レビュー

ソニー「α7 IV」の進化したAFをレビュー。フラッグシップ機「α1」譲りの実力は?

前回のファーストインプレッションに続いて、“無印α7”シリーズの4世代目となる、ソニーの最新フルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」のレビューをお届けしよう。「α7 IV」が持つ特徴の中でも特に注目度の高いAFの使い勝手を掘り下げる。フラッグシップモデル「α1」からいくつか機能を継承することで大幅な進化を遂げているが、はたしてその実力は?

今回は、超望遠ズームレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS(SEL200600G)」と2倍テレコンバーター「SEL20TC」の組み合わせをメインに使用。超望遠域での静止画撮影を通じて、「α7 IV」のAFをレビューする

今回は、超望遠ズームレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS(SEL200600G)」と2倍テレコンバーター「SEL20TC」の組み合わせをメインに使用。超望遠域での静止画撮影を通じて、「α7 IV」のAFをレビューする

AFの主な進化点・改善点をチェック

まずは、「α7 IV」のAFシステムの進化点・改善点をまとめておこう。

像面位相差AFのカバーエリア・測距点数が向上

「α7 IV」は、AFシステムに、ソニーのミラーレスではおなじみとなった、位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」を採用している。わかりやすいスペックの進化としては、像面位相差AFのカバーエリア・測距点数が、従来モデル「α7 III」の約93%・693点から約94%・759点に向上したことが挙げられる。759点という測距点数は、フラッグシップモデル「α1」と同等だ。あわせて、最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」とアルゴリズムの進化によって動体追尾性能も向上している。

759点の位相差AFと425点のコントラストAFに対応する「ファストハイブリッドAF」を採用

759点の位相差AFと425点のコントラストAFに対応する「ファストハイブリッドAF」を採用

位相差AF がF22対応に。SEL200600G+2倍テレコンでも望遠端でAF追従が可能

位相差AFが動作するF値の上限が、「α7 III」のF11から、「α1」と同じF22になったのも「α7 IV」の大きな改善点。F11よりも絞った状態にしてコンティニュアスAF(AF-C)で連写を行ってもピントが1枚目に固定されないようになった。加えて、超望遠ズームレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」に2倍のテレコンバーター「SEL20TC」を組み合わせた場合に、開放F値がF13になる望遠端でも位相差AFで撮影できるようになったのがうれしい。特に野鳥や動物を撮影する人にとって、「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」と「SEL20TC」を組み合わせて、焦点距離1200mmの超望遠でAFが追従するようになったのは大きな魅力を感じるはず。

低輝度限界はEV-3からEV-4に向上

AF-S時のAF検出輝度範囲の下限値が「α7 III」のEV-3から、「α1」と同じEV-4(※いずれもISO100相当/F2.0レンズ使用時)に向上。従来のEV-3でも十分な性能だが、「α7 IV」では、より暗い環境下でもAFでのピント合わせが可能となっている。

「リアルタイム瞳AF」に「鳥」が追加。動画撮影でも利用可能

被写体の瞳にピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」の検出対象となる被写体に、「α1」でも対応した「鳥」が追加され、「人物」「動物(犬や猫のような顔立ちをした動物)」「鳥」の3種類を選択できるようになった。「人物」は顔と瞳の検出、「動物」「鳥」は瞳の検出が可能だ。また、「α7 III」では非対応だった、動画撮影時の「リアルタイム瞳AF」にも対応。静止画撮影と同様に「人物」「動物」「鳥」の3種類の被写体を選択できる。ちなみに、動画撮影での「鳥」の瞳検出は、「αシリーズ」として初対応となっている。

検出能力も向上しており、人物の顔/瞳の検出精度は「α7 III」比で約30%向上。横向き/下向き/上向きの顔だけでなく、マスク装着時など顔の一部しか見えない場合でも瞳をとらえられるようになっている。動物も、寝転がって逆さまになった状態でも瞳を検出できるようになった。

「α7 IV」の「リアルタイム瞳AF」は「鳥」の検出に対応。動画撮影時にも利用できる

「α7 IV」の「リアルタイム瞳AF」は「鳥」の検出に対応。動画撮影時にも利用できる

待望の「リアルタイムトラッキング」に対応

「α7 III」にはなかったAF機能として、待望の搭載となるのが「リアルタイムトラッキング」だ。機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用して開発された、ソニーの最新ミラーレスではおなじみの被写体追尾機能である。最大の特徴は、独自の物体認識アルゴリズムによって、被写体の色や模様(輝度)、距離(奥行)といった空間情報をリアルタイムに処理しながら被写体を追いかけること。「リアルタイム瞳AF」と組み合わせて使用できるのもポイントで、瞳検出(人物の場合は顔/瞳検出)を交えながら高精度に追尾するのも特徴となっている。

