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写真愛好家から支持されているX100シリーズの第5世代が登場

速報! 富士フイルムの新しい高級コンデジ「X100V」がベールを脱いだ!

2020年2月5日、かねてから噂されていた、富士フイルムの高級コンパクトデジカメ「X100シリーズ」の新モデル「X100V」が発表になった。およそ3年ぶりのリニューアルということで、最新世代の撮像素子・画像処理エンジンを搭載するうえ、レンズも新開発のものを採用している。シリーズ初となるチルト液晶モニターも搭載し、外観デザインも一新。そんな見どころの多いX100Vの注目点をいち早く紹介しよう。

X100シリーズの第5世代となるX100V。型番の末尾は、第2世代の「X100S」がSecond、第3世代の「X100T」がThird、第4世代の「X100F」がFourthを意味していたが、このルールのままだと第5世代もF(Fifth)になるためローマ数字のVになった

天面・底面にアルミを採用し、ソリッドで上質なデザインに。防塵・防滴構造も実現

X100Vは、カメラとしてのスタイルはそのままに、従来モデルからデザインがブラッシュアップされている。

注目したいのは外観の素材で、従来モデルは天面にマグネシウム合金を採用していたが、X100Vでは天面と底面に成形自由度の高いアルミニウムを採用。プレス・研削加工を含む28の工程を経てアルミニウムを成形するというこだわりによって、エッジ部が従来モデルよりもシャープな形状になったのが大きな特徴だ。アルミの表面も、ブラスト処理でシルクのような滑らかな風合いを、アルマイト処理による着色で金属本来の質感を追求しており、高品質な仕上がりになっている。

あわせて、部品やパーツレイアウトを見直し、よりフラットな形状のフォルムになったのも特徴。シャープなエッジ部や、シンプルながら洗練されたフォルムを見ると、よりソリッドで上質な佇まいのカメラになった印象を受ける。

X100シリーズでボディの素材にアルミニウムを採用するのは初。エッジ部が従来モデルよりもシャープになった。内蔵フラッシュなど細かいところのデザインも変更になっている。カラーバリエーションはシルバーとブラックの2色

X100シリーズとして初めてチルト可動式の液晶モニターを採用しているが、ここにもデザインのこだわりが見て取れる。背面と底面にモニターがぴったりと収まる構造を実現しており、モニター格納時に一体感のあるフルフラットな形状になるうえ、底面のアルミのラインがまっすぐ出るようになっている

さらに、約70か所にシーリングを施すことで、X100シリーズ初となる防塵・防滴構造を実現したのも見逃せない。ただし、レンズ正面は防塵・防滴構造になっていないため、X100シリーズ用のアダプターリング「AR-X100」を使ってプロテクトフィルター「PRF-49S」を装着することで、レンズ部を含めたカメラ全体で防塵・防滴仕様となる仕組みだ。

約70か所のシーリングによって防塵・防滴構造を実現した

約70か所のシーリングによって防塵・防滴構造を実現した

三脚穴など底面のレイアウトは従来モデルからほぼ変わらない。対応バッテリーも同じ「NP-W126S」だ

三脚穴など底面のレイアウトは従来モデルからほぼ変わらない。対応バッテリーも同じ「NP-W126S」だ

側面のインターフェイス類。USB端子はUSB Type-Cになった。マイク/リモートレリーズ端子とHDMIマイクロ端子(Type D)も備わっている

側面のインターフェイス類。USB端子はUSB Type-Cになった。マイク/リモートレリーズ端子とHDMIマイクロ端子(Type D)も備わっている

シリーズ初のチルト液晶モニターを採用。ファインダーはX-Pro3と同等性能に

操作性では、モニターが3.0型のチルト可動式 (約162万ドット、 タッチパネル対応) になったのが大きな変更点。モニターを格納した際にフラットな形状になるように、薄型形状のモニター部が背面と底面にぴったりと収まる構造になっているのがユニークだ。格納した状態ではモニターの下部をつまんで引き出すことはできず、左下の突起を持って動かすようになっている。

タッチパネルに対応する3.0型(約162万ドット)のチルト液晶モニターを新たに採用。一般的なデジタルカメラのチルト液晶とは異なり、モニターの下部ではなく側面の突起を持って動かす仕組みだ

