レビュー
タッチ操作対応でサクサク操作。バッテリー駆動時間も延びた!

10m防水、5.7K画質の360°カメラ「Insta360 ONE X2」最速レビュー

360°カメラやアクションカメラを手がけるInsta360の新モデル「Insta360 ONE X2」は、ただ単にカメラの周囲360°を1枚に収める写真や動画が撮れるだけでなく、16:9などのアスペクト比でリフレームを行ったり、正面と背面に搭載されている2台のレンズのうち片方だけをつかってアクションカメラのように使用できたりと、1台でバリエーション豊かな使い方ができるカメラです。発売日は2020年10月28日で、公式サイト直販価格は55,000円(税込)となっています。

今回は発売前に実機をメーカーから借り、実際に撮影をしてきた結果をレポートします。

「Insta360 ONE X2」が従来モデルから進化した最大の特徴は、2つあります。ひとつは、防水ケースなしでの10m防水仕様(IPX8相当)となったことです。

防水ボディになったことで、雪山でのウィンタースポーツの撮影や海などでの撮影が行いやすくなり、よりアクションカメラ的な使い方ができるようになっています。そういった意味ではGoPro「HERO」シリーズやDJI「Osmo Action」などの購入を検討されていた方は、「Insta360 ONE X2」も候補に入れる価値あると言えるでしょう。

360°カメラ「Insta360 ONE X2」外観フォトレビュー

本体サイズは46(幅)×113(奥行き)×3(高さ)mmで公称重量は約149g。グリップしやすく、押しやすいボタン類の配置は、360°カメラのゴールデンスタンダードと言えるデザインです

本体サイズは46(幅)×113(奥行き)×3(高さ)mmで公称重量は約149g。グリップしやすく、押しやすいボタン類の配置は、360°カメラのゴールデンスタンダードと言えるデザインです

本体中央にはタッチ操作対応のカラーディスプレイを搭載。わざわざカメラ本体とペアリングしたスマホでアプリを開かなくても撮影の設定などを変更できるので便利です

本体中央にはタッチ操作対応のカラーディスプレイを搭載。わざわざカメラ本体とペアリングしたスマホでアプリを開かなくても撮影の設定などを変更できるので便利です

丸型画面は、スマホに慣れてしまった現代人の感覚で言うとタッチ精度や応答速度に少し不満を感じます。このあたりはファームウェアのアップデートで改善されるかもしれませんが、現状は慣れないと少しとまどう操作感でした

丸型画面は、スマホに慣れてしまった現代人の感覚で言うとタッチ精度や応答速度に少し不満を感じます。このあたりはファームウェアのアップデートで改善されるかもしれませんが、現状は慣れないと少しとまどう操作感でした

側面にはバッテリーとUSB Type−Cポートを備えています

側面にはバッテリーとUSB Type−Cポートを備えています

反対側には電源ボタンを搭載。電源ボタンが前面から側面に移動したことで、カバンの中などで不意にオンになってしまうリスクが減ったのがうれしいところ

反対側には電源ボタンを搭載。電源ボタンが前面から側面に移動したことで、カバンの中などで不意にオンになってしまうリスクが減ったのがうれしいところ

「Insta360 ONE X2」と主要メーカーの360°カメラの基本スペック比較

ここでは「Insta360 ONE X2」と前モデルの「Insta360 ONE X」、兄弟モデルの「Insta360 ONE R」、そして他メーカーの360°カメラ「Kandao QooCam 8K」、「RICHO THETA Z1」「GoPro Max」の主なスペックを比較してみましょう。

主要メーカーの360°カメラの発売時期、サイズ、重量、駆動時間、動画画質の比較

「Insta360 ONE X 2」、「Insta360 ONE X」、「Insta360 ONE R」、「Kandao QooCam 8K」、「RICOH THETA Z1」、「GoPro MAX」の比較

「Insta360 ONE X 2」、「Insta360 ONE X」、「Insta360 ONE R」、「Kandao QooCam 8K」、「RICOH THETA Z1」、「GoPro MAX」の比較

「Insta360 ONE X2」は、前モデルより重量とサイズが増しています。しかし、他のモデルに比べて大きいわけではなく、また、ケースなしでの10m防水仕様となりバッテリー駆動時間が延びていることを考えれば不満はありません

動画の画質に関しては、従来モデルからの進化はなく、他メーカーのモデルと比べても飛び抜けて高いというわけではありません。しかし、防水対応ボディに加え、アプリのAI編集、ウェブカムモード、ナイトラプス(アップデートで追加予定)など、基本スペック以外の部分で撮影やポスプロをサポートする多彩な機能も「Insta360 ONE X2」の魅力です。これらを考慮すると、アクティブに使用する360°カメラの最有力候補と言えます。

「Insta360 ONE X2」実機撮影レビュー

実際に「Insta360 ONE X2」で撮影を行ってきた結果は以下の動画でご覧いただけます。また、下記のテキストで動画の内容を補足しているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。

