交換レンズ図鑑
価格.comでランキング1位の人気モデル

ニコンの新しい高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」で東京の有名スポットを撮った

「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は2020年7月3日に発売になった、ニコンの新しい高倍率ズームレンズです。発売直後から人気を集めており、価格.com「レンズ」カテゴリーでは人気ランキング・注目ランキングともに1位(2020年7月31日時点)。今回、東京都内の有名スポットを巡って、この人気レンズの実力を試してみました。

※本記事は製品のレビュー記事です。不要不急の外出を推奨するものではありません。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(カメラボディはZ 7)

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(カメラボディはZ 7)

広角24mmスタートながら軽量化を実現。重量バランスのよさも魅力

はじめに、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの特徴を紹介しましょう。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの主な特徴
・広角24mmから望遠200mmの焦点距離をカバー
・重量約570gの小型・軽量設計
・絞り開放から高い解像力を発揮する光学性能
・最短撮影距離は広角端0.5m、望遠端0.7m
・垂直に入射する光に効果的な反射防止コーティング「アルネオコート」
・5.0段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構
・ズーミング時の追従性を高め、さらなる静音化を実現したAF
・フォーカス移動時の画角変動(フォーカスブリージング)を抑制
・防塵・防滴に配慮した設計
・レンズ最前面にフッ素コートを採用

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、フルサイズミラーレス「Z 7」「Z 6」などミラーレスカメラ用の「Zマウントレンズ」としては初となる高倍率ズームレンズです。Zマウントレンズはどれも写りがよくて高画質なので、この新モデルにも期待が高まるというものです。

本レンズは、「高い光学性能」「高速かつ静寂なAF」「フォーカスブリージングの抑制」「コントロールリング」といったZマウントレンズの基本特徴を押さえながら、大きく2つの魅力があります。

ひとつは、広角端の焦点距離が「28mm」ではなく、より広い「24mm」になっていること。広角側の4mmの差は大きく、24mmは28mmよりもひと回りワイドに撮ることができます。風景を広く撮ったり、被写体に近づいて遠近感を強調したりと広角重視の場合に24mmというスペックは28mmよりも余裕があって魅力的です。

もうひとつの魅力は、フルサイズ対応で24mmスタートの高倍率ズームレンズながら軽量化を実現していること。サイズは約76.5mm(最大径)×114(全長)mmで、重量は約570g。フルサイズミラーレス用の高倍率ズームレンズの中では、タムロンのソニーEマウント用「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」(約575g)と並んでクラス最軽量となっています。望遠端が200mmで開放F値がやや暗いことを差し引いても、フルサイズ対応の高倍率ズームとして軽いレンズなのは間違いありません。

また、大口径の「Zマウントシステム」のメリットを生かして後玉を大きく、前玉を小さくすることで、レンズの重心をカメラ側に寄せた設計になっているのも押さえておきたい点です。この設計によって、前玉が繰り出すズームアップ時でも重心がほとんど変わらないようになっています。望遠側にしてもフロントヘビーにならないので、望遠での手持ち撮影時に重さを感じにくく、三脚撮影時にも安定したズーム操作が可能です。

レンズ構成は、ED非球面レンズ1枚と、EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を含む15群19枚。不意にレンズが繰り出さないように広角端でズームリングをロックする機能も備わっています

望遠端までズームした際の全長は約177mm。広角端での全長114mmから60mm程前玉が繰り出します。レンズが伸びた状態でもフロントヘビーにならず、重心バランスがよいのも特徴です

バヨネットフード「HB-93」が付属します

バヨネットフード「HB-93」が付属します

実写作例1 東京駅丸の内駅舎

ここからは、東京の有名スポット(3か所)で撮影した作例を交えて、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの描写力や使い勝手を見ていきたいと思います。連日曇りや雨が続くすっきりしない天気でしたが、その分レンズの写りのよさを実感できました。掲載する作例は、明るさを調整した1枚の作例を除いてすべてJPEG形式の最高画質で撮影したもの(JPEG撮って出し)になります。カメラボディにはZ 7を使用しました。

