レビュー
「GFX100S」をベースにした5000万画素ミラーレス

レンズキット50万円切り! シリーズ最高のコスパを実現した、富士フイルム「GFX50S II」レビュー

富士フイルム「GFX50S II」は、35mmフルサイズを超える大きさのラージフォーマットセンサーを採用するミラーレス「GFXシリーズ」の最新モデル。よりコンパクトなサイズ感で人気の1億画素機「GFX100S」のボディをベースに、有効約5140万画素の撮像素子を採用したモデルだ。注目なのはその価格で、2021年10月13日時点での価格.com最安価格(税込)は、ボディ単体が445,500円、新開発の標準ズームレンズ「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」が付属するレンズキットが494,010円。レンズキットが50万円を切るという、GFXシリーズ最高となるコストパフォーマンスを実現しているのが魅力だ。GFX100Sや従来モデルとの違いを交えながら、その特徴をレビューしよう。

2021年9月29日に発売になったGFX50S II。装着しているレンズは、レンズキットに付属するGF35-70mmF4.5-5.6 WR。GFXシリーズとしては初めてレンズキットが用意されるモデルとなっている

2021年9月29日に発売になったGFX50S II。装着しているレンズは、レンズキットに付属するGF35-70mmF4.5-5.6 WR。GFXシリーズとしては初めてレンズキットが用意されるモデルとなっている

「GFX100S」のボディをベースに有効約5140万画素センサーを採用

GFXシリーズの最大の特徴は、35mmフルサイズ(約36.0×24.0mm、モデルによって大きさは異なる)の約1.7倍の大きさとなるラージフォーマットセンサー(43.8×32.9mm)を採用していること。大型センサーを生かした高精細かつ低ノイズな画質は、特に風景やポートレートの撮影で効果を発揮するとして、プロやハイアマチュアから高く評価されている。ハイアマチュアにとっては、フルサイズを超える画質に期待して、画質最優先で選ぶカメラと言っていいだろう。

その歴史を振り返ると、まず、2017年2月にシリーズ第1弾モデル「GFX 50S」が発売になった。有効約5140万画素のベイヤーCMOSセンサーによる画質は圧巻で、ラージフォーマットセンサーの実力を世に知らしめたカメラだ。翌年の2018年11月には、よりコンパクトになった第2弾モデル「GFX 50R」が登場。GFX 50Sから撮像素子や画像処理エンジンなどの基本スペックを継承しつつ、フルサイズミラーレスに匹敵する約775g(バッテリー、 SDメモリーカード含む)の軽量ボディを実現したうえ、GFX 50Sよりも20万円ほど市場想定価格を抑えたことでも話題となった。

GFXシリーズの中でも、特にスペックのインパクトが強かったのが、2019年6月発売の第3弾モデル「GFX100」だ。有効約1億200万画素の超高画素センサーと、シリーズ初のボディ内5軸手ブレ補正機能を搭載するというハイスペックで、予想を超える進化が大きな注目を集めた。さらに、2021年2月には、GFX100の超高画素(有効約1億200万画素)はそのままに大幅な小型・軽量化を図り、価格も抑えた「GFX100S」が登場。重量は電子ビューファインダー(EVF)装着時のGFX100と比べて500g程軽い約900g(バッテリー、 SDメモリーカード含む)で、フルサイズ一眼レフ並みのサイズ感に収まっている。ハイアマチュアにも手が届く1億画素機として人気を集めているモデルだ。

こうして振り返ると、GFXシリーズは5000万画素の「GFX50ライン」と1億画素の「GFX100ライン」の2つに分かれる展開となっていることがわかるが、今回紹介するGFX50S IIは、端的に言えば、「GFX100Sの5000万画素バージョン」となるモデルだ。GFX100Sのボディをベースに、撮像素子に有効約5140万画素センサーを採用したのがGFX100Sとの違いで、それ以外はGFX100Sと共通になっている部分が多い。画像処理エンジンはGFX100Sと同じ最新の「X-Processor 4」で、ボディ内5軸手ブレ補正機能も搭載。手ブレ補正効果はGFX100Sと比べて0.5段分の性能向上となる最大6.5段分を達成している。仕上がり設定の「フィルムシミュレーション」は、最新の「ノスタルジックネガ」を含めて計19種類に対応。撮像素子を超高精度にシフトさせながら撮影する「ピクセルシフトマルチショット」の利用も可能だ。

撮像素子以外でGFX100Sと異なるのはAF(オートフォーカス)。GFX100Sは像面位相差AFに対応しているが、GFX50S IIは従来モデルと同じコントラストAFでの動作となっている。

