レビュー
ただのコンパクトなエントリー機ではなかった!

キヤノン「EOS Kiss M」で世界遺産を撮影&100万円超のレンズでレース撮影に挑む

2018年3月23日に発売開始された、キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Kiss M」。いよいよ、EOS Kissもミラーレスの時代に突入しました。

キヤノン 「EOS Kiss M」と「EF-M15-45 IS STM」レンズ

キヤノン 「EOS Kiss M」と「EF-M15-45 IS STM」レンズ

ミラーレスの利点はなんといってもコンパクトさ。普段からカメラを持ち歩くような方々にもコンパクトさは大切ですが、とかく荷物が多くなりがちな海外旅行ではコンパクトで軽いということは重要。

キヤノン 「EOS Kiss M」と「EF-M15-45 IS STM」レンズ

キヤノン 「EOS Kiss M」と「EF-M15-45 IS STM」レンズ

特に、スーツケースなどを飛行機の預け入れ荷物にすると粗雑に扱われてしまう不安から、精密機器であるカメラは機内への持ち込み手荷物に入れられる方が多くおられます。ですが、持ち込み手荷物はサイズや重量がかなり制限されますので、カメラも軽量コンパクトであることが重要になるのです。

キヤノン EOS Kiss Mでは、「EVF(電子ビューファインダー)」と「バリアングル液晶モニター」が装備されているので、幅広い手法での撮影が可能

EOS Kiss Mは、そのコンパクトさに加えて、先に発売されているEOS「M5」と同様に、「EVF(電子ビューファインダー)」やEOS Mシリーズでは初となる「バリアングル液晶モニター」が装備されています。ですので、EVFで集中して撮影することも、バリアングル液晶モニターを活用して、さまざまな角度から撮影できるなどの利便性も備えています。

キヤノン マウントアダプター「EF-EOS M」

キヤノン マウントアダプター「EF-EOS M」

また、EOS Kiss Mを含めたEOS Mシリーズのレンズには、専用の「EF-Mレンズ」が採用されていますが、レンズのラインアップは必ずしも充実しているとは言いきれません。とくに望遠系は、現在の上限が200mmなので、それ以上の焦点距離のレンズを使いたいときには、マウントアダプターの「EF-EOS M」を装着することで、一眼レフ用のEFレンズを使用することができます。

マウントアダプター「EF-EOS M」を使って、一眼レフ用のEFレンズを装着した例

マウントアダプター「EF-EOS M」を使って、一眼レフ用のEFレンズを装着した例

マウントアダプター「EF-EOS M」を使って、一眼レフ用のEFレンズを装着した例

マウントアダプター「EF-EOS M」を使って、一眼レフ用のEFレンズを装着した例

他メーカーのAPS-Cミラーレス機と、EOS Mシリーズの決定的な違いが、まさにマウントアダプターをはじめとするアクセサリー類なのです。カメラボディをEOS Mシリーズにしても、ほぼすべてのEOSシステムを利用することができます。すでに、EOSシリーズの一眼レフを持っている方でも、資産が無駄にならないのです。
 
では、そんなEOS Kiss Mを携えて、タイへと旅立って行くことにしましょう。

スナップ写真では最強の操作性を誇る

タイの首都、バンコクの「スワンナプーム空港」内をEOS Kiss Mで撮影

タイの首都、バンコクの「スワンナプーム空港」内をEOS Kiss Mで撮影

タイの首都、バンコクの「スワンナプーム空港」内をEOS Kiss Mで撮影

タイの首都、バンコクの「スワンナプーム空港」内をEOS Kiss Mで撮影

タイは、仏教国として宗教色の強いところに異国情緒を感じる国です。バンコクのスワンナプーム空港内にも、仏像やワットと呼ばれる寺があり、空港へと降り立った瞬間から、フォトジェニックを感じることができます。そして、そんなときにもコンパクトなEOS Kiss Mであれば、カバンからサッと取り出せて、すぐに撮影することができるのが便利でした。

