選び方・特集

双眼鏡・単眼鏡おすすめ15選と選び方を解説! コンサートや天体観測にも大活躍

スポーツ観戦や天体観測など、多くのシーンで活躍する双眼鏡と単眼鏡。安いものだと数千円から高いものだと数万円まで種類も価格もさまざまあるため、初めて選ぶときは性能の違いがわかりにくいもの。そこで今回は、双眼鏡と単眼鏡の選び方をやさしく解説するとともに、目的別におすすめのモデルをご紹介します。初心者でも扱いやすいモデルを厳選しましたので、参考にしてみてください。

双眼鏡・単眼鏡の違い

▼双眼鏡

2本の望遠鏡を平行に並べたもので、遠くの対象物を両目で拡大して見られるアイテム。両筒で同じ大きさに見えるように調整されているので、単眼鏡よりも遠近感や立体感のある視界を楽しめます。また、天体望遠鏡で星を見た場合は上下左右が逆の「倒立像」になりますが、双眼鏡であれば肉眼で見たままの「正立像」を楽しめるのもポイント。主に、コンサートや舞台鑑賞、屋外スポーツ観戦やバードウォッチングなどで使われます。

▼単眼鏡

鏡筒が1本しかない望遠鏡。軽量かつコンパクトなので、ポケットなどに入れて手軽に持ち運べます。ただし、片目での使用となるため、双眼鏡よりも立体感や距離感を味わいにくいのがデメリット。また、単眼鏡には「最短合焦距離(ピントを合わせられる距離)」が双眼鏡より短いという特徴があります。双眼鏡の場合は50cmほどが限界ですが、単眼鏡ならば15cm程度の至近距離でピントを合わせられる製品も多く、美術鑑賞などに向いています。

双眼鏡・単眼鏡のトレンド

下記は、価格.com「双眼鏡・単眼鏡」カテゴリーにおける価格帯と倍率のトレンド情報(2023年2月データ)です。価格帯については35,001円以上の高価格帯モデル、次いで5,001〜10,000円のモデルが売れ筋で、倍率については7〜11倍のモデルが人気の傾向にあります。

双眼鏡・単眼鏡の選び方

1.倍率

対象物がどのぐらいの大きさで見えるかを表したもの。「10×」であれば10倍で、肉眼で見たときのおよそ10倍の大きさで見えることになります(計算式は「実際の距離÷倍率=双眼鏡で見たときの距離」)。

倍率は高ければ高いほどよいと考えられがちですが、高倍率だと、見える範囲が狭くて暗くなったり、手ブレが大きくなったりとデメリットもあります。手持ちで使う場合は、倍率が8〜10倍ぐらいがスタンダード。10倍以上の高倍率を使うときは、防振タイプを選ぶか、三脚や一脚に固定して使うことを推奨します。

2.明るさ

明るさは「倍率」と「レンズ口径」で決まります(計算式は「ひとみ径(レンズ口径÷倍率)の2乗=明るさ」)。レンズ口径は「対物レンズ有効径」とも言い、直径が大きいほど多くの光を集めて明るい像を得やすくなりますし、倍率は低いほど絞りが大きくなって、より鮮明な視界を得やすくなります。

明るさは、満足度に関わる重要なポイント。特に、暗い場所で使用するときは、なるべく対物レンズ有効径の大きなモデルを選びたいところ。ただし、レンズが大きくなると重くなりがちなので、持ち歩き頻度も考慮して選びましょう。

3.レンズコーティング

像を劣化させる原因となる「光の反射」を抑制するために施す加工のこと。すべてのレンズとプリズム面に多層膜コートを施した「フルマルチコート」、空気に接する面の、少なくとも1面以上に多層膜コートを施した「マルチコート」、レンズ面に単層のコートを施した「マゼンタコート/モノコート」の3種類に分類され、価格差が最も出やすいポイントでもあります。

4.視界の広さ(実視界/見かけ視界)

「双眼鏡・単眼鏡を動かさずに見える範囲」のこと。対物レンズの中心点から測った角度を「実視界」といい、この角度が広いほど目標物を探しやすくなります。一般的に、倍率が高くなるにしたがって実視界は狭くなるため、同じ倍率同士で比較する必要があります。目安としては、倍率8倍で実視界6.5度以上であれば、広視界のモデルと言えるでしょう。