360°動画の編集なし、撮って出しの作例は以下を参考にしてください。

「Insta360 ONE X2」 で撮影した動画の注目ポイント

360°カメラで撮影した際に気になりがちな、2つのカメラで撮った映像をつなぐステッチ(つなぎ目)が優秀で、まったく目立ちません。手ブレ補正の効きも滑らかです

360°カメラで撮影した際に気になりがちな、2つのカメラで撮った映像をつなぐステッチ(つなぎ目)が優秀で、まったく目立ちません。手ブレ補正の効きも滑らかです

自撮り棒を映像から削除する技術の精度も高め。影の部分をよく見ると棒があることがわかりますが、それ以外はキレイに消えています

自撮り棒を映像から削除する技術の精度も高め。影の部分をよく見ると棒があることがわかりますが、それ以外はキレイに消えています

超広角(35mm換算7.2mm)のレンズを生かし、撮影後に構図を変えるリフレーミングが可能。アングルを変えるだけで違った印象になります

超広角(35mm換算7.2mm)のレンズを生かし、撮影後に構図を変えるリフレーミングが可能。アングルを変えるだけで違った印象になります

撮影者と、その反対側の風景を、2画面構成でひとつの画面するマルチビュー表示。周囲の様子と自分のリアクションが同時に撮れるのでVloggerにとっては魅力的なモードです

撮影者と、その反対側の風景を、2画面構成でひとつの画面するマルチビュー表示。周囲の様子と自分のリアクションが同時に撮れるのでVloggerにとっては魅力的なモードです

アプリの編集でトラッキング対象を指定することで、自動で被写体を映像のセンターに配置し続ける動画を作成できます。撮る時はとにかく録画ボタンを押して、カメラの高さと被写体との距離を調整すればOK。細かい構図は後から決めるという使い方が面白いですよね

アプリの編集でトラッキング対象を指定することで、自動で被写体を映像のセンターに配置し続ける動画を作成できます。撮る時はとにかく録画ボタンを押して、カメラの高さと被写体との距離を調整すればOK。細かい構図は後から決めるという使い方が面白いですよね

複数の動画をまとめて1本の作品にしたい場合は「AI編集」が便利です。ひとつにまとめたい動画をタップで選択し、どのシーンを使うかをスライダーで選ぶと、あとはアルゴリズムが「最適」と判断した構図を設定、プリセットの音楽をつけることもできます

複数の動画をまとめて1本の作品にしたい場合は「AI編集」が便利です。ひとつにまとめたい動画をタップで選択し、どのシーンを使うかをスライダーで選ぶと、あとはアルゴリズムが「最適」と判断した構図を設定、プリセットの音楽をつけることもできます

実際に撮影した動画やAI編集の結果、マトリックス風映像などは上の埋め込み動画でご覧いただけます。スクリーンショットだけでは伝わり切らない部分もあるので、ぜひ、チェックしてみてください。

「Insta360 ONE X2」用アプリの対応端末

<iPhone>
A11またはそれ以上のCPUを搭載する端末(iPhone SE, iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max, iPhone XS/XS Max, iPhone XR, iPhone X, iPhone 8/8 Plus)
※メーカーのテスト前のためリストに記載がありませんが、iPhone 12シリーズでも動作可能なはずです。

<Android端末>
Kirin 980またはそれ以上 (Huawei Mate 20, P30またはそれ以降の機種)、Qualcomm Snapdragon 845 以上、Exynos 9810またはそれ以上(Samsung S9, S9+, Note9 またはそれ以降の機種)。

なお、今回の撮影には発売前のデモ機を使用しているため、製品版とは細かい部分が異なる可能性があります。また、メーカーによれば、発売後のファームウェアアップデートにより下記の改善や追加が予定されているとのことです。

・改善予定:ビビッドカラーモードの色味、暗所でのステディカムモードのノイズ低減、フリーズ問題の解消、風切り音の低減、など

・追加予定:スターラプス、ウェブカムモード、ナイトラプス、メニューへの日本語追加、など

<撮影協力:ルネサンス棚倉>
私有地内の制限エリア内で電動モビリティの走行が可能です。持ち込みか、レンタル(1時間2000円)が可能で、個人や同好会だけでなく企業や自治体の実験やテストにもエリアの貸し出しをしています。利用相談、申請はTwitterのDMから。

「Insta360 ONE X2」で撮影した感想とまとめ

「Insta360 ONE X2」は前代未聞の機能こそないものの、360°撮影が手軽に楽しめ、アクションカメラ的にも使用できる使い勝手のよい製品に仕上がっています。当然ながら、画質は高価なミラーレスカメラには及びませんが、スマートフォンのカメラやアクションカメラと同等程度で、十分実用的なレベルです。多少デジタル処理によるシャープネスが強く効いている点が気になりますが、色味などは自然でひと昔前にあった「やりすぎな鮮やかさ」もなくナチュラルな印象です。

また、アプリに搭載されたAI編集を使えば素早くテンポのいい映像が仕上げられるのは大きな魅力。旅先などからサクッと見栄えのする映像を投稿できるので、SNSとの相性もいいでしょう。

全天周動画や写真、そしてマトリックスのような回転シーンはミラーレスカメラやスマートフォンでは撮影できない個性的な映像なので、SNSやYouTubeにインパクトのある写真や動画を投稿したい人は要チェックです。

Mr.TATE(Masahira TATE)

Mr.TATE(Masahira TATE)

世界50カ国以上を旅したバックパッカー。週刊アスキー編集部などを経て、AppBankに入社。「バイヤーたてさん」として仕入れとYouTubeを活用したコンテンツコマースに取り組み、上場時は広報として企業PRを担当。現在はフリーランスで活動中。

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