもあり、最近では音質やバッテリー性能にすぐれた高コスパモデルが多数登場してきています。ノイズキャンセリングなどの高機能はいらないが、高コスパな完全ワイヤレスイヤホンが欲しいという人のために、ここでは価格と音質、バッテリー駆動時間のバランスにすぐれた注目モデルをご紹介します。

4-1. 「TW-E3B(ヤマハ)」 耳への負担を抑える独自のリスニングケアを搭載した完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル

ヤマハ「TW-E3B」

ヤマハ「TW-E3B」

「TW-E3B」は、ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンでもっともエントリーに位置するモデルです。本機最大の特徴となっているのが、耳への負担を抑える独自の「リスニングケア」。専用アプリから「リスニングケア」をONにすることでボリュームごとの音の帯域バランスを調整し、ボリュームを上げなくても自然なバランスで聴こえるようにしてくれます。ロングセラーを続ける前モデル「Empower Lifestyle TW-E3A」からイヤホン本体を小型化、Bluetoothの出力classを変更するなどして、装着感や接続性もアップ。SBCより高音質なaptXコーデックのサポートや、IPX5相当の防水性能など、押さえるところはしっかり押さえたエントリーモデルと言えるでしょう。なお、イヤホン本体のバッテリー駆動時間は、最大6時間となります。

4-2.「COTSUBU(ag)」 片耳約3.5g! ケースもコンパクトで使い勝手のよい1台

ag「COTSUBU」

ag「COTSUBU」

高音質なイヤホン・ヘッドホンで定評のあるfinalが手がけたことでも有名な国産オーディオブランドのag。「COTSUBU」は、agが手がける完全ワイヤレスイヤホンは元々高コスパな製品が多いのですが、今回取り上げる「COTSUBU」は6,000円台で購入できるお手ごろな価格と、製品名にもなっている小粒なサイズ感が大きな特徴となっています。片耳約3.5gを実現したイヤホン本体は本当に小さく、耳から飛び出す部分が最小限に抑えられており、非常にスマートに装着できるようになっています。カラーバリエーションも豊富で、外装もサラサラとした特徴的な手触りになっており、指紋が付きにくいところもうれしいところです。もちろん、finalが監修しているだけあり、音質も折り紙付き。バランスの整った聴き心地のよいサウンドは、どんなジャンルにも合いそうです。片耳だけで使用できる「片耳モード」も備えており、周囲の音を確認しながら音楽リスニングを楽しみたい人にもぴったりですね。なお、イヤホン本体のバッテリー駆動時間は、最大5時間となります。

4-3. 「SoundLiberty97 TT-BH097(TaoTronics)」4,000円前後の完全ワイヤレスイヤホンとは思えない充実の性能を備えた1台

TaoTronics「SoundLiberty97 TT-BH097」

TaoTronics「SoundLiberty97 TT-BH097」

高コスパなワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンを多数展開するTaoTronicsが手がけた「SoundLiberty97 TT-BH097」は、イヤホン単体で9時間、ケース併用で36時間というロングバッテリー性能、10分の充電で2時間の音楽再生が可能な急速充電機能、IPX8相当の防水性能、aptX対応などの充実の機能性を備えつつも、完全ワイヤレスイヤホン最安クラスの4,000円前後で買えるという圧倒的な高コスパが魅力の1台です。6mm径のダイナミック型ドライバーを採用していることもあり、イヤホン自体はコンパクトにまとまっていますが、見た目によらずパワフルなサウンドに仕上がっており、特にボーカル楽曲との相性がぴったり。ケースもコンパクトで持ち運びがしやすく、価格も非常にお手頃なので、できるだけコストをかけずに完全ワイヤレスイヤホンを試してみたいという人は、この「SoundLiberty97 TT-BH097」から始めてみるというのもアリでしょう。

5. 激しい運動でも外れにくく、ワイヤレス接続で快適! スポーツ向けワイヤレスイヤホン

音楽を聴きながらランニングやジョギングといったスポーツを楽しむ人が増えていますが、そんな人にぴったりなのがスポーツタイプのイヤホンです。各社からさまざまなタイプの製品が登場していますが、屋外でのランニングやジョギングで安心して利用するなら、外の音がしっかりと確認できる製品がおすすめです。また、汗や雨による故障を防ぐなら、防汗・防滴仕様は必須。激しいスポーツで使うなら、ケーブルが短くてじゃまにならないワイヤレスタイプで、装着感の高い製品を選ぶのがいいでしょう。