野鳥観察や天体観測などでは、実視界の広い双眼鏡が有利となります

野鳥観察や天体観測などでは、実視界の広い双眼鏡が有利となります

また、もうひとつ視界の広さを測る指標となるのが「見かけ視界」。双眼鏡を覗いたときに、視界がどれぐらいの角度で開けているかを表したもので、この角度が広いほどよりダイナミックに迫力のある映像を楽しめます。目安としては、倍率8倍で見かけ視界が56度程度あれば、目標物をとらえるのに苦労しないとされており、見かけ視界が60度以上のモデルは「広視界型双眼鏡」と呼ばれています。

見かけ視界の広い双眼鏡なら、より臨場感のある像が楽しめます

見かけ視界の広い双眼鏡なら、より臨場感のある像が楽しめます

5.重さ

重量も快適に使うためには外せないポイント。長く持っても疲れないように、なるべく軽いモデルを選ぶに越したことはありませんが、軽すぎるとうっかり落としてしまうリスクも高いため、グリップがしっかりしている製品を選ぶなど、持ちやすさもあわせてチェックしましょう。 長時間使う場合は、300g以下の軽量モデルがおすすめです。

双眼鏡選びにおいてチェックしたい注目の機能

1.防振・手ブレ補正

ライブやコンサートなどで動く人などを見たいときに便利なのが手ブレ補正機能。10倍以上の高倍率では細かい手ブレが発生しやすいですが、防振機能があれば、一脚や三脚を使わなくても安定した像が楽しめます。

2.ズーム機能

狭い屋内では低倍率で使いつつ、屋外で遠くを見たいときは高倍率で使用するなど、シーンに応じて倍率を変えられるモデルも存在します。下記では、ニコンの「Sportstar Zoom 8-24x25」を使ってズームテストを行いました。

晴れた日の公園で、約25m離れた場所にある時計を覗きます

晴れた日の公園で、約25m離れた場所にある時計を覗きます

▼8倍

広範囲を見ることができ、手ブレも気になりません

広範囲を見ることができ、手ブレも気になりません

▼12倍

対象物がハッキリ見えて、手ブレも気になりません

対象物がハッキリ見えて、手ブレも気になりません

▼16倍

対象物が大きく見えますが、視界が暗くなり、手ブレが気になるようになりました

対象物が大きく見えますが、視界が暗くなり、手ブレが気になるようになりました

▼24倍

文字盤までしっかり見えますが、視界が狭くて暗く、手ブレもかなり目立ちます

文字盤までしっかり見えますが、視界が暗くて狭く、手ブレもかなり気になります

1台で複数の倍率を使えて便利ないっぽう、12倍以上の高倍率にすると視界が暗くなり、手ブレもひどくなるので長時間の利用には適していないと言わざるを得ません。手持ちで使う場合は10倍までを目安と考え、高倍率で使いたい場合はレンズ口径の大きい機種を選んだり、三脚を使ったりするなどの工夫が必要です。

3.ハイアイポイント(ロングアイレリーフ)

「アイレリーフ」とは、双眼鏡を覗きこんだときの「肉眼」の位置と、目に近い「接眼レンズ」までの距離を表した数値。この距離が長いほど、覗きやすく、また長時間使用しても疲れにくいとされており、アイレリーフが15mm以上のモデルのことを「ハイアイポイント(ロングアイレリーフ)」と呼びます。

4.防水・防滴

バードウォッチングなど、野外で使用する頻度が高い場合は、防水タイプがおすすめ。また、レンズに撥水加工が施されたモデルであれば、水滴が視界をさえぎるのを防いでくれます。

目的別のおすすめ双眼鏡・単眼鏡15選

ここからは主な目的別におすすめの双眼鏡・単眼鏡をご紹介します。

▼野鳥観察・アウトドアにおすすめの双眼鏡

【おすすめスペック】8〜10倍、広視野、ラバーコート、防水、対物レンズ有効径25mm以上
野鳥観察や、アウトドアで使う場合は、広い範囲を見渡せるワイドタイプが向いています。対象物を見つけやすく、素早い動きにも対応できるでしょう。目安としては倍率8〜10倍くらいの製品であれば、手ブレしにくく観察もしやすいのでおすすめ。また、ボディに防水加工やラバーコートを施したモデルなら、衝撃に強く、悪天候でも安心して使えます。