「α7 III」ユーザーにとって待望となる「リアルタイムトラッキング」を搭載。この機能を使えば、狙った被写体を精度よく追尾できる

「α7 III」ユーザーにとって待望となる「リアルタイムトラッキング」を搭載。この機能を使えば、狙った被写体を精度よく追尾できる

背面のボタン類は従来よりも大きな形状になり、特にAF-ONボタンが押しやすくなった。フォーカス枠の移動で使用するマルチセレクターの操作感も上々だ

背面のボタン類は従来よりも大きな形状になり、特にAF-ONボタンが押しやすくなった。フォーカス枠の移動で使用するマルチセレクターの操作感も上々だ

「リアルタイム瞳AF」「リアルタイムトラッキング」の使い勝手をチェック

「α7 IV」のAF機能の中で特に注目したいのが、動体撮影時に威力を発揮する「リアルタイム瞳AF」と「リアルタイムトラッキング」だ。ここでは、静止画撮影時における、この2つの機能について詳しくレビューしたい。

「リアルタイム瞳AF」については、追加された「鳥」検出でのテストをレポートしよう。以下に、テストの様子を記録した動画(撮影画面を外部レコーダーで記録したもの)を掲載するのでチェックしてほしい。この動画を見ると、瞳が見えてさえいれば、被写体が小さい場合や逆光気味の場合など難しい条件でも高い確率で検出してくれることがわかるはず。被写体(鳥)の形や向きによっては機能しなかったり、反応が悪いことがあったものの、枝の上で小刻みに動く小鳥や、水面を移動するカモなど、動きをある程度予測できる被写体を撮るには十分な性能だ。

「リアルタイム瞳AF」の「鳥」検出の動作を記録した動画(※シャッターを切っている時間はコマ送りのような映像になっています)。「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」に「SEL20TC」を組み合わせて焦点距離1200mmの状態で試している。また、「フォーカスエリア」は「ワイド」に設定し、画面を広く使って瞳AFを動作させている。被写体が小さい状況や、手前に障害物がある状況でも、瞳が見えていればしっかりと反応している

「α7 IV」は、カスタムキー設定にて「顔/瞳検出対象切換」機能を割り当てたボタンを押すことで、設定メニューを呼び出さなくても瞳AFの検出対象を切り替えることが可能。切り替え対象にしたい被写体は、「選択対象切換設定」で選択できる

「α7 IV」は、カスタムキー設定にて「顔/瞳検出対象切換」機能を割り当てたボタンを押すことで、設定メニューを呼び出さなくても瞳AFの検出対象を切り替えることが可能。切り替え対象にしたい被写体は、「選択対象切換設定」で選択できる

「リアルタイムトラッキング」は、「α7 IV」で動体を追尾撮影する際に積極的に利用した機能だ。使い方はいわゆるロックオンAFに似たところがあり、フォーカスモードをAF-Cにしてから、フォーカスエリアを「トラッキング」に設定し、狙った被写体にフォーカス枠を合わせてからシャッターボタンを半押しすると(もしくはトラッキング動作を割り当てたボタンを押すと)追尾がスタートする仕組みになっている。単体でも追尾精度は高く、被写体が横や後ろを向いた状態でも追いかけてくれるが、真価を発揮するのは「リアルタイム瞳AF」との連携時だ。「AF時の顔/瞳優先」を「入」にして「リアルタイムトラッキング」を利用すると、ロックオンした被写体の瞳検出(人物の場合は顔/瞳検出)を交えながら、より粘り強く追尾するようになる。以下に掲載する動画で、その追尾性能の高さを確認してほしい。

バスケットボールのシュート練習をする人物を被写体に、「リアルタイムトラッキング」+「リアルタイム瞳AF」で追尾している様子を記録した動画。レンズは「FE 24-105mm F4 G OSS」を使用した。顔/瞳のリアルタイム検出を交えながら、ロックオンした被写体をしっかりと追尾している。顔が下を向いたり隠れていても追っているうえ、後ろを向いた状態でも追尾の枠は外れていない

フォーカスエリアの「トラッキング」は、被写体の大きさや動き方にあわせて「ワイド」「ゾーン」「中央固定」「スポットS/M/L」「拡張スポット」から選択できる。なお、フォーカスエリアの「トラッキング」を利用できるのはAF-C時のみだが、画面をタッチして追尾する被写体を選択する「タッチトラッキング」は、AF-A/AF-S/AF-C/DMFのどのAFモードでも利用できる

