レビュー
「X-T4」と同等のセンサー&画像処理エンジンを搭載したお買い得モデル

操作性抜群の富士フイルム「X-S10」と「XF 50mmF1.0」で宵闇迫る二子玉川・渋谷を切り撮る

富士フイルム「X-S10」は、ボディ内手ブレ補正を搭載し、約465gとアンダー500gを実現したAPS-Cミラーレスカメラだ。インターフェイスも他社のミラーレスに近付き、乗り換えユーザーも迷わず使えるようになった。センサーと画像処理エンジンは、ハイエンドモデル「X-T4」と同等で、AFも高速化され弱点ナシの仕上がり。ボディの価格は約12万円となかなかのハイコスパモデルである。Tシリーズではなく、あえてSを名乗るニューモデルの実力に迫りたい。

大型グリップが採用され、その精悍なデザインは一桁台のTシリーズを思わせる

大型グリップが採用され、その精悍なデザインは一桁台のTシリーズを思わせる

手ブレ補正機能を搭載したボディの重量はバッテリー、SDメモリーカード込みの実測で465.8gだった

手ブレ補正機能を搭載したボディの重量はバッテリー、SDメモリーカード込みの実測で465.8gだった

XF16-80mmF4 R OIS WRを装着して重さ1kg切りを達成

私が仕事に使っているマイクロフォーサーズシステムは、ボディだけでなくレンズも小型・軽量で、トータル重量が軽いという特徴がある。オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」に、F2.8通しの大口径標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」を付けると、重量は1007.3g。これに対してX-S10にコンパクトズームレンズ「XF16-80mmF4 R OIS WR」を装着したときの重量が955.4gと、1kgを切っている。これではマイクロフォーサーズも形無しだ。

オリンパスはプロ機で富士フイルムは入門機という違いはあるが、APS-Cサイズは大きくて重いという常識が通用しなくなってきた。X-S10が仕事に使えるボディなら、富士フイルムのシステムも仕事カメラにできそう。ということで今回の検証には力が入った。

純正ストラップとレンズとフード込みでX-S10は955.4gとアンダー1kg

純正ストラップとレンズとフード込みでX-S10は955.4gとアンダー1kg

普段仕事に使っているオリンパスのセットは1kgをわずかに超えていた

普段仕事に使っているオリンパスのセットは1kgをわずかに超えていた

散歩にも最適なサイズ感でミラーレスと相性のいいダイヤル操作

X-S10のサイズ感は普段、散歩カメラとして使っている「X-E3」に似ている。そこに大型グリップと手ブレ補正機能があるため、ブレにも強いのだ。個人的にはこの機能をすべて搭載した3軸チルトの「X-E4」の登場に期待していたりもする。

富士フイルムのミラーレスと言えば、銀塩一眼レフライクなインターフェイスが特徴だった。シャッター速度ダイヤル、レンズの絞りリング、ISO感度ダイヤル、露出補正ダイヤルなどがあり、電源をONにしてファインダーをのぞかなくても、現在のカメラ設定が一目で分かるのがウリだ。しかし、EVFをのぞいたまま撮影することの多い、ミラーレスは機能を自由に割り振れるダイヤルの方が操作しやすい。X-S10はこの思想を実現したため富士フイルムらしさは後退したが、誰にでも分かりやすいインターフェイスとなった。

X-S10のボディのサイズ感はX-E3とほぼ同等、コンパクトで持ちやすい

X-S10のボディのサイズ感はX-E3とほぼ同等、コンパクトで持ちやすい

シャッターボタンと同軸の電源スイッチは薄すぎて、やや操作し難い

シャッターボタンと同軸の電源スイッチは薄すぎて、やや操作し難い

モードダイヤルでカスタム1〜4までが選択できるようになり操作性が大幅向上

モードダイヤルでカスタム1〜4までが選択できるようになり操作性が大幅向上

左側にもカスタマイズ可能なFnダイヤルが装備された。これは新しい!

左側にもカスタマイズ可能なFnダイヤルが装備された。これは新しい!

液晶モニターはバリアングル方式でタッチ操作にも対応する

液晶モニターはバリアングル方式でタッチ操作にも対応する

Qボタンを押すとフィルムシミュレーションの詳細説明が表示される

Qボタンを押すとフィルムシミュレーションの詳細説明が表示される

TTLフラッシュを内蔵、フル発光から1/64まで発光量を調整できる

TTLフラッシュを内蔵、フル発光から1/64まで発光量を調整できる

X-H1、X-T3、X-E3も加えて撮影開始

今回はX-S10に興味津々という写真家、小平尚典氏にも参加しもらっての撮影となった。小平さんが仕事で使っている機材を持参されたので、Xシリーズのボディは合計5台という豪華なラインアップになった。同時に最新の大口径単焦点レンズ「XF50mmF1.0 R WR」も試写している。

小平さんのX-S10への第一印象は、コンパクトだがグリップがしっかりしているのでホールド性がいいというものだった。さすがに50mmF1.0を装着するとフロントヘビーだが、XF16-80mmF4とのバランスはよかった。

XF16-80mmF4 R OIS WRをメインに撮影した

XF16-80mmF4 R OIS WRをメインに撮影した

小平さんの仕事用カメラとの比較を交えながらの撮影となった

小平さんの仕事用カメラとの比較を交えながらの撮影となった

光と影でコントラストの強い被写体だったがハイライトは飛ばず、シャドウはつぶれず再現された<br>X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO160、F4.5、1/200秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、13.9MB)

光と影でコントラストの強い被写体だったがハイライトは飛ばず、シャドウはつぶれず再現された
X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO160、F4.5、1/200秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、13.9MB)

AF性能も向上してすばやくピントが合う。暗い所でもAFが迷わなくなった<br>X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、54.5mm(35mm換算82mm)、ISO160、F4.5、1/20秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、14.5MB)

AF性能も向上してすばやくピントが合う。暗い所でもAFが迷わなくなった
X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、54.5mm(35mm換算82mm)、ISO160、F4.5、1/20秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、14.5MB)

水槽の中をすばやく泳ぐ魚にもAF-Cモードで追従できた<br>X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO1600、F4.5、1/75秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、10.4MB)

水槽の中をすばやく泳ぐ魚にもAF-Cモードで追従できた
X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO1600、F4.5、1/75秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、10.4MB)

二子玉川から富士山に沈む夕陽。手前で光っているのは多摩川<br>X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、16mm(35mm換算24mm)、ISO160、F4、露出補正-0.33EV、1/750秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、9.99MB)

二子玉川から富士山に沈む夕陽。手前で光っているのは多摩川
X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、16mm(35mm換算24mm)、ISO160、F4、露出補正-0.33EV、1/750秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、9.99MB)

ズームアップすると太陽の光を浴びる富士山のシルエットをとらえることができた<br>X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO160、F4、露出補正-0.33EV、1/500秒、絞り優先AE<br>撮影写真(6240×4160、9.46MB)

ズームアップすると太陽の光を浴びる富士山のシルエットをとらえることができた
X-S10、XF16-80mmF4 R OIS WR、80mm(35mm換算120mm)、ISO160、F4、露出補正-0.33EV、1/500秒、絞り優先AE
撮影写真(6240×4160、9.46MB)

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