GFX50S IIは、ボディ内手ブレ補正機能を搭載しながら小型・軽量化を果たしたGFX100Sのボディを継承。装着しているレンズは、レンズキットに付属する新開発の標準ズームレンズ「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」(35mm判換算で焦点距離28〜55mm相当の画角をカバー)

GFX50S IIは、ボディ内手ブレ補正機能を搭載しながら小型・軽量化を果たしたGFX100Sのボディを継承。装着しているレンズは、レンズキットに付属する新開発の標準ズームレンズ「GF35-70mmF4.5-5.6 WR」(35mm判換算で焦点距離28〜55mm相当の画角をカバー)

GF35-70mmF4.5-5.6 WRは、沈胴構造を採用するなどして重量390gの小型・軽量な鏡筒を実現したのが特徴。Gマウントのズームレンズとしては最小・最軽量となっている

GF35-70mmF4.5-5.6 WRは、沈胴構造を採用するなどして重量390gの小型・軽量な鏡筒を実現したのが特徴。Gマウントのズームレンズとしては最小・最軽量となっている

「アメリカンニューカラー」の色調を再現した「ノスタルジックネガ」など、計19種類の「フィルムシミュレーション」に対応

「アメリカンニューカラー」の色調を再現した「ノスタルジックネガ」など、計19種類の「フィルムシミュレーション」に対応

一般的な一眼カメラに近い操作性。AFは従来モデルと比べて高速化

GFX50S IIはGFX100Sのボディをベースにしており、操作性もGFX100Sと同様の内容になっている。APS-Cセンサーを採用する「Xシリーズ」のような富士フイルム独自のものではなく、撮影モードダイヤルを搭載するなど、一般的な一眼カメラに近い仕様だ。グリップはしっかりとした形状で握りやすく、背面の液晶モニターは、3方向チルトが可能な3.2型タッチパネル液晶(約236万ドット)。上面には、撮影設定をひと目で確認できるサブ液晶が備わっている。

上面左側に撮影モードダイヤルを、右側にサブ液晶(1.80型のモノクロメモリー液晶モニター)を搭載

上面左側に撮影モードダイヤルを、右側にサブ液晶(1.80型のモノクロメモリー液晶モニター)を搭載

サブ液晶の表示は、インフォ画面(左)、ダイヤル画面(中)、ヒストグラム(右)の3種類を切り替えられる

サブ液晶の表示は、インフォ画面(左)、ダイヤル画面(中)、ヒストグラム(右)の3種類を切り替えられる

背面の操作系は、富士フイルムの他の最新カメラと同様、メニュー画面などはフォーカスレバーで操作する仕様になっている。EVFのスペックは約369万ドット/倍率0.77倍

背面の操作系は、富士フイルムの他の最新カメラと同様、メニュー画面などはフォーカスレバーで操作する仕様になっている。EVFのスペックは約369万ドット/倍率0.77倍

3方向チルト対応の3.2型タッチパネル液晶(約236万ドット)を採用。縦位置でもモニターを見やすい角度に調整できる

3方向チルト対応の3.2型タッチパネル液晶(約236万ドット)を採用。縦位置でもモニターを見やすい角度に調整できる

使ってみて気になった点もGFX100Sと同じで、ボタン・レバー類では、上面シャッターボタン近くのFn1ボタン(初期設定では露出補正が割り当てられたボタン)は小さくて押しにくく、背面のフォーカスレバーは押し込み操作が少々やりにくい印象。EVFは、ハイエンド向けの最新ミラーレスとしては見えがもうひとつで、初期設定だと青みが強く感じた。露出補正については、呼び出し操作なくコマンドダイヤルでダイレクトに値を変更できると便利なのだが、この操作はGFX50S IIでも非対応となっている。

初期設定では、露出補正はシャッターボタン近くのFn1ボタンに割り当てられている(※設定で割り当てを変更することが可能)。ボタンを押し続けなくても1度のボタン操作で露出補正に切り替わる「押下切り替え」に設定することもできる

初期設定では、露出補正はシャッターボタン近くのFn1ボタンに割り当てられている(※設定で割り当てを変更することが可能)。ボタンを押し続けなくても1度のボタン操作で露出補正に切り替わる「押下切り替え」に設定することもできる