フォーカスエリアの「トラッキング」は、被写体の大きさや動き方にあわせて「ワイド」「ゾーン」「中央固定」「スポットS/M/L」「拡張スポット」から選択できる。なお、フォーカスエリアの「トラッキング」を利用できるのはAF-C時のみだが、画面をタッチして追尾する被写体を選択する「タッチトラッキング」は、AF-A/AF-S/AF-C/DMFのどのAFモードでも利用できる

「リアルタイムトラッキング」で便利なのは、「押す間トラッキング」「押す間トラッキング+AFオン」という、一時的にフォーカスエリアの設定を「トラッキング」(AFオンの場合は+AF動作)に切り替える機能が用意されていること。たとえば、フォーカスエリアを「スポット」にして1点AFで撮っていても、「押す間トラッキング」を割り当てたボタンを押している間は、1点AFの位置でトラッキング(+AF動作)が実行されるようになる。いろいろな使い方ができるが、たとえば、被写体が小さくて検出できそうにないときはスポットで、被写体が近づいてきて大きくなったらトラッキングで、といったように被写体の大きさや見え方によってトラッキングの有無を素早く選択できるのが便利だ。なお、「押す間トラッキング」「押す間トラッキング+AFオン」時のトラッキングの種類(ワイド、ゾーン、中央固定、スポット、拡張スポット)は、機能を実行する前のフォーカスエリアの設定がそのまま引き継がれるようになっている。

若干残念なのは、「押す間トラッキング」「押す間トラッキング+AFオン」を利用できるのは、「α1」「α9 II」「α7S III」などと同じく、フォーカスモードがAF-C時のみに限られること。小型・軽量モデル「α7C」では、AF-A/AF-S/AF-C/DMFのどのAFモードでも強制的にAF-Cに切り替わるようになっていて、割り込む形で追尾AFになるのが便利だったので、「α7 IV」でもこの仕様を継承してほしかったところだ。AF-C/トラッキングへの切り替えは、撮影設定を登録して呼び出せる「押す間カスタム設定呼出」機能を活用する手もあるが、欲を言えば、「押す間トラッキング」を利用できるAFモードをユーザーが選択できるようになれば、さらに便利になる。

「押す間トラッキング」「押す間トラッキング+AFオン」は、カスタムキー設定で任意のボタンに割り当てることが可能。背面のAF-ONボタンに「押す間トラッキング+AFオン」を割り当てておけば、「トラッキング専用の親指AF」として利用できる

「押す間トラッキング」「押す間トラッキング+AFオン」は、カスタムキー設定で任意のボタンに割り当てることが可能。背面のAF-ONボタンに「押す間トラッキング+AFオン」を割り当てておけば、「トラッキング専用の親指AF」として利用できる

さらに、「α1」と同様、「押す間トラッキング」とは逆の機能として、一時的にトラッキングを停止する「押す間トラッキングOFF」「再押しトラッキングOFF」が用意されているのもユニークだ(※「再押し〜」はボタンを押すことでOFF/ONの切り替えが可能)。少々マニアックではあるが、一時的にトラッキングなしでAFを動作させたい場合や、トラッキング対象を素早く選択し直したい場合に便利な機能だ。トラッキングとあわせて顔/瞳検出の動作も切る「押す間トラッキング/顔OFF」「再押しトラッキング/顔OFF」を選択することもできる。

カスタムキー設定には、一時的にトラッキングを停止する機能も用意。「押す間トラッキングOFF」「再押しトラッキングOFF」「押す間トラッキング/顔OFF」「再押しトラッキング/顔OFF」の4種類を選択できる

カスタムキー設定には、一時的にトラッキングを停止する機能も用意。「押す間トラッキングOFF」「再押しトラッキングOFF」「押す間トラッキング/顔OFF」「再押しトラッキング/顔OFF」の4種類を選択できる

トラッキング時にフォーカスエリアの枠を表示する機能「トラッキング中エリア枠表示」も用意されている。この機能を「入」にすれば、トラッキング中でもトラッキング開始エリア(追尾をスタートする位置)が表示されるようになるので、トラッキングをやり直したり、次の撮影に移るのがやりやすくなる

トラッキング時にフォーカスエリアの枠を表示する機能「トラッキング中エリア枠表示」も用意されている。この機能を「入」にすれば、トラッキング中でもトラッキング開始エリア(追尾をスタートする位置)が表示されるようになるので、トラッキングをやり直したり、次の撮影に移るのがやりやすくなる