まずは東京駅丸の内駅舎を被写体にした撮影からお伝えしましょう。

水たまりのリフレクションを狙って広角で駅舎を撮る

Z 7、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、24mm、F8、13秒、ISO100、WB:オート1、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:標準、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、26.1MB)

Z 7、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、24mm、F11、25秒、ISO100、WB:オート1、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:弱め、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、26.2MB)

東京駅丸の内駅前広場は雨が降ると地面に薄く水がたまって、レンガ造りの駅舎のリフレクションを生かして撮れます。特に夜は、ライトアップされた駅舎がキレイに反射して幻想的な雰囲気に。雨上がりのほうが水たまりの動きがなくなってリフレクションがキレイに写るのですが、今回は雨が降る中での撮影になりました。

この広場は三脚の使用が禁止されているため、撮影は、カメラを地面に置いたり、小さなアクリルの角棒をカメラの下に置いて少し高さが出るようにしたりして、駅舎のリフレクションが出る位置を探りながら行いました。また、絞ってシャッタースピードを長くすることで、歩いている人の姿が消えるようにしています。

2枚の作例のうち上の作例はリフレクションが画面内に収まるもっとも遠い位置で撮っています。下の作例は、駅舎に近づいてレンズを上向きにすることで少しパースを効かせています。水たまりの状況にもよりますが、この日の撮影では、リフレクションを含めて駅舎を画面内に広く収めるには焦点距離24mmがギリギリで、28mmだと構図がかなり制限されました。横もしくは縦に長い建造物を撮る場合、よりワイドな24mmを選択できるのは便利だと感じました。

なお、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは防塵・防滴に配慮した設計になっているので、水滴に対するケアは必要ですが、雨の中でもアクティブに使えたことも付け加えておきます。

車のヘッドライトを光跡にして撮る

Z 7、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、94mm、F11、8秒、ISO100、WB:オート1、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:強め、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、23.1MB)

東京駅丸の内駅前広場から1本道路を挟んだ行幸通りから駅舎を撮っています。長秒シャッターにして手前を走る車のヘッドライトやテールランプを光跡にしてみました。できるかぎり光跡が駅舎に重ならない、かつ駅舎が左右対称になるように、カメラの位置・角度・高さとレンズの焦点距離を調整しています。なお、この場所は丸の内駅前広場とは違って三脚の利用が可能です。

高倍率ズームレンズのいいところは1本で幅広い焦点距離をカバーできること。この作例は中望遠域で撮っていますが、雨の中でもレンズを交換することなく、状況に適した焦点距離を選択できるのはとても便利でした。

三脚禁止の場所でも手持ちで高画質に撮れる

Z 7、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR、24mm、F4、1/1.6秒、ISO400、WB:オート0、ピクチャーコントロール:風景、アクティブD-ライティング:標準、ヴィネットコントロール:標準、回折補正:する、自動ゆがみ補正:する、JPEG
撮影写真(8256×5504、28.6MB)

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは5.0段分の補正効果を持つ手ブレ補正機構を搭載しています。この作例は手持ちで撮影していますが、広角端24mmで1/1.6秒(0.62秒)という遅いシャッタースピードでも手ブレを抑えることができました。

この場所は三脚の使用が禁止されているうえ、カメラやレンズを手すりの前方に出すことも禁止されています。そのため、手すりに肘をついた状態ではなく、完全に手持ちでシャッターを切っていますが、画像周辺部の回転ブレを含めて手ブレはよく補正されています。シャッタースピードが1/2秒程度だと手ブレ補正の成功率が高く、成功した中でもっとも長秒だったのが1/1.6秒でした。被写体距離によって限界値は変わりますが、遠景を撮る場合はこのくらいの遅いシャッタースピードでも手ブレのない写真を撮ることができます。

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