5-1. 「OpenMove(AfterShokz)」 周囲の音もしっかり聴こえる! 耳をふさがないネックバンド型のワイヤレス骨伝導イヤホン

AfterShokz「OpenMove」

AfterShokz「OpenMove」

「骨伝導に特化してイヤホンを開発するAfterShokzのワイヤレス骨伝導イヤホンの最新エントリーモデル「OpenMove」。耳をふさがず、振動する物体をこめかみ部分にあてて聴覚神経に直接音を届けることで、周囲の音をしっかりと確認しながら同時に音楽も楽しめるというのが最大の特徴です。バンド部分に形状記憶素材を使用したネックバンドタイプになっており、しっかりと頭部にフィットして激しい動きでもずれにくく、IP55相当の防水性能もあり、汗をかくような激しいスポーツシーンにもぴったりですね。なお、同社の骨伝導イヤホン上位モデルは、防水性を確保するため、充電端子が独自形状となっていましたが、「OpenMove」は汎用性の高いUSB Type-Cを採用しています。バッテリー駆動時間は最大6時間です。

関連リンク:メーカー製品ページ

5-2. 「Powerbeats Pro(Beats by Dr. Dre)」 太めのイヤーフックでガッチリとホールド! Beatsのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン

Beats by Dr. Dre「Powerbeats Pro」

Beats by Dr. Dre「Powerbeats Pro」

「Powerbeats Pro」は、Beats by Dr. Dre初となる完全ワイヤレスイヤホンです。太めのイヤーフック付きでガッチリとしたホールド感があり、IPX4相当の防滴性能も備えているので、汗をかくような激しいスポーツシーンにもぴったり。物理ボタンによる確実な操作や、センサーを使った装着自動検出による音楽自動停止機能など、直感的な操作系もスポーツする人にはうれしいですね。イヤホン本体にイヤーフックを備えているため、ケースが若干大きめなのが難点ですが、イヤホン本体だけで最大9時間のバッテリー駆動時間を確保しており、なにより「Apple H1チップ」を搭載し、iPhoneと簡単にペアリングできるなど、iPhoneとの相性も抜群なので、iPhone向けのスポーツイヤホンを探しているユーザーはぜひ押さえておきたい1台です。

5-3. 「Elite 7 Active(Jabra)」 激しい動きでも耳から外れにくいJabraのスポーツ向けTWS

Jabra「Elite 7 Active」

Jabra「Elite 7 Active」

Jabraブランドの完全ワイヤレスイヤホンは、アクティブなスポーツシーンでも高い装着性をえに向けたモデルに“Active”という名称を冠しています。そんなActiveを冠した最新モデルが、こちらで取り上げる「Elite 7 Active」です。ノイズキャンセリング機能を搭載したモデルで、同社の完全ワイヤレスイヤホンのラインアップの中では、ミドルレンジの製品となります。本製品の最大の特徴は、なんといっても独自の「Jabraシェークグリップ」による高いフィット感の高さです。片耳がわずか5.5gという小型軽量のイヤホン本体に加え、イヤホンの外装にリキッドシリコンラバーコーティングを採用し、ウイングがなくても耳にしっかりとフィットしてくれます。また、IP57準拠の防塵防水性能も備えており、専用アプリ「Jabra Sound+」からデバイス登録することで、1年間の通常保証に加え、雨や水しぶき、ほこりなど原因で製品故障した場合を保障する2年間の防塵・防水限定保証が付与されるので、汗をかくスポーツシーンでも積極的に活用できるのもうれしいポイントです。ノイズキャンセリング機能はやや控えめですが、風切り音を防ぐSAATI Acoustexメッシュでマイク部分をカバーし、風が強い屋外でも高品位な通話ができたり、イヤホン片側だけでも使用できる「片耳モード」の対応、2台のデバイスの同時待ち受けが可能な「マルチポイント」対応など、便利な機能も満載。バッテリー性能も、イヤホン単体で最大8時間、充電ケース併用で最大30時間となかなかのスタミナバッテリーなので、スポーツシーンだけでなく、日常シーンでも使える完全ワイヤレスイヤホンを探している人は、いい選択肢になってくれるでしょう。

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