「α1」と同様、「α7 IV」では「AF枠の移動量」の設定が可能になった。従来と同じ移動量の「標準」と、フォーカス枠をより高速に動かせる「大」を選択できる

「α1」と同様、「α7 IV」では「AF枠の移動量」の設定が可能になった。従来と同じ移動量の「標準」と、フォーカス枠をより高速に動かせる「大」を選択できる

「AF時の絞り駆動」には、レンズの絞り駆動方式を変更してAF性能を優先する「フォーカス優先」が追加された。使用するレンズや単写・連写などの設定によって挙動が変わるので説明が難しいが、「フォーカス優先」に設定すると、AF-C時には、実絞りではなく、より明るいF値で測距するようになる

「AF時の絞り駆動」には、レンズの絞り駆動方式を変更してAF性能を優先する「フォーカス優先」が追加された。使用するレンズや単写・連写などの設定によって挙動が変わるので説明が難しいが、「フォーカス優先」に設定すると、AF-C時には、実絞りではなく、より明るいF値で測距するようになる

実写作例

以下に掲載する作例は、「α7 IV」を使って、JPEG形式の最高画質(エクストラファイン)で撮影したもの(JPEG撮って出し)になる。鳥の作例は超望遠ズームレンズ「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」と2倍テレコンバーター「SEL20TC」を、人物の作例は高倍率ズームレンズ「FE 24-105mm F4 G OSS」を使用した。

また、すべての作例で、ホワイトバランス:オート(AWB時の優先設定 標準)、クリエイティブルック:ST、Dレンジオプティマイザー:オート、倍率色収差補正:オート、周辺減光補正:オート、の設定にした。歪曲収差補正については、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC使用時は切、FE 24-105mm F4 G OSS使用時はオートとなる。

※サムネイル画像をクリックすると、撮影写真を長辺900ピクセルに縮小した画像が開きます。リサイズを行っていない撮影写真は、サムネイル画像下のテキストリンクをクリックすると開きます。なお、撮影写真は開くのに時間がかかる場合があります。

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1250秒、ISO800、JPEG撮影写真(7008×4672、17.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1250秒、ISO800、JPEG
撮影写真(7008×4672、17.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/800秒、ISO800、JPEG撮影写真(7008×4672、19.7MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/800秒、ISO800、JPEG
撮影写真(7008×4672、19.7MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1600秒、ISO1000、JPEG撮影写真(7008×4672、21.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1600秒、ISO1000、JPEG
撮影写真(7008×4672、21.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/800秒、ISO1000、JPEG撮影写真(7008×4672、19.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/800秒、ISO1000、JPEG
撮影写真(7008×4672、19.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1250秒、ISO2500、JPEG撮影写真(7008×4672、21.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1250秒、ISO2500、JPEG
撮影写真(7008×4672、21.6MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1000秒、ISO2500、JPEG撮影写真(7008×4672、19.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1000秒、ISO2500、JPEG
撮影写真(7008×4672、19.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/2500秒、ISO3200、JPEG撮影写真(7008×4672、19.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/2500秒、ISO3200、JPEG
撮影写真(7008×4672、19.2MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1600秒、ISO10000、JPEG撮影写真(7008×4672、25.1MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/1600秒、ISO10000、JPEG
撮影写真(7008×4672、25.1MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/2000秒、ISO10000、JPEG撮影写真(7008×4672、23.8MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/2000秒、ISO10000、JPEG
撮影写真(7008×4672、23.8MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/3200秒、ISO12800、JPEG撮影写真(7008×4672、21.7MB)

α7 IV、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS+SEL20TC、1200mm、F13、1/3200秒、ISO12800、JPEG
撮影写真(7008×4672、21.7MB)

α7 IV、FE 24-105mm F4 G OSS、105mm、F4、1/2000秒、ISO200、JPEG撮影写真(4672×7008、16.2MB)

α7 IV、FE 24-105mm F4 G OSS、105mm、F4、1/2000秒、ISO200、JPEG
撮影写真(4672×7008、16.2MB)