X100シリーズの大きな特徴でもある、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)をレバー操作で切り替えられる「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」は、光学ガラスやパネルを一新し、クリアで歪みの少ない見えを実現。スペックも向上しており、OVFの視野率は約95%、倍率は約0.52倍に向上。EVFは約369万ドットの有機ELパネル(0.5型)を採用し、1500cd/m2の最高輝度を実現している。倍率は0.66倍で、アイポイントは約16.8mm。APS-Cミラーレス「X-Pro3」と同じスペックのアドバンスト・ハイブリッドビューファインダーとなっている。

アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーも進化。X-Pro3と同等の性能になった

アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーも進化。X-Pro3と同等の性能になった

上面の操作系は従来モデルと変わらないが、感度ダイヤルが持ち上げるとロックする仕組みに変更になった。X100Fでは持ち上げながら回転させる操作だったが、X100Vでは持ち上げると固定されるようになり、感度の変更がやりやすくなった

新開発の23mm/F2レンズを搭載。新フィルムシミュレーション「クラシックネガ」にも対応

撮像素子と画像処理エンジンは富士フイルムの第4世代ミラーレスと同等になり、X-Pro3などと同様、有効約2610万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 4センサー」(APS-Cサイズ)と画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載している。

注目したいのは、より高画素になった撮像素子にあわせて、新開発のレンズを搭載していること。X100シリーズの伝統である焦点距離23mm(35mm判換算35mm)/開放F2のスペックと薄型コンパクトなサイズはそのままに、非球面レンズを1枚増やして2枚にするなど光学設計を見直すことで従来モデル以上の性能を実現。従来モデルは開放だとややソフトな描写になったが、新開発レンズは開放から画面全域で高い解像力を発揮するとのことだ。

さらに、内蔵のNDフィルターの効果が3段分から4段分に向上したのもうれしい進化だ。明るい屋外でダイナミックレンジ設定を400%にして開放で撮影しても、ほぼ露出オーバーを防いで撮れるはずだ。

光学設計を見直した新開発の23mm/開放F2レンズを採用。レンズ前面に新型の証である「II」の数字が入っている

6群8枚のレンズ構成は変わらないが、新レンズは非球面レンズが2枚に増えた。最短撮影距離は約10cm

6群8枚のレンズ構成は変わらないが、新レンズは非球面レンズが2枚に増えた。最短撮影距離は約10cm

新製品説明会では、近接・開放で撮影した画像をもとに、新旧モデルのレンズ性能の違いを示すプレゼンテーションが用意されていた。上の拡大部分が画像中央、下の拡大部分が画像周辺を示しているが、X100Vは中央だけでなく周辺でも高い解像力が得られている

画質関連の機能では、仕上がり設定の「フィルムシミュレーション」に、X-Pro3で好評を得ている高コントラストで低彩度な「クラシックネガ」が追加された。「カラークロームエフェクト」に対応するほか、青空などブルー系の被写体に対して深みのある色再現が得られる「カラークロームブルー」も新たに搭載した。このあたりの機能性はX-Pro3を継承した内容になっている。

X-Pro3でしか使えなかったクラシックネガで撮影できるのはうれしい

X-Pro3でしか使えなかったクラシックネガで撮影できるのはうれしい

青空などを背景にして撮った際に効果を発揮するカラークロームブルーにも対応している

青空などを背景にして撮った際に効果を発揮するカラークロームブルーにも対応している

このほか、第4世代と撮像素子と画像処理エンジンを採用したことでAF性能も向上しており、低輝度限界-5EVの位相差AFを実現。連写速度は、メカシャッターの連写は最高約11コマ/秒を達成している。レンズシャッター方式で最速シャッタースピードは従来と同様1/4000秒。低消費電力の徹底によって撮影可能枚数も向上しており、標準撮影枚数はOVF使用時で約420枚となっている。

動画は4K/30p記録に対応

動画は4K/30p記録に対応

新開発のレンズだが、ワイドコンバージョンレンズやテレコンバージョンレンズなど従来のアクセサリーを使用できるようになっている

まとめ デザイン、操作性、画質のすべてで着実な進化を遂げた

以上、速報でX100Vの注目点を紹介したが、X100Fから着実な進化を遂げたと言っていいだろう。デザインや操作性がブラッシュアップされたほか、X-Pro3に搭載された撮影機能をほぼすべてカバーしている。さらに、新開発のレンズを搭載するというサプライズもあり、注目度の高いカメラになりそうだ。発売はシルバーカラーが2020年2月下旬で、ブラックカラーが3月となっている。市場想定価格は164,500円前後(税別)。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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