デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
これまで本連載では「Pixtoss」(タカラトミー)や「instax mini LiPlay」(富士フイルム)など、さまざまなインスタントカメラやチェキを特集してきました。
いずれも初心者の私でも操作がしやすく、デザイン面も機能面も違った魅力がありました。
そんな中、今回ご紹介するのは「令和版プリントシール機」とでも申しましょうか……。
Bluetoothでスマホと接続することで撮った写真をその場でプリントアウトすることが可能、さらに本体にカメラ機能まで付いた「KODAKインスタントプリンター Mini Shot Combo 2」。
昨年12月に発売されたこちらのカメラ。個人的にすごく気になっていたんです!
カメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんに協力していただきながら、実機をレビューしていきますね。
色の展開はフロントカラーがイエロー×背面がグレー、フロントカラーがホワイト×背面がグレーの2種類。
本体は、女性が片手で持っても負担にならない約255gという軽量さ(※付属品含まず)。
背部に液晶モニター(1.77インチ)が付いており、操作用ボタンの数は最小限にデザインされていました。
側面は電源ボタンとシャッターボタン、さらに正面には自撮り用ミニミラーとフラッシュが付いています。
本体の下部にカートリッジの取り出し口が付いており、カートリッジペーパーが切れた際は、ここから新しいカートリッジに取り替える仕様です。
アプリと連携する前に、まずはカメラ単体の魅力を探るべくスタンダードに植物の撮影をしてみました。
難しい操作はありません。
液晶モニターを見ながら被写体に焦点を合わせたら、シャッターボタンを押すだけ。
すると1〜2分ほどで、ご覧のとおり撮った写真が排出されました。
赤や緑など複雑な色合いでも、比較的、鮮明に写っています。
カメラの売りである「スマホなしでその場で撮ってすぐプリントできる」というコンセプトどおり、これだけ小型なのにコレ1台で撮影から印刷まですべて完了できるのはうれしいところ。
今度は人物撮影をして、写真が機器から排出されるまでの一連の工程を見ていきます。
先ほどと同じようにシャッターを押して、背面の印刷ボタンをクリックすると……
まず「ウォームアップ」という文言が液晶モニターに表示されました。
そこから待つこと1〜2分。初めにカートリッジペーパーが無地のままサイドから出現して……
その後、イエロー、マゼンダ、シアンの順番にペーパーにインクが重なっていきます。
最後にラミネート加工され、指紋が付きにくく、褪色しにくい、さらにはぬれた手でも触れる写真の完成です。
写真が出てくるまでの流れをながめているだけでも、なんだかワクワクしますね。
完成した写真は加工されているのでインクがにじむことなく、すぐ人に渡せるのはうれしいポイント。
ただ、写真が排出されるまでの時間は、以前に記事化した「instax mini LiPlay」のほうが圧倒的に短いです。
しかし、この「Mini Shot Combo 2」はそもそも本体自体がプリンターであり、印刷ボタンを押した瞬間に現像が始まり、写真が排出されるのと同時にプリントは完了しているので、それを考えれば十分に我慢できるスピード感(むしろ超スピーディー)。
そもそも、なぜこんなに小さな機器の中で撮影からプリントアウトまですべて仕上げることができるのでしょうか?
仕組みを調べたところ、本機は「4PASSテクノロジー」という昇華型熱転写技術が用いられ、熱転写プロセスを使用してイエロー、マゼンタ、シアンのカラー染料を連続して写真用紙に転写し、最後にラミネート加工を施しているのだそう。(※詳しくはコチラ)
インクリボン一体型カートリッジのため、もちろんインク切れの心配もありません。
まさに、持ち歩ける超小型プリンター機器というわけですね。
また、アプリと連携せずともカメラ本体には簡単なフィルター機能が搭載されているので、ご覧のとおり、セピア調の写真も作成することができました。
カメラ本体のみでも遊べることがわかったところで、専用アプリ「KODAK Photo Printer」をスマホにダウンロードしてカメラと連携してみました。
接続は、機械オンチの私でも簡単。カメラとスマホをBluetoothでペアリングするだけです。
その後、アプリを立ち上げると黄色い画面が出てくるので……
あとは、写真を加工していくだけ。
ここでひとつだけ注意しておきたいポイントがあります。
それは、このカメラ自体には内蔵メモリーがないということ。
電源を一度オフにしてしまうと、撮影したデータは消えてしまいます。
そのため、基本的には事前にスマートフォンで撮影した写真を加工することになります。
iPhoneで撮影した写真をアプリに取り込んで編集画面に入ると、以下4項目のタブが出てきました。
その@
編集機能(画像のコラージュや回転、切り取りなどができる機能)
そのA
調整機能(画像の明るさや色彩・シャープさなど調整できる&フィルター機能)
そのB
テンプレート機能(誕生日やクリスマスなど、季節ごとに豊富なテンプレートが内蔵)
そのC
装飾機能(各種スタンプ貼り付けやテキスト入力、ブラシを使った文字入力機能)
これらの機能を駆使して、亜希子オリジナルデザインの写真を完成させてみました。
それが、コチラ。
まだ少し不慣れのため、派手にデザインしすぎた感は否めませんが……(笑)。
カメラと接続してプリントアウトすると、想像以上に鮮やかな色合いが再現されており感動しました!
今回はダミーで「デートなう」とテキスト入力しましたが、いつか本当に男性とデートした際もリアルに「デートなう」とデザインした写真を作成してみたいものです……(切実)。
幼いころに憧れていた「プリントシール機」と似た機能を持つカメラがここまでコンパクトになったのかと思うと感慨深い「Mini Shot Combo 2」。
多機能でめちゃくちゃ楽しいカメラです。
ただ今回レビューで使用してみて思ったのは、充電が減る速度が少し早いですね。
付属のmicroUSBケーブルを使って充電する形式ですが、長時間の撮影を楽しみたい人はバッテリーの減り具合にご注意ください。
とはいえ、これまで本連載でご紹介していたインスタントカメラやチェキの機能と比較してみても充実度は高いです。
ぜひ、使ってみてくださいね!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。