1.ニコン「PROSTAFF P7 8x30」
ターゲットを広くとらえられる、見かけ視界62.6度の双眼鏡

手になじみやすく衝撃に強い、ラバーコートボディを採用した双眼鏡。見かけ視界が62.6度と広く、明るく臨場感のある見え味と使い勝手のよさが特徴で、素早く動く野鳥の観察にも適しています。また、対物レンズと接眼レンズに、水や油をはじいて汚れにくい撥油・撥水コーティングが施されており、皮脂や指紋が付いても簡単に拭き取れるのもうれしいポイント。そのほか、1mの水深に10分間浸かっても影響のない防水設計と防曇も備えています。

◆倍率:8倍
◆対物レンズ有効径:30mm
◆実視界:8.7度
◆見かけ視界:62.6度
◆明るさ:14.4
◆最短合焦距離:2.5m
◆アイレリーフ:15.4mm
◆防水:〇(1mの水深に10分間浸かっても影響のない防水設計/水中使用不可)
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):125×130×52mm
◆重さ:485g

2.オリンパス「8x25 WP II」
厚さ44mm、重量285gのコンパクト設計!スマートな本格派モデル

最短合焦距離が1.5mで、昆虫や花などの近距離観察に適した双眼鏡。フルマルチコートかつ位相差を抑えるフェーズコーティングが施されているので、細部までクリアに鑑賞できるのが特徴です。ボディは折りたたみ可能で、携帯性にすぐれているのも魅力のひとつ。眼幅合わせ、ピント合わせ、視度調整なども簡単に操作でき、初心者にも扱いやすい印象です。水深1mに5分間浸けても動作に支障がでない防水性能を持っているので、川や沢などのアウトドアシーンにもぴったり。

見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

オリンパス「8x25 WP II」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:8倍
◆対物レンズ有効径:25mm
◆実視界:6.2度
◆明るさ:9.8
◆最短合焦距離:1.5m
◆アイレリーフ:15mm
◆防水:〇(1mの水深に5分間浸かっても影響のない防水設計/水中使用不可)
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):104×107×44mm
◆重さ:285g

3.ビクセン「ATERA II H14x42WP」
14倍の高倍率ながら、明るさ8.3でブレのないクリアな視界を実現

42mmの大口径をコンパクトにまとめたD型対物レンズを採用し、高倍率の14倍ながら、明るさ8.3のクリアな視界を実現しています。また、2軸ジンバル制御防振機構による手ブレ補正機能も搭載。防振モードは小刻みで微小な揺れを抑えるのに適した「V1モード」、ゆっくりとした大きな揺れを抑えるのに適した「V2モード」の2種類から選択でき、高倍率でも安定した視野を得やすいように設計されています。IPX4相当の防水仕様なので、屋内外を問わず安心して使えるのもうれしいポイント。

◆倍率:14倍
◆対物レンズ有効径:42mm
◆実視界:3.8度
◆見かけ視界:49.8度
◆明るさ:8.3
◆最短合焦距離:4m
◆アイレリーフ:14mm
◆防水:〇(IPX4相当の防水仕様)
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):117×181×68mm
◆重さ:559g

▼ライブ・コンサートにおすすめの双眼鏡

【おすすめスペック】フルマルチコート、小ホール6〜8倍/大ホール8〜10倍、防振、防水、軽量
コンサートやライブには「明るさ」にすぐれたモデルがおすすめ。さらに、薄暗い中でもクリアな視界を得られるよう、できればフルマルチコートを選びたいところ。倍率は、小ホールなら6〜8倍、大ホールなら8〜10倍を目安に選ぶとよいでしょう。また、防振機能が搭載されたモデルであれば、長時間使っても目が疲れにくくなります。

4.ビクセン「アトレックII HR8x32WP」
明るさ16.0、見かけ視界55.3°あらゆるシーンで実力を発揮

フルマルチコーティングと32mmの大口径によって、コンパクトでありながらも、明るく鮮明な視界を実現した実力派の双眼鏡。このサイズ感で明るさ16.0、見かけ視界55.3°のスペックには驚きです。防水設計なので、野外イベントや水辺での使用にもおすすめ。眼鏡をかけたままでも使いやすいアイレリーフ15mmのハイアイポイント設計で、ハードな場面にも耐えうるラバーボディを採用。凹凸の少ないスタイリッシュなデザインなので、男性・女性問わず、さまざまなファッションに取り入れられます。

