レビュー
M.ZUIKO PROレンズの美しいボケと解像力を堪能!

美しくにじむボケに感動!オリンパス「M.ZUIKO PROレンズ」でレースや女子を撮影してみた

オリンパスの広角単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」が今年、2018年のカメラグランプリ「レンズ賞」を受賞しました。オリンパスのM.ZUIKO DIGITALレンズは、2017年の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」、2016年の「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」と、3年連続でレンズ賞を受賞しています。

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」レンズと、オリンパス デジタル一眼カメラ「OM-D EM1 Mark II」

カメラグランプリとは、カメラ記者クラブがその1年間に発売されたカメラ製品の中からさまざまな賞を選考、表彰するものです。つまり、日頃カメラを取材して慣れ親しんだ記者達が厳しい目で選考する賞であり、そのレンズ部門に3年連続受賞をしているのがM.ZUIKO DIGITALレンズということになります。

今回は、連続受賞したM.ZUIKO DIGITALレンズシリーズの中から、2017年受賞の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」と、2018年受賞の「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」を使って、レース取材とポートレートを試してみました。

万能過ぎる高倍率ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」

オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」レンズと、今回のテストで使用したオリンパスのデジタル一眼カメラ「OM-D EM1 Mark II」

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは、35mmフルサイズ換算で24-200mmという幅広い焦点距離を持つ高倍率ズーム。そこへ、F4.0通しという高倍率ズームとしてはかなり明るい口径比を実現したところにすごさを感じます。オリンパスのミラーレスカメラは、カメラ本体に手ぶれ補正機構を持っているとはいえ、手ぶれをしないためにはなるべく速いシャッタースピードが欲しいところです。ですが、レンズの開放F値が大きい、つまり暗いレンズだと、必然的にシャッタースピードは遅くなりがちです。他社のAPS-C機用の高倍率ズームを見ても、広角から望遠までF4を通しているものはほとんどありません。つまり、このレンズは唯一無二の存在とも言えます。

現役レースクイーンの安藤麻貴さん。取材当日、安藤さんのレースデビューを、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」で撮影してみました

APS-C機の高倍率ズームでは、広角端が35mmフルサイズ換算で焦点距離が28mmから30mmの場合が多いのですが、このレンズでは24mm相当となり、より広角側に振ったことによって利用範囲が大きく広がります。また、APS-Cに比べれば被写界深度が深くなるマイクロフォーサーズフォーマットなので、少し絞ればおおよその撮影範囲にきっちりとピントが合ってきます。上記の作例では、女性レーサーやクルマはもちろん、近い背景までシャープに写りこませることができます。

レース初参戦の安藤麻貴さんが駆るN-ONEレース車両を、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」で撮影。

今回のサーキット取材は、現役レースクイーンの安藤麻貴さんがレーサーとしてデビューするというもので、そのデビューレースであるN-ONE OWNER'S CUPを、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROで撮影してきました。

使用カメラの「OM-D EM1 Mark II」は、AF追従で秒間18コマという高速連写が可能なことから、ミラーレス機としては非常にまれな、モータースポーツ向きの機種とも言えます。EVFのブラックアウト、およびプレビュー表示も非常に短いので、動体を追いやすいという特徴があります。そして、AF追従性能もすばらしく、もたつきやフォーカスアウトが一切見られないのです。

また、M ZUIKOレンズのフラッグシップである「PROシリーズ」らしいカッチリとした描写は、走行中のクルマの細部まで写しこみ、仕上がった写真を見ると臨場感に圧倒されます。

特に、望遠端の100mm(35mmフルサイズ換算200mm)の解像力は、他メーカーの高倍率レンズと比べても、すばらしいのひと言です。

「全日本F3選手権」で、高いスピードで通過するフォーミュラカーを撮影しても、AFはしっかりと追従してくれます。

この日は、併催された「全日本F3選手権」のマシンも撮影してみました。先ほどのN-ONEに比べれば、ストレートでのスピードは2倍近いのですが、AFはしっかり追従してくれます。レンズの性能はすばらしいのですが、むしろ筆者の流し撮りにおける振り遅れのほうが目立つという、残念な部分が露呈してしまいました。

カローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sの坪井翔選手

カローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sの坪井翔選手

HubAuto Racingの河野駿佑選手

HubAuto Racingの河野駿佑選手

望遠端での、人物描写も試してみました。上の写真は、全日本F3選手権のスターティンググリッドで、ポールポジションの坪井翔選手と、5番グリッドの河野駿佑選手を撮影したものです。スタート前の緊張感や緊迫感を、レンズが見事に描写してくれています。

DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの今村仁美さん

DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの今村仁美さん

KONDO RACING ラフィーネレディの林紗久羅さん

KONDO RACING ラフィーネレディの林紗久羅さん

また、中間域の焦点距離である50mm前後(35mmフルサイズ換算100mm前後)での描写もチェックしてみましょう。傘を差している女性が、スーパーフォーミュラのDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのレースクイーンである今村仁美さん。指で輪を作っているのが、KONDO RACING ラフィーネレディの林紗久羅さんです。中間域の焦点距離であっても、絞りを開放付近で撮影した場合の背景はかなり良好なボケになり、ポートレートにも使えるレンズであることを確信させるのに十分な写りを見せてくれます。

KONDO RACING ラフィーネレディの林紗久羅さんを広角端で撮影

KONDO RACING ラフィーネレディの林紗久羅さんを広角端で撮影

広角端での人物描写はどうでしょう。上の写真は、林紗久羅さんを12mm(35mmフルサイズ換算24mm)で撮影したものですが、広角レンズにありがちなゆがみやひっぱりが見事に抑えられていることに注目してください。単焦点レンズに匹敵する性能を、高倍率ズームで実現するすごさをご理解いただけると思います。

スタート直前のグリッドにて。逆光で撮影には厳しい状況ですが、フレアもそれほどなく撮影できています

スタート直前のグリッドにて。逆光で撮影には厳しい状況ですが、フレアもそれほどなく撮影できています

また、このレンズは逆光に対する耐性も強く、太陽が写りこんでしまうような状況でもフレアが出にくいのです。上の写真は、スタート直前のグリッドで撮影したものですが、雰囲気が的確に表現されています。

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