GFX100Sと比べて改善していると感じたのが、撮影時ならびに画像再生時の表示レスポンス。GFX100Sでは、1億画素の高画素ということもあって、瞳AF使用時にフレーム枠の表示が遅れたり、撮影画像の再生や送り・戻りの処理にワンテンポ時間がかかったりと全体的にレスポンスがもうひとつだったが、GFX50S IIでは表示の遅延が気になることはなかった。RAWデータもGFX100Sと比べると容量が少ないためハンドリングしやすく、PCにUSB接続したカメラ本体の画像処理プロセッサーを使用する、純正のRAW現像ソフト「FUJIFILM X RAW STUDIO」での作業も、GFX100Sに比べると編集結果のプレビュー表示が速く、よりスピーディーに行えた。

FUJIFILM X RAW STUDIOの画面。高速処理が可能なソフトではないため、使用していてストレスを感じないわけではないが、GFX50S IIではGFX100Sよりもプレビュー表示が速く、よりスピーディーに作業できる

FUJIFILM X RAW STUDIOの画面。高速処理が可能なソフトではないため、使用していてストレスを感じないわけではないが、GFX50S IIではGFX100Sよりもプレビュー表示が速く、よりスピーディーに作業できる

AFについては、コントラストAFではあるものの、最新の画像処理エンジン「X-Processor 4」に加えて、AF時にセンサー読み出し速度を倍速に高速化する「AFスピードアップ」などを搭載することで高速・高精度化を実現。富士フイルムは「GFX50S IIのAFの体感的なスピードはGFX100S とほぼ変わらない」としているが、試した限りでは、従来モデルGFX 50Sと比べて合焦速度が向上していると感じた。暗い部分やコントラストが低い部分にピントを合わせようとすると迷いが生じるなど、コントラストAF特有のクセはあるものの、使い勝手は間違いなく改善している。

UHS-II対応のデュアルSDメモリカードスロットを採用。右側面には、リモートレリーズ端子も備わっている

UHS-II対応のデュアルSDメモリカードスロットを採用。右側面には、リモートレリーズ端子も備わっている

左側面に、マイク端子、ヘッドホン端子、USB Type-C (USB3.2 Gen1x1)、HDMIマイクロ端子 (Type D)、シンクロターミナルを装備。USB端子は電源オンでの給電にも対応している

左側面に、マイク端子、ヘッドホン端子、USB Type-C (USB3.2 Gen1x1)、HDMIマイクロ端子 (Type D)、シンクロターミナルを装備。USB端子は電源オンでの給電にも対応している

実写作例

※以下に掲載する作例は、GFX50S IIを使ってJPEG形式の最高画質で撮影したものになります。一部の作例については、RAW現像ソフト「FUJIFILM X RAW STUDIO」を使ってRAWからJPEGを出力しています。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行っていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、35mm(35mm判換算28mm相当)、ISO100、F14、1/75秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート(R:+2、B:-3)、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ、シャドウトーン:-2、カラー:-2、JPEG撮影写真(8256×6192、24.2MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、35mm(35mm判換算28mm相当)、ISO100、F14、1/75秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート(R:+2、B:-3)、フィルムシミュレーション:ノスタルジックネガ、シャドウトーン:-2、カラー:-2、JPEG
撮影写真(8256×6192、24.2MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、43mm(35mm判換算34mm相当)、ISO100、F8、1/220秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、JPEG撮影写真(8256×6192、26.5MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、43mm(35mm判換算34mm相当)、ISO100、F8、1/220秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、JPEG
撮影写真(8256×6192、26.5MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、70mm(35mm判換算55mm相当)、ISO100、F5.6、1/58秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:日陰、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、カラークローム・エフェクト:強、JPEG撮影写真(8256×6192、28.0MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、70mm(35mm判換算55mm相当)、ISO100、F5.6、1/58秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:日陰、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、カラークローム・エフェクト:強、JPEG
撮影写真(8256×6192、28.0MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、62mm(35mm判換算49mm相当)、ISO100、F5.6、1/1900秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、JPEG撮影写真(8256×6192、18.8MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、62mm(35mm判換算49mm相当)、ISO100、F5.6、1/1900秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:クラシックネガ、JPEG
撮影写真(8256×6192、18.8MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、35mm(35mm判換算28mm相当)、ISO100、F11、1/34秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、JPEG撮影写真(8256×6192、27.7MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、35mm(35mm判換算28mm相当)、ISO100、F11、1/34秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、JPEG
撮影写真(8256×6192、27.7MB)

GFX50S II、GF80mmF1.7 R WR、80mm(35mm判換算63mm相当)、ISO100、F8、1/150秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、シャドウトーン:-2、JPEG撮影写真(8256×6192、30.3MB)