ビクセン「アトレックII HR8x32WP」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

ビクセン「アトレックII HR8x32WP」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:8倍
◆対物レンズ有効径:32mm
◆実視界:7.5度
◆見かけ視界:55.3度
◆明るさ:16
◆最短合焦距離:1.2m
◆アイレリーフ:15mm
◆防水:〇
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):109×119×40mm
◆重さ:390g

5.キヤノン「10x30 IS II」
使いやすい10倍倍率に、最大9時間の連続手ブレ補正機能を搭載

幅広い周波数の揺れに対応し、素早く像を安定させる「光学式手ブレ補正機構」を搭載した双眼鏡。最大9時間の手ブレ補正機能を搭載しているので、イベントやライブなどの長時間使用でも問題ありません。ホールディング性にすぐれた曲面のデザインが特徴的。本体の上部中央にあるボタンを押し続けている間は手ブレをしっかり抑えてくれて、ボタンを放せばストップする仕組みなので、誤操作によって電池を消耗してしまう心配もありません。堅ろう性にすぐれているため、アウトドアでの使用にも向いています。

キヤノン「10x30 IS II」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

キヤノン「10x30 IS II」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:10倍
◆対物レンズ有効径:30mm
◆実視界:6度
◆見かけ視界:55.3度
◆最短合焦距離:約4.2m
◆アイレリーフ:14.5mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):150×127×70mm
◆重さ:600g

6.ニコン「ACULON T02 10x21」
携帯性にすぐれ、コンサートや旅行などさまざまな場面で活躍

195gの軽量ボディとスタイリッシュなデザインが魅力の10倍双眼鏡。光の透過率を高める多層膜コーティングを採用しており、屋内だけでなく曇天下の屋外競技場や夜の屋外コンサートでも活躍します。中央部分には大きめのピントリングを配置しており、見たいものに素早くピントを合わせられるほか、接眼目当ては「ターンスライド方式」で、覗きやすい位置で顔をフィットさせやすくなっています。価格.com最安価格で7,500円(2023年3月17日時点)とお手頃価格なので、費用をなるべく抑えたい人にも向いています。

◆倍率:10倍
◆対物レンズ有効径:21mm
◆実視界:5度
◆見かけ視界:47.2度
◆明るさ:4.4
◆最短合焦距離:3m
◆アイレリーフ:8.3mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):87×104×34mm
◆重さ:195g

▼スポーツ観戦におすすめの双眼鏡

【おすすめスペック】広視野、6〜10倍、防水
激しい動きをともなうスポーツ観戦には、広い範囲が見渡せるモデルがおすすめ。倍率は6〜10倍を目安に選びましょう。バレーやバスケットボールのような室内競技であれば6〜8倍、サッカーやラグビーなどの屋外競技であれば8〜10倍がスタンダードとなります。なお、突然の雨に備えて、防水タイプを選んでおくと安心です。

7.ビクセン「アリーナスポーツ M8x25」
「オーロラコート」採用で、ナイトゲームに強いスポーツ観戦モデル

ナイトゲームでも、選手のプレーをクリアにとらえられるように開発された双眼鏡。ナイター照明やLEDライトの波長を抑え、ゴーストや散乱光を軽減する「オーロラコート」を採用しています。対物レンズ有効径25mm、倍率8倍の明るい視野で素早い動きにも対応します。16mmのハイアイポイント設計で、眼鏡をかけたままでも広い視野が確保でき、長時間使っても目が疲れにくいのが魅力。持ち運びに便利な手のひらサイズで重さはわずか290g。

ビクセン「アリーナスポーツ M8x25」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

ビクセン「アリーナスポーツ M8x25」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:8倍
◆対物レンズ有効径:25mm
◆実視界:6度
◆見かけ視界:48.0度
◆明るさ:9.6
◆最短合焦距離:約3m
◆アイレリーフ:16mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):101×116×50mm
◆重さ:290g