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

海外に限らず、旅行となれば名所や旧跡を巡る機会も多いはず。特にタイは、豪華絢爛な寺院や世界遺産に指定されている遺跡が多いのですが、今回は世界遺産のひとつである「アユタヤ遺跡」を見学に行きました。

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影

タイの世界遺産「アユタヤ遺跡」をEOS Kiss Mで撮影
撮影したオリジナル写真(6000×4000 pixel、9.04MB)を見る

今回のレビューで使用している機材は、「EOS Kiss M・EF-M15-45 IS STM レンズキット」です。付属のレンズ、EF-M15-45 IS STMは、普及型のズームレンズにもかかわらず、非球面レンズやリアフォーカス機構などぜいたくな作りとなっており、写りの評判もわりと高いのが特徴。意外なのが、ズームのワイド端でもゆがみが少ないことで、このあたりは普及型ズームレンズとしてはかなり優秀だと思われます。

強い逆光にもかかわらず、背景の白飛びが抑えられています

強い逆光にもかかわらず、背景の白飛びが抑えられています

また、EOS Kiss Mは逆光や明暗混在にも強く、逆光時の背景も白飛びが抑えられていて、実際の目で見た感覚に近い写真を撮ることができます。これは、新映像エンジンである「DIGIC 8」の効果がかなり効いているようです。

写真左の、グリーンカレーから上がる炎を生かすような露出にして撮影

写真左の、グリーンカレーから上がる炎を生かすような露出にして撮影

旅行といえば、食事も楽しみのひとつ。皿に盛られた料理の場合はなるべく明るく、そして発色も考えながら撮影しますが、写真のグリーンカレーは日本で言うところのしゃぶしゃぶ鍋で供されたうえに、煙突部分から炎が上がっています。せっかくの炎を生かすように、露出を考えて撮影しました。

ISO感度5000で撮影してみましたが、少ないノイズで撮影できています

ISO感度5000で撮影してみましたが、少ないノイズで撮影できています
撮影したオリジナル写真(6000×4000 pixel、9.04MB)を見る

また、このレストランはテラス席の雰囲気もよかったので、ISO感度を5000まで高めて撮影してみました。ISO感度5000でもノイズは比較的少なく、常用として使える範囲なのではないでしょうか。

EOS Kiss Mには、内蔵ストロボが搭載されています

EOS Kiss Mには、内蔵ストロボが搭載されています

食事のあとにツアーの皆さんと記念写真を撮るのは、よくある光景ではないでしょうか。そんなときには、内蔵ストロボが威力を発揮します。

内蔵ストロボをONにして撮影。モデルは、SUPER GT GT300クラスModulo KENWOOD NSX GT3のレースクイーン、KENWOOD LADYの前田真実果さんです

内蔵ストロボをONにすると、自動的にISO感度が400となりますが、その状態で撮ってしまうとストロボが当たっている対象物だけが明るくなってしまうので、ISO感度を1600に設定。人物と背景の明るさのバランスが、ちょうどいい感じとなります。

EOS Kiss Mの大きさを測るため、モータージャーナリストの矢田部明子さんに首からぶら下げてもらいました

EOS Kiss Mの大きさを測るため、モータージャーナリストの矢田部明子さんに首からぶら下げてもらいました

これほど、機能が充実しているEOS Kiss Mがどれだけコンパクトなのかをお伝えするために、モータージャーナリストの矢田部明子さんに、取材中に首からぶら下げてもらいました。ストラップはEOS Kiss X8i用なので、EOS Kiss Mにつけるとかなり幅広ですが、EOS Kiss Mのコンパクトさがよくわかっていただけると思います。

EOS Kiss Mは、ミラーレスならではのコンパクトなサイズ感もさることながら、2,410万画素の高精細なCMOSセンサーと、新映像エンジンDIGIC 8の搭載で、ピント合わせが素早く、高感度撮影でも画像が乱れないなど、旅行スナップとして最適な1台です。

実際、Kissブランドとは言っても、その内容はこれまでのような初心者入門機ではなく、操作性が容易な、初心者でも扱える中級機と言えるでしょう。

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