デジカメ初心者ライターである大木亜希子が、カメラ歴40年ライター・ゴン川野氏にサポートしてもらいながらカメラについて勉強していく本連載!
今回も、とっておきの情報をお届けしますよ♪
さぁ、2月のビッグイベントといえば、バレンタイン! この時期、どんなお菓子を作ろうかとワクワクしている方も多いのではないでしょうか?
私も不器用ながらキッチンに立っては、手作りケーキを作ってみたり、市販のお菓子キットに頼ってみたり、試行錯誤を繰り広げている今日この頃で…。
せっかくの手作りスイーツが完成したら、できるだけ見映えよく写真に収めて、SNSにアップしたり友達に見せたりしたいですよね。
というわけで今回は、前後編の2回に分けてスイーツの魅力を引き出す撮影技術をご紹介します!
この前編では、初心者の方に向けたテクニックを実践していきますね。
使用するカメラはコチラ。
ニコン初のAPS-Cフォーマットのミラーレス「Z50」。川野さんいわく、ニコンのミラーレス「Z」シリーズの中でも特に小型・軽量のモデルで、自撮りやBluetoothにも対応し、シャッター音のしないサイレント撮影もできるのが特徴なんだそう。
まずは、紙ナプキンの上に置いたこちらのドーナツ。
とくに何も気にせず撮影してみると、美味しそうだけれど迫力に欠けています。
Z 50、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、ISO1250、F2.8、1/50秒、絞り優先AE、JPEG
撮影写真(5568×3712、11.0MB)
そこで今度は、被写体とカメラの距離を倍以上に近付けて撮影をしてみました。すると…
Z 50、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、ISO2200、F2.8、1/50秒、絞り優先AE、JPEG
撮影写真(5568×3712、8.31MB)
ねじられたフレンチクルーラー表面がクッキリと写り、立体感も出て断然インパクトが出ました!
チョコ表面のツヤまで繊細にとらえることができて、お、美味しそう…!
道具を使わなくても、被写体に思い切り近づくだけでいいなんて驚きました。
お次は、先ほどの「被写体とカメラの位置関係を変える」技法に近いですが、もう少し上級なテクニック。
こちら私お手製のアイシングクッキー。ハイアングルから撮影してみると…
Z 50、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、ISO1800、F2.8、1/50秒、絞り優先AE、JPEG
撮影写真(5568×3712、9.19MB)
被写体全体がしっかり映り込むため色彩が強調されて、クッキーのデザインに広く目がいきます。
今度は同じクッキーをローアングルで撮影してみると…
Z 50、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、ISO1100、F2.8、1/50秒、絞り優先AE、JPEG
撮影写真(5568×3712、7.33MB)
ハイアングルで撮影したときより、前方に置いた1枚のクッキーにピントがいくため構図に迫力が出てきます。
さらに背景がいい具合にぼけるので、より“インスタ映え”する印象に。
角度を変えるだけでこんなに印象がガラリと変わるんですね。
お次は、カメラ本体の機能にもご注目。
こちらの画像モニターに映し出した白い線は、「グリッド」と呼ばれるもの。
格子状になっていることで縦横比バランスが取りやすくなり、構図が決めやすくなります。
さらに、同画面の中心部に写る円形のマークは「水準器」と呼ばれている機能。
こちらを確認することで、水平・垂直が取れているかを簡単にチェックすることができます。
せっかく被写体をキレイに撮影できても、水平・垂直がちゃんと取れていないと落ち着かない絵になりがちなので、ぜひ活用していきたい機能ですね。
今回は、構図を主軸とした撮影技法を川野さんに教わってきました。
後編の記事では、ライティングを中心に学んでいきます。明日公開の記事もお楽しみに!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。