8.ニコン「スポーツスターEX 10x25D CF」
本格的な防水性能と折りたたみ方式で持ち運びに便利

ニコン独自の光学系により、広くてシャープな見え味を実現した双眼鏡。レンズには多層膜コートが施されているので、暗めの場所でも明るい像を楽しむことができます。重量は300gと軽量なうえ、2軸の折りたたみ式で専用のケースも付属するので携帯性も抜群。急な雨でも問題なく使用できる本格的な防水性能を持っています。また、接眼目当てには使い勝手のよい「ターンスライド式」を搭載しているので調整がスムーズな点も魅力です。

ニコン「スポーツスターEX 10x25D CF」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

ニコン「スポーツスターEX 10x25D CF」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:10倍
◆対物レンズ有効径:25mm
◆実視界:6.5度
◆見かけ視界:59.2度
◆明るさ:6.3
◆最短合焦距離:3.5m
◆アイレリーフ:10mm
◆防水:〇(2mの水深に5分間浸かっても影響のない防水設計/水中使用不可)
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):103×114×43mm
◆重さ:300g

9.ケンコー「ウルトラビューM compact 8x20」
高い光学技術とシャープな造形が特徴のスタンダードモデル

重さわずか149gと軽量かつコンパクトな双眼鏡。すべてのレンズ面とプリズム透過面にフルマルチコート高透過多層膜を施すことにより、ゴーストを抑えてクリアな像が広がります。また、心臓部のプリズムにはシャープな視界を実現する高屈折率のBak4硝材を採用しているのもポイント。対物レンズ有効径は20mm、実視界は6.8度と、スポーツ観戦やコンサート鑑賞には十分なスペックながら、1万円以下で買えるコストパフォーマンスの高さも魅力です。

◆倍率:8倍
◆対物レンズ有効径:20mm
◆実視界:6.8度
◆明るさ:6.3
◆最短合焦距離:3m
◆アイレリーフ:9mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):82×40×102mm
◆重さ:149g

▼芸術・美術鑑賞におすすめの双眼鏡・単眼鏡

【おすすめスペック】小型(単眼鏡含め)、最短合焦距離が短い、2〜8倍までの低倍率
美術館では、仕切りや台座がじゃまになって物理的に近づけないこともしばしば。そんなときは、小型の双眼鏡や単眼鏡を用意しておくと便利です。近距離に対象物があるため「最短合焦距離」を確認するのを忘れずに。また、ほかの鑑賞客のじゃまにならないように、低倍率でコンパクトなモデルを選ぶとよいでしょう。

10.ケンコー「ギャラリーEYE 4x12」
倍率4倍×最短合焦距離19cmで、美術鑑賞向けの単眼鏡! おしゃれなデザインが魅力

美術館や博物館での使用に適した倍率4倍の単眼鏡。最短合焦距離19cmなので近くの対象物にもしっかりとピントが合わせられます。すべてのレンズとプリズム透過面にフルマルチコーティングを採用しており、明るい視野と高い解像度を実現しています。15.2mmのハイアイポイントなので眼鏡をかけたままでも使用可能。デザイン性の高い外観で、さらに、ファッションに映えるストラップとポーチ、レンズクロスが付属。重量はわずか53gなので持ち運びやすく、おしゃれに美術鑑賞を楽しみたい人にぴったりです。

◆倍率:4倍
◆対物レンズ有効径:12mm
◆実視界:12度
◆明るさ:9
◆最短合焦距離:19cm
◆アイレリーフ:15.2mm
◆サイズ:φ31×63mm
◆重さ:53g

11.ビクセン「マルチモノキュラー H4x12」
美術鑑賞や講演会に必携の小型軽量モノキュラー

約20cmの近距離から焦点を合わせられ、9.0の明るさを実現した単眼鏡。小型ながらも高い性能で、自然な色合いを楽しむことができます。眼鏡をかけたままでも大丈夫なハイアイポイント設計で、操作もピントリングを回すだけと非常にシンプル。本体サイズは高さ58×幅31mmと非常にコンパクトで、美術館や講演会などに手軽に持って行けます。価格.comの最安価格で9,324円(2023年3月17日時点)とお手頃な価格で購入できるのも大きな魅力のひとつです。