GFX50S II、GF80mmF1.7 R WR、80mm(35mm判換算63mm相当)、ISO100、F8、1/150秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、シャドウトーン:-2、JPEG
撮影写真(8256×6192、30.3MB)

GFX50S II、GF80mmF1.7 R WR、80mm(35mm判換算63mm相当)、ISO100、F1.7、1/900秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、カラークローム・エフェクト:弱、JPEG撮影写真(8256×6192、27.1MB)

GFX50S II、GF80mmF1.7 R WR、80mm(35mm判換算63mm相当)、ISO100、F1.7、1/900秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:PROVIA/スタンダード、カラークローム・エフェクト:弱、JPEG
撮影写真(8256×6192、27.1MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、60mm(35mm判換算47mm相当)、ISO100、F11、1/85秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-小、JPEG撮影写真(8256×6192、32.1MB)

GFX50S II、GF35-70mmF4.5-5.6 WR、60mm(35mm判換算47mm相当)、ISO100、F11、1/85秒、ダイナミックレンジ:100%、ホワイトバランス:オート、フィルムシミュレーション:ACROS、グレイン・エフェクト:強度-強/粒度-小、JPEG
撮影写真(8256×6192、32.1MB)

GFX50S IIは、従来モデルGFX 50Sと同じ画素数になる有効約5140万画素センサーを採用しているが、富士フイルムによると、画素上のマイクロレンズの形状を工夫することで分離性能が向上し、同じ5000万画素でも従来を超える高い解像感を実現しているとのこと。実際に使ってみても、確かに、全体的にシャープさが増しているように感じた。従来でも解像感は十分に高かったが、GFX50S IIではディテールの再現性がワンランク上がった印象だ。ただ、光の具合や被写体によっては、従来と比べて輪郭強調が若干強く感じられる場合があるので、気になるようならシャープネスの設定をマイナスにして調整してもいいだろう。

もちろん、ラージフォーマットセンサーならではの豊かな階調は健在で、明暗差の強いシーンでも、シャドウからハイライトまでしっかりと描写してくれる。従来モデルGFX50Sと比べると、「ノスタルジックネガ」など最新の「フィルムシミュレーション」を選択できるほか、従来モデルにはなかった、青系の色を階調豊かに表現する「カラークローム ブルー」や、ザラッとした粒状の質感を加える「グレイン・エフェクト」の粒度(大、小)を選択できるようになり、仕上がりをより細かく追い込めるようになったのも押さえておきたい点だ。

レンズキットに付属する、新しい標準ズームレンズGF35-70mmF4.5-5.6 WRは、沈胴式のコンパクトな鏡筒ながら、十分な写りを実現しているという印象。Gマウントのズームレンズとしては最小・最軽量で、スナップなど移動しながらの撮影で組み合わせたいレンズだ。

まとめ 実用的に使い勝手のよい1台。初めてのGFXとしてはレンズキットを選びたい

冒頭でも述べたように、GFX50S IIの魅力は、レンズキットが50万円を切る価格で手に入るという、コストパフォーマンスの高さだ。決して安い製品ではないが、「高画素センサーを搭載する最新のフルサイズミラーレス+標準ズームレンズ」の組み合わせの多くが40〜50万円以上の価格になることを考慮すると、高画素フルサーズミラーレスの購入を検討している人にとっては十分に比較対象になる存在だ。

スペック面では、解像感が増した有効約5140万画素センサーや、ボディ内5軸手ブレ補正といった充実した基本性能に、「フィルムシミュレーション」の「ノスタルジックネガ」など最新の機能も搭載。従来モデルGFX50Sと比べてAF速度が向上したのもポイントだ。1億画素機のGFX100/GFX100Sと比べるとRAWデータをハンドリングしやすく、実用的にはとても使い勝手のよいラージフォーマットミラーレスに仕上がっていると言えよう。

モニターがやや出っ張った構造の従来モデルGFX50Sは、どちらかというとスタジオ用という印象が強かったが、GFX50S IIはフィールドでも使いやすいデザインになっているのも特徴だ。特に、レンズキットに付属する小型・軽量な標準ズームレンズGF35-70mmF4.5-5.6 WRとの組み合わせは、スナップなど移動をともなう撮影で威力を発揮するはず。価格もお買い得なので、初めてのGFXシリーズとしては、まずはこのレンズキットを選びたいところだ。

真柄利行

真柄利行

カメラとAV家電が大好物のライター/レビュアー。雑誌編集や価格.comマガジン編集部デスクを経てフリーランスに。価格.comではこれまでに1000製品以上をレビュー。現在、自宅リビングに移動式の撮影スタジオを構築中です。

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