使ってみて気になった点をいくつかレポート

最後に、「α7 IV」を使用してみて気になった点をいくつかまとめておきたい。

まず、「α7 IV」の注意点として伝えておきたいのが連写の仕様だ。CFexpress Type Aカード使用時で記録方式がJPEG、ならびに圧縮RAWの場合は、AF・AE追従で最高約10コマ/秒のフルスペックでの連写が可能だが、非圧縮RAWとロスレス圧縮RAWだと6コマ/秒程度に速度が低下してしまう。ソニーの最新ミラーレスは、非圧縮RAWを選択した場合に連写時でも14bitで記録するようになっており、おそらく「α7 IV」も同様なのだろう。最高性能の「α1」であっても、非圧縮RAW/ロスレス圧縮RAW時は電子シャッター連写が最⾼30コマ/秒から最高20コマ/秒になるので、「α7 IV」でも速度が低下するのは致し方ないところだ。速度優先でRAW連写を行うなら圧縮RAWを選択したい。また、SDカードを使用した場合は、圧縮RAW時の連写速度が遅くなるうえ、どの記録モードでも全体的に連写の持続性が落ちることも付け加えておこう。「α7 IV」で連写をフル活用するならCFexpress Type Aカードの利用は必須だ。

操作性では、屋外の晴天下で使用した際に、電子ビューファインダー(EVF)の視認性がもうひとつだったのが気になった。ファインダーの明るさを最大にしても晴天下ではやや暗い印象で、少々使いにくいと感じた。

AF関連については、これといった大きな不満はないが、あえて気になる点を挙げるなら、連写時の追従性になる。さすがに最大120回/秒の演算を行う「α1」と比べると、連写時のAFのレスポンスで差があり、特に前後(奥行)方向に動く被写体に対してはもっと粘ってほしいと感じることがあった。

また、最新ミラーレスの上位モデルにおいてトレンドになりつつある被写体検出機能についても触れておこう。「α7 IV」を含めてソニーのミラーレスは、被写体検出機能で他メーカーから遅れを取っているように見えるため、その点をネガティブにとらえる人もいるかもしれない。他メーカーでは、人物や動物に加えて、車やバイク、飛行機、鉄道といった被写体の検出に対応しているものや、被写体の頭部や胴体、全身の検出が可能なものがあるが、ソニーの被写体検出機能はそこまでの充実度ではない。

ただ、実際の撮影では、「リアルタイムトラッキング」で十分なところがある。「リアルタイムトラッキング」は単なるロックオンAFではなく、高度な被写体認識をともなう追尾機能なのがポイント。充実した被写体検出機能を持つ他メーカーのミラーレスは、ワイドエリアでのカメラまかせの動体追尾を得意としているが、「α7 IV」も、「リアルタイムトラッキング」を併用すれば、それほどそん色のない使い方ができる。ワイドエリアでもメインとなる被写体を高精度にとらえてくれるので、「人物」「動物」「鳥」以外の被写体を撮る場合でも被写体検出が働いているような撮り方が可能だ。とはいえ、被写体検出機能は、複数の種類の被写体が混在する場合に便利だし、一瞬の構図決定のスピードでも違いを生むことがある。あって困るものではないので、今後、ソニーが被写体検出機能をどう強化していくのか、また「α7 IV」を含めてファームウェアアップデートでの機能強化があるのかに注目したい。

「α7 IV」は「人物」「動物」「鳥」の瞳検出(人物の場合は顔/瞳検出)に対応しているものの、「車」や「鉄道」といった被写体検出には対応していない

「α7 IV」は「人物」「動物」「鳥」の瞳検出(人物の場合は顔/瞳検出)に対応しているものの、「車」や「鉄道」といった被写体検出には対応していない

まとめ 「Beyond Basic」のコピーにふさわしい高性能AFを実現

ソニーは「α7 IV」に対して「Beyond Basic 次代の、新基準へ」というキャッチコピーを付けているが、今回「α7 IV」を試用してみて、そのコピーにふさわしい高性能なAFを実現していると感じた。特に「リアルタイムトラッキング」を搭載しているのが大きく、「リアルタイムトラッキング」+「リアルタイム瞳AF」を使った追尾性能の高さは、フルサイズミラーレスのスタンダードモデルの中でもトップレベルにあると思う。

前回のファーストインプレッションでも述べたが、今回のレビューを通じて、「α7 IV」は、操作性や機能性に加えて、AFについても「α7 III」ユーザーだからこそわかる進化を遂げていることがわかった。条件付きの連写性能など気になる点もなくはないが、本格的な動体撮影に使用できる、「α7 III」から買い替える価値のあるモデルに仕上がっていると言えよう。

真柄利行(編集部)

真柄利行(編集部)

フリーランスから価格.comマガジン編集部に舞い戻った、カメラが大好物のライター/編集者。夜、眠りに落ちる瞬間までカメラやレンズのことを考えながら生きています。

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