◆倍率:4倍
◆対物レンズ有効径:12mm
◆実視界:11.5度
◆見かけ視界:46.0度
◆明るさ:9
◆最短合焦距離:約20cm
◆アイレリーフ:15mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):58×31×33mm
◆重さ:49g

12.ペンタックス「Papilio II 6.5x21」
遠くのものは近くで、近くのものはマクロに観察できる! これ1台で遠近両用

最短約50cmからピントが合う「マクロ観察機能」を搭載した双眼鏡。倍率は6.5倍、実視界7.5°のスペックにより、遠くのものや動きのあるものでもハッキリ見えるのが特徴。レンズやプリズムの表面には、フルマルチコートを施しており、明るい視野を実現しています。眼幅は約56〜75mmまで調節可能なので、大人はもちろん子供でも気軽に使えます。また、15mmのハイアイポイントで、目への負担が軽減されているのもポイント。

ペンタックス「Papilio II 6.5x21」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

ペンタックス「Papilio II 6.5x21」の見かけ視界(約25m先の時計を見た場合)

◆倍率:6.5倍
◆対物レンズ有効径:21mm
◆実視界:7.5度
◆明るさ:10.2
◆最短合焦距離:約50cm
◆アイレリーフ:15mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):114×110×55mm
◆重さ:290g

▼星空・天体観測におすすめの双眼鏡

【おすすめスペック】対物レンズ有効径40mm以上、マルチコーティング、星空6〜8倍/天体観測10〜30倍、三脚対応、防水
暗い場所で使うことが前提なので、対物レンズの口径が40mm以上、集光率の高いマルチコーティングが施されているなど、なるべく像が明るく見えるモデルを選びたいところ。倍率は、星空観測であれば6〜8倍、月面・天体観測なら10〜30倍程度が目安となります。長時間観測しても疲れないよう、三脚や一脚に取り付けられるモデルを選ぶのもおすすめ。

13.ビクセン「SG2.1x42H」
都会でも星空を楽しめる! 星座観察のために開発された超低倍率双眼鏡

2.1倍の低倍率と対物レンズ有効径42mmというスペックで、星空観測のために作られた双眼鏡。レンズには「フーリーマルチコート」が施されており、高明度と高コントラストを実現。広い範囲を見渡せるため、倍率6〜10倍程度の双眼鏡に比べて解放感があります。サイズは高さ46×幅128×厚さ54mmと非常にコンパクト。

◆倍率:2.1倍
◆対物レンズ有効径:42mm
◆最短合焦距離:約2m
◆アイレリーフ:8.4mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):46×128×54mm
◆重さ:410g

14.SIGHTRON「Comet Scan 15x70」
大口径の70mm対物レンズ採用で、天体観測に適したモデル

集光力にすぐれた大口径の70mmレンズを採用し、彗星や星雲・星団など、かすかな光を放つ対象を観測するのに適したモデル。BaK4硝材を採用したプリズムと、すべてのレンズ面に施されたフルマルチコートによって、高い透過率と色再現性を実現しています。また、センターフォーカス方式と大型ピントリングを採用し、素早く確実なピント調整が可能なのも魅力。本体重量は約1.5sと重めですが、重さを感じさせないバランスの取れたデザインも見逃せない特徴です。

◆倍率:15倍
◆対物レンズ有効径:70mm
◆実視界:4.3度
◆明るさ:22.1
◆最短合焦距離:12m
◆アイレリーフ:19mm
◆防水:〇
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):220×275×85mm
◆重さ:1490g

15.ケンコー「New Mirage 7x50 031681」
薄暗い場所や星空観察において抜群の集光力を発揮するモデル

2〜3個の直角プリズムを組み合わせて像を正立させるポロプリズム式を採用した双眼鏡。レンズ面に単層コートを施したマゼンタコートによって透過損失を抑えるとともに、直径50mmの大口径で薄暗い場所でも光をより多く取り込めるように設計されています。また、中央のピントリングにはほどよい抵抗感があるので精密なピント操作が可能です。

◆倍率:7倍
◆対物レンズ有効径:50mm
◆実視界:7度
◆見かけ視界:50.4度
◆最短合焦距離:8m
◆アイレリーフ:17.8mm
◆サイズ(高さ×幅×厚さ):167×198×65mm
◆重さ:790g

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価格.comマガジン編集部

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